カナダでのワーキングホリデー(ワーホリ)には豊富な仕事の選択肢があります。この記事では、主な種類を紹介し、特に時給が高い仕事と英語力が伸びる仕事を見つけるのに役立つ情報を提供します。仕事の方向性が決まれば、渡航後の生活もイメージでき、具体的なプランも立てやすくなります。ぜひ参考にしてください。
目次
カナダワーホリで稼げる仕事
ここではカナダワーホリで比較的高収入が期待できる職種の特徴と、専門知識や経験がなくても挑戦できるおすすめの仕事を紹介します。
チップがもらえる仕事
レストランのサーバー(ウェイター)
時給目安:$15~25(チップ含む)
仕事内容の例
- お客様のオーダーを取る
- 料理や飲み物を提供する
- テーブルの片付け
- レジ対応
メリット
- お客様とのコミュニケーションを通して英語力アップに繋がる
- 観光都市では求人が多い
デメリット
- 忙しい時間帯は体力的にきつい
- お客様とのトラブル対応など、臨機応変さが必要とされる
バーテンダー
時給目安:$15~30(チップ含む)
仕事内容の例
- お客様のオーダーを聞く
- お酒を作る
- サーブする
- 会計
メリット
- お客様との会話を通して現地の文化や習慣を学ぶことができる
- カナダにはおしゃれなバーやパブが多く、バーテンダーの求人も見つけやすい
デメリット
- ある程度の英語力が必要
- 深夜勤務になる場合が多い
日本人を顧客とする仕事
高級日本食レストラン
時給目安:$18~30(チップ含む)
仕事内容の例
- ホールスタッフ:お客様のご案内、オーダー取り、料理提供、レジ
- キッチンスタッフ:調理、盛り付け、洗い物
メリット
- 日本語環境で働くことができる
- 日本食の知識や経験を活かせる
デメリット
- 英語を使う機会が少なくなる可能性がある
- 給与が低い場合もある
- 教育のためビザの残存期間が求められることが多い(6ヶ月程度)
ツアーガイド
時給目安:$20~30(チップ含む)
仕事内容の例
- カナダの観光スポットを案内する
- ツアーの企画・運営
- お客様のサポート
メリット
- 日本語を使って働くことができる
- カナダの観光スポットを深く知ることができる
- 主な担い手が一時滞在中の日本人のため、人手不足で求人のチャンスが多い傾向
デメリット
- 季節によって仕事量が変動する可能性がある
- ある程度の観光知識やコミュニケーション能力が必要
- シーズンを通した勤務が期待されるため、ビザの残存期間が求められることが多い
体力を使う仕事
ファーム(農園)の仕事
時給目安:$20~25
仕事内容の例
- 野菜や果物の収穫
- 梱包
- 出荷
- 農場の管理
メリット
- 自然の中で働くことができる
- 体を動かすことが好きな人に向いている
- 残業が多い場合があり、稼げる可能性が高い
デメリット
- 肉体的にきつい
- 天候に左右される
- 英語を使う機会が少ない場合がある
倉庫作業員
時給目安:$20~25
仕事内容の例
- 倉庫内での商品の仕分け
- 梱包
- ピッキング
- 出荷準備
メリット
- 室内作業のことが多い
- 特別なスキルや経験は不要
デメリット
- 肉体的にきつい
- 単調な作業が多い
- 英語を使う機会が少ない場合がある
カナダワーホリで英語力が伸びる仕事
英語力を伸ばしたいと考えている方は、ネイティブとコミュニケーションをとる機会が多く、多様な会話が発生する仕事を選びましょう。
チームワークが求められる仕事
オフィスワーク
時給目安:$16~25
仕事内容の例
- 電話・メール対応
- 書類作成
- データ入力
- 営業サポート
メリット
- ビジネス英語を身につけることができる
- 様々な職種があるので、自分の興味のある分野で働くことができる
デメリット
- ある程度の英語力が必要
- 仕事内容によっては、職務経験が求められる場合がある
イベントスタッフ
時給目安:$15~25
仕事内容の例
- イベントの準備
- 運営
- 案内
- チケット販売
メリット
- 関わるイベントを楽しむことができる
- 団結が強くコミュニケーション能力を磨くことができる
デメリット
- イベントの開催期間中は、土日勤務になる場合もある
- 給与が低い場合もある
お客様の多様な要望に応える仕事
ホテルのフロントスタッフ
時給目安:$18~25
仕事内容の例
- 宿泊客のチェックイン・チェックアウト
- 電話対応
- 観光案内
- ルームサービスの対応
メリット
- 様々な国籍のお客様と接することで、異文化理解を深めることができる
- 接客マナーやコミュニケーション能力を身につけることができる
デメリット
- シフト制勤務になることが多く、不規則な生活になる場合もある
- クレーム対応など、精神的に負担がかかることもある
カスタマーサービス(コールセンター・空港のグラウンドスタッフなど)
時給目安:$18~25
仕事内容の例
- お客様からの問い合わせ対応(対面・電話・メール・チャットなど)
- お困りごとの解決
メリット
- 英語でのコミュニケーション能力を磨くことができる
- 問題解決能力を身につけることができる
デメリット
- 不機嫌な顧客を相手にすることもあり、ストレスが溜まりやすい
- 職場によってはシフト制勤務で不規則な生活になる場合もある
お客様との雑談が多い仕事
ネイリスト
時給目安:$16~25
仕事内容の例
- ネイルケア
- ジェルネイル
- スカルプチュア
メリット
- 女性のお客様が多く、比較的穏やかな雰囲気で働くことができる
- 会話を通して、自然な英語表現を身につけることができる
デメリット
- ある程度のネイルの技術や知識が必要
- 給与が低い場合もある
マッサージセラピスト
時給目安:$15~20(資格を要さない求人)
仕事内容の例
- 全身マッサージ
- 部分マッサージ
- アロママッサージなど
メリット
- お客様とコミュニケーションを取りながら働くことができる
- 体の構造やマッサージの知識を身につけることができる
デメリット
- 体力が必要
- マッサージの資格を要する求人も多い
仕事を探す方法
カナダのワーホリではさまざまな仕事に挑戦できますが、その仕事はどこで探せばよいのでしょうか。ここからは仕事を探す方法をご紹介します。
求人サイトを使う
日本食レストランや日系ショップなどを狙うなら、e-MapleカナダやJpcanadaなどの日本人向けクラシファイド(求人などの現地情報サイト)をチェックしましょう。稀に日系のお店以外からの求人広告も出ていますが、そちらの目的ではCraigslistなど英語のクラシファイドを活用するとよいでしょう。また、特にローカルジョブ(現地の人向けの仕事)に挑戦したい人は現地の求人サイトもチェックするとよいでしょう。一般的な事務職などのほか、レストランやショップの求人も掲載されています。
語学学校で情報を収集する
語学学校に通っている人なら、クラスメイトに聞いてみるのもよいでしょう。すでにクラスメイトが働いている場合は、同じ場所で働ける可能性もあります。また、語学学校の講師やスタッフも、現地の求人情報に詳しかったり、求人の選び方でアドバイスしてくれることもあるので相談してみるとよいでしょう。
日本人のコミュニティで情報を収集する
カナダには多くの日本人コミュニティが存在し、特に都市部では日本人向けの情報共有の場が活発です。英語力に自信がない場合は、仕事探しにおいて貴重な情報源となります。また、日本人が経営する企業や日本語を活かせる職種の求人が見つかりやすいのも特徴です。
働きたいお店に直接聞いてみる
日本だとイメージしづらいかもしれませんが、カナダでは働きたいお店に行って、人を探していないか聞くのは普通です。もしも「ここで働きたい!」と思うお店があるなら、お店のスタッフに話しかけてみましょう。この時、履歴書を持っていると、そのまま書類選考を受け付けてもらえたり、運がよいと面接してもらえることもあります。また、店内に求人広告が貼ってある場合もありますので、入店しての確認も行いましょう。
体験談 | ダウンタウン中のスタバにレジュメを配り仕事を獲得!
K.Bosakaさん
2024年3月~ バンクーバーでワーホリ
「僕は今、ダウンタウンのスタバで働いてます。仕事は、ドリンクを作ったり、レジ打ちしたり。7月にはスーパーバイザーに昇格して、時給も$21に上がりました」
「仕事探しは、サイトをチェックしつつ、レジュメ(履歴書)をダウンタウンのスタバ全店、40店舗に配り歩きました。とにかく行動です!面接をしてもらうにはレジュメが大事です。僕は夢カナで作ってもらったものを使い、スーパーバイザーに直接渡すようにしていました。」
「結局、2つの店舗から面接に呼ばれて、着いて3週間で今の仕事が決まりました。面接では、クレームを受けたらどう対応するかや、日本で働いていたときに心がけていたことを聞かれました。今は、9国籍の同僚たちと英語でやりとりする日々です。僕の話が皆さんにとって渡航のよいきっかけになる事を願っています!」
仕事に就く前にすること
カナダでの仕事探しをスムーズにし、希望の職に就くためには、日本でできることもあります。ここからは、カナダで仕事を探す前の準備について解説します。
英語力アップを目指す
カナダでの仕事探しを成功させたいなら、英語力アップはマストです。英語はカナダに行ってから覚えよう…とは考えず、日本にいる時からできる限り英語のレベルをアップしておきましょう。英語で話すことに緊張感を覚える人は、オンライン英会話などを利用して、毎日のように英語を口にするのがおすすめです。目安としては中級レベルくらいにしておくと仕事探しが断然楽になります。もちろん上級レベルなら、もっと職の幅が広がりますし、ローカルジョブも挑戦できるので、英語力は上げておくだけ上げておいた方がよいでしょう。
英語の履歴書+カバーレターの書き方を練習する
カナダで仕事を探す時、履歴書(レジュメ)とカバーレターというものが必要です。カバーレターはあまり耳馴染みがないかもしれませんが、これは日本語だと「送付状」「添え状」などと言われる、お手紙のことです。履歴書(レジュメ)は自分をアピールするためのツールですから、これがしっかり書けなければ仕事探しが難しくなってしまいます。渡航後すぐに働いてお金を貯めたい人は、履歴書とカバーレターの書き方を学んでから渡航しましょう。夢カナ留学でもワーホリに特化した夢カナEnglishでは渡航してすぐに就職活動ができるようレジュメの添削をしっかりと行います。
社会保険番号の取得
カナダで仕事に就く前には、まず社会保険番号(SIN)を取得しましょう。SINは税金や社会保険の手続きに必要であり、雇用主からも必要とされます。最寄りのService Canadaで手続きを行います。スムーズに就労するための基本となります。
銀行口座の開設
カナダでの仕事を始める前に、現地の銀行で口座を開設することが重要です。給与の受け取りや支払い、日常の生活においてスムーズな資金管理ができるようになります。身分証明書やSINの取得などが必要なので、早めに手続きを進めましょう。
面接
仕事に応募したら、面接が控えています。しっかりと準備して自分の強みや経験を伝えることがポイントです。カナダではポジティブな態度やチームワークを重視する傾向がありますので、人柄もよい部分を積極的にアピールしましょう。また、面接の際には、以下の点に注意しましょう。
- 時間通りに到着する
- 身だしなみを整える
- 明るく元気に話す
- 質問にわかりやすく答える
トライアル&採用
面接を通過すると、トライアル期間が設定されることがあります。トライアル期間は、通常2週間程度です。これはお互いのフィットを確認するための期間です。トライアル期間を経て採用が決まれば、正式に仕事をスタートさせることができます。
主要都市の求人事情
カナダワーホリの渡航先として人気のトロント、バンクーバー、ビクトリア、モントリオールの求人事情をを解説します。仕事を探す際には、各都市の産業の中心や求人数、季節による影響などを理解することが重要です。
トロント
求人数:★★★★★
最低賃金:$17.20(2024年10月1日~)
トロントはカナダ最大の都市で、求人の数が非常に多く、特に飲食業(レストランのサーバーやバーテンダー)やカスタマーサービスの求人が豊富にあります。観光客が多く訪れるため、レストランやカフェでは常に人手が求められており、特に夏季やホリデーシーズンには募集が増えます。また、オフィスワークやイベントスタッフなどの求人も多く、国際企業が集まるため、多様な文化や人々と働く機会が得られます。仕事環境は多文化であり、英語力を伸ばすよいチャンスです。
トロントでのワーホリについてはこちらもご覧ください。
トロントはワーホリに最適?都市の魅力・できる仕事・生活費を解説
バンクーバー
求人数:★★★★
最低賃金:$17.40(2024年6月1日~)
バンクーバーは美しい自然環境に恵まれた都市で、観光業が盛んです。特に飲食業では、レストランやカフェでの求人が多く、観光シーズンにはバーテンダーやサーバーの募集が増えます。また、スキーリゾートやアウトドアアクティビティの影響で、観光ガイドやアクティビティスタッフとしての仕事も見つけやすいです。バンクーバーは国際的な都市であり、多くの外国人が住んでいるため、多様な文化に触れながら働くことができます。温暖な気候も魅力の一つで、観光業が年中盛況で、絶えず求人があります。
バンクーバーでのワーホリについてはこちらもご覧ください。
バンクーバーでワーホリ!自然と調和する都市の魅力・できる仕事・生活費
ビクトリア
求人数:★★★
最低賃金:$17.40(2024年6月1日~)
ビクトリアは観光都市であり、特に春から夏にかけて求人が増加します。飲食店(特に日本食レストラン)や観光関連の職種が多く、日本語を活かせる職場も存在しますが、トロントやバンクーバーに比べると、求人の数は限られています。多少の競争を覚悟しておく必要があります。ビクトリアは小規模な都市であり、アットホームな雰囲気の中で働くことができるため、同僚とのコミュニケーションが円滑に進みやすいです。観光シーズンに合わせた求人が多いので、早めの行動が成功につながるでしょう。
モントリオール
求人数:★★★
最低賃金:$15.75(チップをもらえる職は$12.60。2024年6月1日~)
モントリオールはフランス語と英語が共存するユニークな都市で、特に飲食業やデザイン、アート、マーケティングなどのクリエイティブな求人が豊富です。フランス系レストランやカフェでの求人が多く、観光業も活発なため、サーバーやバーテンダーの空きポジションがあります。フランス語が求められる求人が多いですが英語のみで働ける場所も存在します。国際的な企業のオフィスや観光業に特化したサービス、特に観光客を相手にするツアーガイドやカスタマーサービスの職種などです。求人は季節によって変動しますが、特に観光客が多い時期には求人が増えますので、シーズンを見越してプランを立てましょう。
まとめ
この記事では、カナダのワーホリで選べる仕事や探し方、主要都市の求人事情について詳しく解説しました。カナダで稼ぎたい方、英語力を伸ばしたい方、それぞれに合った仕事選びのポイントや注意点を押さえて、渡航前から準備を整えておくことが大切です。自分に合った仕事を見つけて、充実したカナダワーホリ生活を送りましょう。ぜひ今回の情報を参考に、あなたにぴったりの仕事を探してみてください!