日本にいる方で実際に「留学はしてみたい」や「なんで留学ってするの?」という疑問を持つ方は多いと思います。特に、実際に留学した人が「何を考えて」留学したのかを知る機会は、とても少ないです。なので、今回は留学した筆者が、留学をした友人達から集めた「留学理由」のトップ5を書いていきます。
留学者が語る「留学理由」
第1位:海外の文化に触れたいと感じた
第1位:海外の文化に触れたいと感じた
第1位は「文化交流」が目的になる留学です。ご存知の方もいると思われますが、日本でも英語力は実際に伸びます。日本を出た事が無い人が、TOEICで満点を取る話も最近では普通に聞く話になっているほどです。
しかし、実際に英語はただのコミュニケーションツールなので、話される内容が重要になります。大学生同士が、子供の頃にどんなテレビを見ていたかや、どこで日常的に遊ぶか等は、日本で英語を勉強していても触れられないトピックです。
加えて、実際に1つの国をとっても東西南北の地域それぞれに、使いまわしの違う英単語や、使われる英語文法の違いも教科書には載っていません。実際に留学をして、「カルチャーショック」を受ける事が文化の違いで感じる事もあります。
日本で会う海外の方の多くは、日本の文化を理解し、皆さんと接しています。なので、「実際のリアルな文化」は現地でこそ味わえるのです。
そして、文化の中には、気候、食文化等のワクワクする面から、差別や歴史の黒い部分まで見えてきます。それらを五感全てで感じる事ことができる事が、留学の目的になっている人が多いと思います。
第2位:英語力を伸ばしたかった
近年、日本にいてもTOEICで満点を取ったり、仕事で英語を使うようになってきたりと、英語が日本でも身近になってきました。そんな時に、国内だと日本語を話してしまうから、自分を「英語しか通じない環境に!」と考えて留学する人もいます。
実際に留学をした人の中では、よく聞く2位の理由です。日本は英語学習が不十分だと留学者が感じる理由は、2つあります。
初めに、日本語を話してしまう環境がある事です。英語を学ぶ中でやはり辛くなることもあります。そんな時に日本語が話せる、言い換えると「甘えられる環境」を無くすために留学を選んでいます。
2つ目に、生きた英語に触れたいという考えです。現地で話されている英語は教科書とは全く違い、略語や流行語があり、その現地だけでしか知られていない単語の意味もあります。
例えば、英語で「Biking」
- 二ューブランズウィック州では4輪駆動のバイクで山の中を駆け回る事
- トロントなどの都市部では「街中のサイクリング」
地域で英単語の意味が違う事は、現地でこそ知れる内容です。
このように「生きた英語」を「英語しか話せない環境」で特訓するからこそ、点数や数字に頼らない英語を見つける事ができます。
第3位:海外で就職したかった
筆者はこの3つ目の理由になります。私は中学生の頃に、アメリカに行き、現地で働く人が本当にキラキラして見えました。そんな憧れに近づきたい、いつか自分も海外で働いてみたいという気持ちがあり、留学を選びました。
実際に現地で働くには就労ビザが必要なのですが、日本企業からの出向でない限り、就労ビザを得る事は簡単ではありません。しかし、現地の大学を卒業しているとそれだけで就労資格を得ます。
特にカナダは、2年の短大であれば、2年の就労ビザが卒業後に取得可能です。3年以上の大学である場合は、最大で3年の就労ビザが取得可能です。2年以上3年未満の教育機関であれば、その月数分貰える事になります。
これはPost Graduate Work Permit、通称PGWPと呼ばれ、2年以上のカナダ政府が認める教育機関を卒業すると、自動的に就労資格が与えられます。もちろん、申請をする必要はあるのですが、99%が取得可能です。(主に日本国籍はほぼ100%です。)
教育機関は、カナダ政府の公式サイトに載っています。4年制大学は全て国立なので、承認済みで、いくつかの短大はリストに載っていないので、注意してください。ただ、リスト内でも、載っていなくても、就職活動は学校側が助けてくれます。特に、面接の練習は英語になるので、とても重要です
第4位:留学自体が夢だった
留学をしている人で、4位の理由は「留学自体が夢だったから」です。海外に留学をするという決断は、人生に大きな影響を与えます。その為、留学をする事は本当に大変です。留学には辛いこともたくさんありますが、その分だけ乗り越えた先には楽しい事が沢山待っています。
留学をした人は全員が口を揃えて、「留学して良かった!」や「留学して正解だった!」と言います。それは、留学自体に価値があるからです。海外に行って、住んで、そこで生活をすることは、楽しい事だけではなく、誰にも共有できない環境で辛い時間を過ごします。
ただ、ずっと辛いだけでなく、どこかの時期から楽しめるようになったりします。また、母国語ではない言語を使って、意思疎通をする中で色々な考えを知り、文化を知ることもできます。
一番重要なのは、100人の留学者が全員違う留学生活を経験している点です。留学をする中で共通することはありますが、実際にお互いでも分からない程沢山の経験をしています。そんな経験をする為に、留学してみたい!という留学者もいます。
第5位:より専門的な学びを得る為に
留学者の中で、大学院に進んだり、研究施設に行く方もいます。そういった方の多くは、日本では勉強できない事や、日本ではまだ発達しきっていない分野を勉強しに行きます。こういった留学者は全体の中では、少数派になると思います。
加えて、目標が明確でしっかりとしている分、留学に行く確率はとても高いです。また、現地で大変なことがあっても、乗り越えていきやすいです。なぜなら、留学をしていると日々のなかで、なぜ留学に来たのかを忘れがちです。
しかし、研究や大学院で日々目標となる内容を勉強しているので、毎日「留学した理由」を感じて、挫折する確率も低いです。1つ留学者が話す懸念点は、大学院や研究施設では、日本での経歴を見られるので「理解されずらい」事を説明してから、入っていかなければいけません。その点は、初めは苦労すると思われます。
カナダを選んだ理由
留学をしたいと思っても、どこの国にすれば良いのかというのは必ず訪れる疑問です。ここでは筆者が集めた、「なぜ留学はカナダが人気なのか」をお伝えします。
安全な国だから
カナダはアメリカと隣り合わせの国ですが、とても安全な国です。アメリカでは銃規制に関する法整備が遅く、今でも多くの銃に関する悲しい事件が後を耐えません。日本にいても、無差別発砲事件を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
それに対し、カナダではここ数年で一気に銃規制が進み、日常的に保持することは軍隊と警察にしか許されていません。加えて、銃を買う人に対しても、毎年の更新を義務化したり…と法整備が厳しく進んでいます。
特に現在のカナダの首相である、ジャスティン・トルドーになってからは、その勢いは増すばかりで、より安全な国になっていると言えるのではないでしょうか。留学生の多くも、アメリカを留学先と考えていたが、親御さんに心配をかけないようにとカナダを選ぶ学生も多いです。
異文化と移民が沢山あるから
留学の1つの楽しみは「より多くの国や文化をバックグランドに持った人と会える事」もあります。特にカナダは移民大国として知られています。年間でも移住者が世界トップ3に入るほどです。
ここから見えてくるのはいかにカナダ人が新しい人種を受けて入れているかや、日本人であってもすぐに馴染むことができます。実際に留学に行って差別を体験した事がある人は、圧倒的にカナダに行った人の方が少ないです。
生活の中でもカナダの文化がどう変わってきたのかや、州によってはフランスの文化、バンクーバーの1つの地域ではアジア系の文化があったりと、本当に多くの文化が生活の中に混在してるので、人生の価値観や視野が広がる事間違いなしです。
金額的に安いから
カナダはアメリカと比べ、3分の1ほど留学費用が抑えられるといわれています。もちろん、カナダのトロント大学と、アメリカの田舎の2年制大学を比べてしまうと、生活水準的にアメリカの大学の方が安くなります。
平均的に、都市部、4年制大学として見てみると実はアメリカより安く通えます。加えて、物価という観点からも、広大な土地である程度、国内産の野菜で賄えるため、野菜なども安く手に入ります。
また、学費という点からも安く済むというのは、もう1つの理由になります。カナダには4年制大学が40校ほどあります。(大学院を含むと90校程になる)この40校すべてが公立の大学になります。日本と同様に、公立大学は安いです。なので、金銭的に安く抑えられます。
教育水準が高いから
2つ目の理由で、全ての大学40校が公立の大学なので、教育サービスの水準はとても高いです。また、それぞれの大学で力を入れている学部が違うので、自分が興味のある学部に大学がより力を入れている方がいいですよね。
加えて、大学が力を入れているという事は、最先端の学びを得る事もできますし、教授陣も豊富です。逆に、アメリカには大学が数千校あります。その為、学力には差が出ますし、その中で、教育水準を高く維持している学校は、とても学費が高い傾向にあります。
コスパの面を考えるとカナダは特に、学費も安く、教育水準が高いです。その結果、コスパが良いと感じる留学生が沢山いますし、人気の理由の1つです。
まとめ
ここまで留学者が実際に留学した理由と、その中でもなぜカナダを選んだのかを書いてきました。まとめていくと、留学をした理由は異文化交流や英語力を伸ばした先に、より多くの選択肢を人生で与える事が挙がりました。加えて、カナダを選んだ理由としては、教育水準が高く、反して学費が安い事、そして、異文化交流がしやすいことがあります。これらを考えるともうカナダに留学するしかありません!