世界の標準語である英語、その次に人気なのが、「フランス語」です。特に欧州やアフリカ諸国では、フランス語が第一言語と言われる程です。そして、公用言語を2つ持っている事で一番有名なのが、「カナダ」です。近年、日本からの留学者を増やしている国です。その理由の1つである「カナダでフランス語留学」を今回はご紹介!
なぜフランス語を学ぶのか?
実はフランス語を流ちょうに話す人が2億人、仕事で使う人はその数倍いると言われています。特に欧州では「国際オリンピック委員会(通称:IOC)」や「EU」等の世界機関の公用語はフランス語を採用しています。加えて、去年大盛り上がりを見せたワールドカップを主催する国際サッカー連盟、「FIFA」も公用語をフランスにしています。
他にもカナダを含め、フランス、ベルギー、スイス、モナコ、コンゴ民主共和国等、29か国の公用語がフランス語です。実は、アメリカのルイジアナ州等、非公式ではありますが、フランス語が日常的に使用されている地域もあります。
これほどまでに話されているフランス語ではありますが、英語と比べて話者が少ないのは事実です。反対から見ると、フランス語を話せる人が希少価値を生み出しています。そして、カナダではフランス語を話せるだけで、給料UPです。
カナダ留学のメリット
ここで、「なぜフランス語留学でカナダを選ぶの?」の問いに、実際に留学した人がカナダを選んだ理由を見ていきます。
安い費用
初めに留学費用が、欧州やアメリカ等の留学より安く抑えられます。特に留学する際の大きな壁となるのが、費用です。実はアメリカ留学者の平均学費は、カナダ留学者より100万円程高いのです。
加えて、アメリカは近年の物価高騰や、円安ドル高の影響で、滞在費用も高くなりがちです。一方でカナダは、大学街として学生が移住しやすいように街全体で家賃を安くしたり、州政府からの留学生支援も、現地学生同様に受けられます。
多種多様なバックグラウンドの学生
カナダは「多文化モザイク」、「人種のサラダボール」と言われ、多くの人種の方が住んでいます。これは、様々な人種や文化を持つ個々の人々が、それぞれの伝統を尊重し、生活している事が由来しています。
カナダ政府が移民政策として、沢山の人を受けて入れ、とても外国人に対してウェルカムな雰囲気がある為です。特に日本人の方は真面目で、人付き合いも上手な方が多いので、どこでも人気があるのも事実です。
そして、このようにカナダ政府が受け入れ態勢をしっかりと整えている為、大学や州政府も留学生をしっかりと支えていける仕組みが出来ています。
ビザが取りやすい
政府の移民政策の後押しもあり、カナダではビザがとても取りやすいです。もちろん、大学への学生ビザ(通称: Student Permit)は、日本人であれば1か月で取得可能です。そして、就労ビザ(通称: Work Permit)や、大学を卒業した後に取得可能な就労ビザ(通称: Post Graduate Work Permit、PGWP)等もあります。
一般的な留学生であれば、学生ビザを取得し、教育機関を卒業後に就労ビザ(PGWP)を取得して、カナダに移住する事も多くあります。もちろん、取得したからと言って移住義務はなく、日本へ帰国したり、再度入国したり、自由に動くことができます。
教育水準が高い!
実は、カナダには100校程の大学しかなく、公立校(州立か国立)がほとんどで、私立は少ないです。そのため、留学費用が安い事はもちろん、教育水準が担保されています。留学をする人の大半は、実際に海外に行って、見学する事がありません。そのため、事前に教育の質が担保されている事は、大切です。
加えて、海外の大学は、日本の大学より「勉強量が多い」事は有名です。もう少し詳しく説明すると、カナダの大学は学生に求めるレベルが高いです。比例して、学生が勉強する時間が増えます。せっかく、大量の時間を費やすのであれば、質の良い教育を受けましょう!
25%がフランス語を母国語としている!
カナダは、人口の4分の1がフランス語を母国語としています。主に挙げられる場所が、モントリオールがあるケベック州です。フランス語で言うと、「クエベック」の発音になります。ただ、ケベック州だけでなく、ノヴァスコシア州、ニューブランズウィック州等、カナダの東海外地域は、フランス語が話されています。
もともとカナダはフランス人が多く移民をした歴史があります。また、同時期に植民地支配の影響で、イギリスとフランスが現在のカナダの土地で戦争をしていた結果、英語とフランス語を話す人が東海岸に多いのです。
カナダでフランス語を学ぶメリット
カナダ留学の良い点が見えてきたところで、フランス語をカナダで学ぶからこそ、得られるものがたくさんあります。
英語も同時に学べる
カナダは、英語とフランス語を公用語にしている事で有名です。なので、買い物に出かけると、必ず各商品は2つの言語で表示されていたり、レジでは「ハロー、ボンジュール」とそれぞれで挨拶されます。
日々の中で、2つの言語があふれている珍しい空間の中でこそ、より多くの言語に触れる機会があります。カナダでは、一気に2つの言語をマスターでき、まさに一石二鳥ならぬ、一国二言語の学習環境が待っています。
日本人が少ない
留学生の失敗談としてよく挙げられるのが、日本人と遊んでいる方が楽で、気づいたら留学期間が終わっていた…です。もちろん、学生によっては、しっかりと距離感を保って、留学生活を充実させる事は可能です。
しかし、カナダでフランス語留学をしている日本人は稀です。初めから日本語が話せない状況にいるからこその、著しい成長が望めます。カナダはフランス語を話す国として知られていますが、フランス語を学ぶ為の留学先としては、まだまだ知られていません。留学成功間違いなし、超穴場スポットです!
交換留学も可能
カナダでは、ほぼ100%の大学が交換留学プログラムを用意しています。そして、大学によっては、大学の留学費用をそのままで交換留学が可能です。日本の大学では、現地の大学の留学費用を追加で支払う必要があります。その懸念点を払拭して、カナダから二次留学をする事も出来ます。
特にフランス語が学べる学校では、フランスの教育機関との提携をしており、短期(3か月)から長期(1年)の交換留学が可能です。欧州は高くていけない…という方にも、カナダはお勧めです。
仕事で有利になる
上記でも触れましたが、カナダではフランス語を話せるだけで、基本給が上がります。「ビザが取りやすい」という点で、取得後、就職活動をする際は、フランス語を話せることがとても有利に働きます。もし、フランス語を使って生活したり、海外で仕事をしていきたいという方には、絶対にカナダがお勧めです!
留学におすすめの教育機関
カナダへのフランス語留学をしたい!と思った際に、考えるべきなのは「どこで学ぶか」です。もちろん、カナダの教育機関は水準を高く保っていますが、その中でも留学生に人気な学校をご紹介します。
マギル大学(McGill University)
マギル大学は、モントリオールにある国内トップの名門大学で、200年以上の歴史を誇ります。歴史だけではなく、もちろん教育の水準や、学生のやる気に満ちたキャンパスが、学生を迎えます。カナダ国内でも、英語とフランス語を両方学ぶ事を目的にマギル大学に来る学生も多くいます。
加えて、国外からも60以上の国から、留学生が来ます。4年間は難しいという方や、お試しで経験したい方も安心で、大学付属の語学学校では、半年から1年弱のフランス語コースも兼ね備えています。また、コース受講後は、マギル大学への編入学も可能です。
コンコーディア大学(Concordia University)
マギル大学に並ぶ、モントリオールで人気の大学がコンコーディア大学(別名:コンコルディア大学)です。また、付属の語学学校では、それぞれの学生のニーズに合うように、10以上ものフランス語コースを展開しています。
特にコンコーディア大学はビジネスや、芸術系(映像、写真、ジャーナリズム)の学部に強く、卒業生は世界の有名企業で活躍しています。なので、語学学校から始め、そのまま大学卒業後は、2言語と学んだ知識を活かして、世界で活躍する未来が待っています!
モンクトン大学(Moncton University)
「都市部は勉強に集中できない」、「もっとカナダの自然と一緒に生活したい」と思っている方には、モンクトン大学がおすすめです。モンクトンは、ニューブランズウィック州にある都市で、都市全体の半分以上が、フランス語を話す人です。大学でも、英語とフランス語それぞれで受講が可能です。
モンクトン大学は、他の2つの大学と比べ、学費や生活費は半分程度に抑えられます。また、ニューブランズウィック州は近年、移民を大幅に増やして受け入れています。そのため、都市部に負けない程の多様さがあります。
まとめ
まだまだ可能性を沢山秘めている、カナダでのフランス語留学は、英語留学の勢いに負けない程の人気があります。特に英語を話せる人よりフランス語を話せる人が少なく、希少価値も大きく発揮でき、必ず活躍の舞台は「世界」のいたるところにあります。
英語を話せることも大切です。カナダは、英語もフランス語も生活に根付いている為、沢山言語を使う機会があります。加えて、卒業後はカナダで社会人生活を送るなんてことも可能です。ぜひ、フランス語留学、カナダで大成功させてください!