メルボルンは、一年を通して温暖ですが「1日に4つの季節がある」と言われるほど一日で天気の変化が大きいことが特徴的です。日によっては20度ほどの温度変化があることも。季節ごとの気温や、気候の特徴を紹介します。現地で快適に過ごすためにどんな服装や持ち物が必要なのかを知っておきましょう。
目次オーストラリア メルボルンの気候
メルボルンは、オーストラリア大陸の南東部に位置する都市です。
ビクトリア州の州都で、オーストラリア大陸でも最南に位置しており、ポート・フィリップ湾に面しています。
南緯37度49分で、南と北が逆ですが、日本であれば仙台と同じ緯度です。
緯度も高く、南極にも近いため、寒そうなイメージを持つかもしれませんが、寒さはあまり厳しくありません。
ケッペンの気候区分では、西岸海洋性気候(Cfb)に分類されます。
西岸海洋性気候は、温暖で一年を通して平均して降水量があるのが特徴です。
メルボルンは一年を通して温暖ですが、1日のうちに天気がよくかわることが特徴的で、「1日に4つの季節がある」と言われるほど。
例えば、朝は風もなく良く晴れ、昼過ぎに曇り、1時間後ほどで空が暗くなって大雨が降り、夜は雨がやんで温度が麻よりも20度ほど下がるというような日も。このような天気は春のおわりから秋ごろにかけてよく見られます。
メルボルンの東に高気圧があると、高気圧から左回りに風が吹き出すたえ、大陸からの暑い北風によってメルボルンの気温は上昇します。しかし、その高気圧がさらに東に移動して、次の高気圧が西側にやってくると、今度は南極海からの冷たい空気が入ってきて、メルボルンの気温は一気に下がるのです。これを「クールチェンジ」といって、急に気温が20度ほど下がることがあるのです。3日くらい40度前後の暑い日が続いた後は要注意な現象です。とくに高気圧と高気圧の間に寒冷前線を伴う低気圧があると、さらに気温変化がはげしく雷雨や雹(ヒョウ)を伴うこともあるのです。
一年間の気温と降水量
メルボルンの一年の月別の気温変化や降水量は下記のようになっています。
平均最高気温(℃) | 平均最低気温(℃) | 降水量(mm) | |
1月 | 27 | 15 | 47 |
2月 | 27 | 16 | 48 |
3月 | 24 | 14 | 43 |
4月 | 21 | 11 | 54 |
5月 | 17 | 9 | 53 |
6月 | 14 | 7 | 57 |
7月 | 14 | 7 | 50 |
8月 | 15 | 7 | 53 |
9月 | 17 | 8 | 60 |
10月 | 20 | 10 | 62 |
11月 | 23 | 12 | 63 |
12月 | 25 | 14 | 62 |
メルボルンは偏西風の影響で、1年を通して四季ははっきりとありません。
ただし、一日の中に四季があるとも言われています。
南半球なので、日本と季節が真逆であり、9~11月が春、12~3月が夏、4~5月が秋、6~8月が冬です。
雨季や乾季などの季節区分はなく、降水量は一年を通して平均的ですが、降水日数は夏よりも冬のほうが多く平均して3日に1日は雨が降ります。
ベストシーズンはいつ?
メルボルンは、一年を通して温暖で寒暖差が10度前後と大きくないため、いつ行っても季節ごとに楽しめる街です。そのため、一年中おすすめともいえます。
春は、あちこちで花が咲き、公園でも緑豊かで素敵な景観を楽しむことができます。
夏は、やはりビーチで楽しめるのが魅力的。公共交通機関ですぐ行ける距離にビーチがありますし、ビーチ沿いにはおしゃれなカフェやレストランも豊富。海に入らなくても楽しむことができますよ。サマータイムがあり、日が長く夜9時くらいまで明るいため、活動的に過ごせる季節です。
また、南半球なのでクリスマスは夏です。真夏のクリスマスを体験してみてはいかがでしょうか。
秋は、紅葉が楽しめます。メルボルンはガーデンシティと呼ばれるだけあって、街中に公園や庭園などが多くあります。街中だけでなくメルボルン郊外や近場の山間部にも紅葉スポットが点在しているので、秋の美しい景色を満喫することができます。
服装準備
留学の準備をするときに、服装はどうしよう?と悩む人も多いでしょう。
ここでは、季節ごとに、どのような服装が良いのか紹介していきます。
春(9~11月)の服装と持ち物
9~11月の平均最高気温は17~23度、平均最低気温は8~12度です。
日中は長袖のシャツに薄手のジャケットやセーター・カーディガンなどがあれば快適に過ごすことができるでしょう。ただし、春とはいえ、朝晩はとても冷える季節なので、日中と同じ服装だと寒さを感じます。
セーターやコートなど、重ね着ができるようにしておくと安心です。
夏(12~3月)の服装と持ち物
12~3月の平均最高気温は24~27度、平均最低気温は14~16度です。
日中は半そでシャツと夏服で快適に過ごすことができます。
ただし、日中と朝晩の寒暖差は10度以上となるので注意が必要です。朝晩に出かけることがあるときには、長袖シャツやパーカーなどを準備しておくようにしましょう。
また、夏に気を付けたいのが日差し対策。帽子やサングラス、日焼けクリームなどの紫外線対策・日焼け対策はしっかりと行うようにしましょう。
秋(4~5月)の服装と持ち物
4~5月になるとだんだんと気温は下がり、平均最高気温は17~21度、平均最低気温は9~11度と10度を下回るようになります。日中であっても少し寒く感じられる日が多くなるため、長袖シャツに薄手のジャケットやセーター、パーカーなどで体温調節をできるようにしておくと良いでしょう。
冬(6~8月)の服装と持ち物
6~8月は、平均最高気温が14~16度、平均最低気温は7度ほどです。
偏西風の影響で、緯度の割に寒さはさほど厳しくなく、日本(東京)よりも暖かく感じるでしょう。
とはいえ防寒対策は必要です。厚手のコートに加えて、マフラーなどの防寒具は用意しておくようにしましょう。
まとめ
一年を通して気温差はさほど大きくありませんが、一日の気温差は大きめなのが特徴のメルボルン。
温暖な気候なので、どの季節に行ってもそれぞれの魅力があります。
どの季節に行っても、暑かったり寒かったりで困ることがないよう、それぞれの季節の温度変化を知って、しっかり服装の準備をすることをおすすめします。