TOP日本からオーストラリアに荷物を送る方法とは?種別と注意点を徹底解説!

日本からオーストラリアに荷物を送る方法とは?種別と注意点を徹底解説!

更新日:2024.10.02

日本からオーストラリアに荷物を送る方法とは?種別と注意点を徹底解説!

オーストラリアで長期間の滞在を予定している方の中には、事前に荷物の郵送を検討している方も多いでしょう。長い間海外に滞在する場合、荷物が多くなるため、渡航時にすべての品物を持参することは困難です。

今回は、日本からオーストラリアへ荷物を送る方法と、送り方による日数や料金の比較をしていきます。オーストラリアで受け取る際の注意点も解説しています。これから荷物の郵送を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

日本からオーストラリアに荷物を送る方法は?

日本からオーストラリアに荷物を送る方法として、郵便局、宅配会社の国際宅配便、FedEx、DHLの4つの方法について詳しくご紹介します。

1:郵便局

郵便局から発送する方法は4パターンです。

  • EMS:送料は高めだが国際郵便の中で最も速い
  • 航空便:EMSに次いで2番目に速い
  • SAL便:航空便より安く、船便より速い(現在サービス停止中)
  • 船便:到着まで時間はかかるが、最も安い

到着まで最も速いのがEMSで、続いて航空便、SAL便、時間がかかるのが船便での輸送です。しかし、少ない日数で送りたい場合は送料が高くなるため、船便は、時間こそかかるものの最も安い料金で送ることができます。

東京からオーストラリアまで、5kgの荷物を送る場合の日数と料金の違いを比較してみましょう。

発送方法お届け日数料金
EMS約7~8日13,000円
航空便約10日12,450円
船便2カ月前後4,900円

EMSと航空便は日数、料金ともに大きな差はありませんが、船便は他の2つと比較すると送料が格安です。もちろん荷物の重さによって料金の差も異なりますが、20kgの荷物だとEMSと船便で3万円以上の差が開きます。

送料も到着までの日数も異なるため、オーストラリアに荷物を送る際、料金と時間のどちらを重視するかを選択する必要があります。送料が高くても急いで送るものがある場合はEMSで発送し、夏の間に冬服を送るなど、時間に余裕がある場合は、船便を利用するとよいでしょう。

参照:海外へのお荷物の送り方 初心者ガイド | 日本郵便株式会社

2:宅配会社の国際宅配便

日本で利用する宅配会社の国際宅配便を利用する方法もあります。ヤマト運輸の「国際宅急便」と佐川急便の「飛脚国際宅配便」の2つが一般的です。

2社とも日本で有名な宅配会社ですが、佐川急便と比較するとヤマト運輸のほうが安い送料でオーストラリアへ荷物を送れます。荷物の重さ別に、ヤマト運輸と佐川急便の料金の違いを見ていきましょう。

2kg5kg10kg
ヤマト運輸(国際宅急便)3,700円6,300円11,950円
佐川急便(飛脚国際宅配便)10,856円14,573円28,084円

※2024年10月1日時点

料金を比較するとヤマト運輸のほうがお得です。しかしヤマト運輸で送る場合は、最大重量が25kgまでなので注意が必要です。荷物の大きさと重さの制限が、ヤマト運輸と佐川急便で大きく異なります。

  • ヤマト運輸:3辺の合計が160cm以内、25kgまで
  • 佐川急便:原則、3辺の合計が260cm以内(最長辺は150cm以内)、50kgまで

出発時の手荷物の量を極力減らすことを優先する方で、25kg以上の荷物を送付したい方は、佐川急便の国際宅配便を検討するとよいでしょう。ただし、25.5kgを送る場合には、送料が78,540円であるため、費用面の負担が大きくなります。

参照:国際宅急便国別ガイド | ヤマト運輸

参照:飛脚国際宅配便 | 佐川急便

3:FedEx

FedExは、アメリカに本社を構える世界最大級の航空輸送会社です。到着までの時間が速いのがメリットですが、先に紹介した「郵便局から送る方法」や「宅配会社の国際宅配便」と比較すると費用負担が大きい点がデメリットでしょう。

東京からシドニーに送る場合の、重さ別のお届け日数と送料の目安は以下の表をご覧ください。

重さお届け日数送料
5kg3日~7日約23,000円~48,000円
10kg3日~7日約30,000円~70,000円

※梱包材(40×32×25cm)を自身で用意した場合の料金です。

※上記は火曜日に出荷した場合の目安です。状況に応じて日数や料金は変更される可能性があります。

またオンラインで集荷予約をすると、配達員さんが自宅まで荷物を取りに来てくれるのも嬉しいポイントです。送料は高額ですが、速く配送できる点がFedExの魅力だと言えます。

参照:海外配送&運送会社 | FedEx日本

4:DHL

DHLは、ドイツの国際輸送物流会社です。先ほど紹介したFedExと同じく世界的に知名度が高い会社で、海外でも多くの方が利用しています。留学時に荷物を送るケースのみならず、越境ECの海外発送にもよく使われている郵送方法のひとつです。

DHLは到着までの日数がご紹介する中で、最も短く、到着までの速さを重視したい人におすすめです。東京からオーストラリアへ送る際のお届け日数と送料の目安を、荷物の重さ別に見ていきましょう。

重さお届け日数送料
5kg2日約35,000円
10kg2日約45,000円

※梱包材(40×32×25cm)を自身で用意した場合の料金です。

※上記は火曜日に出荷した場合の目安です。状況に応じて日数や料金は変更される可能性があります。

発送方法については、集荷サービスの他に郵便ポストからの発送、DHLサービスポイントへの持ち込み発送から選択できます。

参照:DHLホーム | グローバルロジスティクスと国際輸送Japan日本

日本からオーストラリアへより安い値段で荷物を送る方法はどれ?

日本からオーストラリアへ最も安い送料で荷物を送りたい場合は、郵便局の船便を利用するのが最適でしょう。今回5kgの荷物を送る際の送料を比較して、船便の次に安かったのがヤマト運輸の国際宅急便、続いて郵便局の航空便でした。

<5kgの荷物を送る場合の送料の目安>

発送方法送料
郵便局EMS13,000円
航空便12,450円
船便4,900円
宅配会社の国際宅配便ヤマト運輸(国際宅急便)6,300円
佐川急便(飛脚国際宅配便)13,310円
FedEx約23,000円~48,000円
DHL約35,000円

上記はあくまで目安です。荷物の重さはもちろん、発送時の状況によって価格が異なる可能性があります。

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日本からオーストラリアに送れないものはある?注意事項を紹介

日本からオーストラリアへ送ることができないものがあります。特にオーストラリアは、農業と独自の環境、固有の生態系を有害生物や疾病から守るため、検疫の厳しい国として知られています。

そのため、検疫官が送ることができない、と判断した場合は、その物品は到着空港や到着港にて留め置かれ、受取人宛に手紙が送られてきます。手紙の内容は、日本への返送料を支払って物品を日本へ戻すか、お金は支払わず物品は検疫により破棄されるか、を選択する内容になっています。

破棄されたくない人は指定先に返送料を支払ってください。破棄されてもよいという場合は特に何もする必要はありません。

以下、日本からオーストラリアへ送ることができない物の一例です。

≪日本からオーストラリアへ送ることができないもの(一例)≫

  • 果実、野菜
  • 乳製品、卵
  • 肉、肉製品
  • 手工芸品
  • 寝具

詳細は日本郵便の国・地域別情報(オーストラリア)をご覧ください。

オーストラリアで荷物を受け取る際の注意点

オーストラリアには、日本のような荷物の再配達サービスがありません。一度荷物を配達したときに不在の場合は、ポストに投函された不在票を持って近くの郵便局まで取りに行く必要があります。日本の場合は不在票をもとに再配達の依頼が可能ですが、そのようなサービスはオーストラリアにないので注意しましょう。

また、他の書類と間違えて不在票を破棄、紛失を避けるため、荷物を送る際は追跡機能を付けておくことをおすすめします。不在票だけでなく、オンラインでも配達状況を確認できるように工夫しましょう。

オーストラリアから日本へ荷物を送る方法

オーストラリアから日本へ荷物を送る代表的な方法は3つです。

  • オーストラリア・ポスト:オーストラリアの郵便局
  • DHL:ドイツの国際輸送物流会社
  • CUBE IT:オーストラリアから日本への発送に特化した運送業者

シドニーから東京へ10kgの荷物を送った場合の日数と送料、メリット、デメリットを比較してみましょう。

オーストラリア・ポストDHLCUBE IT
お届け日数約7日約3日見積もり時
送料約13,000円約43,000円約18,000円
メリット店舗が多い送料が安い到着までが速い自宅集荷が可能日本語に対応している詰め放題ありサーフボードを発送可能
デメリット到着までの日数を要する日本語に対応していない送料が高い日本語に対応していない送料が高い

1:オーストラリア・ポスト

日本の郵便局にあたるオーストラリア・ポストは、ほかの運送業者と比較して安く、ほとんどの都市に点在していて利用しやすいというメリットがあります。しかし、運送業者と比較すると日数がかかるというデメリットがあることも覚えておきましょう。

仮に10kgの荷物をシドニーから東京へサイズ指定なしで送った場合、料金は約13,000円。日数は約7日かかります。

2:DHL

DHLは民間の運送業者になります。オーストラリアで有名な運送業者はDHL以外にはFedEX、UPSなどがあります。

DHLを含む民間の運送業者のメリットは、荷物を自宅まで取りに来てくれて、日数もオーストラリア・ポストと比較して早く到着する、という点です。

しかし、料金はオーストラリア・ポストの2〜3倍以上。10kgの荷物をシドニーから東京へ送った場合、料金は約43,000円。日数は約3日です。

3:CUBE IT

オーストラリアから「日本へ」の配送に特化している運送業者がCUBE ITです。

ウェブサイトも日本語で分かりやすく、専用の箱を利用すると専用の箱に入る分の荷物であれば、無制限に詰めることができます。また、専用の箱を申し込むと自宅まで箱を届けてくれます。

オーストラリアでサーフィンを楽しんだ人も多いと思いますが、CUBE ITではサーフボードの配送ができます。サーフボードだけでなく、スーツケースや自転車も送ることができ、長期間オーストラリアに滞在した日本人向けのサービスを展開しています。

10kgの荷物をシドニーから東京へ送った場合、料金は約18,000円。日数は見積り時に伝えてもらえます。

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日本からオーストラリアに荷物を送る際によくある質問

Q.国際小包とEMSの違いは何?

国際小包には航空便とエコノミー航空(SAL)便、船便の3つの発送方法があり、料金や日数が異なります。通常航空便が速く、船便が最も日数を要します。現在、エコノミー航空便の取り扱いは停止中です。

EMSは国際スピード郵便とも言われ、国際郵便の中で最優先に扱われる郵送方法です。通常3日~18日程度で荷物を受け取れます。

参照:各発送方法の比較 | 郵便局

Q.オーストラリアへの国際郵便は2024年9月現在も停止されている?

2024年9月現在、オーストラリアへの国際郵便はエコノミー航空(SAL)便のみ停止されています。他のEMS、航空便、船便は取り扱い中です。

通常郵便物小包郵便物EMS
航空便SAL便船便航空便SAL便船便

参照:国・地域別の差出可否 | 郵便局

Q.オーストラリアの税関は厳しい?

オーストラリアは検疫が厳しい国として知られています。オーストラリアに荷物を郵送するときの条件は、オーストラリア入国時の持ち込み条件とほぼ同じです。荷物の中身を税関告知書に漏れなく記入するようにしましょう。

Q.オーストラリアに荷物を送る時に食品も一緒に入れて大丈夫?

原則食品の郵送は禁止ではありませんが、その中でも禁止されている項目は多くあります。

  • 果実、野菜(すべての果物及び野菜。果物製品及び野菜製品。)
  • 乳製品、卵(チーズ、牛乳およびその他の乳製品。卵若しくは10%以上の乳製品の入った食品。)
  • 肉、肉製品(肉、肉の入った食品。動物素材の入った治療薬及び薬品、動物製品。)
  • 植物製品(米、小麦、穀物類、食用の種子類、種実類及び豆類)

郵便局のホームページで禁制品が詳しく解説されているため、あわせてご覧ください。

参照:禁制品 -国・地域別情報(国際郵便条件表)- | 日本郵政

Q.オーストラリアに荷物を送る時にコロナの影響はある?

2024年9月現在、オーストラリアに荷物を送る際のコロナによる影響はほとんどなくなっています。しかし国際郵便はエコノミー航空(SAL)便のサービスが停止されていたり、航空便減便の影響で到着までに時間を要したりなどの影響は残っています。

Q.オーストラリアに送る場合の英語で住所の書き方は?

英語で住所を書く際は、日本語で書く場合とは逆の順番となります。

  • 日本語:都道府県→市町村→番地→建物名、号
  • 英語:号、建物名→番地→市町村→都道府県→国

例)

東京都 新宿区 新宿 6-27-30 新宿イーストサイドスクエアEastオフィス11階

11F Shinjuku East Side Square, 6-27-30 Shinjuku, Shinjuku-ku, Tokyo, Japan

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まとめ

今回は、日本からオーストラリアへ荷物を送る方法とその種別と注意点をご紹介しました。郵送方法は郵便局、宅配会社の国際宅配便、輸送会社の大きく分けて3つです。重さが同じでも、送り方によって日数も料金も大きく異なります。到着までの日数を重視するのか、それとも送料を重視するのかにより、送り方が変わるため、状況に合わせて検討してください。

またオーストラリアは検疫が厳しく、郵送できないものも多くあります。荷物を送る際は必ず中身、特に禁止されたものが含まれていないかどうかを、チェックしましょう。

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