これから留学をしたいと思っている人は、留学して後悔しないかどうか不安に思うこともあるでしょう。特に大学生の場合は、大学を休学して行くべきなのか、それとも大学卒業後に留学をするべきなのか迷うこともあるはずです。
そこでこの記事では、留学を考えている大学生向けに大学を休学して留学するメリットやデメリット、そして休学留学をしても後悔しない方法を、卒業後の留学とも比較しながら解説していきます。
これを参考にすれば、自分がいつ留学するべきなのかがわかるようになるでしょう。
休学留学とは?
学生が休学をして一定期間留学をすることを「休学留学」といいます。
学生の留学と言うと語学留学を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、休学留学では、ワーキングホリデー制度を使って1年間留学する人もいますし、中には大学留学をする人だっています。
休学留学には色々なパターンがあるため、留学スタイルによっては、その後の就職に有利になることも。休学してまで留学をすれば、将来に悪い影響があるのでは?と思う人もいるかもしれませんが、意外とメリットも多いんですよ。
休学留学のメリット
ではここからは、休学留学をするメリットをご紹介します。
留学スタイルの自由度が高い
休学留学では、語学留学はもちろん、ワーキングホリデー、大学留学、そしてインターンシップ付きの留学など、さまざまな留学スタイルを選ぶことができます。
また、留学期間や渡航先によっては、アルバイトができる場合もあります。
そんな自由度の高さが休学留学のメリットの1つと言えるでしょう。
大学卒業前に英語を身につけられる
休学とは、大学に籍を残したままということです。つまり、帰国後は卒業するまで大学に通い続けます。
つまり休学留学で海外に行けば、大学卒業前に英語、または現地の言語を身につけることができるのです。高い語学力を身につけておけば、留学をした経験が就職活動に生きることもあるでしょう。
就職活動時に新卒扱いになる
休学留学なのか、卒業後に留学をするのか迷っているなら、断然休学留学がおすすめ。なぜなら、休学留学なら、就職活動時に新卒扱いになるからです。
大学卒業後に留学をすると、自動的に中途扱いになってしまいます。ですが、中途扱いで就職活動をしているほとんどが、ある程度社会人経験を積んだ人ばかり。
社会人経験がある人と、ない人なら、ある人の方が有利なのは一目瞭然です。
ちなみに休学留学をしても、将来また留学がしたくなったなら、ある程度社会人経験を積んでからでもできます。逆に言えば、一部の留学スタイルを除き、卒業後すぐに留学に行くメリットはないのです。
将来のことを考える猶予ができる
就職活動の時期が差し迫ってきても、将来自分がどうしたいのか見えて来ない人もいるでしょう。そんな時に休学留学をすれば、将来のことを考える猶予ができます。
海外での生活を体験することで、新たな自分の可能性に気づくかもしれません。また、語学力や海外経験を積むことで、可能性の幅も広がるでしょう。
休学留学のデメリット
ここまで休学留学のメリットをご紹介しましたが、もちろん休学留学にはデメリットもあります。後悔しない休学留学のためには、デメリットもよく知っておくことが大事です。
ここからは、休学留学のデメリットを解説していきます。
同級生よりも大学卒業が遅れる
休学をすれば、同級生たちよりも大学卒業が遅れてしまいます。新卒で就職しても、他の新卒の人たちよりも1歳年上なんて状況になるでしょう。
ただ、これをデメリットと捉えるかどうかはその人次第。そもそも大学入学時に浪人している人は周囲よりも1歳年上ですし、それは大学生の間では珍しいことではありません。
ただ、二浪三浪して大学に入っている場合は、さらに卒業時期を遅らせることには、少し慎重になった方が良いかもしれません。
お金がかかる
休学をして留学する場合、それは私費留学なはずです。そして、留学にはお金がかかります。休学するほど長期間留学をするなら、数百万円というお金がかかることもあるでしょう。
それを払ってくれる保護者がいる場合は良いですが、大学生がそれだけのお金を自分の力で用意するのは大変なことです。
何も身に付かずに帰国するケースも
これは本人次第で避けることができるデメリットですが、休学留学をした人の中には、ほとんど何も身に付かずに日本に帰国する人もいます。
目的も持たずになんとなく留学をして、留学先でもあまり現地の生活にとけこんでいなかったり、勉強をしていなかったりすれば、そんな羽目になる可能性が高いです。
休学を無駄にしないためにも、しっかりスキルや経験を身につけて帰国したいですね。
休学留学をしても後悔しないための方法とは?
休学してまで留学をするなら、後悔しないような留学をしたいですよね。ここからご紹介する、休学留学を後悔しないための方法を参考にすれば、自分が理想とする留学が叶うはずです。
目的意識をしっかり持つ
留学するなら目的意識をしっかり持つことが大事です。目的もなくなんとなく留学してしまうと、貴重な留学生活を無駄にして、帰国後に後悔することになりかねません。
これは目的もなく留学すると、留学先でダラダラと日常を過ごしてしまうからです。学校に行く以外は日本にいるときと変わらない生活をしていた……なんてことになれば、その留学を後悔してしまうかもしれませんよ。
留学先では勉強などに集中する
留学中、現地での生活を楽しむことは大切です。遊びに行くのも旅行に行くのも、めいっぱい楽しむべきでしょう。
しかし、そればかりになって勉強がおろそかになると、休学留学を後悔する結果になってしまうかもしれません。せっかく留学したのに、留学をした成果を見せられない、その体験について就活に有利な話し方ができない状態だと、休学留学のメリットがデメリットになってしまいます。
ですから、留学先では勉強にしっかり集中し、自分が当初決めた目的は達成するようにしましょう。学校に行くなら、なるべく遅刻や欠席のないように、仕事をするなら「海外で仕事をした」と言えるような成果を持って帰りましょう。
留学中や留学後に英語関連の資格を取る
せっかく留学をしても、語学のレベルがあまり上がっていなければ、その留学に説得力が出ません。ですから、留学中や留学後は、英語関連の資格を取っておくことをおすすめします。
英検なら準1級以上、TOEICなら800点以上など、ハイレベルな資格・スコアを取得しておけば、留学経験が就職活動など、その後の将来に生きてくるはずです。
可能なら現地での就労経験をつくっておく
語学留学の場合は、アルバイトができないことがほとんどです。しかし、大学留学やワーキングホリデービザなら、就労制限さえ守っていれば、現地で働くことができます。
また、インターンシップ付きの留学をする場合は、無給・有給にかかわらず、現地で就労経験をすることができます。
現地での就労経験があれば、就職活動時にプラスになりやすいです。特に現地企業で働いた人や、オフィスで働いた人は、就職活動のときにアピールすることができるでしょう。
また、現地企業ではたらくと、職場が英語環境になるため、それだけ英語の上達にもつながります。
予算ギリギリで留学しない
留学にはお金がかかります。しかしなるべく節約しようと、留学生活をやっと賄えるくらいのギリギリな予算で留学してしまうと、後悔する羽目になりかねません。
実際に留学生活が始まれば思っているよりも現地でお金を使うことがあるかもしれませんし、当初予定していたよりも旅行などをしたくなるかもしれません。
そんな時、予算がギリギリだとやりたいことを我慢しなければならなくなるでしょう。また、お金が足りなくて途中で帰国することになる人もいます。
そんな事態に陥らないようにするためにも、留学資金は余裕を持って準備しておき、現地の生活で困らないよう準備をしておきましょう。
休学留学は大学卒業後の留学よりもメリットが多い!
休学をして留学することに、不安を覚える人も多いでしょう。しかし、ここでご紹介したとおり、休学留学にはメリットもたくさんあります。しっかり留学の目的が果たせれば、大学卒業後に留学をするよりもずっとメリットが多いのです。
休学留学なのか、大学卒業後に留学なのかを考えるなら、後悔しづらいのは休学留学。もしも、休学留学をするかどうか迷っているなら、今すぐ留学に向けて準備をすることをおすすめします。
ただし、休学留学をするなら、その経験を無駄にしないようにしっかりプランを立て、資金を準備してから決行してくださいね。