世界には色んな法律がありますが、その中にはちょっと笑ってしまうようなものだったり、なぜそんな法律があるの?と驚くようなものだったり、ちょっと面白い法律も存在しています。
ですが、それらも法律は法律。もし知らずに破ってしまったら、罰則を受けることになります。特に海外にいる際には、現地の法律を厳守することは必要不可欠ですから、たとえ「変な法律だな」と思ったとしても、守らなければなりません。
そこでこの記事では、世界の法律の中でも、ちょっと不思議な面白い法律を集めてみました。該当地区に行かれる際には、こんな法律があることを頭の片隅に置いて行動してくださいね。
1.アメリカの面白い法律8選
アメリカは州ごとに法律が定められているためなのか、「なんでこんな法律が?」と思うような法律がたくさんあります。
そこでまずはアメリカにある面白い法律を8つに絞ってピックアップしてみました。まだまだ他にもあるので、興味があればアメリカの面白い法律をもっと探してみてくださいね。
ホテルの部屋でオレンジの皮をむいてはいけない(カリフォルニア州)
本当になぜ?と頭の中が疑問でいっぱいになりそうな法律ですが、カリフォルニア州に滞在する予定がある人は、くれぐれもホテルの部屋でオレンジの皮をむかないように注意しましょう。
あらぬ疑いをかけられないためにも、ホテルの部屋の中でオレンジを食べない方が良いかもしれません。
でもなぜ、ホテルの部屋でオレンジの皮をむいてはいけないのでしょうね。
チェリーパイにアイスクリームをのせてはならない(カンザス州)
こんな法律があると、個人の自由が尊重されるアメリカでは「チェリーパイくらい好きに食べさせろ」なんて声が上がりそうですが、カンザス州には実際にこの法律があります。
ちなみにアップルパイなら、アイスクリームをのせて食べても良いので、カンザス州でパイとアイスを一緒に食べたくなったら、チェリーパイ以外のものにしましょう。
髭面でキスしてはいけない(ネバダ州)
ヒゲを生やしている人は要注意!ネバダ州に行くと、ヒゲを生やしたままキスができなくなってしまいます。
とは言え、ネバダ州でヒゲを生やしている男性はたくさんいますし、この法律がちゃんと効力を発揮しているかは疑問が残るところです。
汚れた下着で洗車するのは禁止(カリフォルニア州)
わざわざ法律にする必要があるかどうか疑問ですが、カリフォルニア州では、一度使った下着で洗車をするのは禁じられています。理由は、車が汚れてしまうから。
そもそも汚れた下着で洗車をするなんてシチュエーションがあるかどうかわかりませんが、一応頭の片隅に置いておいてくださいね。
警察官は犬を静かにさせるためなら犬に噛みついても良い(オハイオ州)
アメリカでは犬に噛み付くこと自体が違法なのでしょうか。そのためなのか、オハイオ州では警察官限定で、犬を静かにさせるために限り、犬に噛み付くことが許されています。
逆にそれ以外の人は、犬には噛みつかないようにご注意を。
消火栓にワニをつないではいけない(ミシガン州)
そもそもワニを外につなぐというシチュエーションがあり得るかどうか定かではありませんが、ミシガン州では、ワニを繋ぐ場合は消火栓以外の場所にしましょう。ワニが消火栓に繋がれていると、消防隊員が怖がって消化活動ができなくなってしまいますからね。
ファッションセンスの悪い男性は外出禁止(ニューヨーク州)
それほどおしゃれな国のイメージはないアメリカですが、ニューヨーク州に限っては、ファッションセンスが悪い男性は外出してはいけないのだとか。と言っても、そこまで厳しいものではなく、トップスとボトムスが合っていないファッションがNGとされているようですよ。
ニューヨーク州に滞在する男性は要注意です!
フライドチキンは素手で食べるべし(ジョージア州)
チキンくらい好きに食べたいものですが、ジョージア州ではフライドチキンを食べるときは、手しか使ってはいけないとされています。
ここまでご紹介した不思議な法律たちは、厳密に効果があるかどうか微妙なものばかりですが、この法律に限って言えば、2009年に実際に観光客がナイフとフォークを使ってフライドチキンを食べたことで、逮捕されています。
2.ヨーロッパの面白い法律6選
次にご紹介するのは、ヨーロッパの国々にある面白い法律です。ヨーロッパにもびっくりするような法律が色々あるので、渡航される際には気をつけてくださいね。
トイレを貸さないのは違法(イギリス・スコットランド)
イギリスのスコットランドでは、誰かにトイレを貸して欲しいと言われてそれを断ったら、違法となっています。見ず知らずの人を家にあげるのは怖いので、知らない人が来たら居留守を使うのもありかもしれません。
逆に自分がトイレが我慢できないときは、どの家でもトイレを貸してくれるはずですよ。
ビーチで砂のお城を作ってはいけない(イタリア)
綺麗な砂を見たら、砂のお城を作りたくなる子供は多いでしょう。しかしイタリアでは、ビーチで砂のお城を作るのは法律違反。うっかり子供が作ってしまわないように気をつけてくださいね。
容姿が美しくない女性はビキニを着てはいけない(イタリア)
イタリアらしいと言えばイタリアらしいこの法律。美女以外はビキニを着てはいけないそうですが、実際にイタリアのビーチに行ってみると、割と誰でもビキニを着ているイメージです。
美は主観的なものですし、自分が美女かどうかは自己申告制なのかもしれませんね。
豚に「ナポレオン」と名付けてはいけない(フランス)
ナポレオンと言えば、歴史に残るフランスの革命家。そんなナポレオンの名前を、豚につけてはいけないと、フランスでは定められています。
豚はNGだそうですが、犬ならいいのかもしれません。
ブドウ畑の上にUFOを着陸してはいけない(フランス)
そもそもUFOを着陸させるというシチュエーションがよくわかりませんが、フランスではブドウ畑以外の場所なら、UFOを着陸させても大丈夫!
ワインの生産が盛んなフランスですから、ブドウ畑がダメになってしまわないようにとの配慮なのかもしれません。
夜10時以降はトイレの水を流してはいけない(スイス)
スイスは騒音にとても厳しく、夜10時以降は近隣住民に迷惑にならないよう、トイレの水を流してはいけないとされているのだとか。
音がうるさいので、男性は立って用を足すのもNGとされているようですよ。
こちらは法律というよりも、建物や地域で定められているルールのようです。たとえばホテルでは、そんなルールは敷かれていないことが多いですから、ホテル滞在の場合は気にしなくても大丈夫でしょう。
3.カナダの面白い法律X選
次にご紹介するカナダにも、たくさん不思議な法律が存在しています。こちらもいくつかピックアップしてみました。
詐欺目的の魔法・黒魔術・霊感商法は違法(全土)
そもそも詐欺目的で何かをすること自体が違法にあたると思いますが、カナダでは、魔法や黒魔術、霊感商法を特定して、詐欺目的は違法と定められています。
こちらは少々時代錯誤な法律のため、そのうち削除されるかもしれませんが、カナダでは魔法を使わないように気をつけましょう。
雪男を殺してはならない(ブリティッシュコロンビア州)
雪男が存在するかどうか自体があやしいところですが、カナダのブリティッシュコロンビア州では、こんな法律が存在しています。もしも雪男を見つけても、殺そうとはせずその場を立ち去りましょう。
公共の場でヘビやトカゲを身にまとうことは違法(全土)
ヘビやトカゲを飼っている人は、身にまとう形で抱っこして歩きたくなるかもしれませんが、カナダではそれはできません。もしもやるなら、家の中だけにとどめておきましょう。
タクシーの運転手はTシャツの着用はできない(ノバ・スコシア州)
とても謎めく法律ですが、ノバ・スコシア州のタクシー運転手はTシャツ着用禁止です。これは、タクシーの運転手はプロとして身だしなみに気をつける必要があるためだとか。
ノバ・スコシア州に行かれる際には、タクシー運転手の服装をチェックしてみましょう。
飛行中の航空機に乗り込むことは違法(全土)
絶対あり得ないシチュエーションですが、カナダにはこんな法律があるようですよ。そもそもどうやって乗り込めるのか疑問ですが、飛行中の航空機に乗り込まないように気をつけてくださいね。
4.その他の国々の面白い法律
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その他の国々にも、まだまだ面白い法律が眠っています。ここからは、リスト形式でいくつか世界にある面白い法律を簡潔にご紹介します。
- チューインガムの製造・販売・持ち込み禁止(シンガポール)
- ドリアンの公共交通機関への持ち込み禁止(シンガポール)
- 食べる予定の動物に名前をつけてはいけない(オーストラリア)
- 日曜日はピンクのショートパンツ禁止(オーストラリア)
- 国歌を歌い間違えると罰金(メキシコ)
- 国の通貨を踏みつけてはならない(タイ)
- ニワトリと熱気球に乗ってはならない(ニュージーランド)
どうでしょうか。なぜ?と言いたくなる法律もありますよね。ちなみにシンガポールは日本では全く問題ないことも、法律で厳しく規制されていることが色々あるので、シンガポールに行く予定の方はくれぐれも気をつけてくださいね。
5.海外旅行・滞在中は現地の法律に則った行動を
法律というのは、たとえ「なぜこんな法律が?」と思うような内容であっても、破れば罰を受けるものです。そして世界には、日本では考えられないような法律が定められている国々もあります。
ですから海外旅行や海外滞在をする際には、現地の法律に則った行動を心がけましょう。たとえ知らなかったとしても、罰則を逃れることはできませんから。