「留学するとしたら、どれくらいの期間を検討すればよいのか」「ビザの手続きにはどれくらいの時間がかかるのか」このように、留学の期間に関してお悩みの方は少なくありません。
ここでは、留学の期間でお悩みの方に向けて、長期・短期それぞれのメリット・デメリット、およびビザによる滞在期間の制限を解説します。さらに、英語力UPに必要な期間の目安についても解説します。留学を検討中の方はぜひ参考にしてください。
目次
短期と長期のメリット・デメリット
留学の期間を検討する際、まずはどのような選択肢があるのかを把握しましょう。留学にも様々な分類方法がありますが、ここでは短期留学と長期留学に分けてメリット・デメリットを解説します。
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短期留学のメリット・デメリット
短期留学は、一般的多くの国でビザが不要な3カ月以内の留学を指します。特に大学生に人気の高いタイプで、春休みや夏休みを利用して在学中に複数回の留学を経験する方、長期留学に向けた準備として渡航する方もいらっしゃいます。短期留学のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 長期留学よりも費用を抑えられる
- 休学や休職をしなくても留学できる
- ビザなしで滞在できるケースが多い
デメリット
- 経験できることが限られる
- 渡航先の文化や慣習を深く学ぶ期間としては不十分
- 長期留学と比べて英語力の伸びが限定的
短期留学の大きな魅力は手軽さです。長期留学と比べると、費用や手続きの面でハードルが低いと感じる方が多いでしょう。数週間など超短期でも渡航可能なため、大学の春休みや夏休み、会社の長期休暇を有効活用したい方と相性の良い選択肢です。
「短期では意味がないのでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、例えば、インターンやボランティアといった短期のプログラムで人生が変わる体験をする方は大勢います。現地の生活で刺激を受け、帰国後の行動が変わることが短期留学の価値といえます。ですので、短期だからと軽い気持ちで行くと、海外旅行と体験の質が変わらなくなり、効果は得られません。
また、英語は多くのミスを繰り返しながら上達するものです。英語で話すことの抵抗が消えるなど態度面の変化はあっても、実力UPはあまり期待できないと考えておいたほうがよいでしょう。
長期留学のメリット・デメリット
長期留学は、一般的に4カ月以上の留学を指します。長期留学といっても幅広く、数カ月から数年単位の期間が含まれます。長期留学のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット
- 努力次第で飛躍的な英語力UPを期待できる
- 将来のキャリアに直結する経験ができる
- 現地の文化や慣習を深く学ぶことができる
デメリット
- 短期留学よりも準備の負担が大きい
- 一般的に、休学(休職)や退職が伴う
- 成果は個人差が大きい
長期留学であれば、英語が”ペラペラ”の状態になることや、キャリアを決定づけるような専門知識やスキル・職歴の習得も視野に入ります。以下は長期留学で挑戦できることの一例です。
- アルバイトで給料をもらいながら、昇進や、より専門的な仕事を目指す
- 語学学校で基礎英語を学んだ後、資格取得のためのコースを受講する
- グローバル企業の長期インターンに参加する(履歴書と面接による選考あり)
- 海外の大学(2年制または4年制)や専門学校へ進学する
ただし、多くの時間を日本人と過ごしてしまったり、仕事が見つからず、単調で英語を使わない仕事に就いてしまったりすると、長期で留学しても成果が伴わないということも起こります。
英語が上達する期間の目安
「英語を話せるようになりたい」といっても、どの程度のレベルを目標とするか、現在のレベルとのギャップによって、必要な期間は左右されます。例えば、ネイティブの友人と簡単なコミュニケーションが取れる程度の英語力と、外資系ホテルでお客さまをご案内する際の英語力とでは、必要な表現の幅やリスニング力が異なりますよね。
とはいえ、英語力UPに必要な期間を基準に滞在期間や渡航のタイミングを検討したい方もいるでしょう。目安として、夢カナ留学の渡航前学習サービス”夢カナEnglish”の各コースをマスターするために必要な期間をご紹介します。
レッスンの条件:週3~4時間のグループレッスン
【初級の場合】次のレベルまでの期間(目安):2カ月+月40~60時間の自主学習
初級レベルに該当する方は以下のイメージです。
- 英語が全く話せない
- 英語で自己紹介ができる
- 英語での簡単な質問に英語で回答できる
【初中級の場合】次のレベル(中上級)までの期間(目安):4カ月+月40~60時間の自主学習
初中級レベルに該当する方は以下のイメージです。
- 英語を話すことに抵抗がない
- 自分の知っている内容であればスムーズに会話できる
仮に渡航時のレベルが初級の場合、現地で最低でも2カ月のレッスンと自主学習をして「英語を話すことに抵抗がない」初中級レベルになります。このように考えると、短期留学のみでの英語力向上は難しいことが分かりますね。
長期留学であっても、基礎英語は日本で学んでおかないと、ワーホリで仕事に就けない、大学の講義の内容についていけないなど留学失敗のリスクが上がってしまいます。また、効果に見合わない滞在費用がかかってしまいます。留学期間を有意義に過ごしたい方は、事前の英語学習に力を入れましょう。
渡航前の事前準備は英語の勉強だけでは不十分?
では逆に、留学の英語力があれば安心でしょうか。ワーホリやインターンで仕事をしたい方にとっては、ここが落とし穴です。日本語ができれば日本で自由に仕事で就けるのか?と考えてみましょう。そうです。雇い主が雇いたいと思うようなアピールが履歴書(レジュメ)や面接でできなければなりません。ここで壁に当たり、現地で困ってしまう方がとても多いのです。
夢カナ留学では、渡航前の英語学習のサポートはもちろん、英文履歴書の添削や面接対策を行い、留学生の98.4%が渡航後3.1週間以内にローカルの仕事に就職*という実績が出ています。
「ローカルの仕事」とは現地の方向けの仕事で、完全な英語環境です。時給の高いお仕事に就くことができれば、留学費用を回収した上で貯金をして帰国することも夢ではありません。仕事を探す場合の留学の準備とは、渡航してすぐ希望する仕事に就けるようにすることです。「留学先でネイティブと働きたい」と考えている方は、ぜひ夢カナEnglishのページもご覧ください。
※ 夢カナEnglish中級クラス以上の授業を受講し、2023年9月~2024年7月に渡航した学生のうち、諸条件を満たした学生を対象とした割合です。
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ビザによる期間と就学・就労の制限
留学の滞在期間の上限やできることは、渡航する国や取得するビザ(入国許可証)の種類によって異なります。留学を検討する際は、自分の希望する内容に適した選択をしましょう。
具体的にイメージしていただくために、人気が高いオーストラリアとカナダにおける以下3つのパターンで解説します。
- ビザなしの場合
- 学生ビザの場合
- ワーホリビザの場合
ビザなしの場合
オーストラリアを含む多くの国ではビザなしで3ヶ月までの滞在が可能ですが、カナダでは6カ月まで可能です。
国名 | 電子渡航認証の種類 | 滞在期間 | 通学 | 就労 |
---|---|---|---|---|
オーストラリア | ETA(Subclass601) | 最長3カ月 | 可能 | 不可 |
カナダ | eTA | 最長6カ月 | 可能 | 不可 |
※渡航を検討する際は、最新情報をご確認ください。
学生ビザの場合
学生ビザで長期滞在する場合、オーストラリアでは最長5年、カナダでは学校へ通う期間と同じ期間の滞在が認められています。制限時間内であればアルバイトもできます。
国名 | ビザの種類 | 滞在期間 | 通学 | 就労 |
---|---|---|---|---|
オーストラリア | Subclass500 | 最長5年 | 可能 | 可能※1 |
カナダ | Study Permit | 通学期間+90日間 | 可能 | 可能※2 |
※1:期中は2週間あたり48時間、長期休暇中はフルタイム。
※2:期中は週20時間、長期休暇中はフルタイム、語学学校へ通学する場合は就労不可。
※渡航を検討する際は、最新情報をご確認ください。
ワーホリビザの場合
一般的にワーホリビザで滞在できる期間は1年間ですが、オーストラリアは特徴的で、特定の条件を満たせば最長3年間の滞在が認められます。
なお、国によってはビザの発行数に定員があり、先着順で申し込むタイミングによって渡航が翌年以降に先送りとなったり、抽選制で外れてしまうこともあります。
国名 | ビザの種類 | 滞在期間 | 通学 | 就労 |
---|---|---|---|---|
オーストラリア | Sub Class417 | 最長3年 | 可能(最長4カ月) | 可能(フルタイム)※ |
カナダ | IEC (International Experience Canada) | 最長1年 | 可能(最長6カ月) | 可能(フルタイム) |
※渡航を検討する際は、最新情報をご確認ください。
他国を含むビザの詳細は「留学の基礎知識」の前の記事で説明してます。。
⑤ワーキングホリデーの条件早わかり!国別の年齢制限やビザの条件も解説
留学期間や渡航時期を検討する際のポイント
最後に、留学期間や渡航するタイミングに迷っている方は、以下3つのポイントを意識してみてください。
- 将来の夢や目標は何ですか?
- 現在の英語力はどれくらいですか?
- 留学までに準備できる資金はいくらですか?
あなたにとってベストな留学プランを作成するために大切なことは、将来の夢や目標から逆算して考えることです。つまり、ゴールが定まらなければ道のりが決まりません。この機会に、自分の本当にやりたいことを考えてみましょう。また、理想を実現するために、現在の英語力や現実的に準備できる予算についても検討が必要です。
とはいえ、留学の選択肢は多岐にわたるため、一人で答えを導き出すのは簡単ではありません。留学プランについて迷っている方はお気軽に夢カナ留学へご相談ください。留学経験者であり、多くの留学生のお悩みを解決してきたプロのコンサルタントがお話を伺います。
次に、留学の準備と始めるタイミングを知りましょう

