テレビゲームが好きな人の中には、eスポーツを楽しんでいる人もいるのではないでしょうか。eスポーツをプレイしていると、世界中のプレイヤーたちとゲーム内でチャットをすることもあるはず。そんな時、さまざまな英語の略語を目にすることがありますよね。
そんな略語の中のひとつが今回ご紹介する「gg」です。「gg」と言われてどんな意味かパッとわかる人は少ないかもしれませんね。
この記事ではeスポーツのテキストチャットでよく使われる「gg」の意味や使い方について解説していきます。eスポーツを楽しんでいる人は、ぜひこちらを参考に世界中のプレイヤーたちとの会話を楽しんでくださいね。
ggの意味とは?
ggとは「Good Game」の略で、「良いゲームだったね」という意味です。
eスポーツでは世界中のプレイヤーたちと対戦ゲームをすることになりますが、その試合が終わった際にお互いを讃える意味で「良いゲームだった」「おつかれさま」のような意味をこめて使うのです。
テキストチャット上で略語を使う場合は小文字で記述されることが多く、「GG」よりも圧倒的に「gg」の方を目にします。見慣れていないとタイプミスかと思ってしまいそうですが、見逃さないようにしましょう。
ggの使い方や使いどころ
ggは「良いゲームだったね」という意味ですから、eスポーツなどを楽しんでいて、対戦が終わった際に使います。相手が勝ったときや、勝敗にかかわらずチームメンバーを労いたいときなどに使うのが適切です。
対戦後はゆっくりチャットをしない場合もありますが、「gg」だと一瞬で打てますから、すぐに画面遷移してしまうときでも使えるでしょう。
このggという略語はeスポーツ以外でも使われることがあるかもしれませんが、基本的にネットゲーム上で使われるものです。日常生活では使われませんし、テレビゲームに馴染みがない人だと、ネイティブ相手でも伝わらないかもしれません。
ですから、ggは主にネットゲーム上で使われるローカルなスラングだということを覚えておきましょう。
ちなみに、日本人同士の間でもこの「gg」が使われることがあります。その場合は「GG」と大文字表記されることも少なくありません。
「GGでした」と日本語と混ぜて使われることもありますし、自分のチームが負けそうなときに「終わった」という意味で「もうGGだ」なんていうこともあります。
日本人のみでゲームをすることがある人は、そういう使い方もされることを覚えておきましょう。
ggを使うときの注意点
ggはネット上のスラングであることもあり、使うときには注意すべきこともあります。ここからは、ggを使うときの注意点を2つ解説します。
皮肉や中傷にとられるケースもある
「良いゲームをありがとう」「おつかれさま」という気持ちをこめてメッセージを送りたい場合は、「gg」と送るのは正しい使い方です。
ですがもしも、相手がボロ負けしたときや、失敗をしてしまったときなどに「gg」と送ると、皮肉だと思われてしまうことに注意しましょう。特に自分が勝って相手が負けた場合は、皮肉ととられて相手を怒らせてしまうかもしれません。
相手との関係性にもよりますし、相手の捉え方にもよるのですが、皮肉ととられる可能性があることを考えると、自分が負けて相手を賞賛したいときに使うのが無難でしょう。
ちなみに前述でも少し触れているとおり、自分のチームのメンバーに向けてggを使う場合は、勝敗は問いません。なぜなら、自分自身も負けているからです。
その場合は「負けてしまったけど、おつかれさま。楽しかったね。」というようなニュアンスでとってもらえるでしょう。
ggが伝わらない相手もいる
ggという表現は、ネットゲーム上で広まっている表現です。そのため、前述のとおり日常生活で使っても通じないことがほとんどでしょう。また、口語表現ではないため、口で「ジージー」と言ったりはしません。
ですから、基本的にはネットゲーム上なら使っても大丈夫と思いたいところですが、ネットゲーム上であっても、相手にggが伝わらない場合もあります。
ゲーム上での対戦相手が英語に流暢とは限りませんし、ネットゲームスラングを知っているとは限りません。また、ネットゲームはタイトルごとにローカルなルールや流行りがあるため、タイトルによっては「gg」という表現が使われない場合もあるのです。
つまり、eスポーツでもggが伝わらなかったり、不自然に思われたりするケースもあるということ。ですから、まずは周囲が使っているかどうかを見てから、使うようにすると良いでしょう。
ggって言われたらなんて返せば良い?
ゲーム上でのチャットのやりとりに慣れていなければ、いざ「gg」と言われても、どう返して良いか混乱してしまうかもしれませんね。悩んでいるうちに、画面が遷移して、返事をする機会を失うこともあるでしょう。
ggと言われた場合の返し方は、シチュエーションによって異なります。ここからは、ggと言われたときに、どう返せば良いのかをシチュエーション別に解説します。
自分が大差で勝った場合
自分が大差で勝った場合に相手から「gg」と言われた場合は、ありがとうと言えばよいだけです。もちろん普通に「Thank you」「Thanks」などと返しても良いのですが、ゲームのチャット上では下記のようにもっと略された形も使われています。
- ty
- thx
上は「thank you」の略、下は「thanks」の略ですが、どちらもよく使われていますから覚えておきましょう。
ちなみにtyとthxは、ゲーム上のコミュニケーションだけではなく、テキストメッセージで幅広く使われています。海外の友達とメッセージングアプリを使ってコミュニケーションを取る場合や、SNSでのリプライでも使えますから、覚えておくととても便利です。
僅差で自分が勝った場合
僅差で自分が勝って、「やっと勝てた」「なんとか勝てた」なんてシチュエーションの場合は、相手にggを送っても皮肉とは捉えられないことがほとんどです。
そんなシチュエーションで相手からggと言われた場合には下記のような返し方ができます。
- You too/u too(そちらこそ)
- Yeah, gg. (そうだね、ありがとう。)
- It was close! gg.(接戦だったね。良いゲームだった。)
長めの文章は、ゆっくりチャットができる場面に使いましょう。
チームメイトに言われた場合
自分のチームの勝敗にかかわらず、チームメイトにggと言われたときには、「上記の僅差で自分が勝った場合」と同様に、「あなたもね」という意味をこめて「you too(もしくはu too)」や「Yeah, gg」などが使えます。
また、ちょっとイギリス英語っぽい表現にはなりますが「Indeed(確かにね)」と返しても良いでしょう。
「It was fun.(楽しかった)」と、文章で返しても構いません。
僅差の場合や、チーム内の会話の場合は、基本的に相手を賞賛しても皮肉と捉えられることはありませんから、リラックスして、お礼を言ったり相手を賞賛仕返したりすると良いでしょう。
gg以外のeスポーツで使われる略語
eスポーツでは、gg以外にもさまざまな略語が使われています。ここまでに紹介した「ty」「thx」もそれにあたりますが、この他にも非常によく使われる略語が存在しています。
eスポーツで使われる略語はかなり多いですし、ローカルなものもあるのですべてを紹介するのは難しいのですが、ここでは非常によく使われるものに限り、その意味や使い方を簡単にご紹介します。
ggs/wp
ggsとwpは、ggの類語表現です。
ggsはgood gamesの略、wpはwell playedの略となります。
ggsはggと同じ意味ですが、複数回にわたって対戦が続いた場合、最後の対戦を終えて解散するときに使います。
well playedの略であるwpは、ggとほぼ同じ意味なのですが、ggよりも丁寧な表現となります。また、相手を賞賛する意味がより強いので、紳士的にゲームを終わりたいときなんかに使うとよいでしょう。
sry (Sorry)
「ごめんね」と言いたいときはsryをよく使います。自分が何か失敗してしまったときなどに、さっと打ち込むと良いでしょう。
ただ日本人は謝りすぎなので、日本語の感覚でsryを使いすぎていると「何で謝っているんだろう」と思われてしまうかもしれません。本当に大事な局面で失敗したときや、自分のせいでゲームの進行が止まってしまったときなどに使いましょう。
np(No problem)
「問題ないよ」「大丈夫」と言いたいときは、No problemの略語であるnpがおすすめ。
誰かが失敗して謝られたときや、誰かに何かをして、そのお礼を言われたときなんかに使うのが適切です。
ただし、ゲームが終わった際に「一緒にゲームをしてくれてありがとう」と言われて、npと返すのはおすすめできません。自分が付き合ってあげたというニュアンスを含み、上から目線に感じられるからです。
その場合は、「you too」と返すなど、相手にもお礼を言い返しましょう。
mb (My bad)
自分がミスをしたときは、sryも使えますが、こちらの自分の失敗を認めるmy badの略語であるmbもよく使われます。自分のミスだよと伝えたいときには、こちらの表現を使いましょう。
brb (Be right back)
brbはネットゲームが広まるよりも前から使われているネットスラングです。チャットでの交流が流行していた頃には見られていた表現なので、もう20年以上の歴史があるかもしれません。
意味は「すぐに戻ります」「ちょっと離席します」といった感じです。トイレなどに行く際に、少し離席するときなどに使うと良いでしょう。
ggを使うのはネットゲーム上のみ!
ggという表現は、英語の略語ではありますが、Thank youの略語であるtyやFYI(for your information)などと違い、基本的にはeスポーツ・ネットゲーム上のチャットのみで広まっている表現です。
それ以外の場面では通じないことも多いですから、状況に合わせて使うようにしてくださいね。