ウィスラーは、ブリティッシュコロンビア州西部にある都市で、スキーやスノーボードなどが盛んで、バンクーバーオリンピックのスキー会場にもなりました。そんなウィスラーの夏や冬の気温や、気候の特徴を紹介します。現地で快適に過ごすためにどんな服装や持ち物が必要なのかを知っておきましょう。
目次
カナダ ウィスラーの気候
ウィスラーはカナダのブリティッシュコロンビア州西部にある都市です。
太平洋沿いの山脈にあって、バンクーバーから北に約125kmの場所に位置しています。
北緯50度で、ロシアやチェコ、ポーランド、ドイツなどと同じくらいの高さにあります。
日本でいうと、北海道椎内市にある本土最北端の岬である宗谷岬が北緯45度なので、それよりもさらに北に位置しています。
ウィスラーでは、ウィスラー・ブラッコムでのアルペンスキーやマウンテンバイクが世界的によく知られています。2010年に開催されたバンクーバーオリンピックでは山岳競技の主要会場として使用されました。
緯度も高く、ウィンタースポーツも盛んなウィスラー。
夏はひんやり、冬は極寒というイメージを持つかもしれませんが、暖流の影響を強く受ける海岸線近くに位置している関係で、気温は比較的穏やかです。
日本と同じように四季があり、一年の中で、気温が高い時期と低い時期がとてもはっきりしているのです。
とはいえ、真冬の山頂で気温は非常に低くなりますのでしっかりとした防寒が必要です。
地域によって気候も変わりますので、しっかりと各地域の気候を把握して、適した防寒対策をしていくことが大切です。
一年間の気温と降水量
ウィスラーの1年の月別の気温と降水量は次のようになっています。
月平均最高気温(℃) | 月平均最低気温(℃) | 月平均降水量平年値(mm) | |
1月 | -2 | -8 | 68.9 |
2 月 | 3 | -5 | 60.3 |
3 月 | 8 | -3 | 54 |
4 月 | 11 | 2 | 59.3 |
5 月 | 17 | 7 | 65.1 |
6 月 | 21 | 9 | 58.1 |
7 月 | 27 | 11 | 47.7 |
8 月 | 27 | 11 | 47.5 |
9 月 | 20 | 8 | 63.7 |
10 月 | 16 | 3 | 138.3 |
11 月 | 5 | -1 | 126.5 |
12 月 | -1 | -5 | 60.6 |
ウィスラーで暖かい季節は、6月から9月ごろまで。
暖かい月であれば、1日の平均最高気温は20度を超えます。
寒い季節は11月から3月ごろまで。約半年は、日本の冬よりも寒い日が続きます。
12月、1月が特に寒く、平均気温は氷点下となります。
また、10月から4月までが雨が多く、5月から9月は少なめで乾燥します。 11月や、2~4月はみぞれが降ることも多くなります。
ベストシーズンはいつ?
ウィスラーのベストシーズンは、冬。
ウィスラーはスキーリゾートとして世界的にも有名な地です。
冬は、パウダースノーを存分に満喫して、スキーやスノーボードを楽しむことができるのです。
ウィスラー・ブラッコムと呼ばれる巨大なスキー場があり、その規模は世界最大です。
日本の一般的なスキー場のコースは5~30本。対して、ウィスラー・ブラッコムは200以上のコースがあります。日本では、気に入ったコースを何度も滑るという人も多いと思いますが、ウィスラー・ブラッコムは、本当にたくさんのコースがあります。1日滑っても滑り切れないほどです。
そんなウィスラー・ブラッコムのスキーシーズン、年によって前後はありますが、だいたい11月中旬ごろから5月までです。
スキーリゾートとして有名ですが、夏には乗馬ツアーや、ハイキング、ジップトレックなどを楽しむこともできます。山頂からみる景色は絶景です。
また、ウィスラービレッジ内には100を超える数のお店が軒を並べます。 アウトドア用品をはじめとして、食料品やお酒、化粧品、衣類など買い物も楽しむことができます。
服装準備
日本と同じように四季がある気候帯に属するウィスラー。気温の高い時期と低い時期ははっきりとしています。
留学の準備をするときに、服装はどうしよう?と悩む人も多いでしょう。
季節ごとに、どのような服装が良いのか紹介していきます。
春の服装と持ち物
ウィスラーでは、4月~5月上旬までは雪が多く残ります。 春を感じるようになるのは5月に入ってから。 5月でも平均最高気温は17度ほど、最低気温は4度です。日中は、長袖シャツにジャケットやセーターが必要な気温です。夜は冷え込ため、コートがあると安心です。
夏の服装と持ち物
7月8月になると平均最高気温は27度ほどまであがります。
日によっては、30度まであがることも。
しかし、夜になると10度前後まで下がるように、1日の寒暖差がとても大きくなります。
日中は、半袖1枚で快適に過ごすことができますが、夜は羽織るものを持っておくようにしましょう。
なお、夏は日差しがとても強くなります。帽子やサングラスなど日差し対策はしっかりと行いましょう。
秋の服装と持ち物
9月に入ると、平均最高気温が20度と、気温が徐々に下がり始めます。
服装は、長袖シャツに薄手のセーターやジャケットを羽織るくらいがちょうどよいです。
10月からは降水量が増えるので、レインブーツや傘などレイングッズをしっかり準備しておくようにしましょう。
冬の服装と持ち物
11月に入ると気温がぐっと下がり、本格的な冬が到来します。
12月、1月は平均最高気温でも氷点下と厳しい寒さとなるので、しっかりとした防寒対策が必要です。
厚手のコートやダウンジャケット、マフラー、帽子、手袋などを準備しておきましょう。
ウィスラーは、世界でも有名なスキーリゾート。スキーを楽しむ場合には、スキーウェアをしっかりと着込んで、フェイスガードなどの寒さ対策もしっかりと行うことをおすすめします。
なお、一般的に標高が100m高くなると気温は0.6度下がると言われています。 ウィスラーといっても、どこにいるかによって気温も変わるので、特に標高が高い場所に訪れる際には、服装にも気を使うようにしましょう。
まとめ
世界でも有名なスキーリゾートであるウィスラー。スキーやスノーボードなどウィンタースポーツを楽しむためにはやはりおすすめは冬。せっかくの留学の機会に存分にウィンタースポーツを楽しむというのもおすすめです。
ぜひ、留学先の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。