ニュージーランドに留学したい!と思ったときに、気になるのが日本との物価の違いです。日本と比較して物価は高いのか、安いのか?項目によって物価の違いはあるのか?節約すべきポイントは?など気になることはたくさんあります。
今回は日本とニュージーランドの物価を「外食費」「食料品費」「交通費」「光熱費・通信費」「レジャー費」「家賃」に分類し比較。都市もお互いの国の最大都市オークランドと東京で比較し、徹底的に分析いたしました。
本記事では物価の違いを徹底比較することで、ニュージーランドの物価は高いのか?、また、節約のポイントがわかります!では、物価の徹底比較、いってみましょう!
日本とニュージーランドの物価の違いはどうやって比較するの?
今回の徹底比較はNumbeoという世界最大のデータベースサイトを参考にしました。
Numbeoは、世界中の都市や国々の生活情報を記録する世界最大のデータベースで、世界中あらゆる地域の生活コスト、不動産価格、ヘルスケア、交通情報、犯罪率、人口などさまざまな情報を調べることが可能です。
また、国だけではなく都市まで詳細に設定して比較することができるデータベースになります。今回は比較する都市による差をできるだけなくすために、ニュージーランド最大の都市オークランドと日本最大の都市東京で比較しました。
早速結果を見てみましょう。
【いきなり結論】日本最大の都市東京VS.ニュージーランド最大の都市オークランド、物価が高いのは?
結論からお伝えすると、東京とオークランドの物価はトータル的にはほぼ変わらないという結果です。
Numbeoのデータ(2022年3月)によると、物価は約1%東京のほうが高く、家賃も含めた物価では約4%オークランドのほうが高いです。結果、誤差の範囲ともいえる差しかありませんでした。
「であればニュージーランドは日本とあまり物価が変わらないのか。」と安心してはいけません。比較対象は日本の最大の都市東京です。そしてニュージーランドの比較対象は多くの日本人が留学する都市オークランドです。
もう少し細かい数値で見ると、家賃はオークランドのほうが東京より約16%高く、レストランの価格に関してはオークランドのほうが東京より約67%も高いです。しかし、食料品は東京よりオークランドのほうが約16%安いという結果になっています。
レストランが東京の1.5倍以上高いという結果には驚きですね。しかし、食料品はオークランドのほうが安いなど、項目によってかなり差がありそうです。単純にトータル的な物価はあまり変わらないという結果に惑わされず、各項目の物価の差を知る必要があります。
次は各項目に分け、具体的な品目による差にも着目してみましょう!
日本とニュージーランド各項目の徹底比較!物価が高い品目は?
では、東京とオークランドで項目を「外食費」「食料品費」「交通費」「光熱費・通信費」「レジャー費」「家賃」に分類し、比較してみたいと思います。
現在オークランドは物価上昇率が非常に高く、特に家賃に関してはここ数年、世界の都市でも1番か2番に変動しているといわれています。そのため、ひと昔前のニュージーランドの物価イメージとは異なる結果になっているはずです。
項目に関しては、さらに各品目を細分化し比較していますので、細かい物価の違いまで分かるはずです。
なお、今回参考にしたNumbeoは日々情報が更新されており、数値は変化します。今回は2022年3月のデータとなります。
参考:Numbeo-Cost of Living Comparison Between Tokyo and Auckland
では、各項目の比較結果を見てみましょう!
外食費(レストラン価格)
外食費はダントツでオークランドのほうが高いです。日本では外食費が高いといわれている東京と比較してこの結果ですので、ニュージーランドでの外食は日本よりもかなり高いと思っておいて間違いないです。
※金額(円) :一の位を四捨五入
※物価の差(%):すべて小数点第一位を四捨五入
外食(レストラン) | 東京 | オークランド | 物価の差 |
安めのレストラン | 1,000円 | 2,060円 | +106% |
中程度(2人) | 6,000円 | 9,880円 | +65% |
マクドナルドセット | 700円 | 1,150円 | +64% |
ビール(国内産) | 450円 | 820円 | +83% |
ビール(輸入) | 600円 | 820円 | +37% |
カプチーノ | 440円 | 440円 | 0% |
コーラ(350mL) | 160円 | 270円 | +75% |
カフェ以外は太刀打ちできないほど物価の差があります。日本ではサイゼリヤなどの安いレストランや外食でも牛丼やうどんのチェーン店が格安で食べられますが、ニュージーランドにはそのような格安に外食できるお店はほぼありません。
食料品費(スーパーマーケット価格)
食料品費に関しては多くの品目で東京のほうが安いです。東京以外の都市からニュージーランドに来る人に関してはさらに安く感じるかもしれません。しかし、品目により違いがあり、例えば卵は倍くらい高いです。
では、食料品費の品目による違いを見てみましょう。
食料品費 | 東京 | オークランド | 物価の差 |
ミルク(1リットル) | 200円 | 250円 | +24% |
パン(500グラム) | 250円 | 270円 | +5% |
お米(1キロ) | 490円 | 260円 | -47% |
卵(12個) | 250円 | 520円 | +107% |
チーズ(1キロ) | 1,930円 | 1,010円 | -48% |
鶏肉(1キロ) | 1,050円 | 1,160円 | +10% |
牛肉(1キロ) | 2,780円 | 1,750円 | -37% |
りんご(1キロ) | 950円 | 350円 | -63% |
バナナ(1キロ) | 440円 | 260円 | -41% |
オレンジ(1キロ) | 820円 | 360円 | -56% |
トマト(1キロ) | 720円 | 520円 | -27% |
じゃがいも(1キロ) | 500円 | 230円 | -55% |
玉ねぎ(1キロ) | 390円 | 210円 | -48% |
レタス(1キロ) | 210円 | 280円 | +36% |
水(1.5リットル) | 140円 | 140円 | 0% |
ワイン(ミドルレンジ) | 1,500円 | 1,240円 | -18% |
ビール(500mL) | 300円 | 370円 | +21% |
タバコ(1箱) | 550円 | 2,890円 | +424% |
食料品だと卵、牛乳、レタス以外はほとんどが安く購入でき、特に野菜や果物は日本よりも安価なものが目立ちます。鶏肉は若干日本より高いですが、牛肉が安く購入できるので、自炊派にはうれしいですね。
交通費
次に学校に通う際には必須となってくる交通費を見てみましょう。
交通費 | 東京 | オークランド | 物価の差 |
片道チケット | 210円 | 330円 | +57% |
定期券(1ヶ月) | 10,250円 | 17,710円 | +73% |
交通費は日本より高いので、留学で語学学校に通う際は、できるだけ距離の近いところに滞在し、交通費をおさえたほうがよいということが分かる結果になりました。
光熱費・通信費
次は光熱費やインターネットなどの通信費を見てみましょう。
光熱費・通信費 | 東京 | オークランド | 物価の差 |
光熱費(85㎡アパート) | 22,520円 | 17,580円 | -22% |
電話代(1分) | 50円 | 30円 | -39% |
ネット代(無制限) | 4,470円 | 6,610円 | +48% |
インターネット代は日本のほうが安いですが、それ以外の光熱費や電話代は若干ニュージーランドのほうが安いことが分かります。
レジャー費
次に現地で楽しみたいスポーツ施設や映画館などのレジャー費を見てみましょう。
レジャー費 | 東京 | オークランド | 物価の差 |
フィットネスクラブ(1ヶ月) | 9,740円 | 6,010円 | -38% |
テニスコート(週末1時間) | 3,670円 | 1,970円 | -46% |
映画館 | 1,800円 | 1,650円 | -8% |
全般的に東京よりオークランドのほうが安い傾向であることが分かります。スポーツやレジャーが好きな人は、日本以上にニュージーランドでレジャーを楽しめるかもしれませんね。
家賃
そして留学、ワーホリでニュージーランドに滞在する際に気になる家賃です。
家賃(1ヶ月) | 東京 | オークランド | 物価の差 |
都心部(1ベッドルーム) | 145,610円 | 169,310円 | +16% |
郊外(1ベッドルーム) | 80,420円 | 146,570円 | +82% |
東京の家賃だけで見ても相当に高いですが、オークランドはそれをさらに超えて高いことが分かります。また、郊外にでた場合、東京は明らかに金額が下がっているのに対して、オークランドはそれほど大きな金額の差がありません。
ここは留学、ワーホリをするうえでおさえておきたいポイントのひとつです。
物価が高いのは外食費と家賃!節約ポイントを押さえてニュージーランド現地生活を楽しもう!
ここまでの内容をざっと見てみると、物価は項目別でかなり差があることが分かります。
特に物価の差が大きいのが、外食費と家賃です。東京とオークランドで比較してもこれだけの差がありますので、東京以外から渡航する留学生にとっては、さらに高く感じるのではないでしょうか。
しかし、食料品費やレジャー費は全般的に安く、そのためトータル的な物価にあまり差がつかなかったといえます。これらの話を総合すると、留学やワーホリで渡航した際にどこをおさえたら節約につながるかが見えてきます。
結論、節約のポイントは、どれだけ外食を控え、家賃をおさえるかにかかっているということになります。食料品費が安いということは自炊さえすれば日本よりも生活費をおさえることが可能といえます。そして、家賃の安いところを時間をかけて見つけることもとても重要ということがわかります。
他の国の物価も気になる方は、下の記事も参考にしてみてください!
【3ヶ月、半年、1年】フランス留学の費用を解説!留学費用を安くする5つの方法
アメリカ留学の生活費を徹底分析!1ヶ月の生活費から節約方法、安い州まで紹介!
【最新版】世界の物価ランキング
最後に、世界の物価ランキングを紹介します。
留学先を決めるときに物価を知ることは、全体的な留学にかかる費用がいくらになるか考えることにもつながります。
ここでは、20位までのランキングを載せています。より多くのランキングを見たい場合はこちらから参照してみてください。
まとめ
今回は日本とニュージーランドの最大の都市で比較しましたが、イメージの違いはありましたでしょうか?思ったよりニュージーランドの外食費や家賃が高いと感じた人も多かったかもしれません。
今回は東京とオークランドを比較しましたが、日本のどこの都市であっても物価の高い、安いの差はあれど、傾向は変わらないはずです。
自分の住んでいる都市とニュージーランドの留学先の都市の物価を比較してみたい人は、こちらから日本の都市とニュージーランドの都市を選択して比較してみてください。
物価を知ることは節約ポイントを知ることになり、それは全体的な留学にかかる費用をおさえることにもつながります。今回の記事を参考に、現地での留学費用をしっかりおさえ、充実した留学生活を送りましょう!