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meltdownとは?元々の意味とスラングとしての使い方・類似表現をご紹介

更新日:2023.10.20

meltdownとは?元々の意味とスラングとしての使い方・類似表現をご紹介

日本人が「meltdown」と聞くと、原子炉や災害のことを連想してしまいそうですが、実はこの言葉、英語では割とよく使われる単語だということはご存知でしょうか。
もちろん、英語でも「meltdown」は原子炉の話でも使われることがあるのですが、それ以外でも日常生活の中で気軽に使われているスラングなのです。

そこでこの記事では、meltdownの元々の意味とスラングとしての意味を解説していきます。スラングとしての使い方も例文とともにご説明するので、ぜひ参考にしてくださいね。

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meltdownの意味とは?

meltdownには元からある意味と、スラングとして使われるようになった意味の2通りの意味があります。そこでまずは、その2つの意味について、詳しく解説します。

元々のmeltdownの意味

元々meltdownには、「溶解」「急落」「暴落」といった意味があります。この「溶解」というのが、原子炉の炉心溶解で使われており、過去の震災の際に日本語でも「メルトダウン」という言葉が使われていたのですね。

正式な意味でのmeltdownが使われる場面は2通りあり、それぞれ以下のとおりです。

  1. 原子力発電所において、核燃料が非常に高温になり、容器を溶かして外に放出されるという非常に危険な状態。
  2. 株や相場の暴落や金融破綻など、主に金融関連における大失敗や破綻。

原子炉のメルトダウンの意味を知らなかった人もいるかもしれませんが、上記のように、核燃料が入った容器が溶け出して、容器の外に核が放出されてしまうことを言います。とても危険な状態であることがわかりますね。

また、原子力関連以外でも、金融業界でもmeltdownという言葉が使われることがあり、こちらも危険なくらいの暴落・破綻を意味します。

どちらにしても、ネガティブなイメージのある言葉だと言えるでしょう。

スラングで使われるmeltdownの意味

今回メインでご紹介したいのは、こちらのスラングで使われるmeltdownの方です。
スラングで使われるmeltdownは「怒り狂う」「正気を失う」「精神的に不安定になる」というような意味があり、主に人を対象にして使われます。
上記の元々のmeltdownの意味を考えながら、そのメルトダウンが人に起こったらどうなるかを考えてみると、イメージがつきやすいかもしれませんね。

もしも世間話や日常の会話の中でmeltdownという言葉が出てきた場合は、原子力発電所や金融関連の話をしていたわけではないなら、このスラングであると考えて良いでしょう。
人が怒り狂ったり、正気を失ったりするのは珍しいことではありませんから、意外とよく使われているスラングなんですよ。

日本語でも使われるメルトダウン

実は日本語でも「メルトダウン」という言葉が使われることがあるのはご存知でしょうか。意味を混同してしまわないように、日本語の場合のメルトダウンについても少し解説しておきます。

日本語で使われるメルトダウンは、前述の原子炉の炉心溶解という意味のほか、全てのサービスが完全に停止した状態を表す言葉としても使われています。後者の使い方は、炉心溶解が転じたものです。

また、金融業界でもメルトダウンと言えば、英語と同じように株の暴落や金融破綻を表す言葉として機能します。

そのほかでは、数年前から話題にのぼることがある「shibuyameltdown(渋谷メルトダウン)」というInstagramのアカウントについても注目してみましょう。このアカウントでは、渋谷で酔いつぶれている人の写真がアップされています。
これが話題になったため、酔い潰れることを「メルトダウン」と表現する人もいるようですが、こちらは通用度は高くありません。
ただ、結構有名なアカウントなので、知っておいても損はないでしょう。各投稿には、「meltdown」という言葉が使われているので、スラング的な使い方の参考になるかもしれません。
(ただし投稿では、「怒り狂う」という意味でのmeltdownは使われていません)

meltdownの使い方を例文でご紹介!

ではここからは、スラングとしてのmeltdownがどのように使われているのか、例文と日本語訳とともにご紹介します。こちらも参考に、スラングとしてのmeltdownのニュアンスを掴んでくださいね。

meltdownを名詞で使う場合

meltdownを名詞で使う場合は、「have a meltdown」とします。もちろん過去形や現在完了形などにもできますし、meltdownに形容詞をつけて表現することもできます。
例文をみてみましょう。

例文1

When he found out that his friend stole his wallet, he had a serious meltdown.

(友達が自分の財布を盗んだと知ったとき、彼は深刻に怒り狂っていた。)

例文2

Mary almost had a meltdown when she saw her boyfriend with another girl, but the girl was actually his sister so she calmed down.

(メアリーは彼氏が他の女の子と一緒にいるのを見て正気を失いそうになったけど、その女の子は実は彼の妹だったので、落ち着くことができた。)

例文1では、「seious」とつけることで、「やばいくらい」「マジの」のようなニュアンスをプラスすることができます。そのほかにも、meltdownとくっつけることで、その状況を強調することができます。

例文2では、メアリーがメルトダウンしそうだったけど、結局事実を知ってメルトダウンしなかったことを表しています。そんなときは「almost」という言葉をつけると「メルトダウンしかけた」つまり「正気を失いかけた」という意味になります。

meltdownを動詞で使う場合

meltdownとくっつけると名詞としてのはたらきを持つのですが、実はmelt downと離すと、動詞としても使えます。

こちらの場合の例文もみてみましょう。

例文1

My child often melts down in public. I don’t know what to do.

(私の子供は公の場でよく泣き叫んで暴れるの。どうしたらいいかわからない。)

例文2

She easily melts down when things aren’t going well with her.

(彼女は、自分の中でうまくいかないことがあると、すぐに精神不安定になっちゃうんだ。)

こちらの例文では、どのような状態かわかりやすいように日本語訳を単に「怒り狂う」とせずに表してみました。

このようにmeltdownおよびmelt downは怒り狂うだけではなく、正気を失って手が付けられない感じや、精神がぐちゃぐちゃになっている感じを表しています。

それが転じて、酔っ払ってどうしようもない状態にも、meltdownが使われることがあるのでしょう。

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meltdownに似た表現

スラングとしてのmeltdownは、怒り狂ったり、正気を失ったり、精神的にぼろぼろになったり、とにかく手がつけられないような状態を意味します。しかしmeltdownはで言い表せる状態はちょっと幅が広いため、使いにくいと感じる人もいるでしょう。
そこでここからは、meltdownを使わずに、同じような状態を言い表すことができる表現も簡単にご紹介していきます。

lose control

lose controlとはそのまま直訳で「コントロールを失う」という意味です。つまり、怒りすぎたり、悲しすぎたりして感情をコントロールできない状態のことを表します。
感情以外のことでも使いますが、感情について話している場合は、感情のコントロールを失うということで、meltdownの状態と似ていますから、覚えておくことをおすすめします。

例文

He lost control when his new car crashed into the store.

(彼の車が店に突っ込んだ時、彼は正気を失った)

lose it

lose itは直訳すると「それを失う」という意味ですが、主に感情に用いられる言葉です。意味は文脈にもよりますが、「感情を抑えられなくなる」「泣き叫ぶ」「キレる」といった感じで、ちょっと幅が広い点はmeltdownに似ているかもしれません。
悲しい気持ちや怒りの気持ちなどネガティブなものだけではなく、爆笑など、ポジティブな感情にも使われます。
例文ではポジティブな方の使い方をご紹介します。

例文

She totally lost it when she won the lottery.

(宝くじに当たった時、彼女は感情が抑えられないくらい喜んだ)

extremely upset

upsetだけだと、動揺という意味ですが、extremelyという言葉をつけると、とんでもなく動揺している様子を表すことができます。extremely upset=meltdownと言うこともできるでしょう。

例文

My mother got extremely upset about my father’s debt.

(父の借金の件で、母はものすごく動揺していた。)

furious

furiousは激怒という意味です。怒りに限定された表現ですから、怒り狂った様子を明確に表したいときは、この単語がおすすめです。

例文

Did you see John? He seemed unbelievably furious. I wonder what had happened to him.

(ジョンを見た?彼は信じられないほど激怒しているようだったよ。何があったんだろう。)

meltdownには色々なニュアンスが含まれている!

今回はmeltdownの意味や使い方をご紹介しましたが、正しく使うことはできそうでしょうか。スラングとしてのmeltdownに限定しても、この1つの単語の中にさまざまなニュアンスが含まれているため、ちょっと使いづらいかもしれませんね。そんな場合は、ここでご紹介した似た表現も使いつつ、言いたいことを正しく表現できると良いですね。

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