大学進学や専門留学については就職活動で履歴書に書いてアピールできそうな気がしますが、短期留学についてはアピールできるのでしょうか。
3ヶ月未満の短い留学であれば書かなくてもよい気がしますし、短くても留学をしたのであれば何かしらアピールしてみたい気もします。
本記事では短期留学は履歴書に書いてもいいものかどうか、そして書いてもいいケースと書かないほうがよいケース、書く場合の注意点、就職活動でのアピールの方法を徹底的に解説します。
短期留学は就職活動のアピールになるの?とモヤモヤとしていた人も、本記事でぜひすっきりしてください!
短期留学は履歴書に書いてもいい?
結論からお伝えすると、正規の大学留学や専門留学とは異なるため、ケースバイケース。場合によっては書かないほうよい場合もあります。
短期であっても留学したことはアピールになりそうなので、書いたほうがよい気がしますが、マイナスになってしまう場合もあります。
次に短期留学を履歴書に書かないほうがよいケースと、書いたほうがよいケース。そして、書いたほうが良い場合の履歴書への書き方と注意点についてお伝えします。
短期留学を履歴書に書かないほうがよいケース(NG)
短期留学で履歴書に書かないほうがよいケースをお伝えする前に、大原則のお話をお伝えします。まず、目的が明確でない短期留学は基本書かないほうがよいです。
理由としては、採用担当側の目線でいうと、1週間〜3ヶ月程度の留学で英語力や特別な資格が身につくとは思われていないからです。明確な目的や資格取得がない短期間の留学は、海外に遊びに行ってきたと思われかねません。
短期留学で履歴書に書かないほうがよい具体的なケースは以下の通りです。
≪短期留学で履歴書に書かないほうがよいケース≫
- 語学留学で3ヶ月未満
- 語学以外の明確な目的がない
- 留学によって得られた資格や英語検定スコアがない
履歴書に書けるような資格や英語スコアを取得したわけでなく、漠然と英語の勉強という短期留学だと遊んできたと思われてしまうのが関の山なので、明確なものがないのであれば書かないほうが無難です。
短期留学を履歴書に書いたほうがよいケース(OK)
ここまでを見ると、ほとんどの短期留学で履歴書には書かないほうがよいように見えますが、短期留学でも履歴書に書いたほうがよいケースはあるのでしょうか?
以下、短期留学でも履歴書に書いたほうがよいケースについてお伝えします。
≪短期留学でも履歴書に書いたほうがよいケース≫
- 短期留学でも飛躍的な英語力の向上が見られ、そのスコアが証明できる
- 特別な資格を短期間で取得している
- 面接で語れるくらい明確な目的がある
共通点としては、スコアや資格などで証明できるか、短期留学であっても明確な目的があるかどうかです。短期留学はアピールの仕方を間違えると、離職中にただ遊びに海外へ行ってきたと誤解されかねませんので、もしアピールするのであれば履歴書への書き方と面接でのアピールの仕方に気をつけなければいけません。
短期留学を履歴書に書く書き方と注意点
では、短期留学を履歴書に書く際の書き方と注意点についてお伝えしていきます。
短期留学の履歴書の書き方
- TOEICなどの英語スコアを明確に記載する
短期留学での効果を一番わかりやすくアピールする手段は、TOEICなどの英語資格のスコアです。
日本で英語を使う仕事では、TOEICスコアの効果は絶大で、英語系の仕事を検索すると70パーセントを超える企業がTOEICスコアの最低基準を設けています。
仮に留学前のスコアがTOEIC500くらいとして、帰国後TOEICで750のスコアを取得したというのであれば、短期留学で大きな効果を得ることができた、というアピールになります。
また、TOEICに限らず、ケンブリッジ英検やTOEFLなどの公式英語資格のスコアは短期留学であってもアピールするポイントになります。
- 自己PR欄で短期留学で得た経験と応募先の仕事内容を結びつける
短期留学で得た経験が、応募先の企業の仕事内容に結びつけられるようであれば、これも大きなアピールポイントになります。
例えば、短期留学でビジネス英語を学び、その内容がWebマーケティングだったとします。ただの語学留学ではアピールが不足していたとしても、応募した企業がWeb系の企業だった場合、日本と海外のWebマーケティングの違いや、その学びから得たことを仕事にどう活かせるかを面接で伝えることができます。
そのため、短期留学を就職活動でアピールしたいと思うのであれば、留学前に自分が働いてみたい職種をリサーチし、その職種に合った内容のものを学べれば、短期留学であっても就職活動でアピールすることは十分可能です。
短期留学を履歴書に書く際の注意点
次に短期留学を履歴書に書く際の注意点についてお伝えします。
- 目的も成果もない短期留学は履歴書に書かない
今までも触れてきていますが、英語のハイスコアの資格がとれたわけでもなく、応募する企業の仕事内容につながる経験をしたわけでもない短期留学は履歴書には書かないほうがよいです。
短期留学とはいえ留学経験なので、アピールしたい気持ちもあるとは思いますが、目的も成果もない留学は、厳しい言い方をすればただの遊びと捉えられます。
短期留学経験以外のアピールポイントを探し、就職活動をしましょう。
- 英語スコアをとったとしても、低い場合は履歴書に書かない
留学前のスコアがTOEIC500で、短期留学後のTOEICスコアが550の場合、履歴書には書かないほうがよいです。
理由としては明確で、英語を使う仕事でTOEIC550程度では英語を使う場面では役に立たず、逆に英語ができないから雇うのは難しいと判断されかねません。
仮にTOEICスコアを記載するのであれば、最低650。できれば700以上はほしいところです。
- 英語スコアや資格は資格取得欄に記載する
たまに学歴の欄に記載してしまう人がいますが、見逃されやすいです。英語資格スコアや海外でとった資格は資格の欄に記載することで目にとまりやすくなりますので、資格の欄に記載するようにしましょう。
- 資格で表現できないものは自己PR欄に記載する
自分が希望している企業の仕事内容につながる経験をしているにも関わらず、資格を取得したわけではない場合、学歴の欄に何を学んできたかを記載してもよいのですが、学歴の欄は見逃されがちです。
自己PRの欄に何を学んで、どの部分がその企業の仕事で役に立てるのか、貢献できるのかをしっかりアピールしましょう。
- 学歴詐称と疑われかねない記載をしない
語学留学の場合、学校名は当然英語になるのですが、その期間が数ヶ月の場合、期間が短いのに英語名で進学留学をしたかのように記載している、と思われかねません。
短期の語学留学の場合は履歴書に記載しないか、記載する場合は語学留学であることが明確にわかるように記載しましょう。
短期留学を就職活動でアピールする方法
ストレートにいうと、数ヶ月の短期留学は企業としては留学とは思っていません。しかし、留学としてプラスの印象を与えられるとしたら、その留学で何を得てきたかです。
短期間に飛躍的に英語資格のスコアを上げたのであれば、その期間の努力、集中力を評価しますし、資格を取得したのであれば、その目的意識を評価します。
また、海外経験という部分での人生経験で、自分の成長を具体的に語れるのであれば、それも大きなアピールポイントになります。
短期留学での語学力に関しては、よほど飛躍的な英語力の向上を英語資格スコアとして証明できる人以外はアピールにならないと思ったほうがよいです。間違えても、「留学前は話せなかったけど、今は話せます。」という抽象的なアピールはしないでください。
まとめ
短期留学を履歴書に書いていいものか、そして書く場合の履歴書の書き方、注意点、就職活動でのアピールの方法をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
とりあえず留学のことを伝えたら、何かしらアピールポイントになると思っている人もいるかもしれませんが、短期留学は内容によってはマイナス評価になる場合もあります。
短期留学を就職活動のアピールとして使いたいのであれば、帰国後よりも留学前のリサーチをしっかりして、何を学ぶかを明確にしてから留学に行くことが大事になってきます。
就職につながる本気の短期留学をしたい人は、留学前に何を学ぶか、何を得てくるのか、明確な目的意識をもって留学し、仕事につながる資格が取得できるようであれば、ぜひチャレンジしてみてください。
短期留学を就職につなげられるかどうかは自分次第です。短期集中で留学を頑張ってみましょう!