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【徹底解説】教育の強いカナダへの留学のメリット、デメリットは?

更新日:2022.10.03

【徹底解説】教育の強いカナダへの留学のメリット、デメリットは?

教育水準が高く、景色もきれいで治安の良い国と言われているカナダ。そんなカナダへの留学にはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。

この記事は、以下のような方に役立つ情報となっています。

・カナダへの留学を考えている
・カナダへの留学は決まっているが、どのような形で行くか悩んでいる

この記事でカナダ留学のメリット、デメリットを理解し価値のあるカナダ留学にしてください。

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1.高い教育水準を持つカナダへの留学におけるメリット

1.世界でもトップクラスの教育水準

カナダでは連邦制がとられています。教育についても州ごとの管轄となっており、それぞれの州が教育の制度や質、カリキュラムを管理しています。

カナダはほとんどの学校が公立の学校となっていますが、州がしっかりと管理していることもあり、教育の水準が均一的で学校間の差があまりないのが特徴です。

「世界大学ランキング」でもトップ200校に7校もランクインしており、その水準の高さをうかがうことができます。日本では、東京大学と京都大学しかランクインしていないということを考慮するとより凄さがわかりやすいかと思います。

教授陣の質の高さ、学内の設備は世界でも高く評価されており、より質の高い内容を学ぶことができます。さらに、規模の大きな研究大学も多く、多様な分野を学ぶことが可能です。

また、欧米でのカナダの評価は日本で言われているよりも高く評価されているため、アメリカやヨーロッパで就職している方はカナダの大学の学位取得は有効に働くことが期待できます。

2.多様性が尊重される環境

カナダは世界有数の移民大国で、世界中から移民を受け入れてきたという歴史を持っています。その影響による多文化、他民族国家によって、カナダの人々は異なる文化や人に非常に寛大であると言われています。

カナダの人口は約3,300万人ですが、21%以上の国民がカナダ以外の国で生まれた人であると言われています。また2016年の統計では、250を超える民族が共存しているというデータもあります。そして今もなお年間約25万人以上の移民を受け入れ続けており、将来的にも多様な文化や民族が存在する場所であり続けると考えられます。

海外からの留学生の受け入れにも積極的で、毎年50万人ほどの留学生を受け入れています。その際の公的機関によるサポートもかなり充実しており、留学生には旅行割引が用意されることもあります。

また、現地の一般住民も個人差はありますが、おおむねフレンドリーな対応をしてくれることが多いです。現地の方が聞き取れなくてもスペルを聞くなどで丁寧にコミュニケーションを取ってくれることもあるようなので、普段街中で生活する際にも孤独を感じることは少なそうです。

さらに、カナダは「いじめ問題」を学校や州に任せるのではなく、国家レベルで考えています。大学教授などによって作られた「Prevnet.ca」という組織があり、いじめについて客観的な視点で研究されています。研究するだけでなく、対策などの情報発信をすることでいじめ撲滅を目指した活動がされています。

学生がユニークな方法でいじめをやめさせたことに由来する「ピンクシャツデー」と言われるいじめ反対運動も行われています。この運動は首相も参加しており、他国にも影響を与えていることからも国レベルで「いじめ」への問題意識が強いと言えます。

そのため、「文化が違うから」、「人種が違うから」という理由でいじめられることもなく、安全に生活することができます。

3.訛りのない綺麗な英語が身につく

カナダで話されている英語はアメリカ英語とイギリス英語が混ざっていますが、どちらかというとアメリカ英語に近いと言われています。日本ではアメリカ英語を学習しているため、馴染みやすい英語と言えると思います。またアメリカ英語よりも特徴的なアクセントや訛りがなくさらにクリアに発音するため、発音も聞き取りもしやすいはずです。

またカナダ人の気質ゆえにゆっくり話す人が多かったり、どこの国にもあるような方言がなかったりするので、よりコミュニケーションを取りやすいと言えるでしょう。

4.アクティビティも充実

カナダの特徴は自然と都市が融合し、共存しているところです。カナダのようにどこの都市に行っても少し街から出れば豊かな自然が広がっている場所は珍しいでしょう。カナダでは、都市部で生活して学校に通いながら、時間があれば四季に応じたアクティビティを楽しむことができます。都市部からあまり離れずにアクティビティもできるので、インドア派・アウトドア派に関わらず、自分の思うように過ごせるはずです。

観光できる場所はかなり多く、有名な箇所を挙げるだけでも以下のようなものがあります。

・ナイアガラの滝
・メープル街道
・イエローナイフ
・カナディアンロッキー

このような場所に限らず、美しい景色の中でハイキングやサイクリング、カヤックなど様々なアクティビティを体験することができます。運が良ければオーロラも見ることができるかもしれません。

さらにカナダはアメリカと隣接しているため、アメリカにも気軽に旅行することができます。飛行機を使わずともアメリカに行くことができるので、かなり自由に旅行することが可能です。

バンクーバーからシアトルは車で3時間ほど、トロントからニューヨークは飛行機で1時間半ほどで行くことができます。

5.様々なプログラムがある

カナダの教育は実践的な学びが重視されているのが特徴です。その中の1つとして、「COOP」と言われるプログラムがあります。これは興味のある分野で働くことでお金を稼ぐことができ、さらに単位ももらえるという制度です。

「COOP」では専攻に関するインターンをすることで単位を得ることができます。このプログラムでは最大で学習期間と同じ期間の就労が認められます。例を挙げると、1年間学校で講義を受けると次の1年間で就労することができるといった具合です。

実際に働くことで実践的なノウハウを身に付け、それが単位に還元されます。COOPでの就業中は定期的に学校にレポートを出すことで、学校の科目としての評価を得ることができます。

また、COOPはコースの一環として行われるので、学生ビザに付随するWork Permitのみでも就業することが可能となります。これは半年以上学校に通う前提で仕事ができるというビザです。通常このビザでは週に20時間の勤務が可能となっていますが、COOPによって追加で20時間働くことができ、最大で週に40時間働くことができるようになります。

この他にも、カナダにはワーキングホリデー制度もあります。これは2国間の協議に基づいて異文化交流や相互理解を促進するために、相手国で休暇を楽しみながら一定の就業が認められる制度です。カナダの場合は、18歳〜30歳であればこの制度を活用することができます。期間は1年間で、1つの国に対し1度しか使うことができません。

ワーキングホリデーの最大の特徴は、フルタイムで就業可能な点です。現地でアルバイトをして収入を得ながら生活ができるので、初期費用をある程度は抑えることができます。

さらに、学位やディプロマを取得した後には就業許可証を申請でき、専攻分野に関わらず最長3年間カナダで働くことができるようになります。

このようにカナダ留学の際に使える様々なプログラムがあるので、どのプログラムが自分に適しているのかを確認し、カナダ留学をより有益な経験にしましょう。

6.治安がいい

カナダは治安の良い国として知られています。それは研究としても出されており、国際シンクタンクである経済平和研究所が世界の163ヶ国を数値化してランキング化したもので12位にランクインしています。日本は同ランキングで12位でした。よく留学で選ばれるオーストラリアは27位、イギリスは34位、アメリカは129位などと比べるとより安全であると言えるでしょう。

また隣国のアメリカとは異なり、銃規制にも厳しく個人での所有が認められていません。このこともより治安がいいと感じることができる情報で安心できるものでしょう。

ただ犯罪件数自体は日本の8倍ほどあるので、リュックを前に抱えて歩いたり、高価な服やアクセサリーを身に付けないようにしたり、夜遅くに1人で出歩かないなどの対策は必要です。

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2.質の高い教育を受けられるカナダ留学のデメリット

1.冬の寒さが厳しい

カナダの西側にあるバンクーバーなどは1年を通して比較的温暖で、秋から冬にかけて雨季に入り非常に雨が多いことを除けば過ごしやすいと言われています。

しかし、東海岸に位置するトロントやモントリオールなどの都市は冬の寒さが厳しいことで有名です。1o月頃から4月頃まで最低気温が氷点下の期間が数か月続き、積雪量もかなり多くなります。あまり日も差さず、本格的な防寒着が毎日必要となるため、冬が苦手な方は年を選ぶ際の検討材料として気候も確認しておきましょう。

ただ、厳しい寒さがあるからこそオーロラを見ることができたり、スキーやスノーボードなどのアクティビティを楽しむことができます。

2.日本人が多い

カナダは留学先としてかなり人気な場所であるため、カナダに留学に行っても日本人と会うことは少なくないでしょう。文部科学省によると、コロナ禍前の2019年度には1年で約9,300人の日本人が留学していました。

特にトロントやバンクーバーのような主要都市には多くの日本人が集まる傾向があります。留学生だけでなく、日本人がレストランを経営していることも少なくないので、日本人と出会う機会を少なくし、英語力を伸ばしたいという方は主要都市は避けるようにしましょう。

カナダのような国だと逆に郊外に行くと日本人が少ない可能性が高いです。費用や安全面を考慮しつつ、日本人が少ないエリアを探してみるといいかもしれません。

留学時のよくある過ちとして日本人と関われる環境に入って英語を使う機会が減ってしまうことによる英語力の伸び悩みがあります。日本人が多いとどうしても安心して日本人同士で話してしまったり、現地の日本人が手助けしてくれることで英語が成長しなかったりします。もしそのような環境に入ってしまっても、自発的に英語漬けの環境を作り出す必要があります。

特に日本で学校のない夏休みや冬休みの期間は海外の語学学校でも日本人が多いクラスになってしまうことがあります。語学学校に通う際には国籍の比率で上限を定めている学校などから選ぶといいでしょう。

3.4年制大学の入学審査の基準が高い

カナダの大学は総じて入学審査のレベルが高いです。英語力で言えばTOEFLで88〜100、IELTSで6.5〜7.0程度のレベルが必要となります。また高校の成績が重要とされ、日本の5段階評価で言うと、全科目の平均が3.3以上の成績が必要となります。名門校になると4以上が必要とされるので、かなりハードルが高いです。

観光ビザは不要ですが、学生ビザ、ワーキングホリデービザは渡航前に申請しなければなりません。半年以上の就学をするのであれば必ず必要となるので、申請漏れがないように気をつけましょう。

学生ビザの取得は費用と時間がかかります。費用は約15,000円、ビザの発行には最大2ヶ月ほどかかります。余裕をもって申請するようにしましょう。申請の手続きには入学予定の学校からの入学許可証と領収書をもらわなければなりません。さらに、生活費として10,000ドル以上の英文残高証明書を用意したり、預金通帳のコピーをとったり、様々な準備が必要です。

申請が遅れると留学全体のスケジュールに影響が出てしまいますし、すべて英語で対応しなければならないので、実績のある留学エージェントの力を借りることをお勧めします。

まとめ

ここまでカナダ留学のメリット、デメリットを紹介してきました。カナダは教育水準も高く、多様性も尊重されたり、アクティビティを楽しむことができたり、おすすめ度の高い留学先です。

しかしメリットだけではなくデメリットもあり、行く場所によっては英語力が伸びにくかったり、生活するのにストレスがかかることもあるのが理解できたと思います。

せっかく留学するのであれば、価値のあるものにしたいはず。是非カナダのことを詳しく調べ直し、自分によりメリットのあるカナダ留学にしてください。

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