アメリカやイギリスなどの英語圏以外での語学留学を考える際に、候補に上がりやすいのはフィリピン留学ですが、実はアジア圏にはフィリピン以外にも英語の語学留学できる国があるのはご存知でしょうか。
その代表格がマレーシア。アジア圏での生活は、色々と不便なのでは?と不安になるかもしれませんが、マレーシアの首都クアラルンプールでの生活は、ひょっとすると日本よりも快適に思える部分もあるかもしれません。
そこでこの記事では、マレーシアの首都であるクアラルンプールについて、留学先としての観点からその特徴をご紹介していきます。
こちらを参考にすれば、語学留学先にクアラルンプールを選びたくなるかもしれませんよ。
マレーシアの首都・クアラルンプールってどんな都市?
クアラルンプールという都市名は聞いたことがあっても、どんな場所かよく知らない人もいるはずです。
そこでまずは、クアラルンプールがどんな街なのか、その規模や気候についてご紹介します。
人口や面積
クアラルンプールの人口は約180万人。面積は243平方kmとなっています。
これだけだと規模が想像しづらいかもしれませんので、日本の都市と比べてみましょう。
日本で人口が180万人前後の都市は、札幌市や福岡市です。人口だけで比較すると、日本の地方都市レベルなので、それほど大都市には感じないかもしれませんね。
面積で言えば、静岡県の富士市や北海道の小樽市が同じくらいの広さです。しかし富士市は人口約25万人、小樽市は約11万人ですから、人口密度レベルで言えば、都市の規模がかなり違うことがわかるでしょう。
では、人口密度はどうでしょうか。クアラルンプールの人口密度は1平方キロメートルあたり約6,700人となっています。これと同等の日本の都市は東京の多摩市や神奈川県の茅ヶ崎市など、都市圏周辺に集中しています。
ちなみに名古屋市の人口密度が1平方キロメートルあたり7,100人なので、大体名古屋くらいの人口密度と思って良いでしょう。
マレーシア全体の人口が約3350万人で、日本の4分の1より少し多い位ですから、それを考えるとクアラルンプールに人口がかなり集中していると言えます。
宗教
マレーシアの国教はイスラム教ではありますが、マレーシア人は多民族国家のため、宗教も多様です。
クアラルンプールをはじめ、マレーシア全域でイスラム教徒が半数以上をしめますが、仏教徒も2割くらい、ヒンズー教徒も0.7割くらいいます。
首都クアラルンプールでは、この3つの宗教を象徴する建物が街のあちこちで見られ、1つの国の中に多様な民族・多様な宗教が存在していることが感じられるでしょう。
ちなみに、キリスト教徒向けの教会もあります。
時差
東南アジアの中では比較的国土の大きいマレーシアですが、国の中では時差はなく、全域で同じ時間となっています。
日本との時差はたった1時間。日本と同様、サマータイム制度はありませんから、1年中1時間の時差となっています。
日本と時差があまりないため、連絡を取りやすく、ビジネスもしやすい環境です。
気候
クアラルンプールの気候は、年間を通してあまり変化がありません。
最高気温は32〜33°Cくらい、最低気温は23〜24°Cくらいと安定しています。つまり一年中夏の気候なので、長期滞在をする場合も夏服だけ準備をすればOKです。
年間を通して雨が多いですが、1日中降っているというよりは、突然スコールに見舞われることが多い、東南アジアらしい気候をしています。
主要観光地人
クアラルンプールと言えば、「ペトロナスツインタワー」が有名。街のシンボルにもなっています。ちなみにこのタワーは、タワー1を日本が、タワー2を韓国が、そして2つのタワーを結ぶブリッジはフランスの企業が施工しています。
その他、チャイナタウンやモスク、イスラム美術館など、多様な文化を感じさせる観光スポットがたくさん。また、大都市ですからショッピングスポットも充実しています。
郊外にもブルーモスクやバトゥ洞窟などの人気観光地があり、観光面も充実した都市だと言えるでしょう。
マレーシア留学なら首都がおすすめ!その7つの理由とは?
マレーシアは英語習得を目指す日本人におすすめできる留学先です。中でも首都クアラルンプールは、大都市で快適に暮らせるため、非常におすすめ。
そこでここからは、なぜクアラルンプールが留学先におすすめなのか、その理由をご紹介していきます。
語学学校が多い
マレーシアは英語が公用語の1つなこともあり、語学学校が多い国です。中でもクアラルンプールには英語が学べる語学学校が集中していて、選択肢も豊富。きっと気に入る語学学校が見つかるはずです。
元々英国連邦に属していたマレーシアの英語教育は、イギリス英語が基準となっています。マレーシアの英語はマレーシアの訛りがあるものの、語学学校では英語圏のネイティブスピーカーの先生による授業が行われていることがほとんどですから、学校で訛りのある英語を教わるわけではありません。
ちなみに語学学校だけではなく、大学もイギリスやオーストラリアとの提携の元、授業が行われていることも多く、卒業するとイギリス・オーストラリアの提携校からも卒業資格がもらえるという「デュアルディグリープログラム」なんてものも。
語学学校から大学進学まで、クアラルンプールで考えてみても良いかもしれませんね。
安価に質の高い授業を受けられる
近年、マレーシアも徐々に物価が上がってきていますが、欧米の英語圏に比べれば、まだまだずっと物価が安い国です。
住居もそうですし、語学学校のコース料金も、欧米に比べればかなり安価というメリットがあります。
それでいて、語学学校の質やカリキュラムは欧米レベルのため、安価で質の高いレッスンが受けられるんですね。
しっかり学べるなら、生活はアジア圏でも良いと思っているなら、クアラルンプールは非常におすすめです。
英語で生活ができる
マレーシアは公用語がマレー語と英語と設定されています。国民のほとんどがこの2つの言語を話せ、特にクアラルンプールでは英語が話せない現地の人を探すのが難しいくらいです。
マレーシア独特の訛りはあるものの、ほぼ全員が母国語レベルで英語が話せるため、英語環境で生活できるのもメリットです。フィリピンのように、街に出かけると英語があまり話せない人もいるというわけではないため、英語環境で暮らしている気分がしっかり味わえるでしょう。
ただし、英語よりはマレー語の方が国語として捉えられているため、看板などはマレー語基準。ですが、マレー語はアルファベット表記なので、あまり心配はありません。
また、クアラルンプールだと、お店のアナウンスなどはマレー語とともに英語でもアナウンスされることが多いです。
生活が便利
クアラルンプールは大都市ですから、公共交通網が発達していますし、インフラも整備され、生活に必要なものは何でも揃っています。
公共Wi-Fiも日本より発達していると言っても過言ではないかもしれません。
中華系マレーシア人のおかげで、中華系の調味料などは簡単に手に入りますし、日本食レストランも多いです。日本食材も、欧米に比べればずっと簡単に入手できます。
しかも日本よりずっと安い家賃でモダンなアパートを借りることも可能です。安めの学生向け施設もキレイなところが多いですから、住居にも困らないでしょう。
3つの異なる文化に触れられる
マレーシアにはマレー系、中華系、インド系の民族が住んでおり、国全域で3つの異なる文化に触れることができます。
特にクアラルンプールはその傾向がとても強く、どこに行っても異国情緒を感じる建物を見つけることができるでしょう。モダンな建物も、よく見てみるとイスラム建築の影響を受けていたりして、街歩きが楽しいですよ。
街路樹は東南アジアのトロピカルな雰囲気も感じさせます。さまざまな文化が混在し、かつトロピカルな雰囲気もあるなんて、ちょっと独特な都市ですよね。
欧米の英語圏よりも日本に近い
マレーシアは欧米の英語圏よりずっと日本に近い場所にあります。クアラルンプールまでの直行便は、6〜7時間程度。アメリカやヨーロッパを目指せば、12時間フライトなんてこともありますから、その半分くらいで辿り着けるのは嬉しいポイントではないでしょうか。
距離が短いこともあり、航空券も安いため、たとえ長期滞在をしていても気軽に日本に一時帰国がしやすいでしょう。
さらに日本に近いため、時差が1時間なこともおすすめポイントの1つ。日本の家族やお友達と連絡が取りやすく、孤独を感じづらいはずです。
ほかの国々へのアクセスが良好
クアラルンプールからは東南アジア圏やその他の地域にたくさんの飛行機が出ています。タイやシンガポールなら、数千円で往復チケットが手に入ることもありますし、東南アジア内の主要都市なら2万円以内で往復可能です。
ちょっと足を伸ばしてインドやスリランカでも3万円台、オーストラリアなら5万円以内、ヨーロッパでも8万円前後と、日本から行くよりも格安で足を伸ばせる地域がたくさんあります。
これはすべて、全体的に航空券代が高騰している2023年3月時点でのデータです。つまり、価格が落ち着いていた頃はもっと安い地域もあったということですが、いずれにしても、マレーシアを拠点にアジアの国々を旅するなんてことも、マレーシア留学では可能なんですよ。
コスパを考えるならクアラルンプール留学がおすすめ!
今回ご紹介したとおり、クアラルンプールは生活に不便がなく、かつ異国情緒溢れる魅力的な都市です。大都市でありながら物価が安めであるにもかかわらず、学校の質は欧米と同等レベルと、非常にコストパフォーマンスの高い留学先でもあります。
コスパ重視で留学先を探しているなら、クアラルンプールへの留学を検討してみてはいかがでしょうか。