世界にはたくさんの留学先がありますが、その中でも特に美しい自然と豊かな文化が魅力のニュージーランドは人気のある留学先のひとつです。
その一方で、我々日本人にとっては、ニュージーランドは新たな文化、異なるライフスタイル、そして違った教育システムなど、慣れない事が溢れている国でもあります。
そんなニュージーランドに留学を考えている皆さん、どんな準備をしていますか?
一体どんな違いがあるのでしょうか?
そしてニュージーランドとはどのような国なのでしょうか?
本記事では、日本とニュージーランドの間の主要な違い、そしてニュージーランドの特徴について詳しく探っていきます。
ニュージーランドの人々の性格、生活スタイル、さらには国の自然環境まで、あらゆる側面からニュージーランドを理解し、あなたが留学生としてどのようにしてそこに溶け込むことができるのかを探る旅に出ましょう!
1.ニュージーランドと日本の文化の違い
ニュージーランドと日本は同じ島国ですが、地理的にも文化的にも大きく異なる国です。これらの違いを理解し、留学生として新しい環境に適応する上で、まずは言語とコミュニケーション、食文化について深掘りしてみましょう。
言語とコミュニケーション
まず最初に、ニュージーランドと日本の最も明確な違いは言語です。ニュージーランドの公用語は英語とマオリ語で、日常生活では主に英語が使われています。
一方、日本では日本語が使われています。英語力が必須となるニュージーランド留学では、あらかじめ英語の学習に力を入れることをおすすめします。
また、コミュニケーションスタイルも大きく異なります。ニュージーランド人はオープンでフレンドリーで、初対面の人々ともすぐに親しくなることができる人が比較的多いです。
一方、日本の文化は保守的で、控えめな人が多いと言われています。この違いを理解することは、ニュージーランドで留学生活を送るうえでも大切です。
食文化
食文化の違いもまた、日本とニュージーランドの間に見られます。
日本の食事は、美味しさだけでなく見た目や盛り付けにも配慮され、四季折々の食材を活かした様々な料理が存在します。米は主食で、魚や野菜が多く使われます。また、食事の際のマナーやエチケットも重要です。
一方、ニュージーランドの食事は、肉や魚、野菜、果物など豊富な食材を活用しており、バーベキューや魚料理が特に人気です。
ニュージーランドの食事はカジュアルで、特定のルールや形式に固執することは少ないです。
しかし、一つだけ重要なポイントがあります。それは”Potluck”と呼ばれる集まりです。これは各自が料理を一品持ち寄り、みんなで分け合うというスタイルで、ニュージーランドのコミュニティの精神を象徴しています。
2.ニュージーランドと日本の教育システムの違い
留学を通じて異なる文化に触れることは、留学生自身の視野を広げる素晴らしい機会になります。その中でも、教育システムの違いを理解することは特に重要です。
ここでは、ニュージーランドと日本の教育システムの違いについて、教育フィロソフィー、学校生活、評価方法の3つの観点から見ていきましょう。
教育フィロソフィー(哲学)
ニュージーランドと日本の教育フィロソフィーは、基本的な価値観から大きく異なります。日本の教育は一般的に競争志向であり、試験成績による評価が重視されます。学生たちは、大学進学のために必要な試験に合格することに多くの時間を費やします。
一方、ニュージーランドの教育フィロソフィーは「生涯学習」を強調しています。これは学生に対し、知識を吸収するだけでなく、批判的思考、創造性、問題解決能力など、21世紀のスキルを身につけることを求めています。また、学生個々の能力や興味を尊重し、自己学習を奨励する教育環境を提供しています。
学校生活
学校生活もまた、ニュージーランドと日本で大きく異なります。日本の学校生活は、一般的に厳格な時間割と規則に従っています。
学生は多くの時間を教室で過ごし、指定された課題やテストの準備に多くの時間を割いています。また、部活動やクラブ活動も学生生活の重要な一部をなしています。
ニュージーランドの学校生活は、比較的自由で柔軟です。学生は一日のうちに様々な活動を経験します。その活動は教室での学習だけでなく、スポーツ、芸術、音楽、そして屋外活動など多岐にわたります。学生は自分の興味や能力に合わせて活動を選び、積極的に参加します。
評価方法
評価方法についても、ニュージーランドと日本の間には大きな違いがあります。日本の教育システムでは、定期的なテストや試験の成績が重要な評価基準となっています。これは大学進学に直結しており、学生たちは入試に向けて多くの時間を割くことが一般的です。
一方、ニュージーランドの教育システムでは、継続的な評価が主流となっています。これは学生の参加、クラス内でのディスカッション、グループプロジェクト、プレゼンテーションなど、学期を通じてのパフォーマンスを評価します。
定期的なテストもありますが、それは全体的な評価の一部に過ぎません。
ニュージーランドと日本、それぞれの教育システムがどのように思考や行動を形成するか理解することで、留学経験はより豊かなものになるでしょう。
3.ニュージーランドと日本の自然環境の違い
ニュージーランドと日本、どちらも美しい自然環境で知られていますが、その地理的特徴、気候、そして自然との接触の仕方は大きく異なります。ここでは、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
地理的特徴
ニュージーランドは南太平洋に浮かぶ二つの大きな島、北島と南島から成る国です。
北島は美しい海岸線、活動的な火山、温泉、そして壮大な森林で知られています。一方、南島は壮大な山脈、深いフィヨルド、広大な草原で有名です。どちらの島もその地形と風景のバラエティに富んでいます。
一方、日本は東アジアに位置し、北海道から沖縄までの広範囲にわたる数千もの島々から成る国です。多様な地形を有しており、北海道の寒冷な草原、本州の山岳地帯、四国と九州の温暖な海岸線、そして南に位置する沖縄の熱帯地域など、その風景は地域によって大きく異なります。
気候
ニュージーランドと日本の気候は、その地理的位置によって大きく影響されています。ニュージーランドは温帯海洋性気候で、一年を通じて温暖で湿度が高いです。夏は暖かく、冬は比較的穏やかです。しかし、国の北部と南部では気候が異なり、北部はより暖かく、南部はより涼しいです。
一方、日本の気候は北から南まで大きく異なります。北海道と東北地方は冷帯に属し、厳しい冬と涼しい夏が特徴です。本州の中部と西部は温帯に属し、四季の変化がはっきりしています。九州と沖縄は亜熱帯・熱帯に属し、一年を通じて暖かく、冬でも温暖です。
自然との接触
ニュージーランドでは、自然との密接な関わりが生活の一部となっています。大自然の中でのアウトドア活動が盛んで、ハイキング、キャンプ、フィッシング、サーフィンなど、自然環境を最大限に活用した活動が人気です。自然保護も大切にされており、国土の約30%が国立公園や保護区となっています。
一方、日本では自然との関わり方は地域や季節により異なります。都市部では自然との接触は限られることもありますが、郊外や地方に行くと、山歩きや川遊び、釣りなどのアウトドア活動が楽しめます。
また、日本人は四季を深く意識し、その季節ごとの自然を愛でる文化があります。桜の花見、秋の紅葉狩りなど、季節の移り変わりとともに自然を体感する習慣が根付いています。
ニュージーランドと日本、それぞれの自然環境はその国の文化やライフスタイルを形成しています。
異なる自然環境に身を置くことで、自然に対する視点が広がり、自然との新たな関わり方を見つけることができます。ニュージーランドでの留学生活は、自然環境との新しい結びつきを経験する絶好のチャンスと言えるでしょう。
4.ニュージーランドの社会とライフスタイル
ニュージーランドはその自然美だけでなく、豊かな社会とライフスタイルでも魅力的な国です。以下で、ニュージーランドの仕事と就労環境、フリータイムと娯楽、社会保障と公共サービスについて詳しく見ていきましょう。
仕事と就労環境
ニュージーランドは労働者の権利と福祉を尊重する国として知られています。
労働時間は一般的に週38-40時間で、労働法により最低賃金、年次休暇、病気や怪我による休暇が保証されています。また、ニュージーランドはダイバーシティと包摂性を重視しており、職場ではさまざまな文化や背景を持つ人々が共に働いています。
フリータイムと娯楽
ニュージーランド人はアウトドア活動を愛し、フリータイムはしばしば自然の中で過ごされます。
ハイキング、キャンプ、サイクリング、釣り、スキー、サーフィンなど、活動の選択肢は無限です。また、スポーツも国民の娯楽の一部で、特にラグビーは国民的スポーツとして人気があります。家庭でのBBQや友人とのピクニックもよく行われ、社交活動はしばしばアウトドアで行われます。
社会保障と公共サービス
ニュージーランドは福祉国家として知られ、年金、失業保険、医療保険などの社会保障制度が整備されています。
医療制度は公的医療サービスと私的医療サービスの両方が存在し、公的医療サービスは住民に対して無料または低コストで提供されます。また、教育も公共サービスの一部で、義務教育は無償で提供されています。
ニュージーランドの社会とライフスタイルは、その美しい自然環境と共に、人々が健康で充実した生活を送るためのサポートを提供しています。
5.まとめ
ニュージーランドと日本の間には多くの違いがありますが、その違いを理解することで、ニュージーランドでの留学体験をより深く、より豊かにすることができます。
文化の違いでは、ニュージーランドと日本の間には言語、食文化などの面で大きな違いがあります。
教育システムにおいても、ニュージーランドと日本は大きく異なります。ニュージーランドの教育フィロソフィーは学生中心で、個々の学生の自由な思考とクリエイティブな問題解決を重視しています。学校生活はリラックスした雰囲気の中で行われ、学生同士の対等な関係や教師と学生の間の近さが特徴です。
自然環境でも、ニュージーランドと日本は大きく異なります。ニュージーランドは多様な地形と風景、温帯海洋性気候、そして自然との密接な関わりが特徴です。一方、日本は北海道から沖縄までの多様な地理、四季のはっきりした気候、そして自然との関わり方が特徴です。
最後に、社会とライフスタイルにおいて、ニュージーランドは労働者の権利を尊重する仕事環境、アウトドアを中心としたフリータイム、そして充実した社会保障制度と公共サービスが特徴です。
ニュージーランドでの留学は、新しい文化、新しいライフスタイルを経験し、自身の視野を広げる貴重な機会です。この記事があなたの留学準備に役立つことを願っています!