アメリカの首都ワシントンD.Cがあるワシントン州はアメリカ西海岸最北部に位置する州です。ワシントン州シアトルはマイクロソフト、スターバックス、シアトル・マリナーズなどでも有名ですね。そんなワシントン州の大学は留学先としてはどうなのでしょうか?
ワシントン州の大学はアメリカ国内の留学先で見ると常にトップ5に入り、非常に人気のある留学先であることがうかがえます。
そんなワシントン州の大学留学の魅力について、偏差値や学費、大学一覧、人気の大学などについてお伝えします。

ワシントン州シアトルの大学留学の魅力 8選
ワシントン州の大学留学はどういうところが魅力的なのでしょうか。
特にワシントン州の中心都市であるシアトルには多くの魅力がありますが、大学留学となるとどうでしょう?ここではワシントン州を代表する都市シアトルを中心に大学留学をする魅力を8点ほどご紹介していきます。
①有名企業でインターンシップができるチャンス
ワシントン州のシアトルには多くの有名企業がありますので、憧れのグローバル企業でインターンシップに参加することも夢ではありません。
ちなみにワシントン州シアトルに本社を構える有名企業は、アマゾン、コストコ、エクスペディア、マイクロソフト、スターバックス、タリーズコーヒー、シアトルズベストコーヒーなどなど聞いたことがある企業ばかりです。
②娯楽が少なく勉強に集中できる
メリットでもありデメリットでもありますが、ワシントン州にはほかの土地に比べてあまり娯楽施設がなく、より勉強に集中して打ち込める環境が整っています。
③コンパクトシティで生活が便利
ワシントン州シアトルは大体どこへ行くにも30分前後で移動が可能で、空港もダウンタウンから30分以内の場所にあります。日本で言えば福岡県に近いイメージと言われることもあります。小さめの街ですが、大抵のものは手に入りますので生活に不便はありません。
④街の周囲は自然を感じられる環境
ワシントン州シアトルの周囲には、国立公園が3つもあり、週末にはスキーやトレッキングなど、アウトドア好きには最高の環境です。カナダの国境にも近いので、少し足を延ばしてバンクーバーなどを訪れてみるのもいいですね。
⑤アメリカで最も住みやすいと言われる治安の良さ
ワシントン州シアトルはアメリカ本土ではかなり治安が良いと言われています。しかしながら、日本とは違い同じ市内でも安全な場所と危険な場所があります。留学生の方はあらかじめ危険な場所の情報をしっかり把握し、そうした場所へは立ち入らないように気を付けてくださいね。
⑥夏の気温は25度前後で過ごしやすい
シアトルは、夏はカラッとした過ごしやすい気候で、朝晩は冷え込むこともあります。冬場は雨季で雨が多い街とも言われますが、現地に住む人はほとんど傘を持ち歩かないと言います。
霧雨なので降水量としてはそれほど多くないのです。雪は年に数回学校が休みになることがあるくらいで、普段はほとんど降りません。とはいえ、ダウンタウンから1時間程度でスキー場へ行ける恵まれた環境です。
⑦シアトルへは直行便で9時間 日本から近い
シアトルは日本から最も近いアメリカの大都市です。日本から直行便でアクセスが可能ですので、留学中に日本と行き来する際にも大変便利です。空港から街までの距離が近いのもシアトルのメリットです。
⑧日本人が多く住んでいるので日本食などが手に入りやすい
ワシントン州には日系アメリカ人が多く(86,200人で全米第3位)、日系スーパーや日本食レストラン、100円ショップなど日本でなじみのあるものが現地でも手に入るのは、ありがたいですね。
このように、ワシントン州には日本にはないグローバルな環境があり、世界中から集まった優秀な人材の宝庫であり、そこでの出会いはきっとあなたの将来の宝になることでしょう。
快適な環境の大学で集中して勉学に励み、将来世界有数の大企業で働くことも夢ではないのかもしれません。

ワシントン州の主な大学一覧
先に述べたような魅力がいっぱいのワシントン州の大学には、どのようなところがあるのでしょうか。
特に有名で人気のある大学を学生の数が多い順にいくつかご紹介します。
ワシントン大学(州立・総合大学)
所在地:ワシントン州シアトル
授業料:$38,000
ワシントン州シアトルにある名門大学。名門校で形成されるグループであるパブリック・アイビーの一つ。歴史のある大学で学問スポーツともに全米トップクラスの大学。
US News & World Reportによる 2021 Best Global Universities Rankingsで世界8位。ボセルとタコマという町にもサテライト・キャンパスがある。
理工系の専攻分野が人気であり、社会科学、工学、生物学、コンピュータなどを学ぶ学生も多い。留学生は世界中から集まっていて(100ヶ国)大学が提供する留学生のプログラムも短期から長期まで幅広く選ぶことができる。
ワシントン州立大学(州立・総合大学)
所在地:ワシントン州プルマン
授業料:$25,000
モンタナ州との国境に近いプルマンにメインキャンパスがあり、周囲は豊かな自然に囲まれている。
地元から通う学生が多いが留学生も100か国以上から受け入れている。オンラインで学べるグローバルキャンパスも実施されている。専攻科目は100近くあり、中でも人気なのはビジネス、コミュニケーション、サイエンス系の分野となっている。
ウェスタン・ワシントン大学(州立・総合大学)
所在地:ワシントン州ベリンガム
授業料:$24,000
学生数約1万人の中規模総合大学。ベリンガムはカナダに近い人口約6万人の街で、ベンガル湾に面した広大なキャンパスは至る所に絶景ポイントがある。
周辺には山や湖などがあるため、1年を通してアウトドアレジャーを楽しむことができる。小規模なリベラル アーツ カレッジの利点を生かし、教員との距離が近い大学です。
セントラル・ワシントン大学(州立・総合大学)
所在地:ワシントン州エバンズバーグ
授業料:$22,000
州民向けに設立された中規模州立大学。エバンズバーグは人口約16000人の小さな町で大学を中心に成り立っている。シアトルからは車で約2時間で、自然に恵まれた環境であり、勉強に集中するには最適の環境と言える。
イースタン・ワシントン大学(州立・総合大学)
所在地:ワシントン州チニー
授業料:$25,000
約8000人が暮らすチニーという街にある大学。茨城大学教育学部と提携しており交換留学生が在籍している。もともと教育学部のみの大学だったため、総合大学となった今でも教育学部の科目が充実しているのが特徴。
チニーは治安もよく町民も学生にフレンドリーなので安心してキャンパスライフが過ごせるだろう。広大な敷地内をスクールバスが走り、校外では1年中スポーツやレジャーを楽しめる環境が整っている。
ゴンザガ大学(私立・総合大学)
所在地:ワシントン州スポケーン
授業料:$45,000
1887年にイエズス会によりネイティブアメリカンの教育を目的に設立された私立大学。カトリックの理念に基づき道徳や倫理を重視し、学生たちにもその理念が浸透している。
八村塁をはじめ数多くのプロバスケットボール選手を輩出しているバスケットの強豪校。留学プログラムも充実しており、全人教育が持ち味の大学である。
シアトル大学(私立・総合大学)
所在地:ワシントン州シアトル
授業料:$46,000
カトリック(イエズス会)系の大学で学内に聖イグナティオス礼拝堂がある。学生の多くが敬虔なクリスチャンでボランティア活動を行う者も多い。
8つの学部がありビジネス経済学部の評価が高い。シアトルの都市型キャンパスなので、大企業でのインターンにも有利。少人数を活かして教員に直接質問できるような環境が整っている。
ワシントンの大学の偏差値は?
アメリカでは偏差値という概念がないので、代わりに大学ランキングが大学のレベルを測るのに使われています。上で紹介した大学の中でもワシントン大学は非常にレベルが高く、QS World University Rankings: USA(クアクアレリ・シモンズ 世界大学ランキングアメリカ版)では22位にランクインしています。
スコアは62.6です。日本の大学はこのランキング内で東京大学が85.3、大阪大学が68.2、東北大学が64.9というスコアです。
日本の大学に置き換えると、東北大学が一番近いスコアですが、このランキングは学力だけを基準にしているわけではありません。このスコアが学力の指標になるわけではありませんが目安にはなるでしょう。
しかしながら、日本の大学と違い入学することより卒業するのが大変なのがアメリカの大学。ワシントン州の大学はコミュニティカレッジ経由で大学に編入することにより、目指すレベルの高い大学への入学の機会があります。
まとめ
ワシントン州の大学留学について、詳しく説明してみましたがいかがでしたでしょうか。グローバスビジネスの最先端企業が集まる街での学び、バラエティ豊富な大学・学部選択、治安や気候の良さ、自然と都会のバランスなど、ワシントン州の大学留学にはたくさんの魅力があります。
ワシントン州の大学留学を目指す方は、自分の学びたい分野や大学生活で重視したいことを考えたうえで、大学を調べてみてください。
大学によってホームページでいろんな情報が公開されており、日本語で閲覧することも可能です。そして大学が提示する入学条件を満たせるように、早めに準備に取り掛かりましょう。
本記事があなたのワシントンの大学留学の手助けになれれば大変嬉しく思います。
