カナダは世界の中でも移住先として大変人気の国です。そしてカナダ政府もまた、毎年たくさんの移民を受け入れており、実に人口の20%以上を移民が占めているほどです。それほど多くの移民希望者が集まるカナダには、政府が定めた数多くの移民プログラムが用意されています。そのため、希望者は自分に合ったプログラムを見つけて申請する必要があります。
そこで今回は、カナダへの移住を希望している方のために、移住にかかる費用や現地の物価、永住権の取得方法などを解説していきます!
カナダ移住に必要な費用
カナダ移住に必要な費用はどれくらいかかるのか、気になりますよね。
ビザ申請代や初期費用、現地での生活費など、具体的にみていきましょう。
ビザ・永住権申請費用
就労許可証 約160CAD(16,640円) ワーキングホリデービザ 約160CAD(16,640円) 永住権(州推薦プログラムは州によって違いあり) 約1,000CAD(104,000円) 電子渡航認証(eTA) 7CAD(728円)
就労許可証 | 約160CAD(16,640円) |
ワーキングホリデービザ | 約160CAD(16,640円) |
永住権(州推薦プログラムは州によって違いあり) | 約1,000CAD(104,000円) |
電子渡航認証(eTA) | 7CAD(728円) |
※2023年1月下旬時点のレート(1CAD=97.6円)で算出
ビザ・永住権の申請は個人でも可能ですが、少し複雑なため移民コンサルタントを利用する方もいます。その場合は、上記の費用にコンサルタント費用が別途必要となります。
初期費用
渡航前に必要な費用はこちらです。
航空券代 | 9~15万円 |
旅行保険(3ヶ月) | 5~6万円 |
パスポート申請代 | 11,000~16,000円 |
航空券の価格はシーズンによって大きく変わるため、人気の時期をずらしたり格安航空会社を利用すれば節約できます。また、カナダの永住権を取得できればカナダの健康保険に加入できますが、すぐに加入できるとは限らないので、最初は旅行者用の健康保険に加入しておくと良いでしょう。
現地での生活費
現地での生活費は移住スタイルによっても大きく異なりますが、1ヶ月の平均的な生活費の目安はこちらです。
家賃(アパート) | 700~900CAD(72,800~93,600円) |
光熱費 | 50CAD(5,200円) |
食費 | 250CAD~(26,000円~) |
交際費・外食費など | 100~200CAD(10,400~20,800円~) |
交通費 | 50~100CAD(5,200~10,400円) |
日用品 | 30~50CAD(3,120~5,200円) |
カナダの物価は日本よりも高めです。スーパーで売られている一般的な食材は、日本とそれほど大きな差はありませんが、日本の食材はカナダでは3倍近い価格で売られていたり、外食費も日本の2倍~3倍程かかったりします。
食費は自炊を頑張ればかなり節約できる項目ではあるので、スーパーで食材を買って努力すれば1ヶ月2~3万円程に抑えられます。
カナダには現在、60種類以上もの移民プログラムがあります。このプログラムの中から自分に合ったものを選び、永住権を取得するというのが一般的な方法です。
移民プログラムには、カナダ連邦政府が申請基準を定める「フェデラルプログラム」と、それぞれの州が定める「ノミニープログラム」があります。移住したい州が決まっているなら州が定めるノミニ―プログラムの申請が必要となります。
州ごとに定められたプログラムの中でも有名なものをいくつかご紹介します。
2015年に導入されたエクスプレスエントリーは、優れた技術や技能を保持する人が対象のプログラムです。申請者の優れた部分が評価対象となり、本人の学歴や職歴、語学力などから総合的に判断されます。評価は1,200点満点で採点されるのですが、高得点者から優先的に永住権の招待状が届きます。
カナダ国籍をもつパートナーと結婚した人や、パートナーがカナダ永住権を持っているという人が対象のプログラムです。申請の際にはパートナーとの関係を証明する書類の提出が求められます。籍を入れていない「事実婚」の場合も申請対象ですが、カナダ国籍を持つパートナーと1年以上同棲していることが証明できるものが必要となります。
カナダで就労するには、就労可能なビザを持っていることが大前提です。そのため、永住権やワーホリビザ、就労ビザなどが必須となります。そして、ビザの次に必要なのが「英語力」。英語が初級者レベルだと、就ける仕事は限られますし、低賃金の仕事の中からしか選べません。
日本食レストランのウェイターなどの簡単な仕事なら初級レベルでも就労は可能ですが、
オフィスワークなどで働く場合は最低限中級レベル以上は必要となります。
カナダで仕事を探すなら、カナダ政府のサイトや求人サイトに登録して応募する方法があります。
・カナダ政府のサイト「Job Bank」
・人材CANADA
・Indeed(インディード)
カナダへの移住費用や永住権の取り方についてご紹介しました。
カナダへの移住を希望する場合は、永住権や就労ビザを取得するところから始めましょう。そのためにも英語のレベルアップを図り、少しでもたくさんの職種の中から選択できるようにしておくと、渡航してからの生活もかなり楽になりますよ。希望の仕事に就くことは決して簡単ではありませんからね。
また、現地での生活にかかる費用のことも考え、日本にいる時から計画的に貯蓄することもお忘れなく!
できることから始めてくださいね。