日本語でもより早くメッセージを送るために言葉を短縮するネットスラングが使われることが多くあります。
「おけ(OK)」「り(了解)」「ま(まじ)」など見たり使ったりしたことがある方も多いのではないでしょうか。
このような短縮された言葉は英語圏でもたびたび使われているのです。
日本語ではフリック入力が一般的ですが、英語ではスマホを使用する時でもキーボード入力をする人たちが多いです。
そのため、どうしても文章を打つのに時間がかかるため、日本語以上にたくさんの短縮されたネットスラングが誕生しています。
この記事では、「Favorite」をネットスラングでどのように書くか、そのほかに知っていると便利なネットスラングについて解説します。
1.「Favorite」を略すとどうなる?
「Favorite(フェイバレット)」を略して「Fav」「Favo」と表記します。
「お気に入り」「大好きな」を意味する「Favorite」ですが、初級英語で登場するため日本人でも単語のみは知っている方も多いでしょう。
この略された「Fav」や「Favo」は、「ファブ」「ファボ」と読みます。
TwitterなどのSNSで「ファボる」という言葉がありますが、これは英語の「Favorite」の短縮形が日本語に流れています。
知らぬ間に使っていた方もいるかもしれませんが、これからは意味を理解したうえで、日本語や英語で使用してみてください。
2.知っておくと便利な英語のネットスラング【単語】
では、「Favorite」同様に一つの英単語をより短くしたネットスラングを見ていきましょう。
lil
lilは、「little(小さい)」を省略したネットスラングです。
・We enjoyed it a lot when we were lil.(小さい頃は楽しいことをたくさんした)
・I met lil boy.(小さな男の子にあった)
「小さい」という意味をそのまま使うこともありますが、子どもっぽい人や小さくてかわいいものに対して使うことがあります。
また、小者と皮肉めいた意味を込めて、誰かの名前の前につけて使うこともできます。
newb
newbは、「newbie(初心者・新参者)」を省略したネットスラングです。
とくに、インターネットやウェブに慣れていない人のことを指す言葉として使われています。
ガラケーからスマホに変えたばかりで使い方がわかっていないときやはじめてやるオンラインゲームで通信する際などでも有効です。
・This makes me confused, because I am a newb.(初心者だから混乱する)
さらに、職業や活動をはじめたばかりのシチュエーションで使っても意味は通じます。
ただし、ネットスラングですので、職場で上司や初対面の人に使うことがないように気をつけましょう。
ligit
ligitは、「legitimate(法的に認められた・確かな)」を省略したネットスラングです。
ただし、ネットスラングとしては、「素晴らしい」「かっこいい」というニュアンスで意味が少し変わって使われています。
・My brother is a legit coffee man.(うちの兄は大のコーヒー好き)
・THat’s legit!(最高じゃん)
日本語では、「ガチですごい」「マジでやばい」などとすごいことを強調する砕けた表現がありますが、これとよく似ています。
bb
bbは、「baby(恋人・魅力的な人)」を略した英語のネットスラングです。
「baby」に関しては「bb」以外にも「bebe」と略すネイティブもいます。
一般的には、男性が女性に対して使うもので、付き合っていたり結婚している間柄で使われており、映画やドラマでもたびたびみられる表現です。
交際していなくても、魅力的な女性に対してアプローチをしたいとき、「bb」を使う男性もいます。
しかし、一部の女性は不快に感じることもあるので、関係性が築けてない間は使用しない方が賢明です。
fam
famは、「family(家族)」を略した英語のネットスラングです。
・sorry, I am having dinner with my fam on friday.(ごめん、金曜は家族と食事なの)
「family」と「fam」は基本的に同じ意味として使われており、省略したからニュアンスが変わることはありません。
thx
thaxは、「thanks(ありがとう)」を略した英語のネットスラングです。
「thank you(ありがとうございます)」より「thanks(ありがとう)」の方がカジュアルで、「thanks(ありがとう)」より「thx(ありがとっ)」の方がカジュアルなニュアンスになります。
文章の最後に「thx」と短く添えるだけで、感謝の意が伝わりやすいので、絵文字のような感覚で使いましょう。
luv
luvは、「love(愛)」を略した英語のネットスラングです。
「i love you(愛してる)」というのであれば「i luv you」と書き換えられます。
さらに、省略するのであれば「luv y」でも、「愛している」という意味になります。
・See you tomorrow, luv.(また明日ね)
もしくは、文章の最後に添えると、わざわざ「愛している」と訳さなくても愛情のこもったメッセージにできます。
n
nは、「and(〜と)」を略した英語のネットスラングです。
・Don’t forget to bring pencils n eraser.(鉛筆と消しゴム忘れないでね)
この表現は、ネットでの会話で頻繁に使われています。
ただ、真ん中の文字のみをとっており、意味を知らなければ、全く文脈が掴めないこともあるので、覚えておきましょう。
rite
riteは「right(正しい・右)」を略した英語のネットスラングです。
直訳すると「(宗教上の)儀式・典礼」になりますが、直訳した言葉とは全く異なる使い方がされているので、文脈から読み取りましょう。
ちなみに、英語圏では「Right」を「そうだね」「うんうん」のように相槌として使うことも多いです。
オンライン上でリアルタイムで会話をしているのであれば、相手が話している時に「rite」を使うと、相手を肯定するニュアンスが伝わります。
k
kは「ok」を略した英語のネットスラングです。
日本語でも「オッケー」に対して「おけ」「け」と略すネットスラングが存在しますが、「k」はそれに近い表現と覚えましょう。
・k, then gn!(オッケー、じゃあおやすみ)
ここで使われている「gn」は「good night(おやすみ)」の略です。
「got it」「ok」などの代わりに友達との間やSNSでは「k」を使用できます。
cuz
cuzは「because(なぜなら)」を略した英語のネットスラングです。
I can’t play tonight cuz i need to make dinner.(夕食作らないとだから今夜は一緒に遊べないや)
この表現も英語圏では頻繁に使われているので覚えておくと便利です。
言い訳をしたいときや自分の発言について肉付けして説明したいときなど、使う頻度が多くなるでしょう。
3.知っておくと便利な英語のネットスラング【複数単語】
英語のネットスラングでは2単語以上を短くするネットスラングもあります。
一緒に覚えておくとよりスピーディーな会話ができるようになるので、見ていきましょう。
LOL
LOLは「Laughting out loud(爆笑)」を略した英語のネットスラングです。
口語でも「エル・オー・エル」と使われることがありますが、基本的にはインターネット上のテキストで使われる表現となっています。
日本語では「w」や「草」と同じ感覚で使えばOKです。
ただし注意点として、最近のティーンの間では「lolは古い」という認識が浸透しつつあるため、徐々に使う人の数は減っています。
「lol」の代わりに「hahaha」や笑い泣きしている顔文字などを代用すると、よりトレンディと言えるでしょう。
OMG
OMGは「Oh my gosh(やばい)」を略した英語のネットスラングです。
「オー・エム・ジー」もまた口語のコミュニケーションで使われていたり、楽曲のタイトルになるなどして広く浸透しています。
英語圏では、驚いたときに神様に関連する英単語を発する人がいますが、一部のひとは軽々しく神様の名前をいうことを良いと思っていません。
そのため、「god」ではなく「gosh」を使った方が良いでしょう。
BTW
BTWは「by the way(ところで)」を略した英語のネットスラングです。
オンラインで会話をしている際に、会話の内容をずらすとき、全く異なるトピックについて話したいとき、文章の前に使うと違和感がなくなります。
・btw, when you finish your school?(ところでいつ学校終わるの?)
・btw, what do you wanna do?(ところで何したい?)
「BTW」は、若者に限らず幅広い世代が使っており、ネットスラングというよりも便利な略語のような位置付けになっています。
実際、文字を打つ時間も短縮できるので覚えておきましょう。
JK
JKは、「Just kidding(冗談だよ)」を略した英語のネットスラングです。
オンラインのテキスト上では、ジョークを言ったり、相手をおもしろくイジったとしてもうまく伝わらないこともあるでしょう。
相手がジョークに気づいていないときは「JK」と送ると、相手も笑いに変えることができます。
日本語同様に英語圏でもテキスト上のミスコミュニケーションは起こりえます。
互いの性格をよく理解するまでは、顔文字などを使ってミスコミュニケーションを避けましょう。
LMK
LMKは、「Let me know(教えてね)」を略した英語のネットスラングです。
・lmk, when you can come.(来れるなら教えてね)
・lmk about your situation.(どういう状況か教えてね)
「LMK」は若者以外にも幅広い世代が使っている言葉ですので、英語圏の人とテキストする機会があれば、見る機会が増えるでしょう。
ちなみに「教えるね」という場合は「Let you know」になります。
一緒に覚えておきましょう。
YOLO
YOLOは、「You only live once.(人生一度きり)」を略した英語のネットスラングです。
英語圏では「やりたいことはやっちゃおう」「(無謀だけど)やるでしょ」というニュアンスで使われています。
たとえば、次の日に授業や仕事があるにもかかわらず、21時からお酒を飲むかどうか悩んでいるとき、ダイエット中にケーキを食べるか悩んでいるときなどに最適です。
「本当はやめた方がいいかもしれないけどだ、いっか」と自分に甘く、肯定したいときに使ってみましょう。
ただし、最近では皮肉っぽいニュアンスで使われる機会も増えています。
まずは、ネイティブにどのようなシチュエーションで使っているのか聞いてみて、日常に取り入れるようにしましょう。
4.まとめ
この記事では、「favorite」の略し方について解説しました。
「favorite」は、「fav」「favo」と略することができますが、実は日本語でも「ファボ」という言葉が浸透しており、英語の略語が語源ということがわかりました。
さらに、インターネットや若者の間でも何かを省略したり、言葉の意味を丸っと変えて表現するスラングがたくさん誕生しています。
ここでは、知っておくと便利なネットスラングを紹介したので、ぜひ使ってみてください。