イギリスでホームステイするときに、ホストファミリーやお世話になる人にお土産を持って行った方がいいのか気になりますよね。
礼儀正しい日本人としては、これからお世話になる人たちへの挨拶も兼ねて日本のお土産を持っていく人が多く、この習慣は外国人から大変好評です。
ただ、「どんなお土産が喜ばれるの?」「気をつけないといけないお土産は何?」とどんなものを持っていこうか頭を抱えてしまうかもしれませんね。
外国では、宗教上の都合や食文化の違いによって持って行くのを控えた方がいいお土産もあります。
できる限り相手のことをリサーチして、喜ばれるお土産を持って行きましょう。
そんなお土産選びの参考になるように、日本人が持っていくと喜ばれるお土産をご紹介します。
ホームステイするにはお土産は必須?
日本人は引っ越し先でも近隣の人に手土産を渡して挨拶をする文化があります。
「お土産」という風習も日本人らしさが現れている素敵な文化です。
海外留学の滞在方法として「ホームステイ」を選んだとき、ホストファミリーにお土産を持っていく方がいいのか、気になりますよね。
結論から言うと、お土産は必ず必要ということはありません。
あくまでも本人の「気持ち」というわけです。
ただ、これからお世話になる身として、お土産を渡して会話が弾んだり関係が良好になったりするなら渡しておくといいでしょう。
その際の注意点を簡単にまとめたので、詳しく解説していきます!
高価なお土産じゃなくてOK
お土産は渡す人の「気持ち」なので、高価なものじゃなくてOKです。
むしろ、高価なものはもらった方も気を遣ってしまいます。
日本商品のクオリティはかなり高いので、100均で売られているようなちょっとした便利グッズなどでもかなり喜んでもらえますよ。
家族構成を考えてお土産を決める
留学生を受け入れてくれるホストファミリーの家族構成は様々です。
老夫婦の家庭もあれば、小さな子供がいる家庭の場合もあります。
直接ホストファミリーに何が欲しいか質問できるのが一番ですが、それが無理ならエージェントや留学斡旋業者にホストファミリーがどんな家族構成なのかを聞いておきましょう。
ホストファミリーの詳しい情報があれば、お土産選びの際に役立ちますよ。
日本の文化が感じられるものは会話のきっかけになる
日本に興味があるホストファミリーなら、日本の文化が感じられるお土産をプレゼントすれば喜んでもらえるはずです。
日本の文化を説明すれば会話のきっかけにもなるので、日本の文化について説明できるように事前に学習しておくといいでしょう。
ただ、何度も日本人留学生を受け入れているホストファミリーの場合は、すでに日本ならではのお土産を受け取っている可能性があります。
ホストファミリーが日本人の受け入れをしたことがあるのか、聞けるのであれば聞いておきましょう。
それによって、持って行くお土産を変える必要がありますからね。
【世代別】喜ばれるお土産
それではイギリス人には実際にどのようなお土産が喜ばれるのか解説していきます!
お土産選びで大切なことは、ホストファミリーの年齢や家族構成です。
それぞれの世代に合わせたお土産を選ぶことで喜んでもらえますからね。
ぜひ、参考にしてみてください。
①老夫婦
定年を迎えて仕事を引退した老夫婦2人だけの家庭が留学生を受け入れてくれることは珍しくありません。
この様な年代は、昔からの考えや習慣を大切にする保守的な人が多く、珍しい物や変わったお土産は避けた方が無難です。
和柄の小物
日本らしさが感じられる和柄の小物はとても喜んでくれます。
メガネケースや小さな巾着袋、ポーチ、フォトフレームなどは日常生活でも使いやすく、お土産でもらっても困る物ではありません。
日本独自の繊細な柄は外国人から大変人気がありますよ。
クッキー・チョコレートのお菓子
留学生を何度も受け入れているホストファミリーの場合、毎回「物」をもらうと増え続けてしまいますね。
その点、お菓子や食べものなら場所を取ることもなく、万人に喜んでもらえます。
日本のお菓子は世界でもトップクラスのクオリティなので安心して渡せます。
クッキーやチョコレートはイギリス人も大好きで、ティータイムのお供に食べられると人気のお土産です。
子供がいる家族(小・中学生)
次に、小・中学生ぐらいのお子さんがいる家庭についてご説明します。
この年代のお子さんがいる家庭は、子どもたちに喜んでもらえるお土産がベストです。
もちろん、お父さん・お母さんも喜んでくれますよ。
抹茶のお菓子
子供に人気のお土産は、世界共通で「お菓子」ではないでしょうか。
日本には本当に美味しいお菓子がたくさん販売されていますが、中でも「日本らしさ」を感じられるのが、抹茶系のお菓子です。
今、日本の文化である抹茶は世界から注目されていて、訪日外国人が日本のお土産に購入するお菓子の中で「抹茶」は断トツで人気なんですよ。
「KITKAT(キットカット)」「ポッキー」「きのこの山・たけのこの里」などは特に人気です。
グミ・チューイングキャンディー
お子さんの場合は、イギリスで買えるクッキーやチョコレート以外の変わったお菓子も好きなはずです。
日本には数多くのグミや「ハイチュウ・ぷっちょ」などのチューイングキャンディーも販売されています。
これらは日本の子供にも大人気ですよね。
その人気はイギリスでも同じようです。
イギリスにもグミはありますが、定番商品が数品しかなく、日本のように「果汁100%!」「食感がやみつきに!」というお菓子は本当に少ないんです。
ぜひ日本のお菓子文化を体験してもらいましょう。
日本の文房具
食べもの以外でも日本が世界に誇れるものが「文房具」です。
日本の文房具はクオリティが高いにもかかわらず、日本国内では割と低価格で手に入るものばかりです。
日本製のボールペンの書きやすさや消しゴムの消し心地は外国製には出せないもの。
そんな日本製の文房具を海外で購入しようとすると価格が高くて、現地の人は気軽に購入できないそうです。
動物や食べものの形をした日本のおもしろ消しゴムや芯のいらないホッチキス、フリクションなどは特に人気ですよ。
子供のいる家族(赤ちゃん~幼児)
産まれたばかりの乳児がいるホストファミリーは珍しいですが、小学校入学前くらいの幼児がいる家庭では留学生の受け入れをしている場合があります。
この年代のお子さんがいる家庭は、安易にお菓子を持って行くと食べられない場合があるので、避ける方がいいでしょう。
「子供が喜ぶもの」よりも親がもらって嬉しいものがおすすめです。
日本の幼児用おもちゃ
日本製のおもちゃや幼児グッズをプレゼントすると大変喜んでもらえます。
日本の有名なキャラクターである「キティーちゃん」や「ドラえもん」などのぬいぐるみは海外でも知名度が高く喜ばれますよ。
その他にも、「書く・消す」を何度でもできる「お絵かきボード」は小さなお子さんがいる家庭のおもちゃに最適です。
日本人もきっと幼少期に一度は遊んだ経験があることでしょう。
お絵かきボードは小さいサイズが販売されてるので、スーツケースに入れやすくかさばりませんよ。
ヨダレかけ・スタイ
英語ではヨダレかけ・スタイのことを「ビブ」と呼ぶのですが、乳幼児がいる家庭ではスタイが重宝されています。
個人差はありますが、赤ちゃん~2歳頃まで使用する場合が多いので、この年齢のお子さんがいるなら検討してみてもいいかもしれませんね。
日本では可愛いスタイが数多く販売されています。
イギリスにはないデザイン・種類のスタイをプレゼントすれば、きっと喜んでもらえるでしょう。
パパ・ママたちは、自分のためのプレゼントをもらうよりも、子供のためのプレゼントをもらった方が喜んでくれるでしょう。
おすすめできないプレゼントとは
最後に、お土産として渡す際に注意が必要な物をご紹介します。
日本人同士でも「お土産でもらったけど困る…」という物がありますよね。
国が違って文化や風習が異なるイギリスでは、良かれと思って渡したものでも相手を困らせてしまうことがあります。
お土産を選ぶ際には「これは喜んでもらえるはず!」という思い込みはやめて、相手のことを第一に考えてみてくださいね。
日本の伝統的なおもちゃ
日本の昔から伝わるおもちゃ「けん玉」「竹とんぼ」「コマ」などは、今の日本の若者も遊んだことがないかもしれませんよね。
「日本が好き」「日本の文化を知りたい」と思っているイギリス人になら、このようなおもちゃは喜ばれますが、そうじゃなければ好き嫌いがはっきりと分かれてしまうものです。
けん玉も竹とんぼも上手く遊ぶためにはコツが必要なので、上手くなる前に飽きてしまう可能性もあります。
日本文化の説明・話題のためには良いですが、他のお土産にする方が安心です。
日本の伝統的な置物
おもちゃと同様に、日本の伝統的な置物にも注意が必要です。
「こけし」「日本人形」や、旅行地に売っているような「ペナント」なども、日本文化に興味がある人以外はもらっても困るだけかもしれません。
日本人同士でも、もらって困るお土産ベスト5に入るであろう品々なので、海外の方へのプレゼントは控える方がいいでしょう。
また、イギリスの人がこのような置物をもらっても、部屋のインテリアとしては浮いてしまうはずです。
和菓子・煎餅(せんべい)
クッキーやチョコレートなどのお菓子が喜ばれるなら、日本伝統のお菓子である「和菓子」「煎餅」も喜ばれそうだと思いますが、私たち人間は馴染みのない食べものに対して最初は抵抗を持つ傾向があります。
ちなみにイギリスでは、「あんこ」を食べる習慣がないので苦手だと感じる人もいます。
食べたら「美味しい!」と感じる人もいるかもしれませんが、特に年配の方は新しいものにチャレンジする気持ちが少ない人が多いので、勇気がいるはずです。
また煎餅も、日本人なら幼い頃から食べ慣れているため美味しいと感じますが、馴染みのないイギリス人からすると「硬いだけのしょっぱいもの」という印象を持つかもしれません。
煎餅の硬さも、年配の方には注意が必要ですよ。
お菓子をお土産として持って行くなら、やはりイギリス人が安心して食べられる定番のクッキーやチョコレートがおすすめです。
まとめ
イギリスのホームステイのときに持って行くおすすめのお土産をご紹介しました。
お土産はあくまでも「気持ち」なので、絶対に必要というわけではありませんが、これから数ヶ月間お世話になるのなら持って行く方がお互いに気持ちよく過ごせるでしょう。
相手が負担に感じない程度のもので大丈夫なので、ぜひ喜んでもらえるお土産を渡してくださいね。
そして、ホストファミリーとの絆を深めて、素敵な留学生活を送ってください。