語学の勉強には終わりがないとよく言われます。その言葉どおり、英語を何年も勉強していても終わりが見えず、モチベーションが下がって来ている人もいるかもしれませんね。
英語に限らず、何かにモチベーションを抱くためには、目的を設定することが重要です。逆に言えば、目的が明確になっていれば、勉強を継続することができるでしょう。
そこでこの記事では、英語を学習する目的やメリットについて解説していきます。こちらを参考にすれば、モチベーションを保ちつつ、英語を学習することができるでしょう。
英語を勉強するなら目的は必須!
冒頭のとおり、英語の習得のための勉強には終わりがありません。上級レベルになっても、まだまだネイティブ並みに英語を操ることは難しいからです。
そんな終わりのない学習をする際に、大事なのが目的設定。自分が何のために英語を勉強・習得したいのかを明確にすれば、自ずと取り組むべき勉強方法や、目指すべきレベルがわかるようになるからです。
なんとなく英語の勉強を続けていて、伸び悩みやモチベーションの低下を感じている人は、ここで一度英語を勉強する目的が何なのか再確認してみましょう。そうすれば、モチベーションがアップしますし、より自分に合った勉強方法がわかるようになるはずです。
英語を習得する5つのメリットとは?
目的を明らかにするためには、英語を習得するメリットを知っておきましょう。メリットがわかっていれば、どれに自分が心を惹かれるのかで、目的も明らかになりやすいはずです。
英語を習得するメリットは考えればたくさん出てきますが、ここでは代表的なもの5つに絞り解説していきます。
世界中の人と交流ができる
英語は世界中のどこにでも話せる人がいます。英語が通じない国でも、空港やホテルに行けば英語が話せる人に出会えるでしょう。
つまり、世界の中で一番通用する言語が英語です。英語が話せるようになれば、世界中の誰かと交流ができ、見聞を深めることができます。あちこちに友達を作ることだってできますし、色んな国の文化や料理などについても学びやすくなるでしょう。
仕事の幅が広がる
英語が話せれば、日本語しか話せないときに比べて、仕事の幅が格段に広がります。職探しの際にも、英語力を求められる職業を選べますし、海外とのやりとりなどでも活躍できるようになります。
また、日本国内だけではなく、海外でも職探しができるようにもなるでしょう。生活の舞台を日本だけに限定することなく、世界をターゲットにした職探しができるのです。
洋画や洋書を原文のまま楽しめる
映画を見るのが好きな人や本を読むのが好きな人は、英語から日本語に翻訳すると微妙にニュアンスが変わったりすることをご存知でしょうか。
これは翻訳の過程で、それぞれの国の人たちがより理解しやすいように、少しニュアンスを変えていたり、映画やドラマなら、うまく時間内に収まるようにアレンジされていたりすることもあるからです。
しかし英語がわかれば、洋画や洋書をオリジナルのままで楽しむことができます。正しいニュアンスなども理解できるようになり、より深く作品を楽しめるようになるでしょう。
ちなみに洋画や海外ドラマを聞き取る自信がなくても大丈夫。英語の字幕がありますから、字幕が読める程度の英語力がつけば、作品をオリジナルのまま楽しむことができますよ。
海外旅行で役立つ
英語は世界中のどこへ行っても話せる人がいます。都市部のホテルや空港なら、英語が話せる人が常駐しているでしょう。
ですから、英語が話せると海外旅行で現地の人と話す際に、とても役に立つのです。
国によっては、英語が通じづらい地域もありますが、都市部であれば英語が話せる人に出くわすでしょう。観光客の多い場所なら、レストランやショップでも英語が話せるスタッフがいます。
色んな国に行ってみたい!と思っている人は、少なくとも英語はある程度習得しておくべき言語ですよ。
視野が広がる
英語を勉強していると、日本と英語圏では物の考え方や文化に違いがあることに気づくでしょう。言語には、その言語が使われている国々の文化や考え方が現れているからです。
日本とは全く異なる考え方や文化に触れることで、日本で普通に生活しているだけでは知る由のないことを知ることができます。
また、英語を使って世界中の人と交流していれば、日本とは異なる考え方や価値観、文化、風習などに触れることになるでしょう。
そんな経験を積んでいけば、視野が広がり、これまでとは違う世界が見えるようになるはずです。
英語を学習する目的例と勉強方法
英語を習得するメリットを知って、自分がどんな目的を持って英語を勉強すれば良いか、見えてきたでしょうか。
英語を学習する目的は人それぞれです。ここでは、多くの人が抱く目的例と、その達成方法をご紹介します。目的が段々見えて来た人は、こちらを参考にすればどんな学習をしていけば良いのかがわかりますよ。
英語を使って仕事をしたい
英語を使って仕事をしたいと思っている人は、まずTOEICや英検といった検定で目標スコアや目標級を決めて学習に取り組みましょう。特にTOEICはビジネス英語の検定なので、仕事で英語を使いたい人にはぴったりの内容です。
英語を使って仕事をする場合は、コミュニケーション能力も必要になります。ですから、英会話力も鍛えておきましょう。こちらについては、格安に継続できるオンライン英会話がおすすめ。
レベルが上がってきたら、ビジネス英語を専門とするオンライン英会話、もしくはコースを選びましょう。
留学やホームステイ、ワーキングホリデーなどで現地で会話をするのも英語力アップにおすすめです。
また、通訳や翻訳を仕事にしたい人は、通訳・翻訳専門の勉強をするのが良いでしょう。特に通訳に関しては、学校に通ったり、コースを取ったりすることをおすすめします。
留学やワーキングホリデーをしたい
留学やワーキングホリデーで海外に長期滞在するために、英語を習得したい人もいるでしょう。留学やワーキングホリデーが目的の人は、会話力が必須。オンライン英会話などを活用して、なるべく英語を話せる環境を作りましょう。
対面授業がいいなら、通学制の英会話教室もおすすめですが、たくさん通うと費用がかさむので、オンライン英会話との併用を検討してみてください。
語学留学やワーキングホリデーが目的の場合は、日常会話ができるレベルにしておけば、充実した現地生活を送れます。
しかし、専門学校や大学への留学を目的としている場合は、非常に高いレベルの英語力が必要になります。たとえ留学を数年先に考えていたとしても、今すぐ英語学習を始めるのが良いでしょう。
アメリカやカナダならTOEFL、イギリスやオーストラリアなどならIELTSに向けた学習を重ねれば、大学留学に必要な英語力を身につけることができます。
英語を話してみんなにかっこいいと思われたい
「特に具体的な目的はないけど、英語が話せればかっこいいって思ってもらえそう」なんて考えている人もいるのではないでしょうか。それはそれで立派な目的です。そんな目的ではダメということはありません。
かっこいいと思われたい人の場合は、やはり会話力や発音力が不可欠。オンライン英会話などを活用して会話力を高めつつ、英語の音に慣れるために、英語の映画やドラマをたくさん観るようにすると良いでしょう。
ネイティブの発音を聞きながら、シャドーイングをして真似るのも良いですね。
かっこいいと思われるためには、日本語発音が抜けた方が良いので、発音の特訓などを受けるのもおすすめです。
外国人の友達や恋人を作りたい
外国人の友達や恋人を作りたくて、英語が話せるようになりたい人もいるでしょう。この場合は、会話力のレベルアップはもちろんですが、自分の興味があることについて深い会話ができるように、興味がある分野の語彙力を高めておきましょう。
友達や恋人になるためには、一般的な日常的会話のほかに、お互いの好きなことや、共通の趣味について話す必要性が出てきます。興味関心について話したり、意見交換ができなければ、なかなか仲を深めるのが難しいからです。
たとえばサッカーが好きな人なら、サッカー用語は英語で言えるようになっておきましょう。旅行が好きな人なら、英語の地名を覚えたり、旅行に関する語彙を覚えておきましょう。
科学や哲学といった少々深い学問が好きな人はちょっと大変ですが、好きなことを気の合う友達や恋人と話せるように、頑張ってその分野の語彙をマスターしましょう。
さまざまな専門分野に関する英語雑誌は日本でも入手することができます。また、インターネット上に記事もあったりするので、そうしたものを活用して、興味関心にかかわる語彙力をつけておいてくださいね。
世界中を旅したい
世界中を旅したくて英語を習得している人は、軽い日常会話と旅行英会話ができれば十分です。レベルで言えば、中級レベルの英語力があれば、どうにかなります。トラブル時の対応が不安なら、中上級くらいを目指しましょう。
世界中を旅したい場合は、やはり会話力をアップしておくのがおすすめ。オンライン英会話や英会話教室には、旅行英会話専門のコースもありますから、そちらを活用して英語を習得すると良いでしょう。
また、Lonely Planetなど、英語で書かれた旅行情報誌を読むのもおすすめ。日本では知ることのできない旅行情報が手に入ることもありますよ。
英語を勉強するなら目的を明確に!
今回ご紹介したとおり、英語を勉強する目的はどんなことだって構いません。今回ご紹介した目的以外にも、さまざまな目的を抱く人がいるでしょう。
しかしどんな場合も、適した勉強方法に取り組み、モチベーションを保つためには、だらだら英語を勉強するのではなく、目的を明確にすることが大切です。
これまであまり目的を考えていなかった人も、これを機会に目的をはっきりさせて、効率のよい学習に取り組んでくださいね。