オーストラリアは毎年多くの人が留学に行くことの多い国です。留学やワーキングホリデーでオーストラリアに行った際にどのようなアルバイトができるのでしょうか?どのような行動を起こせばアルバイトができるのでしょうか?
この記事では以下の内容を解説します。
・オーストラリアのアルバイト事情
・日本とオーストラリアの違い
・オーストラリアでの収入面
・どんな場所でアルバイトができるのか
・アルバイトをする前に準備すべきもの
・アルバイト先の探し方
1.オーストラリアでのアルバイト事情
オーストラリアでアルバイトをするためには学生ビザかワーキングホリデービザが必要となります。他のビザでは働くことができないので、注意してください。日本からオーストラリアに行く方はどちらのビザかに関わらず、サービス業の仕事をすることが多いです。
もちろん働かずに生活することもできますが、現地で働けばより語学力の向上を狙え、生活資金の心配もないので、どうしても働きたくないという方以外は現地で就労することをおすすめします。
以下では学生ビザとワーキングホリデービザのそれぞれでどのような就労が認められているかを説明していきます。
1.学生ビザでの就労
学生ビザは3ヶ月以上の就学を目的とした滞在が認められるビザです。語学学校に通ったり、専門学校、大学に進学することができます。学生ビザの目的は「就学」なので、仕事をしすぎて勉強に支障が出たということがないようにしてください。
学生ビザを取得している場合には、現地で週に20時間の就労が認められており、1つの雇用主のもとでずっと働くことが可能です。週20時間ということは1日4時間を5日働くことができるので、しっかり授業を受けてからその後の時間で働いたり週末にまとめて働いたり、様々な働き方ができます。
週に20時間以上働くと学生ビザがキャンセルされてしまうこともあるので、注意してください。ただし、学校の長期休暇期間は無制限で働くことができます。
2.ワーキングホリデービザでの就労
ワーキングホリデービザでは1つの雇用主のもとで6ヶ月しか働けませんが、時間の制限はなく、毎日フルタイムで就労することが認められています。ただし、オーストラリア内務省に申請し、許可されれば12ヶ月間同じ雇用主のもとで就労できるようになります。
ワーキングホリデービザは基本的には1年間お金を貯めながら休暇を楽しむためのビザです。無制限に働くことはできますが、あくまでも「休暇を楽しむための費用を稼ぐ」ということを理解しておいてください。
2.日本とオーストラリアの違い
オーストラリアで働こうとすると日本とは様々な点で異なり、始めのうちは困惑するかもしれません。この章では飲食店をピックアップし、どんな違いがあるのかを説明していきます。
1.少ない金額でもカードを使う
オーストラリアは日本よりもキャッシュレス化が進んでおり、多くの方は基本的に現金を持ち歩いていません。そのため、少額でもカードの支払いを希望されることが多いです。
カードの支払いと言っても、オーストラリアでメジャーなのはクレジットカードではなく、デビットカードです。カードでの決済が多いので、お釣りの渡し間違えをするリスクが少なく、異国の地でお金を取り扱うアルバイトをする上で起こりがちなミスをしなくて済みます。
2.呼び出しボタンがない
日本ではどんな飲食店にも基本的には呼び出しボタンがありますが、オーストラリアにはありません。アイコンタクトやお客さんの様子を見てオーダーを取りに行かなければなりません。始めのうちはタイミングを掴めないかもしれませんが、試行錯誤しながらタイミングを
掴めるようになりましょう。
3.お酒の持ち込みができる
オーストラリアではお酒を販売するライセンスがなければお酒を提供することができません。ライセンスのない飲食店の多くはCorkageを支払えばお酒の持ち込みが許可されることが多いです。
4.給料が週払いか2週間に1度の支払い
オーストラリアではシェアハウスの利用料なども1,2週間おきの場合が多いです。給料の支払われる期間も同じなので、オーストラリアの標準的な支払い間隔なのでしょう。日本とは違い、給料の支払い期間が短いので、金欠になってしまうことが少なく、安心して生活することができそうです。
3.オーストラリアでのアルバイト収入
1.オーストラリアの最低賃金
1.オーストラリアの最低賃金
オーストラリアのアルバイト時給は日本よりも高い場合が多いです。オーストラリアの最低賃金は以下の通りです。日本円換算は2022年11月19日の「1A$=93.68円」で計算。
・時給:A$21.38(約2,000円)
・フルタイム(週38時間勤務):A$772.60(約72,370円)
最低賃金は業種によって異なりますが、時給は年々高くなっています。上記の例のように日本でのアルバイトと比べて、オーストラリアの時給の方が高いです。最初は最低賃金から始まりますが、できる仕事や能力によって時給が上がることもあります。
英語力が高く、ローカルジョブで働く方はオーストラリアの中でも時給が比較的高い職業に就いていることが多いです。オーストラリアでも日本と同じように深夜・早朝や休日は時給が上がるので、アルバイトで預金をしたり、効率的にお金を稼ぎたい方は、このような時間を狙ってもいいかもしれません。
2.1ヶ月の給料の目安
日本の給料日は1ヶ月に1度ですが、オーストラリアでは週払い、2週払い制のことが多いです。多くの場合は毎週木曜日が給料日となっています。そのため、毎週末に外食で給料を使い切ってしまう方もいます。
オーストラリアに留学している方で考えてみると、ライフスタイルにもよりますが、1週間に20時間程度の就労をすることになるでしょう。最低時給のA$21.38で働いたとしても1ヶ月間で日本円にして約160,000円程度稼ぐことができます。
生活費や食費で使う資金以外は自由に使うことができるので、日本で暮らすよりもいい生活を送れるかもしれません。
4.オーストラリアで就労できる仕事の種類
オーストラリアに留学しながら現地で働く方法はいくつもあります。この章では大きく3つに分けたジャンルを1つ1つ説明していきます。
1.シティジョブ
シティジョブは町でよく見かける店舗で働くものです。この仕事には以下のような就労先があります。
・ローカルレストラン
・ジャパニーズレストラン
・カフェ
・お土産屋
・ホテル
・プログラマー
・清掃業
郊外でこのような仕事を探すのはやや苦労することになりますが、都市部では銃人数も多いため、比較的簡単に就労先を見つけることができるでしょう。
2.看護師
日本で看護師資格を持っていれば、オーストラリアで看護師としてもスムーズに働くことができます。オーストラリアは看護師に対する待遇が良く、給料も高いので資格さえ持っていれば非常に良い就労先になります。待遇や給料面が良いため、日本から出稼ぎでオーストラリアに来ている方もいるほどです。
3.ファームジョブ
都市部ではあまりありませんが、オーストラリアの職業にはファームジョブと呼ばれるものがあります。ファームジョブの仕事は以下のことをする仕事です。
・野菜・フルーツの収穫
・野菜・フルーツの箱詰め
・苗植え
・間引き
・剪定
あまり慣れない作業が多いですが、オーストラリアでは比較的メジャーな働き方で特別なことと考える必要はありません。
5.オーストラリアでアルバイト先を探す前に準備すべきこと
1.履歴書
1.履歴書
日本で就労先を見つける際にも必要な履歴書ですが、オーストラリアで就労先を見つける際にも必要になります。日本とは違い、写真を準備する必要はありません。
2.TNF
TNFはタックスファイルナンバーのことです。日本でいうマイナンバーカードに近いもので、この番号で管理された収入情報をもとに納税額が決定されます。TNFを取得していなければ働くことができないため、オーストラリア税務局が発行する納税者番号を取得しなければなりません。
TNFの取得はオーストラリア税務局のWebサイトから申請することができます。申請から交付までに最低でも2週間はかかるので、できるだけ早めに申請するようにしましょう。TNF番号が届いたら失くさないように大切に保管しておいてください。
3.銀行口座開設
給料を受け取るには銀行口座を開設しておかなければなりません。アルバイト先の多くは銀行振り込みで給料を支払っているため、仕事を始める前に必ず準備しておきましょう。
4.RSA
RSAはアルコールを提供する場所で働くために必要な資格です。オーストラリアでは飲食店でアルコールを提供するのに資格が必要となります。RSAを持っていないとアルコールを提供する場所での就労が難しくなるので、飲食店で働きたいのであれば確実に資格を取得してください。
6.オーストラリアでアルバイト先を探す方法
ここまでオーストラリアでアルバイトをするための情報を解説してきました。これらだけを理解できても実際に就労できなければ何も意味がありません。
この章ではオーストラリアでのアルバイト先の見つけ方を説明していきます。
1.求人サイトから申し込む
日本でも同じですが、オーストラリアでも仕事探しはインターネットが主流になっています。オーストラリア現地の求人サイトを見ることで自分が求める就労先を見つけることができます。
2.友達の紹介
ている方から紹介してもらうことがほとんどのため、お店側に信頼してもらいやすく働きやすくもなるでしょう。面接をしなくても採用され、働くことができることもあります。紹介でしか雇っていないお店もあるので、知人の手を借りるのも1つの選択肢となります。 日本ではあまりされていませんが、オーストラリアでは直接お店に行き、仕事を探していることを話して履歴書を渡すということは不自然ではありません。人手を探しているお店には貼紙がしてあることが多いので、そのようなお店に行ってみましょう。 最初は緊張するかもしれませんが、日本ではなかなかできる経験ではないので、勇気を出して挑戦してみてください。履歴書を渡すだけで仕事を貰えることは少ないので、履歴書を渡す際には、面接の約束を取り付けるようにしましょう。7.まとめ
この記事ではオーストラリアでアルバイトをするためにどんなことが必要なのかを中心に解説してきました。学生ビザとワーキングホリデービザでは就労の条件が異なることやオーストラリアでの就労事情を理解できたと思います。
働く前にやらなければならないことも多くありますが、オーストラリアは日本よりも時給が良いなどメリットも多くあります。就労することで英語力を向上させることもできるので、この記事の情報をもとにアルバイト先を見つけてみてください。