海外移住を考えている人の中には、オーストラリアを候補としている人も多いのではないでしょうか。また、オーストラリアが好きで、オーストラリアに移住したいと思っている人もいるでしょう。
しかし、旅行や短期留学と実際にそこで生活を営むのは、全く様子が違います。そこでこの記事では、オーストラリア移住のメリット・デメリットに触れながら、移住方法や移住におすすめの都市を解説していきます。
こちらを参考に、オーストラリア移住を検討してみてくださいね。
オーストラリア移住にはたくさんのメリットがある!
移住先にオーストラリアを候補にあげている人は、お目が高いと言えるでしょう。なぜなら、オーストラリア移住にはたくさんのメリットがあり、日本からの移住先としても人気の土地だからです。
まずはそんなオーストラリア移住のメリットをご紹介します。
他の国々に比べると治安が良い
オーストラリアは世界的に見ても治安が良い国です。スリや置き引きなどの軽犯罪は日本よりも注意しなければなりませんが、身の危険を感じながら暮らす必要はありません。
もちろん深夜の一人歩きなどは注意が必要ですが、日中や夜の早めの時間ならほとんど日本と変わりなく過ごせるでしょう。
日本はとても治安が良い国ですから、それに慣れてしまっていると治安があまり良くない地域では安心して過ごせないかもしれません。その点オーストラリアなら治安の心配があまりないので、平和に暮らせるはずですよ。
温暖な気候で過ごしやすい
オーストラリアはとても大きな国ですから、エリアによって気候が異なります。ですが、平均的に見ると温暖な気候で、日本よりも過ごしやすいと感じる人は多いでしょう。
特に冬の寒さがそれほど厳しくありませんから、冬が苦手な人だとオーストラリアの気候は魅力的に感じるはず。
ケアンズなど雨季がある地域があるものの、全土として見ると晴天率が高いので、晴れの日が好きな人にもおすすめです。
多民族国家でさまざまな文化を味わえる
オーストラリアは移民が多く、他の英語圏と同様に多民族国家です。つまりオーストラリアに住むだけで、オーストラリア文化だけではなく、さまざまな国の文化や料理を楽しめてしまうのです。
他の国に旅をしなくても、さまざまな国の文化を味わえるのは、とても魅力的ではないでしょうか。
また都市部だと、街を歩いているときにさまざまな外国語を耳にすることがあるでしょう。英語以外の言語も習得しやすい環境ですよ。
日本と時差が少なく日本の家族・友人と連絡が取りやすい
オーストラリアに移住をしても、日本の家族や友達たちと連絡を取りたい人も少なくないはずです。ヨーロッパの国やアメリカだったりすると、時差の関係でなかなか連絡を取るのが大変ですが、オーストラリアなら日本と時差がほとんどなく、日本にいる家族や友人と連絡が取りやすいというメリットがあります。
オーストラリアは大きな国ですから、国の中でも時差があります。とは言え、日本との時差の範囲は1〜3時間程度ですから、日本との連絡をスムーズにしやすいでしょう。
ノマドワーカー・フリーランスの人で日本の企業とやりとりをすることが多い人も、オーストラリアなら相手を待たせることなくレスポンスができますよ。
日本の食品などが手に入りやすい
オーストラリアの都市部にはたくさんの日本人がいます。ですから、日本人コミュニティがあったり、日本食材店があったりと、日本の食品が手に入りやすい環境です。
特に自炊をしたい人、日本の食事が恋しくなりそうな人には、日本食材が手に入りやすいのは嬉しいのではないでしょうか。
もちろん日本食レストランもたくさんあるので、お料理が苦手な人でも日本食を楽しむことができるでしょう。
オーストラリア移住にはデメリットも……
ここまでメリットをご紹介しましたが、もちろんオーストラリア移住にはデメリットも存在しています。ここからはデメリットもご紹介していきます。デメリットも踏まえたうえで、オーストラリア移住を検討してみましょう。
英語が出来ないと生活に困る
移住というと、そこに数年程度の長期滞在、あるいは永住することを指します。短期滞在や旅行であれば、それほど英語ができなくてもあまり困ることはないかもしれません。
ですが、住むとなるとさまざまな手続きをしたり、トラブルの対応をしたりといった局面も出てくるでしょう。そんな時に英語が拙いと困ってしまうかもしれません。
オーストラリア生活を安心・安全に楽しむためには、日常会話レベルよりも少し上の英語力をつけておくのがおすすめです。現地に行ってからも習得できますから、オーストラリア移住を考えている人は、英語のスキルアップも視野に入れておきましょう。
紫外線がとても強い
オーストラリアは紫外線がとても強い国です。日本では大丈夫だった人でも、オーストラリアで日焼け止めをせずに過ごすと、シミやそばかすなどが出来てしまうかもしれません。お肌も乾燥しやすいです。
女性は日頃から日焼け止めをする人が多いかもしれませんが、何もしないという男性は特に注意!オーストラリアでは日焼け止め必須だと心得ておきましょう。
物価が日本よりも高い
ひと昔前までは物価が安めの国と知られていたオーストラリアですが、現在では日本よりも物価が高めの国となっています。特に外食や家賃はとてもお金がかかります。
農産物などは日本よりも安めなことも多いですから、自炊をする人は外食費で困ることはないでしょう。しかし、家賃はどうしようもない問題です。
ですが実は、物価が日本より高いオーストラリアは、日本よりも賃金が高い国でもあります。つまり、オーストラリアで仕事をして稼いでいれば、物価の高さが気にならなくなるのですね。
オーストラリアの最低賃金はおよそ1,500円ほど。2022年時点での東京の最低賃金が1,000円程度なので、オーストラリアの方が賃金が高いことがわかるでしょう。
ビザを取るのが難しい
年々オーストラリアへの移住を希望する人が増えている一方で、ビザの規定はどんどん厳しくなっています。これはどの英語圏の国々でも言えることで、オーストラリアも例外ではありません。
ビザの問題でオーストラリア移住を諦めてしまう人もいるかもしれませんね。
オーストラリアに移住する方法とは?
前述でオーストラリアに移住するためのビザの取りづらさについて言及していますが、もちろん、全く方法がないわけではありません。
ここからは、オーストラリアに移住する方法となるビザについてご紹介します。
自力で永住ビザを取得する
オーストラリアに永住をする場合、以下の2つのビザが考えられます。
技術独立永住ビザ(Skilled Independent Subclass 189 visas)
一時的技能不足ビザ(Temporary Skill Shortage visa)
どちらのビザも申請条件が厳しめで、どちらも下記の「技能職リスト(Skilled occupation list)」というリストに記載されている職業の人でなければなりません。
技能職リスト
ですから、このリストの職業に当てはまらない人は、上記のビザでオーストラリア移住をすることはできません。
また、当てはまったとしても、さらに英語力証明や、年齢制限、健康要件を満たしていることなどが条件となっています。
一時的技能不足ビザの方は、オーストラリア企業からの推薦・招致が必要なので、オーストラリア企業と関わるチャンスがなければ、取得ができません。
オーストラリア人や永住権保有者と結婚をする
オーストラリアに移住する方法で一番スムーズに行きやすいのが、オーストラリアに永住する権利を持った人との結婚です。
配偶者ビザというビザになりますが、こちらはまず「一時的配偶者ビザ」というものを取得して、その後配偶者ビザを目指すことになり、少々長い道のりです。ですが、パートナーと本当に恋愛関係にあり結婚を考えているということなら、ビザが取れる可能性が高く、確実な方法だと言えるでしょう。
逆に言えば、ビザ目的での結婚はタブーということです。オーストラリアもビザの取得が年々厳しくなっているので、ビザ目的での結婚は考えないようにしましょう。
ワーホリビザ・留学ビザでチャンスを掴む
ここまでのビザ情報を見ると、オーストラリアへの移住は難しく感じられるでしょう。ですが、「移住する」という強い気持ちさえあれば、不可能なことではありません。
現時点でオーストラリア移住が不可能だという人におすすめなのが、ワーホリビザや留学ビザです。現地で働いたり勉強したりしていれば、そこからチャンスを掴めるかもしれません。
事実、オーストラリアへの移住を果たしている日本人は、このパターンで移住を実現した人も少なくないのです。今は無理に見える人も、諦めずにまずは比較的取得しやすいビザから挑戦してみてはいかがでしょうか。
オーストラリアのビザについて知りたい方は下記記事も参考にしてみてください!
オーストラリアのビザについて徹底解説!留学や移住に必要なビザの種類
移住するのにおすすめな都市は?
オーストラリアはとても広い国ですから、どこに移住するのかという問題もあります。そこで最後に日本人が移住するのにおすすめな都市をご紹介します。
シドニー
シドニーはオーストラリア最大の都市です。その分物価が高めというデメリットはあるものの、日本人でも仕事が見つかりやすく、物価が高いことがそれほど難点にはならないでしょう。
日本食材には困りませんし、四季があるので四季折々の風景を楽しめますし、郊外に出るとたくさんビーチがあります。住むのに魅力的な要素がギュッとつまった大都会ですから、移住したあとも退屈せずに過ごせるでしょう。
メルボルン
メルボルンは世界の住みやすい都市ランキングの常連です。こちらも比較的大きな都市ですから、仕事も見つかりやすいです。
イギリスっぽい街並みのエリアがあり、街歩きも楽しめるでしょう。
シドニーだと都会すぎるという人なら、メルボルンがおすすめ。日本で言うなら、東京や大阪よりも仙台・福岡くらいの都会が良いという人なら、きっとメルボルンを気に入るはずです。
パース
パースは世界で最も美しい街と称されることもあるほど綺麗な街です。オーストラリア第4の都市で、大都市の1つですから、生活に必要なものはしっかり揃っています。
都市であるにもかかわらず自然が豊富で、興味深い建造物も多く、観光するにも事欠かない土地です。
シドニーやメルボルンに比べると日本人が少なめなので、日本人コミュニティからは離れて生活したい人にはパースがぴったりでしょう。
オーストラリア移住を考えるならすぐに準備を始めよう!
オーストラリア移住は、残念ながら簡単にできるとは言い難いです。ですが、ビザの情報などをしっかり調べて準備を始めれば、移住を成し遂げることができるはずです。
オーストラリアに移住をしたい人は、この記事を参考にしつつ、今すぐできることから準備を始めてみてはいかがでしょうか。