「留学に行きたい!」と思っても、肝心の資金がなければ留学はできません。とはいえ、長期になればなるほど必要なお金は大きくなります。確実に留学にいくためには、計画的に貯金を行い、資金を調達することが必要です。ここでは留学資金をためるためのポイントを紹介します。
目次
留学プランと予算をたてる
「留学」と一言で言っても、留学先の国や地域、入学する学校、期間、目的、滞在する方法は一人ひとり異なります。当然ながら、留学プランによって必要なお金は変わってきます。
留学資金をためるためには目標設定が大切。1年間で貯金する目標が50万円なのか、100万円なのかで、貯めるための行動もかわります。目標から逆算をして計画を立てましょう。
1.目標となる目安の金額を知る
まずは目標となる目安の金額を知りましょう。留学先や期間、通う学校ごとの目安の費用を紹介します。
語学留学(通うのは語学学校) | 大学 | |||
期間 | 3か月 | 6か月 | 12か月 | 1年間 |
アメリカ | 61.5~96万円 | 123~192万円 | 246~384万円 | 256~466万円 |
カナダ | 67.5~87万円 | 135~174万円 | 270~348万円 | 233~313万円 |
オーストラリア | 84~96万円 | 168~192万円 | 336~384万円 | 195~335万円 |
ニュージーランド | 69~81万円 | 138~162万円 | 276~324万円 | 145~265万円 |
イギリス | 81~99万円 | 162~198万円 | 324~396万円 | 256~386万円 |
ワーキングホリデーの場合、現地での就業が可能なので、上記の目安の費用よりも少ない費用で行くことができます。ワーキングホリデー以外でも、国によってはアルバイトなどが認められている場合がありますので、現地で働いて生活費のあてにするという選択肢もあることを覚えておくと良いでしょう。
2.どのくらいずつ貯めるかを決める
期間や国などを定めて必要となる目安の費用をしったら、逆算をして資金調達計画を立てましょう。
例として、大学在学中に短期留学を希望しているAさんの資金調達計画を立ててみます。(立てたタイミングは1年生の5月を想定しています)Aさんの情報は下記の通り。
-
- 学年:大学1年生
- 希望の留学先:カナダ
- 希望の留学期間:3か月
- 留学予定タイミング:大学3年生の夏休みを利用
- 入学先:語学学校
- 現在の貯金額:30万円
- 目標と金額:100万円
- 不足分:70万円
- お年玉や臨時収入:5万円程度/年
Aさんは、2年間(24か月)で70万円という目標設定をしました。Aさんの収入源は、アルバイトとお年玉などの臨時収入。臨時収入が増えることはあてにできないので、アルバイトで資金をためます。目標金額から期間で逆算をすると、下記のような資金調達計画が立てられます。
・臨時収入:10万円(5万円×2年分)
・アルバイト:60万円(30万円×2年間)
月々2万円を貯金:8か月×2万円=16万円/年
春休み(2,3月)と夏休み(8,9月)は月々4万円を貯金:4か月×4万円=16万円/年
→(16+16)×2年間=64万円
⇒10+64=74万円 2年間で70万円は達成!
大学の講義や課題などの忙しさから定期的に貯金をするのが難しいという人もいますよね。計画を立ててみて、「これはさすがにきつい」となってしまう場合もあるでしょう。
そんな人は、目標金額と期間を見直してみましょう。貯金期間をのばしたり、目標金額を少し下げたりすることで、実現可能な計画になるようにしましょう。
どうしても期間や目標金額を見直せない場合は、短期アルバイトで集中的に稼いだり、時給が高いアルバイトを選んだりするなど、アルバイトの内容を工夫して貯めてみましょう。
3.可視化する
立てた目標は、何かしらで可視化をしましょう。頭の中だけにとどめておいてしまうと、どうしてもぶれてしまいます。目に見える形で残しておくことで、貯金の進捗状況も分かりやすくなるので貯金への意識がより高まるでしょう。
留学資金をためるポイント
短期バイトで集中して稼ぐ
大学生は講義やゼミなどで忙しい時期もあるでしょう。月々に貯金する金額を定めていても、思い通りにシフトに入れずに稼げないなんてことも。
学期中にアルバイトで一定金額ずつ貯めるのが難しい場合には、短期のアルバイトを活用しましょう。
短期のアルバイトは、一般的なアルバイトよりも時給が高いケースが多いもの。留学資金確保のために学業をおろそかにすることがないよう、夏休みや春休みなどの自由な時間が多いときに集中して稼ぎましょう。
なお、月々の貯金を順調にできる人にも短期のアルバイトはおすすめ。通常のアルバイトとかけもちをするという方法もあるので、早く貯めたい!という人は検討してみてはいかがでしょうか。
自動積立定期預金でもれなく貯金
「自動積立定期預金」は、通常貯金から自動的・定期的に指定する金額を定期預金に預け入れられるというもの。自動で引き落としてくれるので、簡単で確実に積み立てができます。強制的に貯金を行う仕組みになるので、ついついお金を使ってしまうという人におすすめです。
銀行によって異なりますが、一般的には1000円単位で預け入れが可能です。預け入れる金額も変更ができるので、毎月の積み立てが厳しいとなっても安心です。
節約は無理をしすぎない範囲で
貯金のために、食費など必要な生活費も含めて何でもかんでも制限をかけていくと、節約が苦になったり、ストレスになったりしてしまいます。貯金のために節約をするにも無理をしすぎない程度の計画を立てることが大切。
外食の回数は月何回と決める、衣類や趣味にかけるお金も制限するまたは我慢する、など支出すべきポイントと、支出を抑えるべきポイントを分けて、メリハリを持って節約をしましょう。
まとめ
留学にはお金が必要です。留学に行ってみたいけど、費用面で厳しいという人も多いでしょう。留学の費用は決して安くはありません。留学を考えているのであれば、早い段階から留学資金をためる計画をたてましょう。
また、どうしても留学までにお金を用意できる見込みが立たないというときは、奨学金制度を検討することもおすすめ。日本で応募できるものや現地で応募できるものなど様々です。
ただし、奨学金の申請は、留学開始時期の1年以上前に締め切られてしまうという場合もあります。留学準備を始める単会で、応募資格がある奨学金と内容を確認しておきましょう。