イギリスへの渡航を考えている人の中には、イギリスではどんな服装をすれば良いのかと悩んでいる人もいるかもしれませんね。基本は日本と同じような格好をするつもりの人も、TPOや季節に合わせた服装が必要かもしれません。
そこでこの記事では、イギリスでの服装マナーや季節に合わせた服装について解説します。こちらを参考にすれば、イギリスでどんな格好をすれば良いか悩まずにすむでしょう。
イギリスでの服装マナー
基本的には、イギリスでも日本と同じような服装をしていても問題ないことがほとんどです。しかし、一部の人は、日本と同じ格好をしているとトラブルになることもあるかもしれません。
そこでまずはイギリスでの服装マナーについてご紹介します。
普段はジーンズなどカジュアルでOK
イギリスの普段着は、日本の普段着よりもずっとラフな感じです。Tシャツやセーターにジーンズ+羽織ものという格好の人は、男女ともに多いです。仕事中でもない限りは、靴もスニーカーの人が多めです。
道を歩いている人を見ると、意外とあまりオシャレではないことに気づくかもしれません。
ちなみにイギリス人の中にはソックスやTシャツに穴が空いていても気にしない人もいます。全員がそうというわけではありませんが、日本と比べるとファッションに無頓着な人が多い傾向にあります。
ですから、イギリスでは普段からオシャレをする必要はないでしょう。着心地良く動きやすいカジュアルな格好で十分です。
ボロボロの服装は避けた方が良い
カジュアルな格好が良いというのは確かなのですが、ボロボロの服装は避けた方が良いでしょう。ヨレヨレのTシャツや、穴が空いた服、色褪せた服などは着ないのがベター。
イギリス人にはそういう格好をしている人もいますが、外国人である私たちがボロボロの服装をしていると、あらぬ誤解を受けることがあります。
たとえば、お店で万引きを疑われて監視されたりなんてことは、よくあることです。
特にイギリス入国時には、ボロボロ・ヨレヨレの服装は控えておきましょう。かなり入国時の審査が厳しくなります。これは恐らく、そういう格好をしていると貧乏だと思われて、入国の目的を疑われるからでしょう。
入国時に限らず、人に初めて会うときや、お店に行く時などには、少し服装に気をつけましょう。カジュアルな格好で問題ありませんが、少し新し目の服を着ることをおすすめします。
女性は普段は露出をしないのがベター
日本だと、女性がファッションで胸を出していても足を出していても、それほど問題にはならないでしょう。少し男性の目を惹くかもしれませんが、それだけで何か問題が起こることはありません。
しかしイギリスでは、夏の暑い日を除き、普段の生活で露出度が高い服装をしていると、そういう商売の人なのかと思われることがあります。もしくは、遊び相手を探していると取られることもあるかもしれません。
暑い日なら、多くの人が短パンを履いたりするので問題ありませんが、それ以外の日に露出度の高い格好をするのは、自分の身を守るためにも、避けた方が良いでしょう。
パーティーなどではドレスアップが必要
普段はカジュアルな服装でOKなイギリスですが、パーティーなどではドレスアップが必要です。気軽なホームパーティーならカジュアルで良いのですが、レストランなどで行われるパーティーには少しドレスアップして向かいましょう。
とは言え、どのくらいドレスアップするべきかはパーティーによって異なるので、良くわからない時にはパーティーの参加者に相談すると良いでしょう。
ドレスアップするべきパーティーでカジュアルな格好をすると、居心地が悪い思いをしてしまうでしょうから、気をつけてくださいね。
イギリスの気候に合った服装とは?
ここまではマナー面からイギリスでの服装についてご紹介しましたが、ここからは、イギリスの気候に合わせて、どんな格好をすれば良いのか詳細に解説します。
短期滞在の人も長期滞在の人も、こちらを参考にすれば、イギリス滞在中にどんな服装をすれば良いか、何を準備しておけば良いかがわかるでしょう。
イギリスの冬の気候と服装
地域にもよりますが、イギリスでは11月から3月の間が冷え込む時期です。ちょうどサマータイムが適応されない時期でもあり、午後3時にはあたりは暗くなります。
イギリスの冬は、実は多くの人のイメージほどは寒くありません。とは言え日本の多くの地域に比べれば寒いため、防寒具は必要です。
厚手のロングコート、ダウンジャケット、ブーツ、マフラー、手袋、ヒートテック類などは重宝するでしょう。ただ、現地でも揃うので、冬に渡航するわけではなければ現地調達で構いません。
コートやジャケットなどはかさばりますし、イギリスの気候に合ったものが現地で販売されているので、現地で調達するのが良いでしょう。
少し注意しなければならないのは、イギリスでは室内は暖かいということです。日本の家は家の中でもカーディガンを着なければならないほど寒かったりしますが、イギリスでは冬でも室内では半袖で過ごす人もいるくらいです。
これは、イギリスにはセントラルヒーティングという家全体を温める暖房があるからです。
室内が暖かいということは、コートの中を着込みすぎていると、室内に入った時に汗をかくほど暑い思いをするということ。そのため、イギリスではコートやジャケット、マフラーなどでの防寒はしっかりしつつ、コートの中は少し薄着なくらいがちょうど良いでしょう。
イギリスの夏の気候と服装
イギリスが暑いのは、6月中旬くらいから8月まで。その間は、年間を通して日本よりも気温が低いイギリスでも、30度を超える日もあります。
そのため、夏の服装は日本と同じように半袖やノースリーブで良いでしょう。サンダルも使えるアイテムです。
ただし、イギリスの朝晩は夏であっても冷え込むため、羽織ものも必要です。朝早くに出かけたり、夜まで外出している時には1枚羽織ものを持っておくと防寒できますよ。
ちなみにイギリスの一般家庭にはクーラーがついていません。ですので、気温が30度以上になる日は、家の中がかなり暑くなることも。
部屋着についても、涼しい格好のものを用意しておくことをおすすめします。
それ以外の季節の服装
イギリスの暑くも寒くもない時期には、長袖の服+ジャケットという格好がおすすめです。年間を通して羽織もの類は手放せませんね。
また、朝晩が冷え込むので、朝晩はコートが必要に思えることもあるでしょう。
ジャケットだけで寒さをしのげない場合には、ストール類が役に立ちます。もこもこの冬用マフラーをするほどではないという時も、ストールを首に巻けばあったかいですよ。
イギリスにはどんな服装を持って行けばいい?
ここまでイギリスでの服装についてご紹介しましたが、特に長期滞在する人は、どういう服装を日本から持って行って、どういう服装を現地調達すれば良いか悩んでしまうのではないでしょうか。
基本的には、イギリスでは何でも揃うので、荷物を減らしたい人はお気に入りの服だけ日本から持っていき、残りは現地調達する方法でOKです。
しかし、イギリスでは調達しづらいものもあるため、ここからは日本から持っていくべき服装をご紹介します。
小柄な人は日本調達が望ましい
日本でXSサイズを着ている人や、身長が低い人は、イギリスの大人向けサイズは体に合わないかもしれません。イギリスにも、日本のXSに当たるサイズのものは販売されていますが、日本のものよりも腕が長く作ってあったり、肩幅が大きめだったりと、サイズ感が違うのです。
日本の平均身長くらいか、それより少し低い位の人なら、イギリスでも自分に合ったサイズが見つかりやすいです。しかし、日本の平均身長を大きく下回る人は、なるべく日本で揃えておいた方が良いでしょう。
ただし、小柄な人はイギリスの子供用サイズが入ったりします。子供用でも構わないと思うなら、嵩張るものは持っていかないのも一つの手です。
下着類は日本で調達がおすすめ
下着は現地で購入するよりも、日本から持っていくのがおすすめです。これも、サイズ感の問題で、日本人の体型にあったものをイギリスで探すのが大変な場合もあるからです。
ただし、キャミソールや肌着くらいは、イギリスでも揃います。冬用にヒートテックの肌着を持っていこうとしている人は、少量でOK。イギリスにもユニクロがあり、ヒートテックが売ってあるからです。
靴はスニーカー+室内外兼用サンダルを
荷物になりやすい靴は、どんな服装にも合わせやすいスニーカーと、室内でも室外でも使えそうなサンダルを1足ずつ持っていると便利です。
イギリスでサンダルを履いて外に出る期間は短いのですが、イギリスは室内でも靴を履くため、サンダルは室内でのスリッパ代わりにもなります。
靴が1つだと足りないと思う人もいるかもしれませんが、イギリスでも靴は買えるのでご心配なく。
使い勝手の良いアウター
厚手のコートなどは荷物になるので現地調達がおすすめですが、日本での春先や秋から冬にかけての季節に使えるようなアウターは1つ持っておくと便利です。特に寒い時期をのぞき、そうしたアウターはかなり長い期間使えます。
イギリスにわたるまでの飛行機の中や、現地到着直後から使えるため、重宝するでしょう。
イギリスではどこで服を買うべき?
イギリスの気候や風土にあった服装は、イギリスで買えるため、かさばるものは現地調達がおすすめです。ですが物価の高いイギリスなので、「服も高いのでは?」と思っている人もいるでしょう。
しかし実際は、服に関しては日本とそれほど値段は変わりません。プチプラなものもあれば、高級なものもあり、選び方次第です。
下記にイギリスで人気のリーズナブルなファッションブランドをリストアップしてみました。
・Primark(激安ファストファッション)
・H&M(日本でも人気のファストファッションブランド)
・NEXT(カジュアルからスタイリッシュまで)
・ZARA(オフィス向けの服装も充実)
・TOPSHOP(ストリート系アイテムが充実)
・asos(オンラインファッションブランド)
特に人気というと、このあたりでしょうか。日本でも見かける海外ファッションブランドは、大体イギリスにもあるので、現地調達をする予定の人は、日本にある店舗などで雰囲気をつかんでおいても良いですね。
まとめ
イギリスでは多少服装に気をつけなければならないこともありますが、基本的には日本と同じような服装で事足ります。
この記事を参考にどんな服装を持っていくべきか、何を現地調達するべきかなどを考えつつ、イギリス渡航の準備をしてくださいね。