自分の学年について話す際、「1st grade」「2nd grade」と表現すれば良いのでは?と認識している方も多いかもしれませんが、実は間違いです。
細かくお伝えすると、アメリカ英語とイギリス英語で異なりますが、英語圏への留学を検討しているのであれば、正しく自分の学年を伝えられるように覚えておきましょう。
この記事では、「私は大学2年生です」を英語でいう方法、留学先で使える学位に関連する英単語や知っておくと便利な自己紹介フレーズを紹介します。
1.「大学2年生」は英語でなんという?
大学2年生は、英語で「Sophomore」と言います。
見慣れない英単語かもしれませんが、読み方は「サファモア」「ソフォモア」「ソフォモー」などに近いです。
「2nd grade」の片鱗すら残っておらず、困惑してしまう方もいるでしょう。
「Sophomore」には2つの語源があると言われているため、語源を知っておくと、見慣れない英単語でも頭に入りやすいでしょう。
「sophomore」の語源について
元々は「sophumer」というスペリングで使われており、ギリシャ語の「sohos(賢い)」と「moros(愚か)」が融合して現在のスペリングになったとの定説があります。
ギリシャ語の「sohos(賢い)」と「moros(愚か)」の意味を持つのであれば、大学2年生を「Sophomore」にするのは、哲学的と言えるでしょう。
大学4年生は就職準備の年として、1年生より(学力的に)賢く、3年生より(学力的に)愚かという表現は奥深さを感じます。
また、「Sophomore」の前半部分(Sopho)はPhilosophy(哲学)のsophyから来ているという定説があります。
「Philosophy」は、「philo(愛)」と「sophy(知恵)」を繋げて哲学を意味しており、知恵を愛するという英単語です。
「Sophomore」の後半部分は(more)は、「より多くの」のような意味を持つため、「Sopho(知恵)」と組み合わせると「より多くの知恵」となります。
どことなく洗練されたイメージを抱くことができます。
他の学年を英語にするとどうなる?
大学2年生を英語にすると「Sophomore」ですが、その他の学年の英単語について見ていきましょう。
英単語 | 読み方 | |
大学1年生 | Freshman | フレッシュマン |
大学2年生 | Sophomore | ソフォモア |
大学3年生 | Junior | ジュニア |
大学4年生 | Senior | シニア |
他の学年を意味する英単語と比較してみると、さらに「Sophomore」だけ異質に感じるかもしれません。
また、「Junior(大学3年生)」は、日本語として「ジュニア向け」「ジュニアサイズ」などと使われていることから幼いイメージを抱きやすいです。
新入生のニュアンスを持つ「Freshman(フレッシュマン)」や高齢を意味する「Senior(シニア)」は、比較的覚えやすいでしょう。
混乱するとすれば、「Sophomore(ソフォモア)」と「Junior(ジュニア)」です。
覚えるコツとしては、大学3年生と大学4年生を「Junior(ジュニア)」と「Senior(シニア)」として同時にインプットする方法があります。
自分の学年を知っておくと、校内での自己紹介以外に、アカデミックオフィスや重要書類の記載時にも役立ちます。
「Sophomore」が持つ別の意味
「Sophomore」は、名刺の「大学2年生」の意味以外に、形容詞として以下のような意味で使われています。
・(高校、大学の)2年生の
・(大学の)2回生の
・未熟な
すでにお伝えしている通り、「Sophomore」は、ギリシャ語の「moros(愚か)」が五件としてあると言われています。
「未熟な」という意味の表現が使われているのは、ギリシャ語の語源が影響しているのかもしれません。
「Sophomore」の使い方
「Sophomore」の使い方を例文と一緒に見ていきましょう。
・I am sophomore.(私は2回生です)
・I went to study trip during my sophomore year in college.(高校2年生で修学旅行に行った)
・This course is for freshmen and sophomores.(この授業は1年生と2年生向けです)
・My favorite artist released a sophomore album last month.(私のお気に入りのアーティストが2枚目のアルバムを先月出したの)
「Sophomore」を名詞として使う分には、英単語ひとつで意味が理解できるため、文章を組み立てられなくても相手に通じます。
ただし、英語をスムーズに話せるようになるためには、文章の中に「Sophomore」を入れて伝えられるように練習しましょう。
イギリス英語では「Sophomore」を使わない?
「Sophomore」を使うのはアメリカ英語のみで、イギリス英語では以下のように学年を表します。
・1年生:first year
・2年生:second year
・3年生:third year
・4年生:forth year
この表現であれば、日本人でも馴染みがあり覚えやすいでしょう。
もちろん、イギリス英語の表現はアメリカでは通用しますし、アメリカ英語の表現はイギリスでも通用します。
とはいえ、アメリカ英語とイギリス英語はそれぞれ発音、文法、ボキャブラリーが大きく異なりますので、現地の表現を優先して使うのが賢明です。
イギリスで「Sophomore」を使うと、イギリス人から「この人は、アメリカ英語で喋るんだ」という印象を与えます。
「イギリスでアメリカ英語を話すことが悪い」というわけではありませんが、英語を話す際に余裕があれば、使い分けた方が良いでしょう。
2.学位に関する英語一覧
ここからは、「Sophomore」と一緒に覚えておくと便利な学位に関する英単語を見ていきましょう。
大学を表す英語表現
大学を英語にする場合、「University」と「Collage」の2種類があります。
日本語では、大学を細分化して表現することはほとんどありませんが、英語では明確な違いがあるため、留学先が「University」か「Collage」か正しく認識しましょう。
アメリカの場合、学生数や学部数が多く、大学院まである大規模な総合大学のことを「University」と表現します。
一方、複数の学科や大学院のない比較的小規模な大学のことを「Collage」とよび、2年で卒業できる短期大学(コミュニティ・カレッジ)も含みます。
ちなみにイギリスでは、規模の大きい大学を「University」とよび、中学卒業後の継続教育機関や専門学校のことを「College」と呼び、アメリカと少し異なるため注意が必要です。
海外では、同じ4年で卒業しても「University」か「Collage」まで細分化されているため、相手に誤解されないためにも正しく伝えるようにしてください。
学部や専攻分野を表す英語
まず、学部に関する英語の表現は、2種類あります。
・Department
・Faculty
それぞれの言葉の意味は、ほとんど同じなため、具体的な違いを理解しようとする必要はありません。
あえて深く理解しようとするのであれば、場合によってはFacultyの方がより大きな部類で、Departmentの方が細分化した部類になります。
Departmentの中にさらに詳しく分類したFacultyがあるという認識でOKです。
同じ学部内であれば、学年を伝えるだけでも良いですが、教養科目(liberal arts)など他の学部の人たちと交流することがあれば、自分の学部を伝える必要があります。
自分の学部は英語でなんというのか確認しましょう。
・法学部:Laws
・教育学部:Education
・医学部:Medicine
・薬学部:Pharmaceutical Sciences / Pharmacy
・工学部:Engineering
・保健学部:Health Sciences
・文学部:Literature
・理学部:Science
・農学部:Argriculture
・獣医学部:Veterinary Medicine
・経済学部:Economics
・商学部:Commerce
・経営学部:Bussiness Administraition
・教養学部:Liberal Arts
・音楽学部:Music
・神学部:Divinity
・美術:Fine Arts
・建築学部:Architecture
・情報科学部Computer and Information Sciences
「Department of ○○」「Faculty of ○○」の○○の部分に自分の学部の英単語を埋めれば、「○○学部」「○○専攻」という意味になります。
ちなみに、「Department」や「Faculty」の代わりに「Major」を使うことも可能です。
・I major in Law.(私は法学を専攻しています)
・My major is Education.(私の専攻は教育です)
・I graduated with a major in Literature.(私は文学部を卒業しました)
このようにいくつかの方法で学部や専攻について説明することができます。
学位を表す英語
続いて、学位についても英語で説明できるように見ていきましょう。
・学士:Bachelor
・修士:Doctor
・博士:Master
・専門職学位(法務博士):Juris doctor
・専門職学位(教職博士):Master of Edtucation
・短期大学士:Associate degree
主に、「学位」「修士」「博士」が一般的に使われています。
ちなみに、大学を卒業したら「学士」、大学院を卒業したら「修士」、大学院の博士課程やはなせ後期過程を終了したら「博士」の学位が授与されます。
3.留学先の自己紹介で知っておくべきポイント
海外の大学では、日本の大学以上に、年齢、出身、性的嗜好の異なる人たちが同じ空間に集まる傾向にあります。
せっかく仲良くなろうと思って声をかけたのに、自己紹介のタイミングで相手を不快な思いにさせてしまうこともあるでしょう。
ここでは、知っておくと安心な自己紹介のポイントについて紹介します。
英語が苦手であればその旨を伝える
英語圏には、英語をネイティブ言語としている日本人や他のアジア系の学生も多くいるため、英語が第二言語であることを伝えると相手もゆっくり話してくれます。
仲良くなろうと無理して、相手の早い英語を聞き取れた素振りを見せたり、なんとなくで「Yes」「No」と答えると、さらに距離が遠くなる可能性もあるため注意が必要です。
「My English is not perfect yet.(私の英語はまだ完璧じゃないんだよ)」「Please speak more slowly.(もう少しゆっくり話してください)」といえばOKです。
英語が話せないから友達にならないなんて人はほとんどいませんので、等身大の自分でいられる環境づくりに努めましょう。
「なぜ」を答えられるようにする
自己紹介の時に、留学生に対しては「なぜこの学校を選んだの?」「なぜこの国に来たの?」など興味を持って聞いてくる人が多いです。
また、「なぜこの学部を専攻しているの?」もよく聞かれる質問です。
相手は真剣に議論をするつもりで聞いておらず、簡単なスモールトークとして質問している可能性が高いので、難しく考えずに答えましょう。
答えた後は、「How about you?(ちなみに、あなたは?)」と返してあげると、より会話を深掘りできます。
初対面で年齢は聞かない
日本では、18歳でそのまま大学に入学する人がいたり、年齢によって敬語の使い分けをするため、自己紹介で年齢をいう場面が多くあります。
しかし、英語圏では、30歳を過ぎてから大学に進学したり、金銭的な事情で数年働いてから大学に進学する人も多くいます。
年齢によって敬語や敬称の使い分けもないため、初対面で年齢を聞くのは失礼と感じる方もいるため注意しましょう。
初対面で年齢を聞いてくる人もいるため、一概に「失礼な質問」というわけではありませんが、円滑にコミュニケーションを取るためには聞かないに越したことはありません。
4.まとめ
この記事では、「大学2年生」の英語表現について解説しました。
アメリカ英語では「Sophomore」、イギリス英語では「second year」ということで、留学先の国に合わせて使い分けましょう。
また、英語圏では同じ大学でも「University」と「Collage」の使い分けがあり、間違えてしまうと相手を誤解させる可能性があります。
この記事では、学部や学位に関する表現もまとめているので、覚えて使ってみてください。