ネイティブと会話をしていて「OMW!!!」とメッセージをもらい「どういう意味だろう?」と困惑していませんか。
英語圏では単語や文章が長いときにそれぞれの頭文字をとって省略するネットスラングがたくさんあります。
「OMW!」は、ネットスラングの一種で友だち、家族、シチュエーションによってはビジネスの同僚にも使える便利な単語です。
この記事では、「OMW」の意味と使い方、オンラインチャットとSNSで使える英語のスラングを紹介します。
1.「OMW!」の意味は?
「OMW」は「on my way」の略語であり「今向かってるよ」「今帰ってるところだよ」を意味します。
誰かと待ち合わせをしている場所に向かっているときや帰宅中のシチュエーションで使えます。
たとえば、「I’m OMW to your house.」で「今、あなたの家に向かってるからね」という意味になり、相手に自分の状況を伝えられます。
また、「OMW」は単体でも使えるので、文章に入れ込まないで短いメッセージとしても活用できます。
あなたが到着予定時刻に遅れているとして、友人が「Are you headed here?(もう着くの?)」と連絡してきた場合、「OMW」と返事をすれば短い言葉で急いで向かっているニュアンスが伝わります。
さらに「OMW, be there in 5 min!(今向かってる、5分でつくから!)」と状況に関する情報を付け加えると親切です。
OMWはいつから使われるようになった?
「OMW」の歴史についてリサーチしてみると、英語圏では主に2000年代初期からインターネット上で使われるようになったことがわかりました。
2000年代初期といえば、SMSやインターネットのメッセージアプリが普及し始めて、人々はチャットでのコミュニケーションを取る機会が増えました。
IRL(in real life)の友達や家族、オンラインビデオゲームの仲間たちと何気ない会話をする機会が増える中、「on my way」という言葉が使われるようになりました。
2003年、オンライン辞書「urban dictionary」に「OMW:On my way, very useful in games.(OMW:ゲームの中で「今から行くよ」という意味で使える略語)」という説明で追加されました。
つまり、現在は友達や家族のコミュニケーションとして使われるようになっていますが、複数人でゲームをしているときに助けが必要な時など、「今からそっちに行くよ」「助けに行くよ」という使い方で広く知られるようになったようです。
ネイティブは誤魔化すときにOMWを多用する?
「OMW」はネイティブの間では”便利な英語”として頻繁に多用されているようです。
たとえば、ベッドに寝転んだ状態で待ち合わせ時間に遅れていると気付いた場合、実際に向かっているわけではなくても「OMW」を使うケースがあります。
日本でも電車に乗っていないのに「今、電車に乗った!」といってみたり、まだ近くにいないのに「もうすぐつく!」と嘘をついてしまうことはあるでしょう。
同じようなニュアンスで英語圏のネイティブたちは「OMW」を使っているのです。
ある意味便利な言葉ですが、もちろん遅刻時間が延びれば、後から嘘はバレますので乱用には注意が必要です。
OMWの代わりに使える言葉「OTW」とは?
「OMW(on my way)」の代わりに「otw(on the way)」を使うケースも散見されます。
直訳すると「on my way=私の道にいる(目的地に向かっている)」と「on the way=その道にいる(目的地に向かっている)」で同じ意味になります。
ほとんど同じ意味ですが、使い分けるとすれば「on my way」は送る相手のいる場所に向かっているときに使い、「on the way」は送る相手のいる場所とは異なるところに向かっているときに使います。
たとえば、自宅に帰るときや待ち合わせ場所に向かっているのであれば「OMW(on my way)」でOKです。
一方、学校や会社など送る相手がいない場所に向かっているのであれば「otw(on the way)」が適切です。
使い方を間違えたからといって違和感を感じることはほとんどありませんが、完璧に使い分けたいのであればシチュエーションを意識しましょう。
2.「OMW」の使い方・例文
実際に「OMW(on my way)」を使った例文は、以下のとおりです。
- Don’t worry. I’m OMW.(心配しないで、今向かってるから)
- Just left the house. I’m OMW now.(今家出て、向かってるところ)
- OMW, I’ll be there in half an hour.(今向かってる、1時間半で着くよ)
- OMW.(向かってる)
「OMW」は単体として使うほか、追加の情報を付け加えることでより急いでいる雰囲気が伝わったり、相手をケアするニュアンスが含まれます。
シチュエーション別で使い分けてみましょう。
3.「OMW」のようにオンラインゲームで使える英単語
ここからは「OMW」のようにオンラインゲームで使えるインターネットスラングを紹介します。
afk:away from keyboard
「afk」は、「away from keyboard」の略語で「キーボードを離れている=ゲームを離脱する」を意味します。
複数人でプレイをしていると、ついついプレイ時間が長くなり、ゲームを抜けなければならない状況にもなるでしょう。
そんなとき「ちょっと抜けるね」とほかのプレイヤーに伝えたいシチュエーションで使います。
ama:ask me anything
「ama」は「ask me anything」の略語で「なんでも聞いてね」という意味です。
はじめてゲームに参加するとき、英語圏のゲームチームにいれてもらったときなどに他のプレイヤーから「ama」といわれる可能性があります。
また、自分が何度もプレイしているゲームで慣れないプレイヤーがはいってきたときは「ama」を使うとゲーム内の雰囲気をよくできるので使ってみましょう。
gtg:good to go
「gtg」は「good to go」の略語で「行くのに良い=準備完了」を意味します。
サバイバルゲームなどで重装備が完了したり、HPが回復して戦闘態勢に入れる合図として使えます。
相手から「gtg」ときたときには、戦う準備ができているサインになるので見逃さないようにしましょう。
nt:nice try
「nt」は「nice try」の略語で「よくトライした=よくやったね」を意味します。
チームを鼓舞したいときやゲーム仲間がスーパープレイを繰り出したときに、投げかけてあげましょう。
op:over power
「op」は「over power」の略語で「強すぎる」を意味します。
ボスの情報を共有するときやチーム戦で何かに立ち向かうとき、使ってみましょう。
2ez:too easy
「2ez」は「too easy」の略語で「簡単すぎる=楽勝」を意味します。
ゲームで簡単にクリアできたときやチームワークがうまく機能して先に進めたときなどに使ってみましょう。
w8:wait
「w8」は「wait」の略語で「ちょっと待って」「待機」を意味します。
ゲームの準備に時間がかかっていてスタートするのを待ってほしいときやプレイ中に置いてかれそうになったときなどに使えます。
brt:be right there
「brt」は「be right there」の略語で「今向かってる」を意味します。
「OMW(on my way)」とよく似た意味合いで使われていてゲーム中に仲間を助けに行くときなどのサインとして頻繁に使います。
glhf:good luck have fun
「glhf」は「good luck have fun」の略語で「がんばれ、楽しんでね」を意味します。
ゲームを途中で抜けなければならないときなどの別れの言葉として使えます。
なにも言わずに突然抜けるのは、まわりも驚いてしまうので何か言葉を残すのがマナーです。
rts:real time strategy
「rts」は「real time strategy」の略語で「リアルタイムストラテジー」を意味します。
リアルタイムストラテジーとは、オンラインゲーム上で複数のプレイヤーが同時にリアルタイムでプレイすることです。
オンラインゲームに馴染みのない方は聞き慣れないかもしれませんが、ゲームのプレイ方法の一種として知っておくと便利です。
tldr:too long, didn’t read
「tldr」は「too long, didn’t read」の略語で「長すぎて読めないよ」を意味します。
オンラインチャットなどで自分が離席した合間に大量のメッセージが流れていて読みきれないときなどに使えます。
とくにグループでゲームをプレイしているとすべてのメッセージに目を通すのは難しいでしょう。
読みきれないとき、重要なポイントを把握したいときに便利な言葉です。
LMK:Let me know
「LMK」は「Let me know」の略語で「教えてね」「連絡よろしくね」を意味します。
遊びの誘いをするときに「LMK, when you are free!(いつが暇か教えてね)」と使えます。
もしくは「if you need any help, LMK anytime!(何か助けが必要ならいつでも連絡してね)」でもOKです。
IDK:I don’t know
「IDK」は「I don’t know」の略語で「わからない」を意味します。
日本語でも「わかんない」「知らん」などオンラインチャットで使う機会は多いので英語での略語を知っておくと便利です。
JK:Just kidding
「JK」は「Just kidding」の略語で「冗談だよ」「ジョークだよ」を意味します。
英語圏では「アメリカンジョーク」「ブラックジョーク」という言葉があるとおり、日本以上にジョークをいう文化があります。
しかし、テキスト上でのやり取りでは表情が見えないからこそ誤解を招く発言をしたり、悪気なく相手を傷つけるリスクがあるので注意が必要です。
そこで「JK」を付け加えておくと、相手はシリアスにとらえずジョークとして受け取ってもらいやすくなるので便利です。
とはいえ、「JK」と言えば何を言ってもいいわけではありませんので発言には気をつけましょう。
4.まとめ
この記事では「onw」の意味と使い方、英語圏で使われるようになった背景とオンラインゲームで使えるインターネットスラングを紹介しました。
最近では友だちや家族同士でも使う機会の増えた「OMW」ですが、当初はオンラインゲームの用語だったのです。
短縮した英語表現はテキストをする時間を短くできるのでサクサクと会話したいときに便利です。
ほとんどのインターネットスラングが単語の頭文字を組み合わせたシンプルなものですので、使えそうな言葉はまとめて覚えておきましょう。