日本から海外に行くとき、特に悩むのはお土産やプレゼントに何を持っていくかです。お土産やプレゼントは、1番初めに渡すモノになるので、その後の印象を決めます。準備の中で、最も重要と言っても過言ではありません。
しかし、何を喜ぶかは人それぞれだと思っている方が多いようですが、意外と国民性を見ていくと、確実に喜ばれるプレゼントを選ぶことが可能です。この記事では、何を抑えていけばいいのか、そして、実際にカナダ在住者がお勧めするランキングを紹介します。
カナダ人が喜ぶ日本のプレゼントの特徴
プレゼントを選ぶ時に考える事:「国民性」
プレゼントを選ぶ時に考える事:「国民性」
プレゼントを選ぶ際には、特に「相手」についてよく考えると思います。皆さんも友達の誕生日プレゼントを選ぶときには、相手がどんな人か、趣味はなにか、どんなものを欲しいか等、色々な事を考えると思います。しかし、まだ会ってもいない相手に渡すモノを考えると、難しくなってしまいます。そんな時は、カナダ人ってどんな人が多いのか?を考えていくことをお勧めします。
カナダの国民性①:お祭り事が好き
日本と似ており、カナダは何よりお祭り行事が好きです。例えば、2月のバレンタイン、4月のイースター、7月のカナダの建国記念日や、9月に入ると敬老感謝の日、10月にはサンクスギビングとハロウィン、11月にブラックフライデー、12月にはクリスマス…のように、1年を通して行事が沢山あります。なので、行事に合わせた日本のお菓子や飾りを買っていく事も、選択肢の1つです。
カナダの国民性②:食べる事が好き
隣国であるアメリカの社会問題に「肥満」があります。しかし、カナダも例外ではありません。アメリカ料理と聞くとハンバーガーとピザが、1番に思いつきます。ただ、カナダ料理と聞いてすぐに思いつく人はあまりいないとは思いますが、本当は多くの料理があります。
例えば、東海岸側では、ロブスターを使った料理や、牛乳で作るシチューのような「ホッジポッジ」と呼ばれる鍋があったり、内陸部では猟が人気の趣味なので、鹿料理があります。ここから言える事は、お菓子もそうですが、日本でしか手に入らない調味料や、地域性のある食品は、一部には熱狂的なファンがいる事があります。
プレゼントを選ぶときに考える事:「日本らしさ」
もちろん、皆さんがプレゼントを選ぶときに特に気にするのが、「日本らしさ」です。日本らしさとは、「和風」とも言い換える事が出来ます。例えば、日本の伝統のおもちゃである「コマ」「けん玉」は子供に人気です。東京にいる方は、浅草で「てぬぐい」が買えるので、そのようなモノも日本らしいデザインが描かれていて、人気があります。
他にも、日本にいる方は気づかないですが、日本のお菓子とカップラーメンの種類の多さは世界で1番です。特にカップラーメンはお湯だけで食べれるので、どこの国でも持っていける利点があります。
ただ同時に、中国や韓国のカップラーメンが海外では主流なので、日本らしさがカップラーメンに直結するというよりは、「アジアテイストのプレゼント」的なイメージがあります。
喜ばれるプレゼントランキング
ここまでどんな基準で選ぶといいのかを書いてきましたが、実際どんなものが喜ばれたのかという体験談付きで、ランキングにしていきます。このランキングに沿って買ってからカナダへ行けば、喜ばれること間違いなしです。
プレゼント第5位「お菓子類」
少しだけ記述したように、日本のお菓子の種類は世界で1番です。ポテトチップスでも、「塩味」「コンソメ味」「のりしお味」「ピザ味」「梅味」「唐辛子味」「ワサビ味」と、日本にいる方は聞いたことがあるのではないでしょうか。ポテトチップスだけでなく、ポッキーやプリッツなども、20種類以上の味があります。日本のお菓子は海外には無い味がある事が、人気の理由です。
逆にカナダのお菓子は、甘すぎたり、塩分が高いもの等、味がシンプルで強い事が多いです。日本から、チョコのお菓子でも、色々な年齢層向けに買っていくと、ホームステイする方などは、受けがいいですし、話のテーマになる事もあります。
続いてご紹介するのが、「せんべい」です。実は、せんべいは日本人が一番初めに「日本のお菓子」と言われて想像するものですが、カナダでは違います。日本に対しては、原宿や渋谷というイメージを持っているので、そこのカラフルな世界にせんべいはありません。加えて、カナダなどの欧米諸国では、「堅いお菓子」になじみがない事もあります。
実体験ですと、筆者が子供用に「アスパラガス」というスティックお菓子を買っていき、親御さんには小分けの抹茶味のキットカットを持っていくと喜ばれたという事もありま
プレゼント第4位「100円均一グッズ」
カナダにもDollamaと呼ばれる、100円ショップがあります。しかし、メイドインジャパンの100円均一商品(以下:100均)は、カナダの商品と段違いに質が良いモノが揃っています。特に「キッチン用具」はカナダでも知られる程に便利です。ホームステイをされる方は、話題の種にもなるので、100均の商品はお勧めです。
100均でキッチン用具の次に海外からの人気があるものは、掃除用具です。白いスポンジで有名な「激落ちくん」や、サイズが小さいチリトリなんかもカナダでは、値段が高いモノとして売られています。
日本では安くていいモノが売られているので、プレゼントの値段を抑えたい人は100均がお勧めです。筆者は、100均でボールペン50本を買って、友達に配っていた事もあります。
プレゼント第3位「日本の祭りグッズ」
カナダ人の国民性として、「お祭り事が好き」という面があります。そして、日本もカナダ程ではありませんが、夏には浴衣や法被を着て夏祭り、冬にはお正月があったりと、夏と冬で大きな行事があります。カナダに行く人の中には、夏の風物詩でもある、「浴衣」「法被」等の衣類から、「扇子」「うちわ」と行ったどこでも使えるようなモノを持っていくこともあります。
カナダを含めた欧米諸国では、クリスマスらしい飾り付けが沢山あります。しかし、年末年始といった時に飾り付けはなく、割と質素に過ごしています。その時に、日本からお正月飾りをもっていくと、もちろんお祭りや行事が好きなので、とても喜ばれます。そして、帰国する際には、置いていくこともできるので帰国した後にも、毎年使えるので、お勧めです。
プレゼント第2位「漫画・アニメグッズ」
日本文化として初めに挙げられるのが、アニメです。実は英語でいう「アニメーション(Animation)」という単語を日本人が略して、アニメと言っています。しかし、日本人がいう「アニメ」が、海外で盛り上がりすぎて、今では「Anime」という単語が出来るほどです。アニメは老若男女問わず人気なので、外れる事が少ないです。
特に、「ナルト」「ワンピース」「進撃の巨人」「ポケモン」の4つはすさまじい人気を誇ります。なので、秋葉原や近くのアニメショップで、数点買うだけで十分なので、是非プレゼントとして考えてみてください。
プレゼント第1位「文房具」
堂々の1位は、「文房具」です。意外と思われ方もいると思いますが、実は根強く、誰にでも喜ばれるのは文房具です。実は日本の文房具は、ペンであれば書きやすく、他の筆記用具も壊れにくい事で有名です。カナダでまとめて6本くらいペンを買うと、1本はインクが出ない事があります。
特に「SARASA」は発色も良く、すぐに乾くので、学生がノートを取るときから、社会人がちょっとしたメモに使う時も人気です。また、絵を描くだけでも、十分な色があるので、子供にも使えます。国民性とは離れるのですが、実用性が1番高いモノが喜ばれる時もあります。
100均のところでも話しましたが、文房具はかさばる事もなく、沢山の人に配れたりするので、是非ペンだけでも揃えて持って行ってみてください。驚くくらいに人気です。
番外編「日本酒」
日本のお酒は英語でも「Sake」としても知られています。カナダにある日本酒は、超高級品であり、加えて本当に日本で作られている商品が少ないです。よく見ると、アメリカで作られていたり、中国だったり…本当の日本酒を持っていくことが大人の間で、人気です。
ただ、これは日本の空港で、税関を通った後に買ってください。日本の税関は日本酒をもって、通る事は出来ません。手荷物でカウンターに預けたとしても、カナダの税関で、違法な持ち込みとして没収される可能性もあります。
カナダ人の為に自分でプレゼントを選ぶときの注意点
税関を通れるモノ
税関を通れるモノ
国を越える際には、税関を通ります。海外旅行する人には馴染み深いと思いますが、税関とは、現地の国の法律が初めて適用される国境線です。なので、その国で禁止されている食べ物は持ち込みが出来ません。
また、生モノや、肉製品は禁止されている事が多いです。厳しく見られる場合だと、カナダの税関で、非処理魚肉と認定されて、鰹節でさえ没収されたという事もあります。あの形状を見慣れてないと、魚という事が分かるだけで没収されたという理由です。他にも、ドライフルーツ等も没収の対象になる事があるので、要注意です。
スーツケースの中で壊れにくいモノ
旅行や留学でカナダに行くとなると、スーツケース持っていく人が多いと思われます。そして、お土産やプレゼントは手荷物で機内に持っていく荷物とは別に、空港のカウンターで預けます。そうなると、そのあとどのように扱われるかはコントロールできません。
日本国内の旅行を、日本の飛行機会社を使う場合は大丈夫です。しかし、海外の空港スタッフは日本人と違って、大切に扱うわけではありません。特に、大事なマグカップを持っていき、ホームステイ先でスーツケースをあけてみたら粉々になっていた等もよくある話しです。
日本らしいモノでも、醤油を使ったもの
日本のお菓子と聞くと、日本人は「おせんべい」や「かき揚げ」を考える方が多いです。しかし、上記にも少し前述したように、「堅いお菓子」に馴染みはありません。加えていうと、「醤油」は料理調味料なので、お菓子に使われているというイメージはありません。
人によっては、「醤油のお菓子=不健康なモノ」として捉えれることもあります。実体験で、留学生が色々なお菓子を持っていき、最後まで残っていて、不人気だったのが「おせんべい」というのも、留学生あるあるです。
まとめ
日本から持っていくプレゼントやお土産で第一印象が決まってしまうので、本当に悩むことだと思います。なので、準備する際は、渡す相手を考えてみたり、当日の旅行の流れを思うだけで、沢山考える事が出てきます。この記事では、実際にカナダと日本を行き来した日本人の視点から情報をお届けしているので、ランキングに沿って、注意する点に気を付けていれば大丈夫です。ぜひ、プレゼントで思いっきり最高のスタートを切ってください。