これからはじめて海外でホームステイをするという人は、ホストファミリーにお手紙を書くことを考えているかもしれませんね。また、ステイ中にお世話になったホストファミリーにお手紙を送りたいという人もいるでしょう。
ですが、ホストファミリーにどんなお手紙を書けば良いのか、その内容には悩んでしまいますよね。英語の手紙を書くことに慣れていない場合は、どんな英語なら失礼ではないのか知りたいのではないでしょうか。
そこでこの記事では、ホストファミリーに書くお手紙について、その内容や文例をご紹介します。ホストファミリーにお手紙を書きたいと思っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
【目次】
1.ホストファミリーには手紙を書くべき?
まず、そもそもホストファミリーに手紙を書くべきなのかどうか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
結論から言えば、ホームステイ前も日本帰国後も、手紙を書くのは必須というわけではありません。また、手紙を書かなくても、無礼になるということもありません。
実際のところホームステイをしてみると、ステイ前から手紙やメールを送っているのは日本人ばかりなことに気づくでしょう。ご自身の年齢やホームステイの形態にもよりますが、ホストファミリーに手紙を書くのは、礼儀として当然だとは思われていないのです。
むしろ、手紙を書く方が珍しいと感じられることもあるでしょう。
ホストファミリーの中にはビジネスとしてホストファミリーをしている人たちも沢山おり、その感覚の人からすると、ちょっと驚かれるかもしれません。
とは言え、ホストファミリーに手紙を書いてはいけないわけでもありません。特に日本人の受け入れに慣れているホストファミリーなら、日本人がお手紙を送ったり、お土産をくれたりすることにも慣れています。
驚いたとしても、嫌がられることはありませんから、ホストファミリーにお手紙を書きたいと思うなら、書くと良いでしょう。それをきっかけに会話がはずむ可能性もあります。
2.ホストファミリーへの手紙はどんな内容が良い?
では、ホストファミリーへのお手紙はどんな内容が良いのでしょうか。ここからは出発前(ステイ前)と帰国後(ステイ後)にわけて、具体的な内容について解説します。
出発前なら自己紹介と挨拶
ステイ先が決定してから、ホストファミリーに挨拶のお手紙を書きたいと思う人もいるはずです。
出発前なのですから、ホストファミリーもまだ書面上のあなたのプロフィールしか知らない状態。そんな時には、自己紹介と挨拶を添えたお手紙を送りましょう。
自分の名前や出身地、なぜホームステイをすることにしたのかなど、ちょっとした文章を加え、ご挨拶をしておくと良いですよ。
帰国後はお礼のお手紙を
ステイ前のお手紙には驚くホストファミリーもいますが、帰国後のお手紙は日本人以外でも送ることがあるため、ホストファミリーにとっても自然なことです。しばらくの間一緒に過ごしたあなたからのお手紙を喜んでくれるでしょう。
そんな帰国後のお手紙には、ホームステイをさせてもらったお礼の言葉を綴りましょう。ちょっとした近況も添えると、あなたの日本での様子がわかって、喜んでもらえるかもしれません。
3.ホストファミリーにお手紙を書くときの注意点
ステイ前にホストファミリーにお手紙を書くのは、それほど一般的ではないことは、ここまでご説明したとおりです。そうしたことも含め、ホストファミリーにお手紙を書くときには、いくつか注意すべき点もあります。
ここでは、そんなホストファミリーにお手紙を書くときの注意点をまとめてみました。
お返事は期待しないこと
ホストファミリーにお手紙を送れば、返事を期待してしまう人もいるでしょう。しかし、お返事は期待しないでおきましょう。メールやメッセージアプリでのやりとりが盛んな現代では、お手紙を書くこと自体、面倒に思う人や慣れていない人もたくさんいます。
特にステイ前に送ったお手紙には、返事が来ないことが多いでしょう。ホストファミリーの多くは、常時学生を受け入れていたりするので、お忙しい方も多いのです。
お返事を期待してしまう人は、お手紙ではなくメールにすると返事がくる可能性がアップします。特に帰国後にホストファミリーにお礼メールを送った場合は、お返事が来る可能性が高いですよ。
簡単なお手紙にする
ホストファミリーとかなり仲良しになって、何でも話せる仲になった人が、帰国後に少し長めのお手紙を送るのは自然なことです。
しかし、そうではないステイ前や、ステイ中もそれほど和気藹々としていなかった場合は、簡単なお手紙にとどめておきましょう。あまり長いと、ホストファミリーにとって負担になってしまうからです。
これはメールにする場合も同じこと。挨拶やお礼といった必要なこと、それにプラスして1〜2文くらいが適切な文量ではないでしょうか。
特にステイ前の長いお手紙は、ホストファミリーを驚かせてしまうかもしれませんから、ご注意を。もしもホストファミリーに自分のことを話したいなら、ホームステイが始まってから顔を見ながらお話しましょう。
リクエストなどを書かない
ホームステイをするにあたり、ホストファミリーにお願いしたいことがある人もいるかもしれません。ですが、そうしたリクエストなどは、ホストファミリーへのお手紙には書かないようにしましょう。
何かリクエストがあるなら、ホームステイをお願いしたエージェントや学校に告げるようにしてください。そのリクエストが理にかなったものである場合は、ホストファミリーに伝言してくれます。
リクエストを書いてしまうと、少々不躾で失礼なお手紙になってしまいます。特に関係性ができていないステイ前は、気をつけるようにしてくださいね。
日本特有の言い回しは避ける
日本の感覚だと「ご迷惑をおかけしますが」「ご面倒ではありますが」のような文章を書きたくなってしまうかもしれませんね。しかし、こうした謙遜表現は英語では通じません。
もしも「ご迷惑をおかけしますが」と英語で書いてしまうと、「この人は自分に迷惑をかける気でいる」と思われてしまいます。
日本の感覚だと想像しづらいかもしれませんが、英語にそういった表現はないため、単に「お世話になります」「よろしくお願いします」という気持ちを込めた文章を綴るようにしましょう。
4.英文のお手紙&メールの基本的な流れ
英文のお手紙やメールを書くのがはじめてという人もいるでしょう。
ですから、簡単に英文のお手紙・メールの基本的な流れもご紹介しておきます。
- Dear XXX(名前がわかっている場合)
- 挨拶+名前を名乗る
- 用件を簡潔に(1~2文程度)
- まとめの1文
- 結びの言葉と自分の名前
流れ的にはこんな感じですね。日本のお手紙とそれほど流れは変わりませんが、英語の方が簡潔かつ、日常英会話表現で良いので、慣れると簡単ですよ。
5.ホストファミリーへのお手紙文例集
英語で手紙を書いたことがない人は、どんな文面にすれば良いのかも悩むはず。そこでここからは、簡単にお手紙の文例集も掲載しておきます。
出発前
あいさつ
- Hello, my name is (自分の名前). I hope you are doing well.
(こんにちは、〇〇といいます。お元気でしょうか。) - Hello, my name is (自分の名前) who is going to stay at your home from (日付)
(こんにちは、X月X日からお世話になる〇〇です。)
自己紹介
- I am a 13 years old junior high school student.
(私は13歳の中学生です。) - This is my first time visiting your country.
(あなたの国に行くのははじめてです。) - English is my favourite subject.
(英語は私の好きな科目です。)
まとめの一文
- I’m looking forward to meeting you.
(お会いできるのが楽しみです。) - I’m excited to visit you.
(おうかがいするのが楽しみです。)
帰国後
あいさつ
- Hello (相手の名前), how are you?
(こんにちは、お元気ですか?) - Hello(相手の名前), I hope you and your family are doing very well.
(こんにちは。みなさん元気でお過ごしだと良いのですが。) - Hi(相手の名前), how are you doing? ※相手と仲良しの場合
(やあ、元気?)
お礼の言葉
- Thank you very much again for letting me stay at your place.
(ステイさせてくれて、ありがとうございました。 - Thank you for your kindness during my stay.
(ステイ中は親切にしてくれてありがとうございました。) - I appreciate your hospitality during my stay.
(ステイ中はおもてなしをいただき感謝します。)
ステイの感想
- I really had a nice time at your place.
(おうちでは、とても良い時間を過ごせました。) - I enjoyed my stay very much.
(ステイをとても楽しめました。) - I already want to go back.
(もうそちらに行きたくなっています。)
まとめの一文
- Thank you very much again. I hope to see you again soon.
(本当にありがとうございました。またお会いできると嬉しいです。) - Please say hello to everyone in your family.
(家族のみなさんによろしくお伝えください。) - Please take care.
(ご自愛ください。)
6.お手紙やメールでホストファミリーに挨拶をしよう
ホストファミリーに手紙を送るのはそれほど一般的ではないものの、シンプルな挨拶の文章や、ステイ後のお礼などは確実に喜ばれるものです。手紙を受け取るということが少なくなった昨今、手紙でコミュニケーションを取るのは新鮮に思ってもらえるかもしれませんね。
もちろん、手紙ではなくメールにしてもOK。自分の好きな方法で、ホストファミリーにご挨拶すれば、スムーズなコミュニケーションにもつながるでしょう。