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「material girl(マテリアルガール)」は1984年にマドンナがリリースした楽曲として知られており、洋画や海外ドラマの挿入歌にもなっています。
「material」を直訳すると「物質」「材料」になるため、直訳では意味がわかりません。
「material girl」はどのような意味があるのか、マドンナで歌われている歌詞の内容とその意味、恋愛トークで使えるネイティブ英語、恋愛ソングを紹介します。
1.「material girl」の意味は?
「material girl(マテリアル・ガール)」には「物欲の強い女」「金銭面を重視する女」という意味があります。
見た目や中身、ロマンや愛情よりもどれだけお金を持っているか、貯金ができているか、多くの資産をもっているかを重視する女性に対して使われます。
やや皮肉な意味合いでも使われることが多く、よほど大きな喧嘩になり相手を侮辱したいときにしか直接的には使われません。
恋愛の話をしていて、「何よりもお金が大切でしょ!」と思うのであれば自分を「material girl」と表現することもできます。
しかし、ジョークとして受け取ってもらえるとは限りませんので、誤解をされないためには言い方や場の空気を選ぶことが重要です。
2.マドンナの歌「Material GIrl(マテリアル・ガール)」とは?
アメリカで絶大な人気を誇る歌手・マドンナが「material girl」というタイトルの楽曲をだしました。
「material girl」のサビをみていきましょう。
cause we are living in a material world And I am a material girl You know that we are living in a material world And I am a material girl |
簡単に訳すと「私たちはマテリアル・ワールドに住んでいて、わたしはマテリアル・ガールなの」となります。
正直、サビの部分のみを聞いただけでは何のことかさっぱりわかりません。
そこで歌詞の意味を理解するために冒頭のAメロをみていきましょう。
some boys kiss me, some boys hug me, I think they are okay. If they don’t give me proper credit, I just walk away. They can beg and they can plead, but they can’t see the light. (That’s right) Cause the boy with the cold hard cash is always mister right. |
冒頭部分の歌詞をみると、「キスやハグをして口説くのはいいけど、何も分かってないのね。いつだってお金を持っている子が1番偉いんだから」となります。
最近の楽曲では考えられないような大胆な歌詞が印象的ですが、マドンナが歌手として高く注目されるきっかけとなった一曲です。
ちなみにマドンナは「material girl」を振り返って「(自身の出した曲の中で)1番嫌いな曲」と発言しています。
とはいえ、歌詞とは別にリズミカルで中毒性の感じられる音楽リズムが魅力で、現代アーティストもカバーをするほど支持されているのです。
元ネタはマリリン・モンローの「ダイヤモンドは女の親友」
マリリン・モンローといえば1950〜1960年に”典型的な金髪美女”のビジュアルで世界的なヒットをし、セックスシンボルとして世代を超えて愛され続けている女優です。
映画『紳士は金髪がお好き』でダイヤモンドやお金持ちの男の人にしか興味のない主人公・ローレライを演じたマリリン・モンロー。
ローレライはショーガールとして生計を立てているのですが、そのショーの1曲に「ダイヤモンドは女の親友」という歌が登場します。
「わたしはダイヤモンドをくれる紳士が大好きなの」という歌い出しから、「キスは素敵だけど家系の助けにはならない」「女が歳をとると、紳士たちは離れていくけれど、ダイヤモンドの輝きはずっとそばにいてくれる」と歌います。
歌の中では、愛よりも富が大切だと訴え続けるのです。
鼻で笑ってしまいたくなる人もいるかもしれませんが、常に華やかな世界に身を置きスポットライトを浴びるマリリン・モンローは妖艶で魅力的です。
ぜひ、マドンナの「material girl」が誕生するきっかけになった映画『紳士は金髪がお好き』をご視聴ください。
3.恋バナで使える英単語
「material girl」には直訳では伝わらない意味があることがわかったところで、英語圏のネイティブたちが使っている恋バナフレーズを紹介します。
Stud(スタッド)
Studは、精神的に自立していて成功している男性のことを意味します。
先ほど紹介した「material girl」は、ロマンや愛情よりもお金を持ってる男が好きというニュアンスで男性からも女性からもあまり良い印象を与えません。
そんなとき、経済的にも精神的にも自立したいわゆる完璧ボーイが好みであることをマイルドに使えるのが「stud」です。
一方で、誰からも好かれるいわゆる「モテ男」という意味でも使えます。
He is literally a stud. He is smart, good at football and so nice!(彼って典型的なモテ男だよね、頭良くてサッカー上手なうえにみんなに優しくってさ。)
crushing(クラッシング)
Crushingは、片思いをしているときに使う単語です。
「I crush on him/her」を使うと「彼/彼女のことを好きになっちゃった」となります。
身近な人にも使えますが、アイドルやアスリートなどに対しても使えるので汎用性が高いです。
恋バナで使うのであれば「Hey, are you crushing someone?(最近好きな人いないの?)」のように使いましょう。
またいい感じの相手がいるときに「I like you(好きだよ)」「I love you(愛してる)」の代わりに「i crush on you」を使うと「君のことを好きになっちゃった」と少し砕けた言い方に変わります。
「気づいたら好きになっちゃった」「本能のまま惹かれた」というニュアンスになるため、相手をどきっとさせることができます。
Netflix and chill(ネットフリックスアンドチル)
Netflix and chillは、ネイティブがよく使う言葉で体の関係を持ちたい相手に使う誘い文句のひとつです。
「ネットフリックスを見てゆっくりしない?」と聞いていますが、これを言っている本人は映画やドラマを見る気はありません。
英語圏に留学中で異性から「netflix and chill」と誘われたときは、ただ映画を見て終わるわけではありませんので注意が必要です。
その気が無ければはっきりと断りましょう。
I’m taken.(アイムテイクン)
I’m takenは、「彼氏/彼女がいる」ということを意味します。
直訳すると「わたしは取られている」となりますが、ネイティブは恋人がいるかどうかの確認で使います。
街中で気になる異性がいたときに「Do you have a boyfriend/girlfriend」と聞くと直接すぎるため「are you taken?」を使うのが一般的です。
また、誰かに口説かれたときに恋人がいるから誘いに乗る気がないときも「I’m taken」と言えば相手は引き下がるでしょう。
ネイティブでなければ馴染みのないフレーズですので英語圏の人と恋愛をするときには知っておくと便利です。
ex(エックス)
Exは、元カレ・元カノを意味します。
Ex boyfriend / Ex girlfriendのようにつかえますが、「ex」単体で使っても意味は通じます。
「Ex sent me messages, but i ignored.」で「元カレ(元カノ)からメッセージ来たけど無視してやった」となります。
過去の恋愛話をするときに使いやすいので覚えておきましょう。
テキスト上でも口語のコミュニケーションでも使われています。
Player(プレイヤー)
Playerは、遊び人や浮気性の人を意味します。
あまり良い言葉選びではありませんので、使う場面には気をつけた方が良いでしょう。
あなたの仲良くしている友達が、悪い人に引っかかりそうになっているときにコソッと使うのが適切です。
4.洋楽で人気な恋愛ソング
最後に恋愛をしているときに聴きたくなる洋楽を紹介します。
Thinking out Loud/エド・シーラン
エド・シーランの「Thinking out Loud」は、世界最大の音楽祭典のグラミー賞で最優秀賞を受賞したことでも知られています。
歳をとっても君を愛し続けるという歌詞をマットボイスなエド・シーランが優しく儚く歌っています。
語りかけるような歌い方で心を包み込んでくれます。
Just the way you are/ブルーノ・マーズ
恋愛は良いことばかりではないけれど、悪いところを含めてすべてを愛し合っていくと謳っています。
アップテンポでノリノリになれるので結婚式のお色直しなど明るい場面で使われることも多いでしょう。
Sugar/マルーン・ファイブ
こちらも日本を含め世界中の結婚式で定番となっている歌で、ミュージックビデオでは一般人の結婚式にMaroon5がスペシャルゲストとして登場するサプライズ映像が使われています。
誰にとっても最高で最も幸せな瞬間に流される曲にふさわしく、聞いてるだけでスキップしたくなるような明るい気持ちにしてくれます。
A thousand miles/ヴァネッサ・カールトン
「1,000マイルも離れた距離でも歩いて会いに行きたい」と切望する失恋ソングです。
さまざまな恋愛映画でも流されるほどの王道で、大きな恋愛を終えた後に大声で歌って悲しみに浸るのにぴったりです。
I really like you/カーリー・レイ・ジェプセン
中毒性のあるサビのリズムが魅力で、とにかく好きで好きで仕方がない気持ちが溢れた歌です。
天真爛漫で好きになった相手に一直線に愛を伝えるような素直な歌詞を聴いているだけで、良い恋愛ができるような気分になれます。
One call away/チャーリー・プース
ハスキーボイスが魅力のチャーリー・プースが歌うOne call awayは、一途に愛する女性を思う気持ちが綴られています。
「スーパーマンだって僕に敵うもんか、電話1本で僕は君の元にすぐに駆けつけるよ」と愛情に溢れる歌詞が魅力です。
5.まとめ
この記事では、「material girl」の意味とマドンナの歌の意味、恋愛で使える英語スラング、恋愛を歌った洋楽をまとめました。
「material girl」は、中身や見た目、ロマンよりもお金を持っていることが大事と思う女性のことを指していますが、マドンナの歌が誕生するきっかけにはマリリン・モンローの映画が影響していました。
ぜひマドンナのミュージックビデオとマリリン・モンローの映画を比較して共通点を見つけてみてください。