留学やワーホリで渡航先をニュージーランドに決めたら、次に決めないといけないこと。それは入国する都市です。
ニュージーランドで留学やワーホリをするのであれば、とりあえず有名なオークランドかな?と思いがちですが、ニュージーランドにはオークランド以外にも知っておくべき都市がいくつかあります。それが、ウェリントン、クライストチャーチ、クイーンズタウンです。
この主要4都市の特徴、メリット・デメリットを理解したうえで渡航する都市を決めれば、より自分に合った留学生活を送ることができます。
今回はニュージーランドの主要4都市の徹底解説、各都市のメリット・デメリットについてお伝えします。
ニュージーランドってどんな国?
まずはニュージーランドを知ることからはじめましょう。ニュージーランドは南半球に位置する日本から約9,000キロ離れた島国で面積は日本の約3分の2。人口は約25分の1の500万人ほどの小さな国です。
そこに住むニュージーランド人は島国独特の少しシャイな部分もありつつ、南国の陽気さも兼ねそろえた優しい国民性といわれています。
2022年世界平和度ランキングでは世界2位。同ランキングでは毎年トップ3の常連国で、世界的に治安がよい国として知られています。
参照:Most Peaceful Countries 2022
原住民のマオリとうまく共存していて、公用語も英語とマオリ語。多文化に対する理解もあり、日本と季節は逆になりますが四季もあるため、日本人にとっても過ごしやすい環境といえます。
留学・ワーホリで一番人気|最大の都市オークランド
オークランドはニュージーランドの第一都市として、留学・ワーホリで渡航先の中で断トツ一番人気の都市です。
オークランドは「シティ・オブ・セイルズ(帆の街)」と呼ばれ、街の中心地から徒歩で海に行くことができ、多くの船が帆を立てている様子を見ることができます。
その光景は大変美しく、オークランド中心地に勤めるビジネスマンもお昼休みは椅子に腰かけ海を眺めてランチをとっていたりします。
街は活気にあふれ、おしゃれなレストラン、カフェ、有名ショップが立ち並び、オークランドタワーなどの観光地もあります。ニュージーランド人の3人に1人がオークランドに住んでいる、ニュージーランドで一番繁栄している街です。
オークランドのメリット
語学学校の選択肢が多い
語学学校の選択肢が多い
オークランドはニュージーランドでもっとも語学学校の数が多く、いろいろなタイプの語学学校から自分に合う学校を選択することができます。
都心部の語学学校だと授業料が高いイメージがあると思いますが、実際は逆です。語学学校が多いため、価格競争が起こり、授業料の割引をしてくれる学校が多くなります。
このあたりは留学エージェントがもっとも詳しいので、エージェントに相談してみましょう。
仕事やシェアが見つけやすく、生活がしやすい
ニュージーランドの第一都市というだけあって多種多様な仕事があり、仕事は比較的見つけやすいです。
また、日本でもおなじみの100円ショップDAISOや大きなスーパーも徒歩圏内になるため、留学初心者でも生活がしやすいです。
日本からのアクセスだけでなく、ニュージーランド国内のアクセスがよい
日本から直行便がでており、アクセスが容易です。それだけでなく、ニュージーランドのアクセスのハブ(中心地)として、ニュージーランド国内どの都市にも行けます。オークランド内の交通網も発達していて、どこへ移動するにも便利です。
オークランドのデメリット
日本人・アジア人が多い
日本人・アジア人が多い
日本人から人気の都市ということもあり、語学学校の日本人率は高い傾向にあります。
また、日本人に限らずアジア人から人気の都市でもありますので、街を歩くと日本人もアジア人も多いです。できる限り日本人を避けたいという人にとっては少し抵抗があるかもしれません。
常に工事をしていて交通渋滞が起こりやすい
街が発展し続けているオークランドでは、常に建設工事や耐震工事をしています。そのため、交通渋滞が起こりやすく、オークランド中心地へ車で入る時は相当に込み合うことを覚悟しなければいけません。
落ち着いた大人の街|首都ウェリントン
通称「風の街」といわれるニュージーランドの首都ウェリントン。北島の南部、世界最南端の首都です。
オークランドのような派手さはありませんが、人口はオークランドに次ぐ2位。落ち着いた大人の雰囲気がある街です。
映画、アート、芸術などが盛んで、のんびりと落ち着いた雰囲気のところに住んでみたい人向けの街といえます。
ウェリントンのメリット
多様性を大事にする文化
多様性を大事にする文化
ウェリントンは多様性を大切にする街で、ジェンダー、人種、民族、宗教などさまざまな考えに寛容といわれています。週末になると多様性を理解するためのイベントも開催されます。
カフェで働くチャンスが多い
ウェリントンの人はコーヒーが大好き。至るところにカフェがあり、多くの地元民がひと時の憩いを求めてカフェに訪れます。
そのためバリスタとしてカフェで働くチャンスが多く、カフェで働きたい人にとっては大きなメリットといえます。
ウェリントンのデメリット
風が強く天気が変わりやすい
風が強く天気が変わりやすい
地形的に偏西風の影響を受けやすく、「風の街」の通称通り、風が強い日が多いです。日照時間が長く、過ごしやすい気候ではあるのですが、急に天気が変わり、晴れと思ったら雨が降ってくるということもあります。
風が強いため、折り畳み傘では飛ばされてしまうこともあり、雨の日はレインコートがおすすめです。
家賃が高く、住むところが見つかりづらい
人口はニュージーランドで2番目に多いのですが、その割にオークランドほど住宅が多くないため、住むところを探すのは苦労します。また、そういった事情から家賃も高騰しています。
イギリス文化が根付くリトルロンドン|ガーデンシティ・クライストチャーチ
クライストチャーチは南島でもっとも人口が多い、南島の第一都市です。
イギリス植民地時代の影響が色濃く残っており、市内を走るトラムや至るところに建設されているゴシック建築の建物、アフタヌーンティーを楽しむイギリス文化の名残もあり、リトルロンドンともいわれています。
2011年大地震があり、大きな被害を受けましたが、10年以上の時を経て現在は復興に向かっています。
クライストチャーチのメリット
家賃・物価が比較的安い
家賃・物価が比較的安い
南島最大の都市ということもあり、物件は多く、ニュージーランド国内では比較的家賃・物価が安いです。
とはいえ日本よりは物価は高く、外食は特に高いですので、スーパーを利用し自炊をすることで全体的な生活費をよりおさえることができます。
イギリス文化を感じることができる
リトルロンドンといわれるだけあり、街中は英国風の雰囲気に包まれています。イギリスにも興味があったという人は、その雰囲気を味わうだけでも住んでみる価値はありだと思います。
また、街は大変静かで穏やかです。大都市オークランドのような交通渋滞はなく、人混みも少なく、街並みもおしゃれで落ち着いた気持ちで過ごすことができます。
都心部の便利さもあり生活しやすい
南島最大の都市らしく街は栄えていて、市内徒歩圏内にショッピングモール、スーパー、レストランなどがあり、大変生活しやすいです。
また、市内を無料で走るシャトルバスやトラムもあり、交通網が発達しているため移動するにも便利です。
クライストチャーチのデメリット
遊べるところは少ない
遊べるところは少ない
クライストチャーチは静かで美しい街ですが、大きな繁華街がなく、バーなどのナイトスポットも多くありません。
ほとんどのお店は閉まる時間が早く、せっかくなので夜は遊びに出かけてみたいという人にとっては少しつまらないかもしれません。
地震の爪痕が街中に残っている
10年以上の時間をかけ復興に動いてはいるものの、ニュージーランドは日本ほどのスピードでは復興しておらず、いまだに街では復興工事や地震の後が残っています。だいぶよくはなってきたものの、地盤も柔らかいため、今後も地震には注意する必要があります。
風光明媚な大自然|アクティビティ天国クイーンズタウン
クイーンズタウンは「美しい大自然の街」。とにかく自然が大好きな人には最高の街です。スキーやスノーボードなどのアクティビティも盛んで、別名「アクティビティ天国」ともいわれています。
クイーンズタウンのメリット
大自然を満喫できる
大自然を満喫できる
クイーンズタウンといえば素晴らしい大自然の景色、澄み切った空気。天気のいい日であれば夜空に満点の星を眺めることができます。
また、ミルフォードサウンド国立公園などの世界遺産へのアクセスもあり、大自然に囲まれた生活を満喫できます。
アクティビティを楽しむことができる
クイーンズタウンの代名詞アクティビティ。スキー、スノーボード、パラグライダー、ハイキング、トレッキングなど自然を楽しむアクティビティを思う存分味わうことができます。
英語を少人数制の学校で学べる
クイーンズタウンにある語学学校は小さな学校ばかり。どの学校を選んでも少人数制のクラスでアットホームなので、シャイな人でも溶け込みやすく、勉強しやすい環境が整っています。
クイーンズタウンのデメリット
物価・家賃が高い
物価・家賃が高い
リゾート地になるため、観光客向けの価格になっているものも多く、物価が高いです。特に観光地近郊のレストランなどはかなり高いです。スーパーで自炊するなどして節約を心がけましょう。
また、観光客で込み合う時期は特に住むところも見つかりづらいので注意が必要です。
冬が寒い
冬のアクティビティを存分に楽しめる分、冬は氷点下になります。東北や北海道から留学する人は防寒具を送ってもらったり、持参してもよいですが、それ以外の地域の人は現地で購入しないととても冬を越せないはずです。
現地で購入する防寒具は寒冷地用になっているので寒さは防げますが、金額も高くなっています。
まとめ
ニュージーランドの主要4都市についてお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。
何でも揃っているワーホリ・留学人気ナンバー1の都市オークランド。
落ち着いた雰囲気の芸術、文化、カフェの街ウェリントン。
英国文化が残る南島最大の都市クライストチャーチ。
大自然を満喫できるアクティビティ天国クイーンズタウン。
魅力のある都市ばかりで迷ってしまうかもしれませんが、本記事を参考にぜひあなたに合う都市を探してみてくださいね。