TwitterやInstagramなどのSNSやLINEなどのメッセージングアプリで英語のやりとりをしている人は、「imao」というアルファベットの並びを見たことがないでしょうか。
インターネット上の文字のやりとりでは、文字数が限られていたり、長い単語をタイプすることが面倒だったりすることから、こうした略語がよく用いられています。ですから、インターネットを通して文字のやりとりをする場合、こうした略語を理解できると、コミュニケーションがスムーズになるでしょう。
今回ご紹介するimaoという略語は、とてもよく使われる表現のひとつです。この記事ではimaoの意味や使い方、そして使うときの注意点をご紹介します。こちらを参考にすれば、imaoというネットスラングを上手に使えるようになるはずですよ。
imaoって何?
imaoとは「in my arrogant opinion」の略語です。元の言葉を見ても、意味が良くわからないという人もいるでしょう。そこでまずは、imaoの意味や使い方について解説していきます。
imaoの意味
imaoの元の形は「in my arrogant opinion」だというのは、前述のとおりです。”opinion”というのは、「意見」という意味の単語ですが、そこに”arrogant”という言葉が入ると解釈が難しいですよね。
arrongantは「傲慢な」「横柄な」という意味を持つ単語です。この単語の意味だけを見ると、あまり良い印象のある言葉ではありませんね。
このarrogantがopinionにくっつくことで「あえて言わせてもらうなら」「大胆に言うなら」「ぶっちゃけ」というようなニュアンスが出来上がります。
つまりは、「ちょっと傲慢になって言っちゃうと」といった感じですね。
imaoとimoの違い
今回ご紹介するimao(in my arrogant opinion)という言葉は聞いたことがなくても、in my opinionやその略語であるimoは知っているという人もいるでしょう。
in my opinionという表現は、「私の考えでは」という意味で、ビジネスシーンでもカジュアルシーンでも良く使われています。こちらはあくまで「自分の意見を言いますよ」と言う前置きであり、「ぶっちゃけ」「大胆に言えば」といったニュアンスは含まれません。
むしろどちらかと言うと、「これは私個人の意見ですが」といった、少し謙虚なニュアンスを感じさせるフレーズです。
しかし、”arrogant”という単語がくっつくと様子は激変。「ぶっちゃけ」という謙虚とは正反対のニュアンスになるのです。
imaoとimoは文字や言葉の並びが非常によく似ており、「意見を言う」という点においては共通していますが、そのニュアンスはかなり違うということを覚えておきましょう。
imaoの使い方や使いどころ
imo (in my opinion) はどういった時に使えば良いかわかっても、imaoはちょっと難しいと感じる人もいるでしょう。ですが、あまり難しく考えすぎる必要はありません。
日本語で言えば「ぶっちゃけ言うとさ」「ぶっちゃけさー」という気持ちのときに、imao・in my arrogant opinionを使うと良いのです。
日本語でも「ぶっちゃけ」という言葉をフォーマルシーンや目上の人には使わないように、英語でもこの表現をフォーマルシーンなどで使うことはほとんどありません。もし使うとすれば、声のトーンを変えたり、その前後の英語をとても丁寧な表現にするでしょう。
そうした細かいことはネイティブでもない限り、感じとるのが難しいですから、とりあえずはフォーマルな英語が必要な際には、この表現を使うのは避けましょう。
ただし、類似表現であるin my opinionの方は、フォーマルシーンでも使えます。
imaoを使うときの注意点
imaoはネットスラングのため、使うときには注意が必要な表現でもあります。ここからは、imaoを使うときの注意点をご紹介します。
imaoを使う際には、以下のことに注意をすれば、トラブルや誤解を避けられるでしょう。
テキストでのやりとりのみで使う
imaoという略語は、主にインターネット上での文字のやりとりで用いられています。そのため、アルファベットをそのまま発音しても、口語では伝わりません。imaoを使い慣れている人には伝わるかもしれませんが、そもそも口語で使う表現ではありませんから、口語で使うと不自然です。
ですから、文字以外のやりとりでは使わないようにしましょう。
ちなみにimaoの元となっている「in my arrogant opinion」なら、口語で使ってもOKです。「ぶっちゃけて意見を言うと」と言いたいときには、「in my arrongant opinion」と言うようにしましょう。
フォーマルシーンでは使わないこと
imaoはネットスラングなので、フォーマルシーンには適していません。ですから、たとえ文字のみのやりとりであったとしても、ビジネスでは使わないようにしましょう。
少し気をつけないといけないのは、英語圏でのビジネスシーンでは、割とカジュアルな英語で会話をしているということです。特にメールやチャットのやりとりは、カジュアルかつ簡潔なことが多いため、カジュアルシーンと混同して、imaoを使ってしまうことがあるかもしれません。
たとえ、カジュアルな英語でビジネスをしていたとしても、仲良しの同僚でもない限りは略語は使われないことに注意しましょう。
また、in my arrogant opinionも、そのニュアンスが少々微妙な表現ですから、フォーマルシーンでは使わないのが得策です。
LMAOと混同しないように注意!
imaoと字面が似ている表現にLMAOというものがあります。小文字で打つとlmaoとなり、imaoと非常に似ているのですが、意味は全く違うので、間違えないようにしましょう。
ちなみにLMAOは「laughing my ass/arse off」の略で、ちょっと下品な感じで「爆笑」と言いたいときに使います。アメリカ英語なら”ass”、イギリス英語だと”arse”となるこの単語は、お尻のことです。
こちらはちょっと下品な表現なので、下品な表現を避けたい場合は、使わないように気をつけましょう。
ちなみにimaoはネットスラングではあるものの、下品なニュアンスはありません。完全にカジュアルな感じでお話しをしている相手なら、使っても問題ないでしょう。
「ぶっちゃけ」というニュアンスがあることを忘れないこと
imaoには「ぶっちゃけ」「大胆に言っちゃうと」というニュアンスがあることを忘れないようにしましょう。このことを忘れて、癖でimaoと使うと、そんなにぶっちゃけていない時に相手を混乱させてしまうかもしれません。
たとえば、あまり言うべきではないかもしれないことを言うときは、敢えて率直に意見を告げるとき、または誰かの悪口を言う時なんかに適しています。
ただ意見を言うだけなら、imo (in my opinion)を使うようにしましょう。
imaoに似た表現
imaoにはimo以外にも似た表現がいくつかあります。そこでここからは、imo以外のimaoに似た表現をその意味とともにご紹介します。
こちらも併せて覚えておけば、ニュアンスにあわせた使い分けができるようになるはずですよ。
imho (in my humble/honest opinion)
imhoは「in my humble opinion」、もしくは「in my honest opinion」の略です。
in my humble opinionは、「私のつたない意見では」「個人的な意見なんですけれど」という雰囲気で、imoを丁寧で謙虚にした表現です。こちらはその謙虚さからビジネスでも使われる表現ですから、略語でなければビジネスシーンで使ってもOKです。
in my honest opinionの方は、「私の率直な意見ですが」といった雰囲気の表現です。こちらはhumbleを使った表現とは違い、謙虚さはプラスされていませんが、imaoよりも丁寧なニュアンスです。
この2つの略語であるimhoは、パッと見ただけでhumbleなのかhonestなのかはわかりません。文脈やその場のノリで推察するしかないでしょう。
しかし多くの場合は、honestよりもhumbleの略として使われていることが多いですし、どちらにしても私的見解を述べていることは変わりませんから、神経質になりすぎる必要はないでしょう。
imnsho(in my not so humble opinion)
imnshoはとても長い略語ですね。こちらは「in my not so humble opinion」の略で、「はっきり言って」「正直なところ」「ちょっとした意見ですが」といったニュアンスを持ちます。
honestを使った表現に似ていますが、honestよりはやや謙虚さが感じられます。
略語が長いので、無理に使う必要はありませんが、こうした表現もあると覚えておきましょう。
impov(in my point of view)
impovはin my point of viewの略で、「私の見解では」「私の考えでは」という意味です。意味としてはimo、およびin my opinionと似ており、使い方もほぼ同じです。
ですので、imo/in my opinionを自分や話している相手が使った直後などに、別の表現を使いたいときの言い換え表現として覚えておきましょう。
tbh (to be honest)
tbhはto be honestの略で、こちらもよく使われるネットスラングです。意味は「正直言うと」「実は」という感じですね。
こちらはスラング感のない表現ですから、フォーマルシーンで使ってもおかしくはありません。ただし略語はカジュアルシーンのみにとどめておきましょう。
imaoはぶっちゃけた意見を言える便利表現!
今回ご紹介したimaoは、imo/in my opinionではちょっとぶっちゃけ感がなくて物足りない時に使える、便利な表現です。
使い方や使いどころさえ間違えなければ、文字でのやりとりをより楽しめるようになるので、ネイティブがどのように使っているかも参考にしつつ、ぜひ使ってみてくださいね。