SNSやゲームなどのテキストチャット、もしくはLINEなどのメッセージアプリで「nvm」というアルファベットの並びを見たことがあるでしょうか。
見たことがある人は「これってどういう意味だろう?」と気になったこともあるかもしれませんね。
そこでこの記事では、ネット上でよく使われるnvmという表現について、その意味や使い方、そして類似表現をご紹介していきます。
こちらを参考にすれば、nvmという表現がうまく使いこなせるようになるはずですよ。
nvmってどういう意味?
まずはnvmとは一体何なのかというところからご説明しましょう。
nvmとはNever mindの略。そしてNever mindとは「気にしないで」「やっぱりなんでもない」という意味です。
nvmおよびNever mindは使い方によって意味が少し変わります。
たとえば相手が何か失敗をしたときに使うと、「大丈夫、気にしないで」という意味だと理解されます。
もしくは、何かを言いかけたり、何かを言ったけど相手に伝わらなかったときに使うと、「あー、やっぱりなんでもない」「大したことじゃないよ」という雰囲気で理解されます。
シチュエーションによって、2通りの意味があることに気をつけましょう。
nvm/Never mindの使いどころ
意味だけがわかっても、適切な使い方をするのは難しいですよね。
そこでここからはnvmとNever mindの使いどころについて解説します。
nvmはインターネットスラング
nvmという略語の方は、主にインターネット上の文字でのコミュニケーションで使われるカジュアルな表現です。つまり、インターネットスラングなんですね。
日本語にも「ググる」「リムる」などのネットスラングがたくさんありますが、日本語のそれに比べると、英語のネットスラングはバリエーションがかなり豊富かもしれません。
nvmはネットスラングですから、使いどころには注意が必要です。しかし、日本語のネットスラングの使いどころとほとんど共通していますから、日本語の場合と同じようにしていれば、間違いを起こすことはないでしょう。
1つ相違点があるとすれば、日本語のネットスラングは普段からネトゲやSNSに親しんでいる人のみに通じる一方で、英語のネットスラングはインターネットをがっつり使っていない人に対しても通用度が高いということです。
Never mindは日常会話でも使われる
nvmの元となっているNever mindは日常会話の中でよく使われる表現です。カジュアルな表現ですが、ビジネスシーンでも割と親しい間柄であれば、使っても問題にはなりません。
とは言え、トラブルを避けるために、英語に慣れるまではビジネスシーンでは使うのを控えた方が良いでしょう。
使いどころは誰かに謝られたときなどに「大丈夫」「気にしないで」と言いたい時。サラッと明るめに言えば、相手を安心させることができます。
また、相手に言っていることが通じなかったり、理解してもらえなかったりしたときに「まあいいや」「やっぱ何でもない」「気にしないで」と言いたい時にも使います。
ただこの使い方をすると「なになに?」と質問されることもあるので、心の準備をしておくことをおすすめします。
nvmを使うときの注意点
Never mindは日常英会話の中でもよく使われますが、nvmはネットスラングのため、使うときには少し注意しなければならないこともあります。
ここからは、nvmを使うときの注意点を解説します。こちらを参考にすれば、nvmが適切に使えるようになるはずです。
口語では通じない
nvmはテキストでのコミュニケーションで使われる略語です。そのため、アルファベットをそのまま読んで「エヌ・ヴィー・エム」と発音しても、通常の会話の場合は相手に意味が通じません。
テキストチャットなどでnvmを使い慣れていて、うっかり実際の会話の中でも使ってしまわないように気をつけましょう。
テキストチャットでnvmをよく使う人は、「ネヴァー・マインド」と心の中で発音しながらテキストを入力すれば、会話の中でアルファベットをそのまま読むのを防げるでしょう。
ビジネスのやりとりでは使わない
nvmはネットスラングですから、たとえ文字のコミュニケーションであっても、ビジネスでのやりとりの中では使わないようにしましょう。
ビジネス上でのメールやテキストチャットなら、Never mind.も同僚以外には使わない方が良いです。
英語のビジネスメール・チャットは、日本語のそれよりもずっとカジュアルなため、ついつい癖で使ってしまいそうになる人もいるかもしれませんが、くだけすぎた表現はNGということを忘れずに。
nvmが通じない人もいる
日本語のネットスラングや略語も通じない人がいるように、英語のネットスラングも通じない人には通じません。
nvmは比較的誰にでも通じやすい略語の1つですが、それでもあまりテキストでのコミュニケーションになじみがない人だと、意味がわからないかもしれません。
特に年配の方やネイティブ以外の外国人と英語でやりとりをするときは、使うのを避けた方が良いでしょう。意図が伝わらず、スムーズな会話が難しくなってしまいます。
nvm/Never mindの使い方
ここからは、nmvおよびNever mindの使い方を例文でご紹介します。それほど使い方が難しい表現ではありませんから、例文を参考にぜひ使ってみてくださいね。
nvm
※ここでご紹介するnmvを使った例文は、nvm以外の部分も本来は略語が使われることが多いのですが、理解しやすいようにnvm以外の部分は略語を使わないようにしています。
例文1
A: Sorry, I made a mistake!
B: nvm
(日本語)
A: ごめん、間違えちゃった!
B: 気にすんな
こちらは失敗した人に「気にしないで」という使い方のnvmですね。単にnvmと打ちこめば良いので、ネットゲームなので急いでいるときにも、使いやすい表現です。
例文2
A: Did you just call me?
B: No, why?
A: nvm, it must be someone else then.
(日本語)
A: 今電話した?
B: いいや、なんで?
A: なんでもない。だったら他の人からだろ。
こちらの場合は「やっぱりなんでもない」と「気にしないで」の中間くらいの意味で使われているnvmです。
「気にしないで」と訳しても、通じますよね。ですが例文1の「気にしないで」とはニュアンスが若干違います。
ニュアンスが違っていても、何かを気にしないでいてほしいときには、nvmは使いやすい表現です。
Never mind
日常会話でよく使われるNever mindですが、使い方自体はnvmと変わりありません。略さないだけですから、ほぼ同じ使い方と言って良いでしょう。
例文1
A: I forgot about our dinner date!
B: Never mind! We can reschedule it.
(日本語)
A: ディナーデートのこと、忘れちゃってたよ!
B: 気にしないで!また別の日に計画しよう。
例文2
A: You know that Maria isn’t single, right?
B: What do you mean? I don’t understand.
A: Well, never mind.
(日本語)
A:マリアは独身じゃないって知ってるよね?
B:どういうこと?よくわからない。
A:やっぱなんでもない。
使い方については、nvmと共通するため、詳しい解説は省きます。
ちなみに、日常会話の中だと、どちらかと言うと例文2の方の意味で使われていることが多く、例文1のように「気にしないで」と言うときには、他の表現を使うことが多いです。
Never mind/nvmに似た表現
「気にしないで」「大丈夫」と言いたいときには、never mindやnvmのほかにもさまざまな表現が使えます。
ここからはいくつかnever mind/nvmに似た表現をご紹介します。
No problem/np
「問題ないよ」という意味のこちらの表現。略された形のnpはnvmと同様に、テキストでのコミュニケーションでも使われます。
相手が失敗して謝ってきたときに加えて、何かに感謝されたときにも「気にしないで」という意味で使える使用頻度の高い表現です。
Don’t worry
こちらは「心配しないで」というニュアンスの強い表現です。
相手の失敗に対しての声かけとして使える他、何かを不安に思っている人や落ち込んでいる人に対して、「そんなに不安にならないで」「大丈夫だよ」という意味で使えます。
No worries
No worriesはDon’t worryに似ていますが、使い方はどちらかというとNo problemの方が近いです。謝られたときにも感謝されたときにも使えます。また、頼み事をされたときに言えば「もちろんいいよ」という意味になります。
なんとなくnwという略語もありそうですが、nwはno wayの意味なので注意しましょう。
nvm/Never mindが使えるようになれば会話がより自然に!
今回ご紹介したnvmおよびnever mindは、日常的によく使われる表現です。使いこなせるようになれば、会話がより自然になるため、英語でのコミュニケーションを楽しめるでしょう。
使いどころに注意しつつ、積極的に使って練習してみてくださいね。