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シチリア料理

2023.02.28

シチリア料理

シチリア料理の特徴

ヨーロッパにはさまざまな郷土料理があり、それぞれの郷土料理が独自の風味、食材、調理法をもっています。その中でも特に印象的なのが、シチリア料理です。食材の旬と地中海の影響を強く受けたシチリア料理は、複雑さと多様性によって高い評価を得てきました。この記事では、シチリア独特の食文化をより深く理解するために、シチリア料理の特徴や代表的な料理について紹介していきます。

旬の食材を活かした料理

シチリア料理は、食材の旬に大きく影響される郷土料理です。食材の旬の時期になると、シチリアの料理人たちは、その土地の新鮮な食材を最大限に生かすために料理のレパートリーを増やします。ヨーロッパの料理ではよく見られることですが、シチリア料理では、元々ある料理法をさらに発展させ、食材の組み合わせに工夫を凝らすことで、料理を楽しみます。

地中海の影響が反映された料理

シチリア料理は、地中海の影響を強く受けていることでも知られています。地中海の影響は、使用する食材の種類、味の組み合わせ、調理法などによく表れています。新鮮な果物や野菜、魚、ハーブを使った料理は地中海料理の特徴であり、食べやすく、健康的な食事に重点が置かれているのも特徴的です。また、シチリアの料理人は、シチリアのソフリット(玉ねぎ、セロリ、にんじん、オリーブオイルをベースにした料理)を伝統的な食材として料理に取り入れています。

多様な影響を受ける食文化

シチリア料理は、地中海の影響だけでなく、長年にわたって外部から取り入れた文化によっても形作られてきました。ギリシャ人、アラブ人、スペイン人など、シチリアには外国からの影響があり、シチリア料理の定番であるケーパー、レーズン、蜂蜜、オリーブなどの食材に表れています。このように、シチリアの食文化は様々な国から影響を受け、独自の発展を遂げてきたのです。

ピザやパスタなどのイタリア料理との違い

シチリア料理は、イタリア料理と混同してはいけません。イタリア料理はピザやパスタなどの料理が特徴ですが、シチリア料理は独自の味付けと食材が特徴です。アランチーニ(おにぎり)、パンカルーソ(アンチョビ、玉ねぎ、オレガノ入りパン)、カンノーリ(リコッタチーズとチョコチップ入り菓子)など、シチリア料理はイタリア料理と一線を画しているのです。

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シチリア料理の代表的な料理と食材

カポナータ

カポナータは、茄子を炒めてトマトベースのソースをかけたシチリアの伝統的なおかずです。材料は様々ですが、トマト、玉ねぎ、ケイパー、オリーブ、レーズン、蜂蜜などの甘味料、そして砕いた胡椒などが使われるのが一般的です。前菜やサイドディッシュとして最適で、シチリア料理の特徴である味の組み合わせが体現されている料理です。

アランチーノ

シチリアの人気料理といえば、アランチーニ(揚げおにぎり)です。牛挽肉やチーズなどの具が入ったものが多く、シチリアでは屋台で人気のスナックとなっています。前菜やサイドディッシュとして出されることが多いですが、メインディッシュとして楽しむこともできます。

スパゲッティ・アッラ・ノルマ

スパゲッティ・アラ・ノルマは、揚げたナスとトマトベースのソースで作るシチリアの伝統料理です。ナスは塩、コショウ、オレガノ、バジルなどで下味をつけてから揚げるのが一般的で、独特の風味があります。

パネ・カルーゾ

パネ・カルーソもシチリアの名物料理として知られています。パネ・カルーソアンチョビ、玉ねぎ、オレガノなどをイーストパンに詰めた料理で、オリーブやチーズと一緒に、小さく切って前菜として出されることが多いです。

カンノーリ

カンノーリは、何世紀も前からあるシチリアの伝統的なデザートです。クリーム状のリコッタチーズを詰めた菓子パンです。カンノーリは、コンフェクショナリー・シュガー、チョコレート・チップ、刻んだナッツをまぶして食べることが多いようです。

シチリア産のオリーブオイルやワイン

オリーブオイルとワインは、シチリア料理にとって最も重要なものの一つです。シチリアは質の高いオリーブオイルとワインを生産してきた長い歴史があり、その両方が伝統的な料理の多くに使われています。オリーブオイルは、パスタ、野菜、スープ、ソースなど、さまざまな料理に使われ、ワインも同様に重要な役割を担っており、有名なアグロドルチェ(甘酸っぱいソース)などのソースによく使われています。

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シチリア料理のレシピと作り方

カポナータの作り方

材料

茄子:2個
トマト:2個
セロリ:1本
玉ねぎ:1個
ピーマン:1個
キャッパー:大さじ2
アンチョビ:4枚
オリーブ:適量
オリーブオイル:大さじ2
砂糖:小じ1
レッドワインビネガー:大さじ2
塩、黒こしょう:適量
パン粉:適量

作り方

1.茄子を輪切りにし、塩を振って水にさらし、30分程度おきます。 その後、水気をよく切ります。
2.ピーマンも種を導き、種のない部分を輪切りにします。
3.セロリは斜め切り、玉ねぎは薄切りにします。
4.フライパンにオリーブオイルを加えて熱し、茄子を揚げ焼きにします。その後、油を切ります。
5.別のフライパンにオリーブオイルを加えて熱し、セロリと玉ねぎを炒めます。その後、トマトとピーマンを加え、煮込みます。
6.3にキャッパー、アンチョビ、オリーブを加え、混ぜ合わせます。
7.4に5を加え、煮込みます。
8.砂糖、レッドワインビネガー、塩、黒こしょうを加え、味を調えます。
9.パン粉を加えて混ぜ合わせ、完成です。

カポナータは、冷蔵庫で一晩寝かせるとさらに美味しくなります。パンと一緒に食べるのがおすすめです。

アランチーノの作り方

材料(約8個分)

玉ねぎ:1個
人参 :1本
セロリ:1本
トマト:2個
チキンブイヨン:500ml
グリーンピース:50g
オリーブオイル:大さじ3
塩:適量
パセリ:適量
粉チーズ:適量
小麦粉:適量
卵:2個
パン粉:適量

作り方

1.野菜を準備する。玉ねぎはみじん切りに、人参とセロリは適当に刻む。
2.鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎ、人参、セロリを炒める。野菜が柔らかくなったら、トマトを加えて炒める。
3.米を加え、さらに炒める。米粒に全体に油が絡んだら、煮汁を加える。
4.野菜スープを加え、弱火で炊き上げる。 米がやわらかくなり、煮汁が入ってトロっとした状態になったら、塩とパセリを加えて味を調える。
5.炊き上がったご飯にグリーンピースを加えて、合わせる。
6.小麦粉、卵、パン粉をそれぞれ別の器に用意する。 ご飯の粗熱が取れたら、手で丸めてアランチーノの形に成形する。
7.アランチーノに小麦粉、卵、パン粉をまぶし、揚げる。180℃で約5分間揚げ、キッチンペーパーに取り出して余計な油を落とす。
8.粉チーズを入れたら完成。

スパゲッティ・アッラ・ノルマの作り方

材料(約8個分)

スパゲッティ:200g
茄子:2個
トマト:4個
玉ねぎ:1個
アンチョビ:4枚
オリーブオイル:大さじ4
塩:適量
ペコリーノ・ロマーノ:適量
バジル:適量

作り方

1.茄子を1.5cm角に切り、塩を振って水気を抜きます。
2.トマトを1cm角に切り込みます。
3.玉ねぎをみじん切りにします。
4.フライパンにオリーブオイルを熱し、アンチョビを炒めます。
5.玉ねぎを加えてしんなりするまで炒めます。
6.トマトを加えて、トマトがやわらかくなるまで煮込みます。
7.茄子を加えて、全体が合うまで炒めます。
8.オーブンを200℃に予熱します。
9.スパゲッティを塩加減の水で茹で、茹で上がったらザルにあげます。
10.9のスパゲッティをトマトと茄子の煮込みに混ぜ、全体が均等になるように混ぜます。
11.オーブンに移して、10分ほど焼きます。
12.仕上げにペコリーノ・ロマーノとバジルを加えたら完成です。

パネ・カルーゾの作り方

材料

シチリア産のパンまたはシチリアンロール(または他のハードタイプのパン):1個
トマト:1個
赤玉ねぎ:1/2個
オレガノ:適量
エキストラバージン オリーブオイル:適量
塩:適量

作り方

1.シチリアンロールまたはハードタイプのパンをカットし、オーブンで軽くトーストする。
2.トマトを薄くし、赤玉ねぎを薄切りにしておきます。
3.トーストしたパンにオリーブオイルを添えます。
4.スライスしたトマトと薄切りにした赤玉ねぎをのせます。
5.オレガノと塩を振りかけます。
6.再びオリーブオイルをかけて完成

パネ・カルーゾの作り方

材料

シチリア産のパンまたはシチリアンロール(または他のハードタイプのパン):1個
トマト:1個
赤玉ねぎ:1/2個
オレガノ:適量
エキストラバージン オリーブオイル:適量
塩:適量

作り方

1.シチリアンロールまたはハードタイプのパンをカットし、オーブンで軽くトーストする。
2.トマトを薄くし、赤玉ねぎを薄切りにしておきます。
3.トーストしたパンにオリーブオイルを添えます。
4.スライスしたトマトと薄切りにした赤玉ねぎをのせます。
5.オレガノと塩を振りかけます。
6.再びオリーブオイルをかけて完成

シチリア・カンノーロの作り方

材料

強力粉:200g
砂糖:20g
バター:20g
卵黄:1個分
白ワイン:大さじ2
リコッタチーズ:250g
砂糖:80g
シナモン:少し
カンノーロ型

作り方

1.ボウルに強力粉、砂糖、バター、卵黄、白ワインを入れて混ぜます。
2.手でこねて、なめらかな生地を作ります。
3.生地をラップで包んで30分程度休ませます。
4.リコッタチーズ、砂糖、シナモンを混ぜます。
5.生地をカンノーロ型に巻きつけて、油で揚げます。
6.カンノーロ型から外して、リコッタチーズのクリームを詰めます。
7.シナモンパウダーを振りかけて完成。

シチリア・カンノーロは、生地を手作りするので少し手間がかかりますが、美味しいスイーツを自分で作ることができます。揚げる際は油に注意して安全に作りましょう。

シチリア料理と相性の良い飲み物の紹介

シチリア料理は大胆な味付けが特徴なので、さまざまなドリンクと相性が良いのが特徴です。ここでは、郷土料理に合うシチリアのワインとビールの種類と特徴を紹介します。

シチリアワインやビールの種類と特徴

シチリアのワインといえば、ネロダーヴォラ、フラッパート、グリッロ、ブレンド赤ワイン(グルナッシュ、メルローなど)などが代表的です。これらのワインは、大胆でしっかりとした味わいが特徴で、シチリア料理の濃厚な味わいと絶妙にマッチしており、合わせて楽しむことでより美味しくシチリア料理を味わえます。

シチリアの伝統的なアルコール飲料の紹介

シチリアには、一般的なワインやビールに加えて、伝統的なアルコール飲料もあり、現在でも楽しまれています。甘口の酒精強化デザートワイン「マルサラ」や、ストレートでもカクテルでも楽しめる人気のレモンリキュール「リモンチェッロ」などは食後に楽しむのが一般的です。

まとめ

この記事では、シチリア料理について解説してきました。シチリア料理には特有の良さがあるということがわかって頂けたかと思います。自分でシチリア料理を作ってみるのも良いですし、シチリア料理を提供しているお店に行ってみるのもいいと思います。是非シチリア料理を楽しんでみてください。

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