ワーホリは語学学校で英語を勉強し、世界中の留学生と交流するだけでなく、現地で就労することで生活費を補うことができる制度です。そのワーキングホリデー制度を使って、現地の生活費を補うことまではイメージできますが、貯金までできるのでしょうか。
これは人によって異なり、ワーホリで現地生活費とトントンくらいで生活している人もいれば、がっつり稼いで帰国するツワモノも存在します。せっかくワーホリに行くのであれば、そのツワモノになって貯金を手にして帰国したいものです。
今回はワーホリで貯金する方法をお伝えしますが、なかでもワーホリで人気の高いカナダワーホリで貯金する3つの方法と語学学校で費用を削る方法についてもお伝えします。
カナダワーホリで貯金はいくらぐらいできるの?
カナダワーホリで貯金ができるかどうかはその人によって違うのですが、1年で150万円以上貯金している人もいます。
150万円といえばワーホリ1年のうち10ヶ月貯金したとしても月15万円貯めなければいけません。日本よりも物価が高いカナダで、果たしてそれは可能なのでしょうか?
今から紹介するカナダワーホリで貯金する方法をしっかり守れば、年間で150万円。少なくとも100万円の貯金は十分狙えます。
カナダワーホリで貯金するための3つの方法
カナダワーホリで貯金するための3つの方法についてお伝えします。
方法①:まずは現地で節約
貯金をするための基本中の基本が節約です。どれだけ稼いでも、節約できない人に貯金は不可能です。
では、カナダの現地生活で節約するにはどの点に気をつけると良いのでしょうか。大きなポイントは食費と家賃。この2つになります。
食費の節約
まず大前提としてカナダの外食は日本と比較してかなり高いです。日本ではワンコインでランチが食べられたりしますが、カナダではまずあり得ません。夜にレストランにでも行こうものなら1食4,000〜5,000円は軽く飛んでいきます。
しかし、これを自炊にするだけでかなりの節約になり、外食中心の食費と自炊中心の食費では、月3〜5万円ほどは差がつき、年間では30〜50万円以上の差になってきます。
特にカナダはパン、米、パスタなどの主食はそれほど高くなく、日本と大差がありません。とは言え、米やパスタだけの生活だと飽きてしまいますので、料理にバリエーションをつける意味でもアレンジは必要です。特に日本食の料理は覚えておくと良いでしょう。
味の素やみりんなどの調味料、チャーハンの素など簡単に作れるものを日本から持参することをおすすめします。これらのものが切れたらカナダの主要都市には大体アジアンマーケットがありますので、少し高いですがそこで日本の調味料などを入手できます。
料理を研究するつもりで自炊すれば楽しく節約できるはずです。それでも外食したいと思った時は、マクドナルドなどのファーストフードは日本とあまり金額は変わりませんので、時々利用すると良いでしょう。
家賃の節約
カナダワーホリ生活の固定費で最も大きな部分を占めるのが家賃です。この家賃はやっかいなことに年々上昇傾向で、2022年12月現在では物価高に加え、円安の影響もあり、1ヶ月10万円を超えるシェアハウスもざらに見かける様になりました。
せっかくカナダで生活をするのであれば、学校や職場が近く、家は広く、プライベートが満喫できる一人部屋に住みたいという気持ちはよく分かりますが、ここで節約できるかどうかがワーホリが終わった時に貯金できているかどうかの分かれ道になります。
すべて理想の部屋で家賃も安いというシェア先はほぼ存在しません。本気で貯金をしたいのであれば、カナダワーホリ生活最大の固定費である家賃を削るしかないのです。そのためにはどこを妥協できるかを分かっておく必要があります。
<自分ならどこを妥協できる?チェックポイント>
- 家や部屋は狭くても大丈夫
- 学校や職場までの通学・通勤は遠くても良い
- 一人部屋でなくても良い
- シャワーやキッチンなどは最低限使えれば良い
ストレスをためすぎるのも良くありませんので、すべてを妥協しろという意味ではありません。あくまでも妥協できる点を探すためのチェックポイントです。
また、ごくまれに格安かつ条件も良い超優良物件も存在します。競争率も高く、すぐ埋まってしまうため、その様な物件に出会ったらすぐにおさえる様にしましょう。
方法②:チップ&まかないがもらえる仕事を探す
カナダはチップ制の国のため、お客様からチップがもらえ、ほとんどの場合チップは給料に加算されるため、時給プラスアルファで稼ぐことができます。また、まかないがつく仕事であれば食費も浮き、一石二鳥です。
チップは飲食やホテルなどのサービス業全般でもらうことができ、飲食業であればさらにまかないもつきます。つまり、貯金をするには飲食業が最強ということになります。
飲食業の中でも時給が高ければ鬼に金棒状態ですが、英語が苦手な日本人が就ける日本食レストランは換えがききやすいため、時給は低く設定されていることが多いです。時給が高いのは飲食に限らずローカル系のお店になりますので、英語力が重要になります。
本気で稼ぐのであれば、敷居が高い高級日本料理屋や現地の高級レストランです。高級日本料理屋は、現地の経営者、有名人、日本の芸能人も訪れることもあり、破格のチップをもらえることもあります。(チップだけで月20~30万円もらったという人もいます。)
また、地元の高級レストランであれば、高額なチップに加え時給も高いため、ダブルで稼ぐことができます。
方法③:山にこもる(山ジョブをする)
カナダならではの稼ぎ方に山にこもって稼ぐという方法があります。カナダにはバンフやウィスラーなどの世界的に有名なスキー、スノーボードのポイントがあり、世界チャンピオンまで練習に訪れます。
スキーヤー、スノーボーダー、観光客などが集まる有名ポイントには、多くのホテルやレストランがあります。その様なカナダの山にあるお店に泊まり込みで仕事をすることを山ジョブと言います。
この山ジョブは10〜11月以外は大体働くことができ、スキー場などで働けば無料でスキー、スノーボードし放題です。山にこもることでそれほどお金を使うこともなく、月20万円程度貯金をする人もいて、単純計算10ヶ月で200万円貯金することができます。
もちろん、節約をしたうえでということになりますが、大変夢のある貯金額ですね。
番外編:語学学校の選び方で節約をしよう!
これまではカナダ現地でできる貯金方法をお伝えしてきましたが、次は語学学校の選び方で学費をおさえ、出発前の出費をおさえる方法をお伝えします。
カナダワーホリに来たら英語力は伸ばしたいですし、日本人以外の留学生とも交流したいところです。そのきっかけを作ってくれるところが語学学校ですが、これが意外に高額で、月15万円以上かかる学校がほとんどです。
そこで、この語学学校を節約する方法をいくつか紹介します。
留学エージェントのキャンペーンを利用する
留学生エージェントを通すと高くつく、と思っている人が多いかもしれませんが、留学エージェントは利用の仕方によっては自分で手続きするよりも安くなることがあります。
語学学校としては留学エージェントに自らの学校を紹介してもらいたいため、エージェント向けに期間限定のキャンペーンをだしていることがあります。
個人で手続きする人は、そのキャンペーンを使わなくても自分で勝手に手続きしてくれるのでキャンペーンがない場合もありますが、エージェントはキャンペーンがあることで学校を紹介してくれるので、エージェント用のキャンペーンというのが存在するのです。
自分で手続きしてもエージェントを通しても内容は変わらないどころか、エージェントに手配してもらえる上に、留学の相談ができ、さらに学費もおさえられるのであればエージェントを利用しない手はありません。
これはすべての学校に言えることではありませんので、もちろん個人で手続きした方が安くつく場合もあります。そしてエージェントによっては高い手数料が発生し、キャンペーンを加味しても高くつく場合がありますので注意してください。
オンライン英会話などを頑張って、語学学校の期間を短くする
日本でしっかり英語を勉強することで、語学学校に通学する期間自体を短くすることも可能ですので、出発までどれだけ英語力をつけられるかが重要になります。
日本での独学におすすめなのがオンライン英会話です。フィリピン人のマンツーマンレッスンを中心にオンライン英会話は費用が非常に安く、月1万円以下でほぼ毎日レッスンを受けることができます。
また、日本にいる間にできる限り英語力をつけることは仕事の選択の幅を増やし、現地で稼げる可能性を大きく広げてくれます。
フィジーやフィリピンなどの2ヶ国留学も検討する
フィジーやフィリピンなどは英語圏の留学の半額〜3分の2程度の金額で留学することができ、特にフィリピンは英語圏の約2倍のレッスン量を誇るスパルタ留学になります。
短期間で一気に英語力をつけ、費用もおさえられるため、アジア圏の留学をしてからカナダワーホリに渡航。カナダでの語学学校の期間を短めにするという方法もあります。
まとめ
カナダワーホリで貯金する3つの方法をお伝えしましたがいかがでしたでしょうか。
貯金の基本中の基本は日本でも海外でもやはり節約することです。どれだけ稼いでも節約できない人に貯金は不可能ですので、現地での節約を心がけましょう。
また、現地での節約の2大ポイントは「食費」と「家賃」。食事は自炊を心がけ、住むところは妥協できるポイントを事前に考えてシェア先を探す様にしましょう。
また、カナダワーホリならではの稼ぎ方にチップ制を利用したり、山にこもるという方法があります。チップは意外と大きな収入源になりますので、狙うのであればサービス業や飲食。特に飲食はまかないもつきますのでねらい目ですね。
スキーやスノーボード三昧の日々を送りながらがっつり稼ぎたい人は山にこもる山ジョブを探してみるのも良いと思います。
カナダワーホリで大きな出費になるのが語学学校です。これは必要な自己投資ではありますが、留学エージェントを利用したり、オンライン英会話を頑張ったり、フィジーやフィリピンなどのアジア圏との2ヶ国留学を検討することで、大幅に学費を削ることが可能です。
最後に、現地で稼げるかどうかの最重要ポイントは英語力になりますので、できるだけ日本で英語力をつけ、カナダで稼げる仕事を見つけられる様にしましょう!