長期留学やワーキングホリデーには欠かせない、現地での銀行口座開設。一見、複雑そうに聞こえますがそこまで負担に感じることは一切ありません。 開設手順を事前に知っておくことで、現地にてスムーズな銀行口座開設がかのうになりますよ。
そこで今回は、オーストラリアと日本の銀行口座の違いや、留学生向けのプランがある銀行についてお答えしていきます。口座開設手順について紹介します。
また、皆さんが実際に現地に到着し、銀行口座開設に戸惑うことのないよう、詳しい銀行口座開設手順もそろえて紹介します。
1.そもそも銀行口座開設は必要なの?
オーストラリアでは、レストランやカフェの会計にクレジットカードやEFTPOS(エフトポス=Debitカード)を使うのが主流となっています。自分でチップの計算をしなくて済むのでスマートに会計をすることができます。
海外生活で最も心配な現金を安心・安全に管理することができるのもメリットです。
デビットカードの制度に似ていて、口座の中にあるお金の範囲で決済できるシステムです。EFTPOS加盟店であれば、買い物やレストランにて銀行のカードで決済ができてしまう優れモノです。各銀行の口座の種類によってはEFTPOS機能が付いてない口座もあるので、契約前に確認するようにしてください。
※Debitカードを利用するためには、引き落とし先として現地の銀行口座が必要です。
以下に、銀行口座を“作るべき人“と“作らなくても良い人”をまとめました。
特に海外で働く場合は給料の振込口座が必要となります。加えて、長期留学になればなるほど必要なお金が増えていくので、日本から送金するために口座があれば便利ですよね。
短期留学(1~2ヵ月)の場合、日本から持参した現金とクレジットカードさえあれば困ることはないです。そもそも 短期では銀行口座を開設してもすぐに口座を閉じることになり、逆に手間がかかってしまいます。
2.オーストラリアの銀行口座・種類
オーストラリアの口座種類は主に2つ!日本の銀行にはない特徴なので、まずは仕組みを理解したうえで口座開設に進んでみよう!
Saving Account(セービングアカウント)
・日本の普通預金のように入出金が可能 |
・普段の日常生活に使用する口座 |
・口座維持費がかかるのが大半 |
生活費や娯楽に使うための口座です。買い物などで支払いをする際はSaving Accountから支払います。契約プランによっては、自身の年齢によって口座維持費が無料になるプランもあります。(例:満25歳以下は無料など)
Cheque Account(チェックアカウント)
・ 定期預金・貯蓄預金のように貯蓄することが可能。 ※日本よりもオーストラリアの利子が高いため、貯金をしたい人向け。 |
・手形や小切手支払いに使用される |
・利子あり |
日本でいう”当座預金・貯蓄預金”のようなものです。主に手形や小切手支払いに使用するため、日本人留学生が使用する機会はほとんど無いでしょう。
※ちなみにオーストラリアには通帳がないので各銀行のアプリで月の出費額や貯金額を確認しています。
口座維持費とは?
日本の銀行にはない「口座維持費」というものが必要となります。口座を維持するために毎月約5ドル程度(日本円で約400円※)、Saving Accountから自動的に引き落とされます。各銀行の契約プランにより、年齢によって口座維持費無料になる場合もあります。※2020年10月現在のおおよそのレート
日本にはない概念なので最初は戸惑うかもしれませんが、口座維持費がかからない銀行を選ぶこともできます。
3.【留学生向け】おすすめオーストラリアの銀行
留学生のほとんど!と言っていいほどみんなが使っている銀行がこちら↓
オーストラリア・ニュージーランド銀行(Australia and New Zealand Banking) 通称ANZ
なぜなら、 口座維持費が無料なプランがあり、 日本語対応が可能であるからです。
では、詳しくANZ銀行の特徴を見ていきましょう。
・オーストラリア・ニュージーランド銀行(Australia and New Zealand Banking) 通称ANZ
ワーキングホリデーや中・長期留学生にとっておすすめなのがANZ銀行です。
25歳以下の方は口座維持が無料となったり、英語が心配な方や口座開設に時間がない方は、日本からANZ銀行の口座開設が可能となります。
ANZのメリット・デメリット ↓
メリット | ・日本支店から口座開設が可能 (手数料9,000円かかる) ・土日祝日関係無く、24時間ATM利用料が無料 (ANZ以外のATMでは料金発生するので注意) ・25歳以下は口座維持費が無料 ・オンラインで口座開設が可能 ・日本人スタッフが在中する支店がある ・EFTPOS対応 |
デメリット | ・日本人スタッフが在中しない支店もある |
4.オーストラリアでの銀行口座開設手順
ステップ⒈) 銀行・口座の種類を選ぶ
基本的に、オーストラリアの携帯電話番号とオーストラリアに居住している(住所がある)人なら外国人でも銀行口座を開設することができます。
日本の大手メガバンクに対して大差がないように、オーストラリアのメガバンクもセキュリティーや金利について違いはさほどありません。
そこで、留学生にとって銀行を選ぶのは使い勝手が良いか?口座の開設方法が簡単か?という点に注目が集まります。余計な手数料がかからない銀行を選ぶのか、日本語対応を重視するのか、ぜひ自分が何を大切にするかで銀行口座を開設してみて下さい。
5.実際にANZ銀行で銀行口座を開設してみよう!
ステップ⒉) 事前にアポを取り、支店に訪問
【予約方法は3つ】
①Webサイトで予約
②支店に直接出向いて予約
③支店に電話をして予約
✔おすすめは①「Webサイトで予約」!
各銀行のホームページより事前予約ができます。 直接支店に出向き、口座開設をしたい旨を伝えるのも良いですが、 場所や時間帯によっては長時間待たされる場合があるので予約することをおすすめします。
ANZ銀行の場合はホームページ上の「appointment request form」があるので、必要事項を記入し「submit」を選んで送信するだけです。3日以内に予約の詳細について連絡があります。
~持ち物~
✔ 身分証明書(パスポート)
✔ オーストラリアの滞在許可を証明できるもの(ビザなど)
✔ オーストラリアの住所が確認できる書類(エージェントや語学学校からもらった書類など)
✔ 現金$20~50(口座開設時に入金する必要があるため)
✔ オーストラリアの携帯電話番号
✔ フルタイムの学生の場合は学生証
✔ マイナンバー(コピー)
※海外転出届を提出する前にコピーを取得しておこう
支店に到着したら…
受付の方に「I’d like to open my bank account」と話してみましょう。担当者が別室に案内してくれます。
主に説明される内容はこちら↓
→書類をもとに開設口座について説明されます。
開設したい口座の種類やインターネットバンキングの利用について聞かれます。聞き取れなかった場合でも、必ず聞き返すようにしましょう。お金のことなので 重要です。
→キャッシュカードの発行
口座開設が完了したら、キャッシュカードの発行となります。日本と同じく発行に約1週間ほどかかります。後日、伝えた住所宛にカードが郵送されます。住所が不確かな場合には、支店に直接取りに行くのも可能です。
→ アプリについて
オーストラリアには、日本のような紙媒体の通帳がありません。残高や引き落とし金額を確認するには、各銀行がそれぞれアプリを使います。紙媒体の明細書がなくてもスマホから残高や履歴を確認することができるので、とても便利です。
銀行口座開設と同時に、アプリのインストールや使い方も説明してくれますよ。
6.まとめ
実際に、オーストラリアにはその他メガバンクが3つあります。
・Commonwealth Bank(コモンウェルス銀行)
・National Australia Bank(ナショナルオーストラリア銀行)
・Westpac Bank(ウェストパック銀行)
大事なのは「口座維持費が無料かどうか」「ATM・支店が多いか」「日本語対応があるのか」
という3点です。オーストラリアで迷わずに銀行口座を開設していただけたらと思います。