今や生活には欠かすことのできないスマートフォンや携帯電話。留学先でも連絡手段や調べ物を行う手段として必要なものですよね。しかし、海外の携帯電話事情は日本とは異なります。ニュージーランドへの留学時に知っておきたい、ニュージーランドの携帯電話事情や、ニュージーランドで携帯電話を使用するための方法を紹介します。
目次
そもそも留学中に携帯電話やスマートフォンは必要?
多くの人にとって、携帯電話(スマートフォン)は日々の生活で欠かせないアイテムですよね。
それは留学先であっても同様。個々への連絡手段として携帯電話を持つことはもはや必須といえます。
留学先では勉強に集中したいから連絡することはあまりない!という考えの人もいるかもしれませんが、留学先で何かに申し込みや申請などをする際に電話番号を聞かれることもあります。そのような場面でスムーズにことが進むようにするためにも、留学先でも携帯電話は持っておくことがおすすめ。
携帯電話やスマートフォンは、様々な使い方や持ち方があります。
日本とニュージーランドでは、携帯電話事情も異なります。ニュージーランドでの生活スタイルや費用を加味しながら最適な方法を選ぶと良いでしょう。
日本とは違う!ニュージーランドの携帯電話事情
日本とニュージーランドでは当然ながら携帯電話事情も異なります。
ニュージーランドの携帯事業者
日本ではdocomo、au、SoftBankのキャリア(携帯事業者)があるように、ニュージーランドには、Vodafone、2degrees、Sparkという大手キャリアが存在します。
- Vodafone通信速度は国内第一位でシェアは最も大きいキャリアです。カバーエリアが広く通話や通信速度が安定しているので人気が高いです。
- 2degrees他の二つのキャリアと比べるとコスパが良いのが特徴。ただし、電波状況があまりよくないのは弱みです。主要都市は問題ありませんが田舎で生活する人は避けたほうが良いかもしれません。
- Sparkカバーエリアが広いのが特徴。また、街中でSparkのフリーWi-fiを使うことができるのが最大の特徴。ここでは1日1GBも使うことができるのでとてもお得です。
さらに上記3社に加えて、SkinnyMobileという通信業者があります。これはMVNO(仮想移動体通信事業者)で、Spark回線を使用しています。
価格を重視するのであれば、最もおすすめはSkinny Mobile。回線もSparkの回線を使用しているので安心です。
使う人によって、何を重視するのか、また使い方は異なります。
それぞれのサービスの各プランを比較して最も希望と合うものを選ぶようにしましょう。
日本と違う携帯電話事情
ニュージーランドでの携帯事業者について紹介しましたが、契約方法も少し日本と異なります。
契約方法は大きく分けて「月額契約」と「プリペイド方式」。
月額契約方式は日本と同じような契約スタイルで、申し込んだプランの代金を毎月支払います。
プリペイド契約は、利用分(または期間分)だけ先に支払い、支払った分の利用料(または期間)を超えると自動的にストップするプランです。
月額契約は身分証明のできるIDが必要となり、短期での契約はできません。
短期留学やワーキングホリデーの場合は、プリペイド契約が一般的です。
ニュージーランドで携帯電話を使う方法
留学先で携帯電話を使う方法を紹介します。
1. 日本のスマートフォンの契約を継続して、国際ローミングで使う
一つ目の方法は、日本のスマートフォンの契約のまま、国際ローミングで使う方法です。
契約内容にもよりますが、日本では通話1分に付き20~50円が一般的。docomoの場合、国際ローミングになると、1分あたりの通話料は滞在国内で80円、日本向けで180円、その他の国向けで280円となります。着信でも1分あたり80円かかります。定額サービスもありますが、1日1000円~3,000円前後が相場ととても高くなります。
わざわざ現地の携帯電話会社と契約を行うよりも簡単なので、短期滞在の人は検討してみるとよいかもしれません。ただし、費用はとても高いので、長期滞在をする人にはおすすめできません。
費用
とても高い(通話・通信で1日4,000円程度)
メリット
日本の電話番号をそのまま使える、現地到着後もすぐに使うことができる
デメリット
料金が非常に高くなる、端末によってはニュージーランドで使えない場合もある
2. 今持っている日本のスマートフォンをWi-fi環境だけで使う
2つ目は、今持っている日本のスマートフォン端末をWi-fi環境だけで使うという方法。
ニュージーランドでは無料でWi-fiに接続できる場所は増えてきているもののまだまだ十分とは言えません。ニュージーランドでWi-fiを使えるのは、空港や博物館、図書館、公衆電話などの公共の場所や、カフェやレストラン、ショッピングモール、ホテルなどまだまだ限定的です。無料のWi-fiスポットでのみ利用する方法では、費用はもちろんかかりません。ただし、Wi-fi環境がないところでは一切連絡を取れなくなってしまいます。ニュージーランドにおいて、Wi-fiスポットのみを頼りにするのは厳しいでしょう。
Wi-fi環境だけで!というのであれば、プリペイド式のポケットWi-fiを利用すると良いでしょう。費用の目安は1日500円~1000円程度ですが、使うサービスによってその内容は大きく異なるのでよく調べておくと良いでしょう。
留学期間が短く、無料のWi-fiスポットだけでは心配という人にはおすすめの方法です。
費用の目安
1日500~1000円程度
※無料のWi-fiスポットであれば無料
メリット
お金がかからない、慣れた機種を使える、
デメリット
・Wi-fiのみの利用になるため、Wi-fiが飛んでいない場所では何もできない。
・Wi-fiスポットでの通信速度が遅い
3. 日本のSIMフリーのスマートフォンを使い、SIMカードを購入する
中長期でニュージーランドに留学する人に最もおすすめなのがこの方法です。
SIMフリーのスマートフォンに、ニュージーランド現地のSIMカードを差し込めば、ニュージーランド現地の携帯電話のサービスを利用することができます。国際ローミングではないので、費用も抑えることができますし、連絡がとれない・通信できない、という心配もなくなります。
先ほどご紹介したとおり、ニュージーランドでの契約方式は大きく2つありますが、長期であればポストペイド、短期であればプリペイド方式がおすすめ。
- Vodafone
<ポストペイドプラン>
NZ$39.99~99.99
<プリペイドプラン>
NZ$19(通話200分/テキスト無制限/データ1.25GB)~NZ$29(通話300分/テキスト無制限/データ2GB) - 2degrees
<ポストペイドプラン>
NZ$30~70
<プリペイドプラン>
NZ$19(同キャリア内通話無制限・テキスト無制限/データ1.25GB)~NZ$49(通話・テキスト無制限/データ通信10GB) - Spark
<ポストペイドプラン>
NZ$39.99~NZ$99.99
<プリペイドプラン>
NZ$19(通話200分/テキスト無制限/データ1.25GB)~NZ$49(通話500分/テキスト無制限/データ8GB) - Skinny Mobile
<プリペイドプラン>
NZ$9(通話100分/テキスト無制限/データ250MB)~NZ$66(通話テキスト無制限/データ30GB)
ただしポイントは、スマートフォンがSIMフリーであるかということです。
せんが、そうでなければSIMロック解除の手続きが必要になりますので事前に確認が必要です。
⇒SIMに関してはこちら「SIMフリー携帯の準備」
また、周波数によっては使えない端末もありますので、一度対応周波数を確認するようにしましょう。
費用の目安
NZ$9~
メリット
・Wi-fiがないところでもスマートフォンを使うことができる
・ニュージーランド現地のサービスを使うので、国際ローミングよりも断然安い
デメリット
・SIMフリーの端末またはSIMロックの解除を行わないとこの方法を使うことができない
4. プリペイド携帯を利用する
ニュージーランドではプリペイド式の携帯電話も一般的です。日本で持っている端末がSIMフリーでない場合や、わざわざSIMロック解除が面倒という人は、現地で端末とプリペイドSIMがセットになったものを購入するのがおすすめです。
費用の目安
NZ$20~NZ$150
メリット
・安い
デメリット
・通話用のものだとインターネットは利用できない
・端末の性能は低い
費用や便利さなどトータルで考えると日本のSIMフリーのスマートフォンを使い、SIMカードを購入する方法が最もおすすめ。ただし、事前の確認や準備が必要なので、早めにニュージーランドで使うことができるかを確認しておくと良いでしょう。
⇒⇒SIMに関してはこちら「SIMフリー携帯の準備」
まとめ
友人や家族に連絡したり、調べものをしたりするときの必須アイテムである携帯電話(スマートフォン)。
ニュージーランドへ留学する場合、どのようにしたら良いのか悩むところですよね。
ニュージーランド現地で携帯電話やスマートフォンを利用する方法は様々ありますが、快適に過ごすために最もおすすめするのが、持っている端末を使って、現地のSIMカードを購入して使う方法。これには事前にSIMフリーの端末を用意しておく必要があります。
現地で携帯電話(スマートフォン)が使えない!なんてことにならないように事前の準備はしっかりしておくようにしましょう。