オーストラリアでのワーキングホリデー(ワーホリ)は、語学力を伸ばしながら高い収入も得られる素晴らしい機会です。本記事では、オーストラリアでのワーホリ中にどのような仕事ができるのか、職種ごとの特徴や必要な英語力、求人の探し方、収入を増やすポイントや節約術まで、現地生活を充実させるための情報を解説します。さらに、仕事の探し方や現地での節約術、そしてワーホリで得た経験を次のキャリアに活かす方法も紹介します。
目次
オーストラリアのワーホリでできる仕事の種類
オーストラリアでのワーキングホリデーでは、仕事の選択肢が豊富にあります。語学力に応じた職種や、経験を活かせる分野が多く、特に観光業や飲食業、農業などの求人が充実しています。ここでは、オーストラリアでのワーホリでできる代表的な仕事について、職種別に解説します。
英語力別の職種一覧と必要なスキル
英語初級(あいさつや基本的な会話が可能)
職種: 清掃スタッフ、農場作業(ファームジョブ)、キッチンハンド
必要なスキル: 基本的な挨拶と簡単な指示が理解できること
メリット:英語力をあまり求められず、体力が求められるため未経験者でも挑戦しやすい
英語中級(日常会話がスムーズにできる)
職種: ウェイトレス・ウェイター、販売スタッフ、ツアーガイドアシスタント
必要なスキル: 丁寧な接客と柔軟な対応力
メリット: 接客を通じて会話力を伸ばせる、現地の文化に触れる機会が多い
英語上級(ビジネスレベルの会話が可能)
職種: オフィスアシスタント、カスタマーサポート、通訳アシスタント
必要なスキル: ビジネス会話のスキル、問題解決能力
メリット: 高収入が期待でき、ビジネス英語を学ぶ機会が得られる
【オーストラリアのワーキングホリデーでできる主な仕事】
職種 | 収入の目安(時給) | 特徴 |
---|---|---|
飲食業(ウェイター、キッチン、バリスタ) | AUD 20〜25 | 都市部では時給が高い傾向があります |
観光業(ツアーガイド、アシスタント) | AUD 25〜30 | 観光シーズンには求人が増えます |
農業(ファームジョブ) | AUD 18〜22 | 収入は安定しにくいですが、農場の季節によって変動あり |
小売業(スーパーなどでの販売スタッフ) | AUD 22〜26 | 接客を通じて日常英会話力を伸ばせます |
清掃業(オフィスやホテルの清掃スタッフ) | AUD 20〜28 | 体力が求められますが、比較的仕事が見つけやすい |
建設業(補助作業員) | AUD 25〜35 | 経験がなくても採用されやすく、時給が比較的高い |
介護・アシスタント(デイケアなど) | AUD 25〜30 | 特定の資格や経験があると採用率が高まります |
イベントスタッフ | AUD 23〜30 | 短期間で収入が期待できる単発の仕事が多い |
「オーストラリアに来る前は『仕事探しで大事なのは英語力だけ』だと思っていたんですよね。しかし、今の職場で働き始めて『オーストラリアは経験を重視する国なのかな?』と強く感じました。私が採用された理由も“経験があったから”なんですよね。」
オーストラリアへ出稼ぎ体験について知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
【体験談】オーストラリアワーホリの出稼ぎ体験!実際にいくら稼げるの?
オーストラリアでの仕事探しの方法とコツ
オーストラリアでのワーキングホリデー中、仕事探しにはいくつかのコツや注意点があります。現地での求人応募方法やレジュメの書き方、面接のポイントなどを把握しておくことで、成功率を高めることができます。現地でスムーズに職を見つけるための手順を詳しく解説します。
オーストラリアの求人情報を効率よく見つける手段
求人情報を見つける手段にはさまざまなものがあります。以下の方法を活用することで、効率よく情報を収集し、現地ならではの求人情報を逃さずに把握することが可能です。
- SNSや現地掲示板:FacebookやGumtreeなど、現地で人気のSNSや掲示板は多くの求人情報が掲載されています。特に、カフェやレストランのポジションはSNSで見つかることが多いため、定期的なチェックが重要です。
- オンライン求人サイト:IndeedやSeekなどの求人サイトは、幅広い職種の求人情報が掲載されており、オンラインで完結するため便利です。特に、都市部の求人はこれらのサイトに多く掲載されているため、事前に会員登録しておくとスムーズに利用できます。
- 現地の店舗へ直接応募:飲食業や小売業では、直接店舗にレジュメを持参し、現地のマネージャーに直接アプローチする方法も効果的です。特にローカルの小さなカフェやショップでは、この方法で採用が決まることも多いです。
「オーストラリアの求人への応募方法は、ケースバイケース。レジュメを直接渡した方がよいケースもあれば、インターネットから応募した方がよいケースもあります。私の経験上、レストランやカフェのウェイトレス、キッチンハンドは、オーナーに直接渡した方が話が早いと感じます。」
レジュメの作成と提出時のポイント
オーストラリアでの仕事応募には、日本の履歴書と異なる形式の「レジュメ」を使用します。以下のポイントを押さえて、現地のスタンダードに沿ったレジュメを作成しましょう。
- 経歴の簡潔な記載:過去の職歴や経験はシンプルかつ具体的に記載しましょう。オーストラリアでは、履歴書が多すぎると逆に不利になるため、必要な内容のみを明確に書くことが大切です。
- 言語レベルの記載:自身の英語レベルを明記することで、応募先の職場が求めるレベルに合っていることを示します。例えば、「中級(日常会話)」や「上級(ビジネス会話)」といった表現が一般的です。
- ビザの残存期間の記載:高級日本食レストランやツアーガイドでは一定期間以上の勤務が期待されるため、ビザの残存期間を記載することが有利に働くことがあります。
- 現地でのアドレスと連絡先:連絡先に現地の住所や電話番号を記載しておくと、すぐに連絡が取れる印象を与えられます。現地での生活を考慮した対応が取れる人物と捉えられるため、特に現地採用を希望する際は有効です。
「オーストラリアでのワーホリは、稼げると思います。ただ、職種によるかな…。私は、日本のスタバでアルバイトをした経験があって、オーストラリアでも同じ仕事をしています。日本での1カ月分のお給料(約15万円)を、オーストラリアでは1週間または2週間で稼げたことがありました。」
オーストラリアの仕事探しについてはこちらもご覧ください。
オーストラリアワーホリの厳しい現実…仕事が見つからない人の共通点とは?
オーストラリアで仕事を探す際は、レジュメの書き方に注意です!現地スタイルで簡潔にアピールすることで、面接につながる確率が高くなります。
収入を増やすためのポイントと節約術
オーストラリアでのワーホリ生活を経済的に安定させるためには、収入の最大化と生活費の節約が重要です。ここでは、時給アップの交渉方法や、現地での節約術を紹介します。
- 時給交渉のコツ:勤務先での評価を得た場合や長期間勤務している場合、時給アップの交渉を行うことも可能です。特に、飲食業や観光業では、勤続期間に応じた昇給が期待できる場合があります。
- 節約のコツ:シェアハウスやSNSでの情報収集を活用して、生活コストを抑えましょう。Facebookなどのコミュニティページでは、生活必需品やシェアハウスの情報が多く共有されているため、うまく活用することで大きく節約できます。また、語学学校に通う場合は、通学期間をなるべく短縮することで学校へ払う授業料を生活に回すことができます。
「私は滞在中、Facebookでの情報収集をすごく活用しました。特にシェアハウスや生活必需品の情報が多く、自炊を中心にしていたので節約がかなりできました。自分の生活に合った情報を見つけるのがポイントだと思います。」
オーストラリアでワーホリ生活を始めるための準備と注意点
オーストラリアでのワーキングホリデー生活をスムーズに始めるためには、現地ならではのルールや生活習慣に合わせた準備が重要です。特に、オーストラリア特有の仕事の文化や物価事情を理解し、渡航前の準備を整えることでトラブルを回避し、現地での仕事探しや生活が順調に進む確率が高まります。このセクションでは、オーストラリアでのワーホリ生活に特化した準備項目と注意すべきポイントを具体的に紹介します。
渡航前に準備すべき生活必需品と仕事に役立つアイテム
オーストラリアでは、日本と異なる気候や物価のため、持参するアイテムを工夫することが必要です。また、仕事に役立つツールや書類の準備も欠かせません。
- 現地での生活必需品:日用品は現地でも揃えられますが、日本から持参したほうが良いものもあります。特に、衣類や防寒具は地域の気候に合わせて準備しましょう。
- 履歴書と資格証明の準備:現地で仕事を探す際、履歴書(レジュメ)の他、資格証明の書類を準備しておくと便利です。また、カフェやレストランで働きたい場合には、食品安全に関する資格(例:RSA: Responsible Service of Alcohol)が必要な場合もあるため、確認しておきましょう。
仕事を始める前に知っておきたいオーストラリアの労働法と就業文化
オーストラリアでは、労働法が厳格に運用されており、就業ルールも日本とは異なります。違法な雇用条件を避けるためにも、現地の就業規則や文化を理解することが重要です。
- 最低賃金と労働条件:オーストラリアでは最低賃金が保証されているため、低賃金で働かされるケースを防ぐためにも、自身の権利を知っておくことが重要です。
- タックスファイルナンバー(TFN):オーストラリアで働く際は、給与からの税控除のためにタックスファイルナンバーを申請する必要があります。これは渡航後早めに取得しておくと、スムーズに給与が支払われます。
注意が必要な現地の生活マナーと文化
オーストラリアは多文化社会であり、現地のマナーや文化に配慮することがワーホリ生活を快適にするためのカギとなります。
- 職場でのコミュニケーション:オーストラリアでは、率直でフレンドリーなコミュニケーションが重視されます。質問や意見を述べることが歓迎されるため、積極的にコミュニケーションをとるように心がけましょう。
- 環境に配慮した行動:オーストラリアでは環境保護意識が強く、職場や公共の場でのリサイクルやエコバッグの使用が一般的です。これらの習慣を尊重することで、良好な関係を築きやすくなります。
ワーホリでの経験を次のキャリアに活かす方法
オーストラリアでのワーキングホリデーは、英語力の向上や多文化体験だけでなく、将来のキャリア形成にも大きな影響を与える貴重な経験です。このセクションでは、ワーホリで得た経験をどのようにキャリアに活かすかを具体的に解説します。
英語力と異文化適応力を活かす
ワーホリ中に磨いた英語力と異文化適応力は、グローバル化が進む現代において大きな強みです。これらのスキルをアピールすることで、国際的なビジネスシーンでの活躍や、企業での英語を用いたプロジェクトに参加できる可能性が高まります。また、多文化体験は異なる価値観を尊重する力を養うため、他国籍のチームメンバーと円滑に協力できる人物として評価されやすくなります。
キャリアへの応用事例
具体的なキャリア応用方法として、ワーホリ経験を履歴書にどう記載するかや、面接でのアピールポイントを紹介します。
- 履歴書に記載する内容:英語力やチームワーク、問題解決能力など、ワーホリで培ったスキルを具体的に記載しましょう。職種によっては、日常業務での成功体験や目標達成の経験が特に役立ちます。
- 面接でのアピール方法:ワーホリ中に直面した挑戦や困難をどのように乗り越えたかを、自己成長や柔軟性をアピールするエピソードとして伝えると効果的です。
業界別の活かし方の例
ワーホリ経験は、特に英語力を求められる業界や海外との接点が多い企業において有利に働きます。
- 観光・ホスピタリティ業界:ワーホリ中に得たコミュニケーション力や異文化理解は、観光業での顧客対応に非常に役立ちます。
- 教育業界:ワーホリで英語力を伸ばした経験をもとに、英語指導や留学カウンセラーといった職種で活躍できます。
- ビジネス・マーケティング:国際的な視点で市場を捉える力が養われるため、マーケティングや国際ビジネス関連の職においても応用できます。
- ワーホリで身につく英語力と異文化適応力は、国際的なビジネス環境で評価されやすい。
- 履歴書と面接でワーホリで培ったスキルを積極的にアピールする
- ワーホリ経験は、観光・ホスピタリティ業界や教育、ビジネス分野で有利に働く。
キャリア支援サービスとの連携
ワーホリで得た経験を次のキャリアにうまくつなげるためには、帰国後もサポートを受けることが重要です。「夢カナキャリア」では、ワーホリ経験者向けにキャリア相談や就職サポートを行っており、履歴書の書き方から面接対策までをサポートしています。ワーホリの経験をしっかり活かしたキャリア形成に役立てていただけます。
ワーホリ後の就職について詳しく知りたい方はこちらもご覧ください。
ワーホリ後は就職できないって本当?実態や失敗する人・成功する人の特徴を解説
「夢カナキャリア」について知りたい方はこちらをご覧ください。
帰国後の就職・転職支援「夢カナキャリア」
まとめ
オーストラリアでのワーキングホリデーで仕事を見つけ、収入を得ながら現地生活を楽しむためには、現地の仕事市場の理解や準備段階での計画性が重要です。本記事では、仕事探しの方法、英語力に応じた職種選び、生活費と収入のバランス、そしてワーホリ経験を将来のキャリアに活かす方法について詳しく解説しました。これらの情報を参考に、オーストラリアでのワーホリを有意義なものにしてください。
また、初めてのワーホリで不安を感じている方は、夢カナ留学の無料カウンセリングをぜひご利用ください。オーダーメイドのプランニングで皆様の成功をサポートいたします。