留学で気になるのはやはり費用。留学先の国によって費用も変わってきます。今回は、イギリスの語学学校や大学、それぞれでかかる授業料について紹介します。留学先の国選び、学校選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。
目次
イギリスの語学学校の費用
イギリスは文化や人種の多様性に富んでいるところが魅力の国です。留学生の受け入れの歴史はとても長く、世界中から留学生が集まってきます。
非営利文化機関のブリティッシュ・カウンシルは定期的に語学研修期間に審査を行っています。学校の運営方針や教師の質・教育の質などが定められた基準に達していれば公認校として認められます。
私立の語学学校の期間別の費用は?
私立の語学学校は、レベルに関係なく誰でも入ることができます。入学の時期も2~4週間ごとに設定されていることが多いので、都合に合わせて入学ができるところが良いところです。
期間、授業時間、コースなども様々なので、選ぶ内容によって授業料も変わってきますが、目安は下記のようになっています。
私立の場合 | 都会 | 郊外 | ||
費用抑えめ | 費用高め | 費用抑えめ | 費用高め | |
2週間 | 5.5万円 | 7.5万円 | 5.5万円 | 7万円 |
1か月 | 11万円 | 15万円 | 11万円 | 14万円 |
3か月(12週間) | 33万円 | 45万円 | 33万円 | 42万円 |
6か月(24週間) | 66万円 | 90万円 | 66万円 | 84万円 |
12か月(48週間) | 132万円 | 180万円 | 132万円 | 168万円 |
私立の語学学校として、「LSI」を例にとって紹介します。
LSIは幅広いネットワークをもち、世界中に学校があります。1965年にロンドンで創立されたところから始まっています。ロンドン・セントラル校は、ロンドンの中心地にありオックスフォード通りやソーホー地区にも近い場所に位置しています。買い物や時間も十分に満喫することができるでしょう。
そんなLSIロンドン・セントラル校は、様々なコースが設けられています。コースの1つのジェネラル20は、週20レッスン(1日4レッスン×5日)で日常の中の様々なコミュニケーション技能を身につけることができます。文法や単語、発音、スピーキング、リスニング、ライティング、リーディングを学びます。
授業料は下記のように学ぶ期間により週単位の授業料が変わります。
長期になるほど1週間あたりの授業料は割安になります。
・登録料:£70(10,290円 ※)
1~3週 | 4~11週 | 12~15週 | 16~23週 | |
ジェネラル20 | £260/週 38,220円/週 ※ 2週間:76,440円 |
£250/週 36,750円/週 ※ 1か月:147,000円 |
£240/週 35,280円/週 ※ 3か月:423,360円 |
£220/週 32,340円/週 ※ 5か月:646,800円 |
※1£=147円で換算
他にも検定試験対策レッスンや、個人レッスン、グループレッスン(ビジネス・一般英語・試験対策)など様々なコースがあり、内容により授業料は異なります。
大学付属の語学学校の期間別の費用は?
大学付属の語学学校は、大学進学を目的として入学する人が多いです。
入学時期もある程度定められているため私立の語学学校に比べると自分の都合に合わせるのは難しくなります。
しかし、大学のキャンパス内にあることが多いため、大学の施設を自由に使うことができるのは大きなメリットと言えるでしょう。
また、大学の中には英語コース以外にも大学進学準備のためのファウンデーションコースを併設している学校もあります。イギリスの大学では1年生から専門課程から始まるため、ファウンデーションコースで基礎知識やレポとの書き方などを学ぶのです。
大学付属の場合 | 都会 | 郊外 | ||
費用抑えめ | 費用高め | 費用抑えめ | 費用高め | |
1か月(4週間) | 12万円 | 18万円 | 12万円 | 17万円 |
4か月(1学期分) | 48万円 | 72万円 | 48万円 | 68万円 |
8か月(2学期分) | 96万円 | 144万円 | 96万円 | 136万円 |
大学付属の語学学校として「The University of Edinburgh」を例にとって紹介します。
エジンバラ大学 (University of Edinburgh)付属のEnglish Language Teaching Centre (ELTC)は、アカデミック英語を中心としたコースを開講しており、基本的には大学進学を目指す人やアカデミック英語を学びたい人向けになっています。日常のコミュニケーションとして英語を使うことを目的にしておらず、どのコースも中級程度の英語力が必要になります。
3週間 | 11週週間(3か月弱) | |
アカデミック英語コース | – | £2,700(396,900円※) |
一般英語コース | £966(142,002円※) | – |
※1£=147円で換算
私立でも大学付属の語学学校でも授業料に大きな差はありませんが、学ぶ目的が異なります。私立の語学学校や日常のコミュニケーションなどを重視する面が強いという点に対し、大学付属ではあくまで大学進学の準備としての目的が強くなります。目的に合わせて正しく語学学校を選べるようにしましょう。
イギリスの大学の費用
イギリスの教育課程は日本と大きく異なり、5歳から18歳まで「6-5-2」制です。
まずは初等教育が5~11歳、6年制の初等学校で行われます。中等教育は、総合性中等学校で行われる5年間に加えて、シックスフォーム(もしくはシックスフォーム・カレッジ)課程の教育もしくは、継続教育カレッジでの教育または職業訓練を受ける必要があります。高等教育は、大学や高等教育カレッジを指します。
日本ではあまり聞きなれない「シックスフォーム(シックスフォーム・カレッジ)」は、高等教育への進学準備教育を行います。進学準備教育を経ているので、イギリスは一般教養課程がなく、すぐに専門課程から始まります。そのため、多くの大学では3学制となっています(一部4年制の大学もあります)。
日本の高等学校を卒業後にイギリスの大学に入学しようとするときには、1年間大学付属のファウンデーションコースを受ける必要があります。ファウンデーションコースでイギリスの大学に正規入学するための資格を取得することができます。
多くのイギリスの大学は、国が設立した高等教育機関からの資金の提供を受けているため、ほとんどが国立です。
そのため、大学間で授業料の差が大きくないのが特徴です。
費用抑えめ | 費用高め | |
公立大学 | 240万円/年 | 360万円/年 |
私立大学 | 260万円/年 | 370万円/年 |
公立大学:The University of Manchester
The University of Manchester(マンチェスター大学)は、ノーベル賞受賞者を数多く輩出しているイギリス屈指の名門大学。ロンドンから電車で2時間ほどの距離にあるマンチェスターに位置しています。
授業料は、学士課程の1年間で£15,500~£20,000(227.8万円~294万円 ※1£=147円換算)が目安です。
私立大学:The University of Buckingham
The University of Buckingham(バッキンガム大学)はイギリスで唯一認可された私立の総合大学です。創立は1976年。ロンドンから電車で1時間ほどの距離にあるバッキンガムにあります。通常3年の学士号を2年で取得することを可能にしています。
授業料は、学士課程の1年間で£12,000~£18,000(176.4万円~264.6万円 ※1£=147円換算)が目安です。学部やコースによって異なるので、詳しくは問い合わせてみましょう。
まとめ
留学費用でも多くを占めるのが授業料。今回はイギリスの語学学校や大学の授業料を紹介しました。
語学学校や大学の授業料としてかかる費用は、それぞれで大きく異なります。英語力アップを目的するなら、学校選びはとても大切なもの。費用の安さだけを求めず、学べる内容や質が希望とそぐっているかどうかを確認して決めるようにしましょう。
学校選びで悩んでしまった場合には留学エージェントに相談してみることがおすすめ。留学エージェントをうまく活用して、希望に合った学校選び・留学を行いましょう。