「オーストリアでワーホリできるって本当?」「ウィーンに住んでみたいけど、ドイツ語ゼロでも大丈夫なの?」
オーストリアのワーホリは、オーストラリアやカナダと比べて情報が少ない穴場ですが、2016年から日本との協定が続く正式な渡航先です。
クラシック音楽の都ウィーンを拠点に、ヨーロッパ各地を旅しながらドイツ語を本格的に学べる1年を過ごせます。
この記事では、ビザ申請・費用・仕事・ウィーンとグラーツの生活情報まで、オーストリアワーホリの全体像をまとめて解説します。
目次
オーストリア・ウィーンのワーホリの魅力
まずはオーストリアのワーホリ制度の基本を確認しておきましょう。
オーストラリアは英語圏の南半球の国、オーストリアはドイツ語圏のヨーロッパ中央部にある国で、首都はウィーンです。
オーストリアと日本のワーキングホリデー協定は2016年7月に開始されました。
制度の主な条件は以下のとおりです。
情報が少ない「穴場」だからこその珍しい経験
オーストリアは、オーストラリアやカナダと比べてワーホリでの渡航者がまだ少なく、情報も圧倒的に少ない「穴場」の渡航先です。
日本語で検索してもブログやSNSの体験談がなかなか見つからず、渡航前は不安に感じる人も多いですが、その分、現地での体験は誰かの真似ではない自分だけのものになりやすいのが魅力です。
定番ルートが確立されていないからこそ、周りと差がつく珍しい経験を積めるチャンスでもあります。
本場ウィーンでクラシック音楽・美術・建築を満喫できる

クラシック音楽・美術・建築などのヨーロッパ文化を、本場ウィーンで日常的に満喫できるのも、オーストリアワーホリならではの大きな魅力です。
ウィーン国立歌劇場やムジークフェラインでは、立ち見席なら数百円〜数千円で本格的なオペラやコンサートを楽しめますし、シェーンブルン宮殿やベルヴェデーレ宮殿など世界的に有名な建築・美術館も点在しています。
ドイツ語を本格的に学べる環境がある
オーストリアワーホリでは、日常生活そのものがドイツ語に触れる環境になるため、語学学校や独学だけでは得づらい「実践的なドイツ語力」が自然と身につきます。
買い物や役所の手続き、職場でのちょっとした会話まで、ドイツ語を使う機会は日々訪れます。
1年間しっかり取り組めば日常会話レベルまで到達する人も多く、将来ヨーロッパでのキャリアを目指す方や、ドイツ語圏の大学院進学を考えている方にとっては、その土台づくりとしても価値のある経験になります。
治安が良く、水道水もそのまま飲める安心感

オーストリアは治安が比較的安定しており、女性の一人暮らしや単身での滞在者も多い国です。
ウィーンは「世界で最も住みやすい都市」ランキングでも常に上位に入る都市で、夜間の一人歩きもヨーロッパの中では比較的安心して行えるエリアが多いのが特徴です。
加えて、オーストリアは水道水がそのまま飲めるレベルで水質管理が徹底されているため、ボトル水を買わずに生活できるのも地味ながら嬉しいポイント。
周辺国へ気軽に周遊できる立地の良さ
オーストリアはドイツ・イタリアなど8か国と国境を接するシェンゲン協定加盟国で、パスポートチェックもほとんどなくバスや電車で気軽に周辺国へ渡れます。
ウィーンを拠点にすれば、電車で1時間ほどのスロバキア・ブラチスラバへ日帰りしたり、少し足を延ばしてハンガリーのバラトン湖で週末を過ごしたりと、近隣国への小旅行がとても身近になります。
長期休暇にはクロアチアやスロベニアなどバルカン半島を周遊するワーホリ経験者も少なくありません。
オーストリアのワーホリが向いている人・向いていない人

オーストリアのワーホリは「行きたい人が全員向いている」とは言えません。
渡航前に、自分の目的や状況と照らし合わせてみてください。
向いている人
・ドイツ語を本格的に身につけたい
・ヨーロッパを旅の拠点にしたい
・クラシック音楽・芸術・欧州文化に興味がある
・渡航前に100万円以上準備できる
・人と違う希少なワーホリ経験を積みたい
情報の少なさも自力で乗り越えられる行動力がある人に最適です
向いていない人
・現地収入で生活費を賄いたい
・英語力を武器にキャリアアップしたい
・仕事をエージェントにサポートしてほしい
・渡航準備の資金が50万円以下しかない
・帰国後すぐ英語を活かした転職を考えている
稼ぎながら英語力も伸ばしたいなら英語圏ワーホリが向いています
「向いていない人」に当てはまった方には、英語圏ワーホリのほうが合っているかもしれません。
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オーストリアのワーホリビザの申請方法と必要書類
オーストリアのワーホリビザは在日オーストリア大使館への窓口申請が基本です。
オンラインだけでは完結せず、実際に大使館に書類を持参する必要があります。
申請費用は無料ですが、必要書類の準備にやや手間がかかります。
申請の流れ(ステップ別)
オーストリアのワーホリビザは、以下の流れで申請を進めます。
大使館への予約が必要なので、渡航予定日の3か月前には動き始めることをおすすめします。
また、オーストリアのワーホリビザは年間の発給数が200人程度という情報もあり(一次情報での確認は取れていませんが、他の協定国と比べて枠が少ないとされています)、余裕を持って早めに動き出すことがより重要になります。
旅行保険に加入する(渡航3〜4か月前)
保険は補償額・英語表記・ビザ申請条件を満たしているかを必ず確認。保険証書の入手まで時間がかかることがあるので早めに動くのがおすすめです。
補償額:各3万ユーロ以上
残高証明書を英語で取得する
銀行によって英語での残高証明書発行に1〜2週間かかる場合があります。「英文残高証明書」に対応している銀行を事前に確認しておきましょう。
申請用紙(ビザD)を記入・書類一式を準備する
大使館公式サイトから申請用紙をダウンロードして英語またはドイツ語で記入。すべての書類を2部用意しておくと安心です。
注意:日本語書類はNG・すべて英独語
在日オーストリア大使館に書類を提出する
本申請
事前予約のうえ大使館窓口に書類を持参。審査期間は時期によって変動するため、あくまで目安として数週間かかることを想定しておくと安心です(正式な期間は在日オーストリア大使館の公式回答でご確認ください)。ビザが発給されたら受け取りに行きます。渡航当日まで大切に保管してください。
申請にあたって特に注意したいのが「保険証書の補償額」と「書類の言語(英語またはドイツ語)表記」の2点です。不備があると再提出を求められることがあるため、事前にしっかり確認しておきましょう(詳細は大使館の公式案内でご確認ください)。
保険は英語で証書が発行されるもの、かつ補償額が各3万ユーロ以上であることを必ず確認してください。
必要書類一覧
以下の書類を揃えて大使館に提出します。
すべての書類はドイツ語または英語で作成・翻訳する必要があります。
日本語のみの書類はNGなので注意してください。
オーストリアのワーホリにかかる費用はいくら?
「オーストリアワーホリの費用感がまったくわからない」という方は多いと思います。
英語圏と比べて情報が少ないため不安になりますよね。
結論から言うと、渡航前に100万円以上を準備しておくことが一つの目安になります。
渡航前の初期費用
日本を出発する前にかかる費用の主な内訳は以下のとおりです。
航空券(往復)
15〜25万円
経由便利用・時期で変動あり
海外保険(1年)
20〜30万円
補償額3万ユーロ以上のもの
ワーホリビザ申請費用
無料
在日大使館への窓口申請
渡航準備費用(残高証明・証明写真など)
1〜3万円
書類取得・通信・その他雑費
渡航前合計の目安
ビザ申請無料なので英語圏より出費を抑えやすい
約36〜58万円
現地の月々の生活費(ウィーン)
ウィーンは物価がヨーロッパの中でも高めの都市です。
特に家賃はシェアハウスでも3〜7万円、アパートを一人で借りると10万円以上になります。
節約を意識した生活でも月15万円以上は見ておきましょう。
オーストリアのワーホリは現地収入に頼りにくい環境です。仕事が見つかるまでの期間(目安2〜3か月)の生活費を含めて、渡航前に100万円以上を準備しておくのが安心です。
おすすめの節約方法
工夫次第で、月々の生活費はさらに抑えられます。大学周辺の学生街には5ユーロ以下でお腹いっぱいになれる学食やカフェが多く、外食中心でも食費を大きく圧縮できます。また、オーストリアは水道水がそのまま飲める安全な水質なので、ボトル水を買わずに済むのも地味ながら実用的な節約ポイントです。
ryugaku.yume-kana.com
英語だけでも仕事は見つかるが、ドイツ語があるかどうかで選択肢が大きく変わることは、現地カウンセラーのアドバイスからも見えてきます。
ドイツ語ゼロでも諦める必要はありませんが、渡航前に最低限の基礎を身につけておくことを強くおすすめします。
ウィーンワーホリの仕事事情

ここからは、ウィーンでのワーホリ中の「仕事」について見ていきましょう。
ウィーン市内には語学学校も多く、ワーホリ中に通いながら仕事を掛け持ちすることも可能です。
オーストリアの賃金・時給の目安
「実際どのくらい稼げるのか」も気になるところですよね。オーストリアには法定の最低賃金は存在しません。
その代わり、業種ごとに結ばれた労働協約(コレクティブ契約)が賃金の下限を定めており、ほぼすべての働く人がこの仕組みでカバーされています。
2020年に労使が合意した「月給1,500ユーロ」がひとつの目安でしたが、2026年時点ではこれを上回る業種がほとんどです。ワーホリで働きやすい業種の相場は以下の通りです。
月給2,000ユーロ(週38.5時間、14か月給)は時給に換算すると約14ユーロ。2026年8月時点のレート(1ユーロ=182円前後)で計算すると、時給約2,550円が目安になります。
日本食レストランやケータリングは「ホテル・飲食業」の労働協約が適用されることが多く、この水準が賃金の下限の基準になると考えておきましょう。
オーストリアで見つかりやすい仕事
ドイツ語に自信がない方が最初に狙うべき仕事の選択肢をご紹介します。
日本食レストラン・日系カフェ
日本人オーナーまたはスタッフが多い職場。日本語・英語だけで採用されるケースが最も多い。GoogleマップでJapanese Restaurant・Ramen・Sushiと検索し、写真から日本人経営かを確認してから応募するのが効率的。
ケータリング・イベントスタッフ
単発で英語OKの求人が比較的見つかりやすい。安定収入にはなりにくいが、現地に慣れる最初のステップとして有効。Indeedオーストリア版で「catering staff english」と検索してみましょう。
倉庫・軽作業スタッフ(仕分け・梱包など)
特別なスキルや高いドイツ語力を求められにくく、体力さえあれば挑戦しやすい仕事です。荷物の仕分け・梱包・ピッキングが中心で、指示は単語ベースの簡単な会話や身振りで伝わることも多いのが特徴。Indeedオーストリア版で「Lagermitarbeiter」(倉庫作業員)と検索すると求人が見つかりやすいです。
仕事の探し方
オーストリアで仕事を探す主な方法は以下のとおりです。
渡航前から情報収集とCV(英語の履歴書)の準備を進めておきましょう。
渡航前にドイツ語を学んでおくメリット
渡航前にA1〜A2程度のドイツ語基礎を身につけておくだけで、現地での仕事の選択肢が格段に広がります。
カフェのスタッフ・スーパーのレジ・清掃スタッフなど、英語不要でも対応できる仕事が増えるからです。
無料アプリ(Duolingo・Babbel)でも基礎は十分身につけられます。
カウンセラー
まみ
「語学力に不安があって出発を迷っている」
渡航前の準備から一緒に考えましょう。

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オーストリアワーホリの都市選び|ウィーンとグラーツはどっちがいい?
オーストリアワーホリの拠点となる主な都市は、首都ウィーンと第2の都市グラーツです。
どちらを拠点にするかで、生活費・日本人コミュニティの規模・仕事の見つかりやすさがかなり変わります。
ウィーン

オーストリアワーホリの定番拠点です。
日本人コミュニティが最も大きく、日本食レストランや日系の仕事も集中しています。
クラシックコンサート・美術館・カフェ文化など文化的な刺激も豊富です。
グラーツ

ウィーンから南に約2時間のオーストリア第2の都市です。
ウィーンと比べて生活費が安く、大学都市として若者が多い活気のある街です。
日本人は少ないぶん、ドイツ語環境に自然と浸れるのが魅力。
Workawayで周辺の農村を体験したい方にも向いています。
なお、オーストリアはシェンゲン協定加盟国です。
ワーホリ滞在中もイタリア・ドイツ・チェコ・スロバキアなど周辺国へパスポートチェックなしで移動できます。
週末や休暇を使ってヨーロッパを旅するのも、オーストリアワーホリならではの大きな魅力です。
オーストリアのワーホリに関するよくある質問
渡航を検討している方からよく寄せられる疑問をまとめました。
まとめ|オーストリアのワーホリは「ヨーロッパ生活を本気で楽しみたい人」の穴場
この記事では、オーストリアのワーホリについてビザ申請・費用・語学と仕事のリアル・都市情報まで解説しました。
最後にポイントを整理します。
この記事のまとめ
オーストリアのワーホリは2016年開始。ビザ申請費用は無料で、18〜30歳であれば誰でも申請できる
公用語はドイツ語。ドイツ語ゼロでも渡航できるが、仕事・生活の幅はドイツ語力に左右される。渡航前にA1基礎だけでも習得しておくのがおすすめ
渡航前に100万円以上の資金準備が安心の目安。現地収入に頼りすぎず、余裕を持った資金計画を立てることが成功のカギ
公共交通機関に乗る前の刻印(打刻)を忘れると罰金(約6,000円)が科される。乗車前に必ず刻印機で打刻しておくこと
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