2022年から、いよいよ条件付きで旅行者の受け入れを始めたカナダですが、ワーキングホリデーなど留学ビザの発給も再開しています。
旅行や留学先として人気のカナダですが、カナダ料理やカナダの食生活ってどのようになっているのか気になりますよね。
そこで、カナダ料理とカナダの食文化について、まとめましたので参考にしてください。
カナダ料理はあるの?
日本料理を含め、中華料理やイタリア料理、フランス料理、ロシア料理など様々な国の料理がありますが、カナダ料理となるものは残念ながらありません。
ですが、カナダに行ったら必ず食べてほしい代表的な料理はありますので、ご安心ください。
それらをいくつかご紹介します。
カナダの代表的な料理
プーティン(Poutine)
プーティン(Poutine)
プーティンはカナダの代表的な料理のひとつです。
ですが、料理とは言ってもフレンチフライ(フライドポテト)に肉の出し汁で作ったグレービーソースとチーズをかけたシンプルなものです。
カナダでは、ステーキに付いてきたり、ショッピングセンターのフードコートや、スキー場、学校の食堂などでも手軽に食べることができ、カナダのマクドナルドやA&W、ケンタッキー、バーガーキングでも食べることできます。
想像通り、かなりカロリーが高そうですが、カリカリのポテトに病みつきになるグレービーソースがマッチして、日本ではなかなか食べられないので食べてください。
カナダでは、プーティンフェスティバルなども開催されており、国内いろんなお店のプーティングが一度に集まります。興味のある人は行ってみてください。
クランベリーソース添えローストターキー(Roast turkey with cranberry sauce)
ローストターキーは七面鳥のことで、アメリカと同様にカナダでも、サンクスギビングやクリスマスによく食べられており、カナダではオーブンで丸焼きにした七面鳥に、酸味のきいたクランベリーソースを付けて食べます。
カナダでは、クランベリーの栽培が盛んで、クランベリーをジャムのように加工したものがクランベリーソースです。
香ばしい七面鳥にもマッチして、本当に美味しいです。
カナダのスーパーではクランベリーソースが手軽に購入できるので、お土産にもオススメです。
ロブスター料理
カナダといえば自然の宝庫で、一年中豊富なシーフードが取れるので、世界各国へ輸出もしています。その中でも夏に旬を迎えるのが、ロブスターです。
カナダのロブスターはシンプルに塩茹でし、豪快に殻を割り、バターを溶かしたバターオイルにディップして食べるのがカナダスタイルです。
名産地の東海岸ニューブランズウィック州のシェディアックに行けば、ロブスターフェスティバルが開催されており、ロブスター三昧が味わえます。また、夏のカナダは絶好の行楽シーズンですので、旅行がてらカナダのロブスターを堪能してください。
サーモン料理
ロブスターと同様にカナダの名産であるサーモンは、世界中に輸出されています。
その分、価格と美味しさは抜群で、スーパーで切り身を買って、家で塩を振って焼いて食べるだけでも絶品です。
スモークサーモンの細切れをベーグルに挟んだり、サラダにトッピングしたり、使い方も様々です。また、カナダにはメープルサーモン・キャンディというサーモンにメイプルシロップを絡めた燻製も有名なので、是非試してみてください。
クラフトディナー(Kraft dinner)
カナダの国民食とも言われているクラフトディナーはアメリカにもあるマカロニ・アンド・チーズのことです。
カナダでは、インスタントで簡単に作ることができるので、子供が初めて作る料理とも言われていて、マカロニを茹でたところに付属のチーズパウダーと少量のミルクを絡めます。
日本でいうとインスタントラーメンのようにして作る手軽な料理です。
最初は少し抵抗がありましたが、一度食べるととても美味しいです。
フィッシュ&チップス
イギリスの国民食でもある、白身魚のフライにフレンチフライが添えられたフィッシュ&チップスですが、イギリスの植民地だったカナダでも多く食べれています。
カナダでは、シーフードが豊富なので至る所にフィッシュ&チップスのお店があり、カナダ人は朝食からガッツリ食べる人もいます。
外はサクサクで、中はふわふわの白身魚がとても美味しい、カナダのB級グルメです。
カナダに行ったら必ず試してください。
メープルシロップ料理
カナダでは、遥か昔から楓の原生林が存在し、先住民たちは甘く栄養価が高い自然の恩恵を大切に守ってきました。
時代の経過と共に欧州からの入植者によって更に発展し、メープルウォーターを煮詰めてメープルシロップを作ることで、長期保存ができるようになったと言われています。
そんな大切な天然のメープルシロップを使ったチキンウィングやスペアリブ、ビーフシチューはコクがあって自然な甘さがとても美味しいです。
パンケーキやアイスクリームにかけて食べるのも贅沢なカナダスタイルです。
カナダの代表的なお菓子
カナダでは、昔から寒い季節はほとんど外出せず、家にいることが多かったので、各家庭でお菓子作りをするのが一般的です。
そのため、甘いものが好きな人が多く、カナダらしいお菓子がたくさんあります。
カナダに行ったら、必ず食べてほしいものばかりですので、ご紹介します。
サスカトゥーンベリー
サスカトゥーンベリーとは、ブルーベリーに似ていて、寒いカナダの気候にも耐えることができ、昔から野生動物や先住民の貴重な栄養源でした。
独特な風味があるサスカトゥーンベリーは、ジャムにしてアイスにかけて食べることもできますが、パイやマフィンなどお菓子作りに使われることが多いです。
そのサスカトゥーンベリージャムをパイ生地に包んで焼いた伝統的なお菓子がサスカトゥーンベリーパイです。
スモア(S’more)
スモアは、バーベキューやキャンプファイヤーの際に、溶かしたマシュマロとチョコレートをクラッカーに挟んで食べる、子供から大人までみんなが大好きなお菓子です。
子供があまりにも美味しく「Some More!!(もっと食べたい!)」と言ったことから、省略されて「S’more”(スモア)」と呼ばれるようになったそうです。
ナナイモバー(Nanaimo bar)
ナナイモバーとは、チョコレートガナッシュ、カスタードクリーム、ココナッツクッキーの3層からなるブラウニーのようなとても甘いお菓子なので、ブラックのコーヒーと一緒に食べるのがオススメです。
名前にイモとありますが、芋は全く入っていません。
バンクーバーに近いナナイモという都市が発祥の地なので、ナナイモバーと言うそうです。
バタータルト
タルト生地の中に、卵と砂糖とシロップのねっとりした生地を入れ、焼き上げたカナダの伝統的なお菓子で、エッグタルトのようなイメージです。
アクセントにレーズンやナッツが入っていることも多く、カナダでは大人でも大好きなお菓子です。
カナダには、いろんな代表的な料理やお菓子がありますが、実際のカナダ人はどのような食文化の影響を受け、暮らしているのでしょうか。
カナダの食文化
カナダは国土が広く、先住民、入植者、移民によって作られ、現在でも全国にいろんなバックグランドを持った人たちが暮らしています。
バンクーバーの街中を歩いていても、白人、アジア系、アフリカ系、いろんな人種の人を見かけます。そして、いろんな言葉が飛び交っています。
カナダを代表する言葉
カナダの元首相ジョー・クラークはこう言っています。
「カナダには料理の中でも最高の料理がある。それは様々な料理をごった煮にしたのではなく、寄せ集めたものである。」
これは、カナダでは移民を積極的に受け入れ、多種多様な人々が、互いの文化を尊重・保持しながら生きていると言うことです。
そのため、地域や人種によって食文化も大きく異なります。
豊富なレストレラン
そんな多種多様な人種が暮らすカナダでは、街の至る所に各国のレストランがあります。
中華料理、タイ料理、インド料理、イタリア料理、フランス料理、ポルトガル料理、ブラジル料理、メキシコ料理など本当にたくさんあります。
ほとんどが現地のシェフが作っているレストランなので、味は本格的でその国に旅行をしたような気分になります。
日本でも最近はよく見かけますが、強い香辛料や独特な味で抵抗がある人も多いと思います。カナダ人はその点慣れているので、抵抗なくいろんな国の料理を食べています。
日本食ブーム
世界でも健康志向がブームで、日本食の人気が高まる中、カナダでも空前の日本食ブームがおきています。街中でも日本食レストランをよく見かけますし、ラーメン屋や寿司ロール屋などの専門店も多くあります。
ですが、いわゆる日本食と言う感じなので、カレーライスやトンカツ、親子丼、唐揚げと言ったベタなものが多いです。
チップ制度
海外では、ホテルやレストランなどでチップを支払うことが一般的で、カナダも例外ではありません。
レストランの場合、支払額に応じて15〜18%を支払うことが多く、高級レストランであれば20%以上払うこともあります。
また、デリバリーで配達してもらった際にも必ず渡します。
任意でのチップですが、アメリカやカナダではほとんどマナーのような感じになっているので、日本にはない感覚ですが、慣れた方がベターだと思います。
最後に、日本にはないカナダの有名なチェーン店で、カナダに行ったら必ず行って欲しいお店を紹介します。
必ず行って欲しいカナダのお店
有名なお店は、世界にも出店されていますが、せっかくなので本場の雰囲気を味わってください。
ティムホートンズ(Tim Hortons)
日本未上陸のカナダを代表するコーヒー&ドーナツチェーンです。
カナダ人は、コーヒーが大好きなのでコーヒーショップも多いのですが、ディムホートンズはマクドナルドより多いくらい街の至る所にあります。
ドーナツも豊富にありますが、サンドやバーガー、ラップなどのメニューもあって、いつ行ってもカナダ人で賑わっています。カナダに行ったら絶対行くべきお店です。
ビーバーテイルズ(BeaverTails)
ビーバーテイルズは、東京に1店舗ありましたがすでに撤退しています。
カナダのオタワで誕生した平たい揚げパンのようなスイーツです。
見た目が、ビーバーの尻尾にしていることから、この名前が付いたそうです。
そこに、チョコレートソースやシナモン、ナッツがトッピングされたものもあり、かなりのカロリーを感じる食べ物ですが、揚げたての温かいまま食べるとサクサクしていて、また食べたくなる美味しさです。
是非、試してみてください。
まとめ
日本では留学先としても人気のカナダですが、移民が多いことで、留学生などの外国人にとても寛容な国です。
ホストファミリーにカナダの料理が食べたい!と行ったら、すぐにお店を紹介してくれたり、オススメの食べ方をたくさん教えてくれると思います。
お店に行っても、店員さんが「味はどう?最高でしょ?」と気軽に声をかけてくれます。
そんなフレンドリーなカナダは、生活がしやすく、一度行くと必ず大好きになる国だと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。