留学で気になるのはやはり費用。オーストラリア留学にかかる費用を細かく見てみると、学費・滞在費(生活費)・諸費用に分けられます。その中でも今回は留学前にかかる、渡航費やビザ申請費用、保険料などの諸費用について紹介します。節約できるポイントも紹介しますので参考にしてみてください。
目次
オーストラリア留学にかかる渡航費用
航空券の値段は固定ではありません。使う航空会社や経路、時期、購入のタイミング、燃油サーチャージなどによって大きく変動があります。
日本からオーストラリア行きの航空券は、年間平均で約91,000円(※)
行き先別の相場
日本からオーストラリアは、成田空港からシドニー・ブリスベン・メルボルンに直行便が運航しています。季節によっては、ケアンズやゴールドコーストへのノンストップ便も運航しています。
相場や所要時間は下記のとおりです。
都市 | 空港 | 直行便就航の航空会社 | 相場 | 所要時間 |
シドニー | キングスフォードスミス空港 | カンタス航空/JAL(日本航空)/ANA(全日空) | 約98,500円 | 約9時間20分~9時間50分 |
メルボルン | メルボルン空港 | カンタス航空/JAL(日本航空) | 約92,311円 | 約10時間 |
おすすめの時期
オーストラリアは12月がもっとも高く、年間の平均運賃と比べると約17%アップするというデータ(※)があります。これは、クリスマスシーズンがオーストラリアの夏にあたり、さらに日本の年末年始期間とも重なるため。年始の1月も平均運賃は約9%高くなるようです。逆に9~11月はオーストラリアが冬から春にあたるので、比較的安い時期になります。
私立の語学学校で学ぶ場合、入学時期や期間は比較的自由に決められる場合が多いので、オフシーズンをねらっていくと費用も抑えられますよ。
※スカイスキャナー「https://www.skyscanner.jp/flights-to/au/cheap-flights-to-australia.html」
※価格は、2018年9月23日時点、過去45日間で見つかった最安の概算価格です。利用する検索サイトや航空会社、時期によって変動がありますので、あくまで目安としてご認識ください。
オーストラリア留学にかかるビザ申請費用
オーストラリアに留学するためにはビザが必要になります。
期間や目的によって必要なビザが変わります。ビザによって条件や申請料も異なりますので、どのビザが必要かを確認して申請を行いましょう。
【観光ビザ(ETAS イータス)】
3か月以内の滞在であれば、「ETAS(イータス)」と呼ばれる、簡単な手続きで取得できる電子ビザを取得します。ETASは電子ビザなので、パスポートにシールやスタンプを押すということはありません。そのため、入国の際に持っていなくても問題ありません。
ETASの申請料金自体は無料です。しかし、別途システム利用料金が必要になります。
オーストラリア政府・移民局のサイトから申請を行う場合には、AU$20(1,640円※)が必要です。
【学生ビザ】
学生ビザは、語学学校や大学などオーストラリアの教育機関に3か月以上の留学を目的とした場合に必要です。
取得の条件の一つとして、政府認定校のコースをフルタイムで受講することがあります。学生ビザでは、週20時間までの就労が認められています。
申請料金は、日本国内からはAU$575(47,150円※)です。
オーストラリア国内から申請する場合、1度目はAU575(47,150円※)ですが、2度目以降はAU$575(47,150円※)に加えてAU$700(57,400円※)の合計AU$1,275(104,550円※)が必要です。
支払いはクレジットカード(VISAカード、Masterカード、JCBカード、ダイナースカード、アメリカンエキスプレスなど)ですが、カードの利用手数料も必要になりますのでご注意ください。
【ワーキング・ホリデービザ】
ワーキングホリデーは、オーストラリアで働いたり学んだりなど自由に過ごすことができるビザです。年齢制限があり、18~30歳の方が対象です。ワーキング・ホリデービザでも最長17週間までの就学が可能なので、留学のスタイルの一つです。
申請料金はAU$450(36,900円※)です。支払いはクレジットカードです。
※AU$1=82円換算
オーストラリア留学にかかる海外留学保険料
日本の保険の多くは日本国内のみを対象範囲としています。海外で怪我をしたり病気にかかったりしても保険が適用されず、高額費用を請求されてしまいます。
そのようなことがないよう、海外に行くときには必ず保険に入ることをおすすめします。
海外留学保険で主に補償される内容は下記の3点です。
- けがや病気の治療費
- 損害賠償事故
- 手荷物の盗難や破損
また、寮やホームステイと、賃貸・ルームシェアでは、補償内容が一部異なるため、保険料も変わります。
下記は、期間別にかかる保険料の目安です。
4か月まで | 6か月まで | 12か月まで | |
寮・ホームステイ | 5.6~12.5万円 | 8.7~19.1万円 | 18.9~57.0万円 |
賃貸・ルームシェア | 5.6~11.7万円 | 8.7~19.3万円 | 19.9~53.8万円 |
※価格コム 留学保険比較(http://hoken.kakaku.com/insurance/ryugaku/)より。
(検索条件|渡航先:オセアニア/補償タイプ:標準)
保険会社や補償内容により、保険料は大きく変わります。最低限の補償でよいのか、しっかりとした補償にするのかによっても補償される範囲が異なるため、いくつか比較して最適な保険を選ぶと良いでしょう。
オーストラリアの医療費は日本と比べると少し高めです。
ゴールドコーストを例にとると、救急車は35,800円に加えて走行距離により加算、初診料は12,000円、病院部屋代は88,000円、骨折時の治療費は48,000円程度。
日本国内では、保険が適用されるので負担は少ないですが、海外になると保険は適用されないので、診療や治療にかかる費用の負担はとても大きくなります。アメリカなど医療費のとても高い国と比較すると安めではありますが、医療費が補償されないとなると費用負担が大きいことは間違いありません。
留学保険料も安くはありませんが、留学中は何が起こるか分かりません。けがや病気などにかかってしまったとき、物を壊してしまったときなど、もしものときに備えて、補償内容を検討したうえできちんと入っておくようにしましょう。
まとめ
今回は、留学の準備段階でかかる費用について紹介しました。
オーストラリアは、渡航費で約91,000円(片道)、学生ビザは約47,150円、保険料は4か月までで約56,000円でした。
ここで紹介しているのはあくまで目安です。渡航費であれば航空会社や時期、直行便か乗り継ぎ便かで異なりますし、保険料も選ぶ会社や補償内容によって大きく変わります。
これらの手続きなどをまとめて代行してくれる留学エージェントもありますが、その分費用も追加でかかってしまうもの。自分でできる手続きはなるべく自分で行うことが留学費用を節約するポイントになります。
とはいえ、いろいろと悩んでしまうときは、留学エージェントに相談しながら手続きは自分で行うという方法もあるので、ぜひ困ったら留学エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。