移民国家であることやフレンドリーな国民性から多様な文化が受け入れられやすく、留学生が住みやすい国の1つでもあります。
ここでは、オーストラリアで人気の都市やワーキングホリデービザの詳細、滞在に必要な費用の目安を解説しているので、ぜひ現地での生活をイメージしてみてください。
オーストラリアの場合のワーキングホリデーの特徴
オーストラリアが多くの留学生に人気の理由は、その暮らしやすさにあります。治安が良く日本の食品や日用品が比較的手に入りやすいため、不便に感じることはほとんどないでしょう。
オーストラリアと言えば一年中暖かいイメージがありますが、場所によって異なります。北部は冬でも温暖な気候である一方、南部は四季がはっきりしています。日本の四季とは真逆ですが、時差はほとんどありません。
また長期滞在にも向いており、留学は最長5年間、ワーキングホリデーは最長3年間(※)です。
※2年目、3年目も滞在するには、ビザを取得するための条件を満たす必要があります
オーストラリアの英語
オーストラリアは18世紀ごろにイギリスの植民地であったことから、イギリス英語の影響を受けていると言われています。そのため発音や綴りは基本的にイギリス英語で、アメリカ英語とは異なる点が多くあります。
「オーストラリア英語は独特の訛り(なまり)がある」という声もありますが、それは歴史的背景が原因です。植民地時代に多くの移民がやって来たことや、先住民族であるアボリジニの言語が影響し、今の独特なオーストラリア英語が完成しました。
「today」を「トゥダイ」「How are you」を「ハワヤ」と発音したり、「breakfast」を「brekkie」と言ったりするオーストラリア独自の英語を「オージーイングリッシュ」と呼ばれています。
オーストラリアの国民性
オーストラリア人はフレンドリーな人が多い傾向にあります。街で困っている人がいるときは手を差し伸べ、カフェやレストランでは気さくに話しかけてくれる店員さんがいます。オーストラリアでよく耳にする「Mateship(マイトシップ)」という助け合いを意味する言葉からも、お互いにフォローし合うオーストラリアの国民性が表れています。
加えて時間にルーズな点も、オーストラリア人の特徴と言えるかもしれません。特に日本は世界的に見ても時間厳守の文化が根付いている一方、オーストラリアではバスが時間通りに来ることはほとんどありません。しかしそれに関しても、小さいことは気にしないおおらかな性格が関係していると言えるでしょう。
オーストラリアのワーキングホリデーに必要な費用
結論から言うと、都市や滞在方法、現地での収入によってワーキングホリデーに必要な費用は大きく異なります。
シドニーやメルボルン、ブリスベンなどの大都市や観光地の物価は割高です。一方で、郊外であるパースは生活費が比較的安いのが特徴です。加工食品の値段は高いものの、牛肉や野菜は安価な傾向にあるため、自炊をすれば生活費を抑えられるでしょう。また物価が高い分、最低賃金も時給23.23オーストラリアドル(約2,380円 ※2024年5月時点1オーストラリアドル=102.31の場合)と高く設定されています。現地で仕事を見つけられれば、生活費を十分にまかなえるでしょう。
滞在方法に関しては、ホームステイ、シェアハウス、学生寮といった選択肢があります。例えば、渡航直後の仮住まいとしてホームステイや学生寮に1ヵ月滞在し、生活に慣れてくると節約のために家賃の安いシェアハウスに引っ越すケースが多いです。
食費 | 約600オーストラリアドル(約6万円※1)~ |
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住居費(個室タイプのシェアハウス) | 約1,200オーストラリアドル(約120,000円※1)~ |
携帯電話料金 | 約35オーストラリアドル(約3,500円※1)~ |
※1:1オーストラリアドル=100円の場合
※日本円に換算した場合の金額は、為替の影響で変動します。渡航を具体的に検討する際は、最新の為替相場をご確認ください。
上記の他、日用品費や被服費、交通費、交際費などがかかります。
また、オーストラリアではキャッシュレスの文化が浸透しています。現金払いを好まない店舗もありますので、クレジットカードが必須です。
- 【タイプ別の住居費(シドニーに1ヵ月滞在した場合の目安)】
-
- ホームステイ(個室、食事付き):約1,500オーストラリアドル(約15万円※)~
- 民間寮(バックパッカータイプ/相部屋):約600オーストラリアドル(約6万円※)~
- シェアハウス(個室):約1,200オーストラリアドル(約12万円※)~
- シェアハウス(相部屋):約920オーストラリアドル(約9万2,000円※)~
※1オーストラリアドル=100円で算出した場合
注意点は、シドニーの家賃は、地域によって大きく異なる点です。具体的には、北部(例:ノース・シドニー)・東部(例:パディントン)は家賃が高く、西部(例:パラマタ)は家賃が安い傾向です。
オーストラリアのワーキングホリデービザ最新情報 年齢制限や、申請費用を解説
短期留学 | 長期留学 | ワーホリ | |
種類 | ETA | Subclass500 | Subclass417 |
滞在期間 | 3ヵ月 | 通学期間 | 最長3年 |
就学期間 | 制限なし | 最低週20時間 | 最長4ヵ月 |
働ける期間 | 就労不可 | 授業時は2週間あたり48時間以内(長期休暇中は週38時間以内)※1 | 1週間あたり38時間以内(1社につき最長6ヵ月)※1 |
申請料 | 20オーストラリアドル | 710オーストラリアドル(別途クレジットカード手数料) | 635オーストラリアドル(別途クレジットカード手数料) |
申請方法 | スマホアプリ | オンライン | オンライン |
※1就労先や地域、学校によっては異なる場合があります。
※上記は2024年4月時点の情報です。各種数値や条件は為替の影響、渡航先の政府の方針等によって変わる可能性があります。渡航を具体的に検討する際は、最新情報をご確認ください。
オーストラリアのワーキングホリデービザは、申請にあたってさまざまな条件が定められています。ワーホリを活用すれば最長3年間オーストラリアに滞在できますが、2、3年目のビザを申請するためには一定の就労条件を満たさなければなりません。年齢や条件、申請費用などの情報を以下にまとめたので、申請前に必ず詳細を確認しておきましょう。
ワーキングホリデー1年目のビザ制度
まずは、1年目のワーキングホリデービザについて解説します。注意したい点は、「同一雇用主のもとでは最大6ヵ月間しか働くことができない」という部分です。12ヵ月の滞在期間中にフルタイムで働くことは可能ですが、同じ雇用主のもとでは最長6ヵ月間までです。
ただし2024年1月1日以降は、特定の条件を満たした場合に限り、同一雇用主のもとで6ヵ月以上働くことが認められています。具体的な条件は、下記をご参照ください(条件は予告なく変更されることがあるため、必ず渡航時における渡航先の政府公式サイトをご確認ください)。
(1)異なる勤務地での就労かつ、それぞれの店舗での就労期間が6ヵ月を超えていない
(2)オーストラリア国内で動物の飼育や植物の栽培に関わる仕事をする
(3)オーストラリア北部で特定の仕事(高齢者介護、障害者サービス、漁業、真珠養殖、樹木の栽培・伐採、建設、鉱業など)をする
(4)自然災害復旧作業を行う
(5)農業、食品加工、医療、高齢者・障害者ケア、保育などの重要部門に携わる
(6)オーストラリア国内の観光業・接客業に携わる (仕事内容によっては不可)
ビザ申請条件 |
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---|---|
滞在可能期間 | 12ヵ月間 |
申請費用 | 635オーストラリアドル |
申請方法 | オンライン |
定員数 | なし |
ビザの有効期限 | 発行日から12ヵ月以内に入国する必要がある |
就労条件 | 同一雇用主のもとでは最大6ヵ月間(条件を満たせば6ヵ月以上でも可) |
就学条件 | 最大4ヵ月間 |
参照:Australian Government | First Working Holiday visa
※2024年4月時点
セカンドワーキングホリデーのビザ制度
2年目のセカンドワーキングホリデービザは、年齢や申請料、滞在期間などは基本的に1年目のビザと同じです。しかしその中でも、1年目の滞在時に政府指定の職種に3ヵ月以上従事していた方のみ申請できます。これまではファームジョブが主な仕事でしたが、2021年6月22日より観光業なども追加されました。随時変更される可能性があるため、最新情報は渡航先の政府公式サイトでご確認ください。
ビザ申請条件 |
|
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滞在可能期間 | 12ヵ月間 |
申請費用 | 635オーストラリアドル |
申請方法 | オンライン |
定員数 | なし |
ビザの有効期限 |
オーストラリア国内に滞在している場合 →1つ目のビザが終了した日よりカウントが開始される オーストラリア国外にいる場合 →発行日から12ヵ月以内に入国する必要がある |
就労条件 | 同一雇用主のもとでは最大6ヵ月間(条件を満たせば6ヵ月以上でも可) |
就学条件 | 最大4ヵ月間 |
参照:Australian Government | Second Working Holiday visa
※2024年4月時点
サードワーキングホリデーのビザ制度
3年目のサードワーキングホリデービザはセカンドワーホリとほぼ同じ条件ですが、政府指定の職種に従事すべき期間が6ヵ月以上に延長されます。
ビザ申請条件 |
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滞在可能期間 | 12ヵ月間 |
申請費用 | 635オーストラリアドル |
申請方法 | オンライン |
定員数 | なし |
ビザの有効期限 |
オーストラリア国内に滞在している場合 →2つ目のビザが終了した日よりカウントが開始される オーストラリア国外にいる場合 →発行日から12ヵ月以内に入国する必要がある |
就労条件 | 同一雇用主のもとでは最大6ヵ月間(条件を満たせば6ヵ月以上でも可) |
就学条件 | 最大4ヵ月間 |
オーストラリアのワーキングホリデーでできる仕事と必要な英語力は?
ワーキングホリデーでできる仕事はさまざまで、必要な英語力も職種によって大きく異なります。一般的に日本食レストランの調理担当やファームジョブは入門レベル以上、アシスタントナースやローカルカフェは中級レベル以上、事務系の仕事は上級レベル以上が求められます。
職種 | 英語力 |
---|---|
日本食レストランの調理担当 | 入門~ |
ファームジョブ | 入門~ |
ホテルのクリーナー | 入門or初級~ |
日本食レストランの接客担当 | 中級~ |
ローカルの飲食店 | 中級~ |
日系企業での一般事務 | 中級~ |
アシスタントナース | 中級~ |
ローカルカフェ | 中級~ |
現地企業での一般事務 | 上級 |
<英語力の定義>
入門:英語が全く話せない、または単語のみでのコミュニケーションであれば可能
(例:好きな食べ物を指差しながら「this, like」と伝えたり、「here」「come」「go」といった簡単な単語であれば状況を伝えられる)
初級:単語または文(短くてもOK)を用いてコミュニケーションを取ることができる
(例:挨拶や自己紹介、天気、予定といった簡単な日常会話ができる)
中級:自分の考えを複数の文(短くてもOK)で具体的に説明できる
(例:相手の意見を聞いたうえで自分の考えを伝えられる、適切な質問をして会話を広げることができる)
上級:仕事に関する説明や臨機応変な対応を、英語で問題なくできる
オーストラリア ワーキングホリデーの人気都市5選
シドニー
オーストラリア最大の都市シドニーは、ビジネス・文化の中心です。公共交通機関が発達しているため、車がなくても移動に困りません。日本の東京都のようなイメージです。シドニーでは、Opal(オパール)カード※を使用することで切符なしで移動できます。
※日本のSuicaやPASMOのようなカードです
ブリスベン&ゴールドコースト
シドニー、メルボルンに次ぐ第3の都市ブリスベンと、美しいビーチで有名なゴールドコーストも留学生に人気の都市の一つです。二つの都市の往復は、電車で約1時間。滞在拠点をブリスベンとして、勉強や仕事を頑張ったご褒美に週末にゴールドコーストのビーチでのんびり過ごすのも良いでしょう。
ケアンズ
ケアンズは、豊かな大自然に囲まれてリフレッシュしながら語学を学びたい方におすすめの都市です。特に有名な観光スポットは世界自然遺産である「グレートバリアリーフ」。透き通った海とサンゴ礁の生み出すなんともいえない美しさが、訪れた人々を魅了します。
メルボルン
メルボルンは、シドニーに次いで2番目に人口が多い都市です。大都市でありながら、郊外へ足を伸ばせば歴史的な建造物や文化が残っています。ヨーロッパの雰囲気を感じられる街並みを、学校帰りに堪能してみてはいかがでしょうか。
パース
西オーストラリア州の州都パースは、海・川・湖・緑に囲まれた自然豊かな都市です。街の大きさはコンパクトで交通網が発達しているため、生活の便も◎。のんびりとスローライフを楽しみたい方におすすめです。
オーストラリアの基本情報
人口 | 約2,660万人(2024年) |
---|---|
公用語 | 英語 |
通貨 |
オーストラリアドル/ 1オーストラリアドル=約80~100円(参考時期:2021年~2024年) |
世界遺産 | グレートバリアリーフ、オペラハウス、ウルルなど |
オーストラリア ワーキングホリデーの体験談
留学やワーホリ選びは国や期間よりも、自分がまず何をしたいのか、何になりたいのか
Y.Hayataさん(25歳)
大学3年生から留学
渡航先・期間:オーストラリア(ブリスベン)・10ヵ月
出発前の準備期間に、面接やレジュメを書くときに使う実用的な英語を夢カナEnglishで学べたので、ワーホリ期間を英語の実践期間として使えたのが一番良かったです。
渡航してから3週間が経ったころに、カフェでの仕事が決まりました。そして何よりも結果が出たのはTOEICの点数です。出発前は600点ギリギリだった点数が、帰国後には800点を超えました。
オーストラリア出稼ぎワーホリの“光と影”
K.Kashiwagiさん(21歳)
大学を中退して留学
渡航先・期間:オーストラリア(シドニー)・1年間
語学学校に通っていた頃と働いていた期間とでは、後者のほうが絶対に英語力が身に付くと思いました。オーストラリアは移民の国なので、働いていたカフェにはオーストラリア人だけでなく中国人など多国籍の方が来店されました。働いていて良かったことは、お客さんがフレンドリーだったこと。英語の勉強におすすめのアプリをお客さんが教えてくれるなど、お客さんとスタッフの距離が近く仕事中に英語でやり取りできました。
大学を辞めてワーホリへ。親の反対、資金の準備…経験者が語る当時の苦労
K.Kashiwagiさん(21歳)
大学を中退して留学
渡航先・期間:オーストラリア(シドニー)・1年間
高校のとき先生に「留学はもう遅い」と言われ大学の英文科に進みましたが、大学では英語の授業があまりなく「辞めて海外に行きたい」と考えるようになりました。しかし親は留学に反対。そこで夢カナ留学に相談したところ、アドバイスをくれて。結果的に、アルバイトで貯めた資金でワーホリを実現させました。帰国後は私の英語力を見た父が「行って良かったね」と言ってくれました。他の留学エージェントよりも距離が近く、夢カナ留学が親身になって聞いてくれたから安心できました。
オーストラリアワーホリの出稼ぎ体験!実際にいくら稼げるの?
S.Kanekoさん(22歳)
大学を休学して留学
渡航先・期間:オーストラリア(シドニー)・1年間
渡航前は不安でした。自分が本当に海外で働くことができるのか、1年後に英語が上達しているのか。そこで夢カナ留学の英会話レッスンを2ヵ月ほど受けて出発しました。
現地では語学学校に通いアルバイトもしましたが、英語力が伸びたのは間違いなく働いていた期間です!
1年間のワーホリを通してTOEICのスコアが200点以上UP。リスニングや文法のスキルが上がり、留学を通して英語の感覚が身に付きました。
夢カナ留学 が選ばれる6つの理由
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