留学で外国人の友人が増えてくるとパーティーに誘われる機会がでてきます。しかし、日本にいるとパーティーに参加する機会は少なく、パーティー自体の経験がない人もいるかもしれません。
日本ではあまり馴染みがないパーティーですが海外ではよく開催され、はじめて誘われた時は戸惑ってしまう人も多いでしょう。
しかし、留学先でパーティーに誘われても大丈夫な様に海外のパーティー事情を知り、ルールやマナー、そして楽しむコツをつかんでしまえば大丈夫です。
本記事では海外のパーティーについて内容や種類、そしてルール、マナー、楽しむコツまで詳しく解説します。いつパーティーに誘われてもいい様にしっかり熟読してくださいね!
海外のパーティーってどんな感じ?
海外では職場の同僚や友人を呼んでパーティーすることが頻繁にあります。パーティーの目的は親睦を深め、人間関係をより良好にするところにあります。
日本で言えば「飲みニケーション」という言葉で上司が部下を飲みに誘ったり、職場の同僚同士で飲みに行ったりすることがあります。目的は似ていますが、海外のパーティーは当然内容も雰囲気も全く異なります。
また、日本でも最近ではホームパーティーなどを行う人も増えてきましたが、日本と海外では種類もルールも違います。
まずは海外のパーティーの種類を理解しておきましょう。
知っておきたい海外のパーティーの種類
海外のパーティーは大きく分けて「イベント型パーティー」「ホームパーティー」「フォーマル式パーティー」の3つに分類されます。また、その中でもパーティーによって呼び名や特徴が異なります。
イベント型パーティー
イベント型のパーティーはレストランやクラブなどで行われることが多く、大規模なものになるとクラブ貸し切りで行う場合もあります。主にクリスマスや卒業式、誕生会など特別な日に行われることが多く、大学生が同世代の若者を集めて開催することもあります。
とにかく楽しさ重視でテンションが上がって参加する人が多く、普段あまり話さない人ともコミュニケーションがとりやすい雰囲気になっています。
ホームパーティー
ゲストを自宅に招いて行う欧米型のパーティーがホームパーティーです。気軽に行われる場合が多く、思いつきで始まることも多いです。普段仲の良い友人同士や仕事関係の人と行われる非常にカジュアルなスタイルなので、肩肘張らずに参加できます。
オーストラリアでは、主催者の家に食事や飲み物をそれぞれ持参する「BYO」というスタイルのホームパーティーが一般的です。BYOは「Bring Your Owns」の略で、直訳すると自分で持参するという意味になります。
主催者が食べ物や飲み物を用意することが多い日本のホームパーティーとは特徴が異なりますが、海外ではこのタイプが主流になりますので、誘われたら何か持参する様にしましょう。
ちなみにオーストラリアのレストランで「BYO OK」とあった場合は、レストランなどに自分で買ったアルコールを持ち込んでも大丈夫という意味になります。日本では少し考えられないですが、飲食代を浮かすことができるのでうれしいですね。
フォーマル式パーティー
日本人が最も馴染みがないのが海外のフォーマル式のパーティーです。
フォーマルというと肩の力が入ってしまいそうですが、種類は様々。かなり格式が高いものから普段より少しだけフォーマルな装いをするものまであります。
もしフォーマル式パーティーに呼ばれた場合は、服装はもちろんのこと会話やマナーに気を配る必要がありますので、好感を持ってもらえる様に気をつけましょう。どこを気をつけるべきかはルール、マナー、楽しむコツの項目でお伝えします。
ちなみに服装はビジネススーツなどの服装でもOKですが、参加するメンバーや内容により男性はタキシードやダークスーツ、女性はドレスで参加する様にしましょう。
知っておきたいパーティーの呼び名と特徴
パーティーにはそれぞれ呼び名があり、特徴が異なります。
カクテル
フランクな立食パーティー。服装もビジネススーツで行われることが多い。飲み物が中心のパーティーで食べ物は軽食や簡単なオードブル。基本的に夜に行われ、2時間程度で終了することが多い。
ドリンクス
カクテルがより内輪になり小さくなったパーティー。カクテル同様に食べ物は軽食程度で飲み物中心のパーティー。
レセプション
立食形式のパーティー。カクテルやドリンクスと比較するとややフォーマル。飲み物や食べ物の種類は呼ばれるパーティーによりまちまちで、結婚式の会食の時間をややくだけた雰囲気にしたイメージ。服装はダークスーツが無難だが、呼ばれるパーティーによってはビジネススーツでも問題なし。
ディナー(ランチ)
呼ばれるタイプや出席メンバーなどによりフォーマル度合が異なる着式型のパーティー。気の合う仲間や同僚などでのディナーやランチはビジネススーツで問題ないが、会社のオフィシャルなパーティーなどではダークスーツやドレスなどにした方が良い。
ビュッフェ
日本でもレストランなどで行っているビュッフェ形式。着席が基本だが、食べ物を自分の皿に取り分ける際には席を立つスタイルのパーティー。ダークスーツやドレスなどで参加することが多い。
ガーデンパーティー
テントを用意し、飲み物や食べ物を自分で取り分ける屋外で行うパーティー。立食で行うことが多く、バーベキューの場合もある。海外では男性が肉や野菜を焼くのが常識のため、男性は積極的に動く必要がある。服装は呼ばれる内容やメンバーによりビジネススーツかフォーマルかは分かれる。
ダンスパーティー
ダンスフロアーやクラブを貸し切りで行われるフォーマルなパーティー。ほとんどのダンスパーティーは最上級にフォーマルなものが多く、男性はブラック・タイやホワイト・タイ、女性はロングドレスの準備が必要。
ティー
午前または午後に紅茶やコーヒーなどを飲みながらクッキーやサンドイッチ、フルーツなどを食べる軽めのパーティー。ビジネススーツで問題なし。また、イギリスの文化であるアフタヌーンティーはお昼と夕方の間に紅茶とスコーンやケーキなどを一人、もしくは数人で楽しむことで、パーティーではないため意味合いは異なる。
パーティー参加前に知っておきたいルール、マナー、楽しむコツ
次にパーティー参加前にしっておきたいルール、マナーと楽しむコツについてお伝えします。
海外のパーティーのルール、マナー
手土産を持参する
手土産を持参する
海外では主催者側が家を提供したり、お店の予約に動いてくれたり、支払いを済ませてくれている場合が多いです。そのため、主催者側に感謝の気持ちを込めて手土産を持参するのが一般的になっています。
お花や食べ物などが定番ですが、花瓶の用意が必要な花やすぐに食べなければいけない食べ物などは避け、持ち歩きに不便のないフラワーアレンジメントや個別に包装されて食べやすいお菓子など受け取る側の負担にならない様な物を選びましょう。
わざと時間に少しだけ遅れる
日本ではパーティーが始まる時間前には到着しないと失礼に当たりますが、海外だとその逆で少しだけ遅れていくのがマナーです。
パーティー主催者はパーティー開始前は準備に追われていますので、早く来られてもゆっくり話すことができず、逆に気を使わせてしまうからです。とは言え、20分も30分も遅れてくるのは海外であってもマナー違反になりますので、5〜10分程度遅れて行くのがちょうど良いでしょう。
携帯電話はできるだけ触らない
これは日本のパーティーでも言えることですが、パーティーに行って携帯電話ばかり触っているのはマナー違反です。パーティーの目的は親睦を深め、コミュニケーションをとることにありますので、携帯電話ばかり触っていては何のためにパーティーに来ているか分かりません。
常識がない人に見られない様に、よほどの緊急のことがない限りは携帯電話は胸ポケットにしまっておきましょう。
海外のパーティーを楽しむコツ
英語を勉強する
英語を勉強する
まず英語が全くできなければパーティーを楽しむことは難しいです。完璧でなくても大丈夫ですので最低限自分の意思を伝えられ、相手の言っていることがある程度は分かるレベルまで勉強しておきましょう。
また、英語力が低くてもしっかりコミュニケーションをとればある程度通じるものですので、怖がらずに会話をする様にしましょう。
積極的に会話を楽しむ
パーティーの目的はコミュニケーションです。ここでの出会いで生涯の友人や伴侶に出会うこともよくあります。多くの人と出会う機会をポジティブに捉え、たくさんの人と会話を楽しみましょう。
自分に壁を作らない
この人とは合わない、など見た目で判断せず、話しかけられた際に壁を作らずにしましょう。海外ではパーティーで浮き、誰とも話さないでいる人のことを「wall flower」と言います。壁にひっそり咲いている誰にも気づかれない花のことを意味しています。壁を作らず、wall flowerにならない様にしましょう。
まとめ
海外のパーティーについて詳しくお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。
海外のパーティーには様々な種類や呼び名、特徴があることが分かりました。そのパーティーによって格式高いフォーマルなもの、肩肘張らない砕けたものがありますので理解しておきましょう。
また、海外のパーティーでは手土産を持参する、わざと時間に少し遅れるなど日本では馴染みのないルールやマナーもあります。そして、パーティーを楽しむにはやはり英語力とコミュニケーション。ここは大変重要になりますので、壁を作らず積極的に会話しましょう。
皆さんが海外でのパーティーをより楽しめることを祈ります!