「weirdo」がどのような意味を持つ英単語かご存知ですか。
日本語では「おもしろい」という言葉を「オモロイ」「おもろ」などと原型を崩して表現する言葉がたくさんあります。
英語も同様に、英単語の表記を少し崩しただけで意味や使い方はまったく同じ英語のフレーズはたくさんあり、そのうちのひとつが「weirdo」です。
この記事では「weirdo」が持つ意味と使い方、「weirdo」とよく似た意味を持つ言葉、覚えておくと便利な英語のスラングを紹介します。
ネイティブとの会話やSNS投稿のために活用してみてください。
1.「weirdo」の意味は?
「weirdo」は、「weird(変な)」と「do(行動)」を合わせた英語のスラングです。
「おかしな行動をとる人」「変人」などの意味で使うことができます。
原型である「weird」は「変な」「おかしな」「普通とは違う」など状況や人について説明する言葉であるのに対して、「weirdo」は状況や人そのものを指しています。
使い方・例文
具体的にどのようなシチュエーションで「weirdo」が使えるかみていきましょう。
- Look at that weirdo.(あの変わり者のこと見て!)
- You are such a weirdo.(あなたはどんだけ変人なのさ!)
基本的にはインターネット上で使われていますが、「weird(ウィアード)」と「weirdo(ウィアドー)」と若干発音を変えて口語で使うこともできます。
「weird」が持つスラングの意味
本来は若干ネガティブな意味を含めた単語ですが、若者の間では褒め言葉として使われる機会が増えています。
- This is extremely weird.(超変わってるね)
本来の意味で捉えてしまうと「変わり者」がネガティブなニュアンスになりますが、「extreamly」をつけることでポジティブなニュアンスに変換されます。
シチュエーションや声のトーンなどで判断する必要がありますが、相手を批判しているのではなく最大級の賞賛をこめた表現です。
また、「weird out」と2単語を並べると「ドン引きする」というスラング英語になります。
- That really weirded me out.(マジでドン引きした…)
- You better stay there. They will be weirding you out.(ドン引きされるから待ってたほうがいいよ)
文章の流れによって「weird」の部分を変える必要がありますが、相手がドン引きされたときは「weird you out」で自分がドン引きしたときは「weird me out」と使います。
2.「weirdo」と似た意味を持つ英単語
「weirdo(変わり者)」の代わりに使える英単語は、以下のとおりです。
- strange
- odd
- bizarre
それぞれの意味と例文について解説します。
strange
「strange(ストレインジ)」は、もともと「奇妙な」「不思議な」「道な」などの意味を持つ言葉で、「weirdo」の代わりに使うことができます。
- That’s strange.(それは奇妙だね)
- His language was quite strange to me.(彼の言語は私にとって未知なものだった)
「weird」は「気味が悪い」のように若干ネガティブなニュアンスが含まれているのに対して「strange」は「普通ではない」という事実を述べる言葉です。
最近では「weird」がポジティブなニュアンスでスラング化しているものの、相手に誤解を与えることなくネガティブなニュアンスをこめたくない場合は「strange」が最適です。
odd
「odd(オッド)」は、もともと「変わった」「奇妙な」などの意味を持つ言葉で、「weirdo」の代わりに使うことができます。
- She got a really odd sense of humor.(彼女は風変わりなユーモアの持ち主だ)
- It’s odd that nobody told me about this fact.(誰もこの事実を教えてくれないなんておかしいだろ)
「weirdo」の代替として使えるとお伝えしましたが、「odd number」で「奇数」を意味し、「20 odd years」で「20年あまり」を意味します。
このように「変わった」とは全く異なる使い方もしているため注意が必要です。
「odd」は「strange」ほどネガティブなニュアンスはなく、「odd」よりも奇妙さの度合いが強いときに使うことができます。
フォーマルなニュアンスもあるため、ビジネスシーンや畏まった場面では、「weird」や「starange」よりも適しています。
bizarre
「bizarre(ビザー)」は、「おかしな」「普通ではない」などの意味を持つ言葉で「weirdo」の代わりに使うことができます。
- They are very bizarre animals.(すごく奇妙な動物たちだ)
- I went to the restaurants of bizarre design.(風変わりなデザインのレストランに行った)
「weird」はネガティブなニュアンスがこめられているのに対して、「bizarre」は普通ではなさすぎる故に「おもしろい」「信じられない」などの意味も含みます。
3.若者やネットで頻繁に使われている英語のスラング
ここからは「weirdo」の意味と使い方を覚えるついでに知っておくと便利な今話題の英語のスラングを紹介します。
snatched(イケてる)
「snatched」は、「イケてる」「キマってる」など最高にクールだということを伝えたいときに用いられる英語スラングです。
- Your dress is snatched.(ドレスキマってるね)
同義語として「fashional」や「perdect」があります。
基本的にはファッションやメイクなど目で見ることができるものに対して褒めるときに使います。
lit(最高)
「lit」は、「最高」「楽しい」などを表現したいときに用いられる英語スラングです。
- That drinking party was so lit.(飲み会最高だったね)
もともと「lit」には「(酒や麻薬に)酔っ払っている」という意味があります。
やや上の世代の人に「lit」を使うと、泥酔や麻薬依存者と誤解される可能性があるため注意が必要ですが、若者の間ではスラングの意味が先行して使われています。
GOAT(史上最強)
「GOAT(ゴート)」は「Greatest of all time」の略で「史上最強」を意味するインターネットスラングです。
「goat」は動物のヤギと同じスペリングですので、「GOAT」の代わりにヤギの絵文字を投稿するネットユーザーも多いです。
サッカー選手のリオネル・メッシや野球選手のマイク・トラウトなどの投稿で「GOAT」やヤギの絵文字が溢れているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
ちなみに、野球選手の大谷翔平に「GOAT」を使う人もいますが、マイク・トラウトが先に「GOAT」と認定されていたため、代わりにユニコーンと言われています。
slay(爆笑)
「slay(スレイ)」は、「爆笑」「成功」「感心」などを表現したいときに用いられる英語スラングです。
- Trever Noah’s joke slayed.(トレバー・ノアのジョークはウケる)
ちなみに「slay」にはもともと「殺す」という意味があり、今でもオンラインゲームなどでは本来の意味で使われることがあります。
日本語でも爆笑した時に「死ぬ」「死ぬほどおもしろい」などと表現することがあるとおり、「殺す=笑わせる」が英語でも成り立っているようです。
slay(爆笑)
「chill(チル)」は、「まったり」「落ち着く」などを表現するときに用いられる英語スラングです。
- I am just chilling at home.(今は家でまったりしてるよ)
本来は「冷えている」「冷たい」などの意味がありますが、現在は「easy going(のんき)」「laid back(ゆったり)」とほぼ同義語で使われています。
スポティファイやアップルミュージックで「chill music(チルミュージック)」と検索すれば、カントリー調の洋楽などがたくさんヒットします。
4.英語のスラングを使う時の注意点
英語のスラングを使うときの注意点は、以下のとおりです。
- ビジネスシーンや目上の人には不適切
- 意味や使い方を正しく理解してから使う
それぞれの注意点について解説します。
ビジネスシーンや目上の人には不適切
英語のスラングは基本的にはカジュアルなシチュエーションで使うものですので、ビジネスシーンや初対面の人、目上の人に使うのは控えましょう。
「英語には敬語がない」というイメージを持っている日本人が多くいますが、英語にも丁寧な言葉遣いやビジネス用の表現というのは存在します。
つまり、ネイティブの人たちでもフォーマルな場面とカジュアルな場面で英語を使い分けているのです。
日本でも「乙(お疲れ様)」や「草(爆笑)」などをフォーマルな場面で使わないように、英語のネットスラングも使う場面には気を遣いましょう。
インターネット上や、親しい間柄であれば失礼に当たることはありません。
意味や使い方を正しく理解してから使う
ラップやヒップホップの歌詞に登場するスラングや、セレブたちがSNSで使っているスラング、海外ドラマや洋画で話されているスラングはかっこいいからつい真似したくなります。
しかし、意味や使い方を正しく理解せずにスラングを使っていると、誤解を招いたり、教養が足りない人として認識される可能性があります。
英語のスラングの中には、性的な表現が含まれていたり、人種差別的な表現が含まれているものも多いです。
たとえば、黒人のコミュニティで「Hey bro(やっほー)」のようなニュアンスで使われている「Nigger」は、黒人同士以外で使うことは絶対にできません。
もともとは、黒人に対する強い人種差別的な意味があり、アジア人やヨーロッパ人が使うと、暴力事件に発展したり、ビジネスの場面ではクビになってもおかしくありません。
このように「ネイティブが使っているから」という理由だけで、英語のスラングを多用するのは危険です。
5.まとめ
この記事では、「werido」の意味と使い方、一緒に知っておくと便利な英語のスラングについて紹介しました。
「weirdo」は「weird」と「do」が融合した英単語であり、原型の「weird」はポジティブな意味のスラングとしても浸透していることがわかりました。
英語のスラングは、若者の間を中心に常に新しい言葉が作られていたり、新しい意味を持つようになったりしています。
インターネットのSNSや英語圏の友達と話すときに、文脈が理解できなかったり、検索しても出てこない英単語があればスラングの可能性が高いです。
スラングは覚えるだけでは楽しくないので、ぜひ実践として会話やSNSで取り入れてみましょう。