英語で会話をする友達などとのメッセージのやりとりの中で「jk」と送られて、意味がわからず戸惑ってしまったなんて経験はありますか?日本語だとJKは女子高生というネットスラングが一番よく知られていますから、外国人からjkなんて言われると、ギョッとしてしまいそうですよね。
ですが英語のjkの意味は日本語の場合とは全く異なるんです。
この記事ではjkの意味や使い方、そして似た種類の言葉をご紹介していきます。メッセージングアプリやSNSなどでよく使われる言葉なので、覚えておくと便利ですよ。
jkの意味とは?
英語で使われるjkとは「Just kidding.」の略です。「Just kidding.」は「ただの冗談だよ」という意味。ですから、jkと送られてきたら、その前にその人が言った発言が冗談であり、本気ではないということを表しています。
日本語でも冗談を言うことがありますが、英語圏だと日本よりもさらにちょっとしたジョークを言うため、jkはかなりよく使われるため、目にすることも多いかもしれません。
日本語で使われるjkの意味
ちなみに日本語でも冒頭の「女子高生」という意味以外でjkが使われる場合があります。日本語の場合は小文字に合わせて、大文字のJKも見ることが多いかもしれませんね。
日本語のJKの意味は、下記のようにたくさんあるようですよ。
- 女子高生/女子校生(Joshi Kousei)
- 自宅警備員(Jitaku Keibiin = ひきこもり)
- 常識的に考えて/常考(Jou Kou)
- You’ve gotta be kidding!(まさか!)
- You’re kidding me.(冗談でしょ)
- Stop kidding me.(冗談はやめてよ)
- No kidding!(まさか!)
これに加えて、「冗談」の意味のjkも使われることがあるのだとか。特にネットゲームで世界の人たちと遊んでいる人だと、「冗談」の意味も定着しているようです。
日本語のネットスラングとスペルが共通してしまっているのは偶然ですが、日本語の場合は「冗談」という意味よりも他の意味で使われることが多く、さらにさまざまな意味があるため文脈で判断することが必要です。
英語の場合のjkは、ほとんどの場合「冗談」の意味ですから安心してくださいね。
jkの使い方や使いどころ
jkの意味がわかったら、今度は使ってみたいと思う人もいるはずです。そこでここからは、jkの使い方使いどころなどを詳しく解説していきます。
例文も含めて解説するので、特にネット上のテキストメッセージなどで海外の人と話すことがある人は、こちらを参考にしてくださいね。
jkはネットスラング!
jkという略語は英語のネットスラングのひとつ。ですから、インターネット上のテキストのやりとりで使われています。
たとえばSNSの投稿やリプ、LINEやWhatsAppなどのメッセージングアプリ、そしてネットゲームの中のテキストチャットなどで見ることが多いです。
口語では使われることはなく、音声による会話や普段の日常的な会話の中で「冗談だよ」と言いたいときは「Just kidding.」とフルで言います。ちなみに、この表現もカジュアルな会話の中ではよく使われる表現ですから、一緒に覚えておくと良いでしょう。
jkはネットスラングですから、フォーマルなやりとりでは使えません。
英語圏のビジネスにおけるメッセージのやりとりは、日本人が習うビジネス英語とはかけ離れたカジュアルなものではありますが、さすがにスラングは使われていませんから、注意しましょう。
プライベートな場面でのみ使える略語と覚えておけば、失敗せずにすむはずです。
jkの使いどころ
jkは「ただの冗談」「冗談だよ」というニュアンスの言葉ですから、冗談を言ったときに使えます。また、自分の発言を撤回したいときなんかに使うこともあります。
具体的にどんな風に使われているのか、例文を作ってみました。
例文1
A: I’ve never liked you.
B: What?
A: jk! Of course I’ve always liked you a lot!
(日本語)
A:君のこと、好きだったこと一度もないんだよね。
B:は?
A:冗談だよ!もちろん、ずっと君のことが大好きだよ。
例文2
A: Your mom is so pretty! I wanna go on a date with her.
B: Seriously?
A: jk, but she is really attractive.
(日本語)
A:君のお母さんはとてもきれいだね!デートしたいな。
B:マジで?
A:それは冗談だけど、彼女は本当に魅力的だよ。
実際のテキストメッセージの中では、他の部分も略して書かれていることも多いのですが、例文の中ではわかりやすいように「jk」以外の略語・ネットスラングは使っていません。
ちなみに「jk」は、「なーんてね」「嘘だって」のようなノリでも使えます。そんな表現を上の日本語訳に当てはめてみれば、jkのニュアンスやノリがわかるのではないでしょうか。
jkjkと繋げることも
日本語では「冗談冗談」と連続して言うことで、冗談であることを強調することができます。それはこのネットスラングの「jk」も一緒で「jkjk」と繋げて表記されることもあります。
この場合のニュアンスは日本語の「冗談冗談」「うそうそ」という感じとほとんど同じですから、日本人にとっては覚えやすいでしょう。
こちらも例文を作ってみたので、例文の中でニュアンスを感じ取ってみてください。
例文
A: I’m thinking of taking yoga classes.
B: Yeah, you should cos you got fat.
A: What are you talking about?
B: jkjk! Chillax!
(日本語)
A:ヨガのクラスを取ろうか考えてるんだよね。
B:そうした方がいいよ。君太ったからね。
A:なんの話よ?
B:うそうそ!落ち着いて!
jkjkと繋げる場合は、上記の例文のように慌てて前言撤回をしていることも多いです。「なーんてね、冗談冗談」という感じの軽いノリで使われることもありますが、この慌てた前言撤回パターンも多いので、このニュアンスを知っておくと、より会話が楽しめるかもしれませんね。
just kiddingなら普通の会話の中でもOK
jkはテキストのみで使われるネットスラングで口語では使われないというのは、前述のとおりです。しかし、「just kidding」は日常会話の中でよく出てきます。普通に使ってしまって問題ありませんから、「冗談だよ」と言いたい場合は「just kidding」と言えばいいでしょう。
ただし、jkのように「just kidding, just kidding.」と繋げて言うのは、あまり一般的ではありません。
また、スラングというわけではありませんが、カジュアルな英語表現ですから、フォーマルな場では使わないことにも注意しましょう。そもそもフォーマルな場だと、ジョークを言うこと自体があまりないかもしれませんね。
Just kidding/Kiddingの日常会話での使い方
jkはネットスラングですが、just kiddingなら日常会話でも使われます。意味は同じで「冗談だよ」ですが、日常会話の中で「冗談だよ」と言いたい場合は、ほかの表現が使われることも多いです。
そこでここからは、「冗談だよ」と日常会話の中で言いたいときの英語表現も例文とともにご紹介していきます。
Just kidding
jkの元となっているjust kiddingは、会話の中では下記のような感じで使われています。
例文
A: Can I quit my job?
B: Are you serious? What are you gonna do then?
A: Just kidding! I’m just feeling too tired from work today.
(日本語)
A: 仕事をやめてもいいかな?
B: 本気なの?その後どうするつもり?
A: ただの冗談だよ!今日は仕事で疲れすぎてるんだ。
基本的に「just kidding」と言う場合は、その前の発言を撤回する時に使われるイメージです。テキストメッセージの場合だと、撤回の意味はあまりなく「冗談!」というだけでも使えるのが、少しだけニュアンスの異なる部分ですね。
Kidding
実際の会話の中では「just」をつけずに「kidding」だけで使われたり、just以外の言葉がくっつけられる場合が多いです。
こちらも例文と一緒に解説します。
例文1
A: I got fired.
B: Are you kidding me?
(日本語)
A:会社をクビになったよ。
B:冗談でしょ?
この「Are you kidding me?」は会話の中で非常によく使われるフレーズです。本当に冗談と思っているわけではなく「嘘だと言ってほしい」「信じられない!」といった気持ちがこめられています。
以下のように、同じような使い方のフレーズがいくつかあるので、こちらもあわせて覚えておくと良いでしょう。
例文2
A: John is so funny! He’s always kidding around.
B: It can be annoying, though.
A: But at least his jokes are always harmless.
(日本語)
A:ジョンはとても面白いね!いつもふざけてばかりで。
B:それにイライラすることもあるけどね。
A:でも彼のジョークは、少なくとも誰も傷つけないよ。
Kidding aroundで、冗談ばかりを言っているという意味になります。
こちらの例文で「joke」という単語が使われていますが、「冗談だよ」は「I’m joking.」とも言えるので、こちらも覚えておくことをおすすめします。「ジョーク」は日本語でも使われるので、jokeという動詞の方が日本人にとっては使いやすいかもしれませんね。
jkは使いどころを見極めて使おう!
文中のとおりjkはネットスラングですから、その使いどころを間違えてしまうと、気まずい思いをするかもしれません。フォーマルな場面や口語では使えないことを意識しながら、使ってみてくださいね。
普段の会話の中で使うならkiddingやjust kiddingとなりますから、こちらも使えるようになれば、英会話の幅が広がりますね。