ワーキングホリデーは、海外に行き働きながら、異文化経験ができることで知られています。そして、言語能力の上達や様々な目的を持って、渡航する人が増えています。しかし、ワーキングホリデービザには、応募する年齢制限があります。
今回は、カナダのワーホリの年齢制限と、滞在期間の延長方法について解説していきます!
1.カナダとは?
まずは、カナダについて詳しく知っていきましょう!
地理と人口
カナダは北アメリカに位置し、大西洋、太平洋、北極海に面しています。国土は広大で、自然の美しさが豊かです。人口は多様で、移民を受けて入れてる国のため、本当に多くの国から様々な人種の人がいます。アメリカの次に、人種が多い国とも言われています。
首都と主要都市
カナダの首都はオタワ(Ottawa)で、最大の都市はトロント(Toronto)、モントリオール(Montreal)、バンクーバー(Vancouver)などが主要都市です。都市部が苦手であれば、カルガリー(Calgary)、ハリファックス(Halifax)などの都市があげられます。
経済
カナダは資源豊かな国であり、エネルギー、鉱物資源、林業が重要な経済の柱です。また、製造業やサービス業も発展しています。また、農業が盛んな国なので、輸出も盛んです。
教育
カナダは高品質な教育システムで知られており、大学やカレッジが数多く存在します。国内外から多くの留学生がカナダで学んでいます。また、中高一貫が基本で、大学(University)は4年制です。短期大学(Community College)を目指す人は、2年制になります。また、英語とフランス語を同時に学校で学ぶ学生が多いのも特徴です。
文化と観光
カナダの文化は多様であり、先住民の伝統と現代的な文化が融合しています。美しい自然環境があり、観光スポットとしてはロッキー山脈、ナイアガラの滝、バンフ国立公園などがあります。国立公園だけでなく、州立公園も有名で、国立公園より数が多い為、行きやすい場所です。
健康保険
カナダには無料または低額で提供される公的な健康保険制度があります。これにより、国民は医療サービスを受けることができます。ワーホリでカナダに行く人は、留学保険や海外保険に入る事が多いので、当てはまらない場合が多いです。
言語
カナダの公用語は英語とフランス語です。主に英語を話す地域とフランス語を話す地域があります。ケベック州や、一部のニューブランズウィック州ではフランス語を話す人が8割を超えます。それ以外の地域では、英語を話しています。
2.カナダのワーホリとは?
カナダのワーキングホリデープログラム(Working Holiday Program)に関する一般的な情報は以下の通りです。ただし、プログラムの詳細は時折変更される可能性があるため、正確かつ最新の情報を得るためには公式なカナダ政府のウェブサイトを確認してください。
期間
カナダのワーキングホリデープログラムは、参加する国によって異なることがありますが、通常は1年間の滞在が許可されます。この期間中、カナダ内で仕事を見つけ、経験を積むことができます。また、就学期間もある為、語学学校にも通うことができます。
必要な準備
ワーキングホリデープログラムに参加するためには、一般的な要件があります。これには、特定の国の要件、ビザ申請、保険、健康検査などが含まれます。ビザ取得プロセスや必要書類については、カナダ政府の公式ウェブサイトで確認できます。
費用
プログラムには申請料がかかります。また、滞在中の生活費や健康保険の費用なども考慮する必要があります。各個人の生活様式により異なりますが、事前に概算を立てておくことが重要です。また、カナダに行った後に現地で予算を立てることも大切です。
就労できること
ワーキングホリデービザを持つ参加者は、特定の制限内でカナダ内で仕事をすることができます。プログラム参加者は、異なる雇用主で複数の仕事を持つことができることが一般的です。また、就労の許可があっても規制が多いビザがありますが、ワーホリは規制が緩いです。
就学できること
通常、ワーキングホリデービザでは、短期間の学習プログラムや言語学校に参加することが認められています。しかし、プログラムの主な目的はワーキングホリデーでの労働経験を提供することであるため、長期間の学業には制限があります。
応募要件
ワーホリには、応募する際にある程度条件があります。日本から応募する人は、基本的に日本国籍のパスポートを持っていることを、前提としています。基本的にワーホリは、留学用のビザと違って要件が少ないことで有名です。
- パスポート
有効なパスポートが必要です。一般的には、プログラムに参加する間、パスポートの有効期限がプログラム終了後も一定期間有効である必要があります。カナダはワーキングホリデービザ終了後も、60日間滞在が可能なので、余裕を持って3か月の猶予が必要です。
- 預金残高
応募者は、渡航先での生活費や帰国時の航空券などを賄うために十分な財政的サポートを持っていることが求められることがあります。基本的には、銀行に約30万円が入っている「残高証明書」を英語で求められます。銀行で、依頼することで提出が可能です。
- 健康診断
一部の国やプログラムでは、健康診断が必要な場合があります。これは、渡航前に応募者が健康であることを確認するためです。
- 保険
応募者は、渡航先での医療費や事故に備えて適切な保険を持っていることが求められることがあります。
3.カナダのワーホリの年齢制限は?
ワーホリには、年齢制限があります。もし、年齢制限に当てはまらない場合は、他の仕事ビザや学生ビザを考えましょう。
年齢制限
ワーキングホリデープログラムは通常、特定の年齢層の応募者に開かれています。一般的な範囲は18歳から30歳までですが、応募日に30歳であれば応募が可能です。渡航日は31歳を超えていても、大丈夫です。
35歳に伸びる可能性がある!?
最近、オーストラリアでは30歳の年齢制限が、35歳に引き上げられました。この、年齢制限でワーホリの機会を逃した人には、朗報でした。同時に、カナダのワーホリも年齢制限が伸びるのではないかと期待されています。しかし、公式の情報としては引き上げの検討があるというニュースはありません。
人数が増える!?
カナダのワーホリでは、2009年に1000人だった定員人数が、2018年に6500人に引き上げられています。毎年12月から応募を開始して、翌年1月から応募した人に招待状が届きます。この招待状を利用して、最終応募をします。しかし、6500人に上限が増えた事で応募数が上昇しているのも事実です。
倍率は上がり続ける?
カナダへのワーホリの倍率は上がり続けています。理由としては、カナダの最低賃金が高いことや、多くの人種がいる為、日本人でも過ごしやすいことが挙げられます。加えて、隣国アメリカでは、ワーホリを受け入れていない為、アメリカに近いカナダに人が集まることも原因です。
4.カナダで人気な仕事は?
都市部
IT関連の仕事
トロントやバンクーバーなどの都市では、ソフトウェア開発者、データサイエンティスト、ITコンサルタントなどの需要が高まっています。また、エンジニア等は短期の「Co-op」やインターンとして仕事をすることができます。
金融業界の仕事
トロントはカナダの金融の中心であり、銀行や金融機関での仕事があります。特に銀行窓口の仕事は、金融業界の経験を持つアルバイトを即戦力として雇う傾向があります。
マーケティングおよび広告
都市部では、マーケティング、デジタル広告、PRなどの分野での仕事が豊富です。特に新型コロナウイルスの影響で客足が戻っていないレストランや小売業はソーシャルメディアを活用したいと考えています。
教育関連の仕事
大学や学校での教育関連の仕事があります。教授、講師、教育コンサルタントなどは、日本の教育現場の情報共有を目的としていたり、アニメが好きな子供たちに日本語を教える仕事があります。
カフェや飲食店
多くのワーホリ滞在者が、カフェや飲食店で働くことになると思われます。カナダには、「Tim’s Horton」と呼ばれる、国内1位のコーヒーショップがあります。カナダらしい経験をしたい方は、絶対に応募してください!
田舎
農業および畜産業
田舎地域では、農場や牧場での仕事があります。収穫、畜産、農業労働者などは、夏の期間限定で雇用が増えます。その為、夏に自然豊かな田舎に移住を考えている人におすすめです。また、住み込みで出来るバイトの場合は宿代を抑えることができます。
林業および木材関連の仕事
カナダは森林が豊富であり、田舎地域では伐採、木材加工などの仕事があります。農業とは違いますが、山脈や山が多い地域には林業の職場があります。ここでは地球温暖化対策の仕事も含まれているので、環境問題に興味がある人にはお勧めです。
観光業
自然の美しい場所が多い田舎では、観光業が盛んです。ガイド、ツアーコーディネーターなどは、日本人観光客向けのサービスになります。日本でホテルマンの経験がある人は、ホテルもおすすめです。
5.カナダにある他のビザは?
仕事ビザ(Work Permit)
これらは一般的なワークパーミットの例ですが、その他にも様々な条件やプログラムが存在します。具体的な詳細は、カナダ政府の公式ウェブサイトや、カナダの在外公館などで確認することが重要です。
Open Work Permit (オープンワークパーミット)
どの雇用主とも契約せずに、どんな仕事でもできるタイプのワークパーミットです。高度なプログラム、国際的な学生や大学院生の配偶者などがこれに当たります。取得が難しいですが、転職も可能で、通常のカナダ人と同じ条件で働くことができます。
Employer-Specific Work Permit (雇用主指定ワークパーミット)
特定の雇用主との契約が必要なワークパーミットです。カナダの雇用主が外国人を雇用する場合、その外国人に対して雇用条件が定められます。ワーホリから延長して滞在をしたい場合は、雇用主指定が一番取得しやすいです。
6.まとめ
カナダは、多くの人種、綺麗で壮大な自然、巨大な都市部と様々なものが揃っている国です。その為、ワーキングホリデービザを使ってカナダで国際的な経験や価値観を体験した人は多いです。しかし、年齢制限が30歳までなので、その機会を逃さないでください!しっかりと準備をして、思いっきりカナダライフを楽しんでください!