イギリスのワーホリ発給数が2024年から6,000に大幅アップされることはご存知でしょうか。この知らせを受けて、イギリスへのワーホリを希望している人も多いかもしれません。
しかし気になるのが費用面。2023年11月現在、依然として記録的な円安傾向が続いていますし、ワーホリ費用に苦しんでいる人もいるでしょう。
しかし、資金不足で苦しむことなく、ワーホリを満足いくものにするためには、資金をしっかり準備しておくことが重要です。
そこでこの記事ではイギリスのワーホリ費用目安や費用を抑える方法について解説していきます。イギリスへのワーホリを考えている人は、これを参考にして、ワーホリ費用の準備をはじめてみましょう。
【目次】
1.イギリスは物価が高めの国!
ワーホリ協定国の中でも、イギリスは物価が高い国に属します。トップレベルの物価の高さと言っても良いでしょう。
特にお金がかかるのは家賃や外食費、洋服や雑貨などです。物によっては日本と同じくらいかそれよりも安いものもあるのですが、全体的に物価は高いですから、生活費は日本にいる頃よりもかかるものと心得ておきましょう。
イギリスのワーホリビザは就労も就学も期間に制限がなく、しかもビザが2年間となっています。語学学校も高額ですが、就労に制限がないため、うまくやれば物価の高さをあまり苦にすることなく2年間のワーホリ生活を充実させることができるでしょう。
2.イギリスのワーホリ費用目安
どのくらいの費用が必要なのか具体的にわかっておかなければ、ワーホリに踏み込む勇気が出て来ない人もいるでしょう。そこでここからは、イギリスのワーホリ費用の目安をご紹介します。
初期費用として準備しておくべき資金
まず渡航までに用意しておくべき資金について考えてみましょう。初期費用として最低限必要なのは、下記の経費です。
- ワーホリビザ申請料:259ポンド(約4.5万円)
- 資金証明に必要な額:2,530ポンド(約47万円)
- 片道航空券:約10万円
- 海外旅行保険(ワーホリ・留学用):約20万円〜
- イギリス国民健康保険加入料:940ポンド(約17万円)
航空券や海外旅行保険は、人によって差が出るでしょう。しかしその他の金額は、ワーホリ申請時に全員必要な額です。
上記を合計すると約100万円となります。イギリスのワーホリは国民健康保険に加入することが義務付けられているため、他の国よりも初期費用が高額です。
ただし、この100万円の中に含まれる「資金証明に必要な額」は、現地での当面の生活費として使えます。このくらい持っていれば、2ヶ月くらいは仕事をしていなくても生活していけるでしょう。
また、このほか語学学校に通う人はその分の学費と、学校に通っている間の生活費も必要です。語学学校に通う期間にもよりますが、たとえば3ヶ月くらい語学学校に通うなら、200万くらいは用意しておくと安心です。
ワーホリ生活にかかる費用(1ヶ月)
語学学校費用は学校や通う期間によってかなり差があるため、ここでは除外するとして、イギリスのワーホリ生活でどのくらいの費用がかかるかも検証してみましょう。
1ヶ月の生活費に必要な資金目安は下記のとおりです。
- 家賃(フラットシェア・光熱費含む):約7万円
- 食費:約5万円
- 通信費:約5千円
- 交通費:約1.5万円
これを合計すると、約14万円となります。意外と安いと思うかもしれませんが、これが最低限生活に必要な費用で、実際は服を買ったり人と遊びに出たりすれば、その分の費用が必要になります。
特に外食は高額ですから、1回に最低5千円の出費は覚悟しておいた方が良いでしょう。行くお店や遊び方によっては、もっとかかってもおかしくありません。
ロンドンだと慎ましやかに暮らしても、20万円くらいは費用が必要になるでしょう。
3.イギリスのワーホリで費用を抑える方法とは?
こうしてみると、やはりイギリスは費用がかかる国です。ですが、初期費用さえ準備できるなら、イギリスのワーホリを諦める必要はありません。
ここからは、イギリスのワーホリで費用を抑える方法をご紹介しましょう。
現地企業で働く
イギリスのワーホリは就労期間の制限がありませんから、2年間ずっと働き続けることができます。英語ができないと日本食レストランや日系ショップで働くことになってしまいますが、たとえ飲食店やサービス業であっても現地企業で働くことができれば、時給は日系のお店よりも高くなる傾向にあります。
これはなぜかと言うと、英語ができない日本人を雇うレストランやショップは、時給が最低時給程度に設定されている一方で、現地企業なら最低時給を軽く上回る時給が設定されているからです。
さらにしっかりチップがもらえたり、ボーナスがあることもあり、しっかり有給休暇ももらえます。
ただし現地の企業で働くなら、最低限日常会話レベルの英語はこなせなければなりません。できれば日本で英語力をつけてから渡航したいですね。
語学学校に通わない
日本にいる間に英語力を鍛え、イギリスでは語学学校に通わないようにすれば、費用をぐっと抑えることができます。もしくは、現地の英語に慣れるために1ヶ月だけ通うなど、通う期間を短くしましょう。
語学学校に通わないようにすれば、その分の費用が不要なうえ、最初からフルタイムで働けるため、稼げる金額も多くなります。
ちなみにイギリスの物価は高いですが、フルタイムで正規の形で働くことができれば、ちゃんと生活していけるだけの金額を稼ぐことができます。人によってはちょっと余裕もできるかもしれません。
ワーホリまで時間があまりない人も、オンライン英会話を活用して毎日英語を話せる状況にすれば、短期間でも日常会話をこなせる英語力が身につくでしょう。
ロンドンを避ける
費用を抑えてゆったりと生活がしたい人は、ロンドンを避けるようにしましょう。イギリスにはロンドンの他にも都市がありますが、ロンドンと他都市を比べると物価の差は歴然です。
たとえばマンチェスターはイギリス有数の都市ですが、ロンドンからマンチェスターに引っ越した人は、その物価の違いに驚くのだとか。
英語が日常会話レベルなら、ロンドン以外の都市部でも仕事を見つけることができます。
一方で、田舎を選んでしまうと仕事は見つかりづらいかもしれません。ですから、ワーホリビザで仕事をしたい人の場合は、イギリスの田舎はおすすめできません。しかし元々あまり働く気がない人なら、田舎を選ぶのも費用を抑える方法のひとつとなるでしょう。
自炊をする
イギリスは外食費用が高額な国です。ですが、食材は意外と安価だったりします。ものによっては日本よりも安いものもあるくらいです。
ですから、自炊をするようにすれば、生活費をグッと抑えることができるのです。
イギリスは多民族国家のため、アジア系の調味料などもスーパーで手に入りますし、都市部なら日本ショップがあって、日本のものが気軽に手に入ります。
ですから、日本で普段食べているものを日常的に作ることも可能です。お料理が苦手な人も、簡単なレシピを覚えて、イギリスで自炊をはじめてみてはいかがでしょうか。
フラットシェアをする
イギリスでお金にビクビクすることなく、快適に暮らしたいなら、フラットシェアをするようにしましょう。ワンルームのお部屋を借りると、フラットシェアの倍以上の額が必要です。家賃だけで、稼いだお金が吹っ飛んでしまうこともあるでしょう。
イギリスの若い世代ではフラットシェアは普通なので、そもそも多くのワーホリメーカーたちもフラットシェアをしています。日本人向けの物件でなければ、さまざまな国の人たちと共同生活ができて、素晴らしい経験ができるでしょう。
4.イギリスのワーホリではどのくらい稼げる?
イギリスのワーホリメーカーたちは、飲食店などのサービス業に従事している人が圧倒的に多いです。
その他のお仕事だとクリーナーやベビーシッター(オーペア)などをしている人もいますね。事務系のお仕事についている人もいますが、割合は少なめです。
時給は日本食レストランや日系ショップが一番安く、最低時給である10.42ポンド(2023年現在)に近いものとなっています。少し切り上げて10.5ポンドで計算しても、週に30時間働いて315ポンド程度となっています。これは約5.8万円くらいですね。
現在は円安が進んでいるため、ちょっと多く感じますね。
現地のレストランなどのサービス業だと、研修期間で最低時給程度、それを超えると1ポンドくらい時給が上がります。仮に12ポンドだとすると、週30時間で360ポンド(約6.6万円)稼ぐことができます。
クリーナーやオーペアなどのお仕事も、そのくらいの時給だと思っておきましょう。
ただし、飲食店の場合はそれにプラスしてチップももらえることが多いです。
事務系のお仕事だと、研修期間でも時給12ポンドくらいはもらえるでしょう。15ポンドもらえても珍しくはありません。ただし事務系のお仕事は英語がかなり流暢でなければなかなかゲットできません。
ただ、こうしてみると、たとえ最低時給でもフラットシェアをすればかなり余裕をもった生活ができることがわかるかもしれませんね。
5.イギリスのワーホリは仕事さえすれば費用に困らない
イギリスは物価が高いため、ワーホリ生活中に全く仕事をするつもりがない人の場合は、かなり費用が高額になってしまいます。しかし現地で働くつもりがある人だと、現地の物価に対応できる給料がもらえるため、それほど資金難にはならないはずです。
スムーズに仕事に就くためには、日本にいる間に英語力をスキルアップさせておきたいですね。