インターネット上で誰かとやりとりをすることがある人は「brb」という表現を目にしたことがないでしょうか。また、オンラインゲームなどをしている人は、実際にbrbを使ったことがあるかもしれませんね。
ネット上のテキストではよく見られる「brb」という表現ですが、一体どういう意味で、どんなときに使えるのでしょう。
この記事では、brbの意味や使い方、類似表現などをご紹介していきます。brbという表現を見たことがない人も、よく見かけるという人も、ぜひ参考にしてくださいね。
【目次】
1.brbってどういう意味?
brbとは「be right back」の略で、「すぐ戻るよ」という意味です。
離席する必要があるけど、ずっと離席をするわけではなく、少し経ったら戻ってくるから相手に待っていてほしいときに使われます。
オンラインゲームでよく使われることがあるのは、オンラインゲームでは他のプレイヤーたちと一緒にゲームをするからですね。「ちょっと離席するけど、また戻るよ」と他のプレイヤーたちに伝えるために使います。
また、ゲーム内ではなくても、オンラインでチャットのように会話をしているときなどにも、「ちょっと離れるけど、すぐ戻るよ」というニュアンスで使われます。
オンラインゲームの他では、Discordというコミュニケーションサービスでもよく使われているため、こうした媒体に触れることがある人は、覚えておくと良いでしょう。
brbが使われるようになった背景
現在はオンラインゲームやDiscordなんかでよく見られるようになったbrbというネットスラングですが、その歴史は古く、1990年代くらいに遡ります。
インターネットが普及しつつあった当時、チャットサービスがかなり流行っていたのですが、そのチャット上で「離席します」という意味で「brb」が使われるようになりました。
単に「離席」という人もいましたが、さまざまなネットスラングが流行って行く中で、brbという英語由来の略語が日本人の間でも浸透したのですね。
そんな意外と歴史あるネットスラングであるbrbは、現在でもかなりの頻度で使われるネットスラングのひとつとなっています。
2.brbの使い方
brbは「すぐ戻るね」という意味で使われるというのは、前述のとおり。では、実際にチャット中にどのように使うのでしょうか。
答えは簡単で、単に「brb」と打てば良いだけです。「brb」と打てば「離席するけどまた戻る」という意思を伝えられるので、相手側からは「ok」などと返ってくるでしょう。
もしくは、相手も離席をしたい場合は、一旦オフラインにする提案をされるかもしれませんが、会話に区切りがついていたりするなら、特に前置きもなく、離席中に何をするかを言うこともなく、brbで意思を伝えることができます。
もちろん、離席中に何をするかを付け加えても良いでしょう。その場合は、下記のような感じになります。
brb, I gotta do some chores.
(ちょっと離席。家事を片付けなきゃ。)
3.brbを使うときの注意点
使い方自体は難しくないbrbですが、ネットスラングということから、少し注意しなければならない点もあります。
ここからは、brbを使うときの注意点を解説しましょう。
フォーマルなやりとりでは使えない
スラングは基本的にフォーマルなやりとりでは使えません。brbの場合も同様で、たとえ何らかのチャットシステムで相手と会話しているとしても、「離席します」の意味でbrbを使うことはできません。
そもそもフォーマルなやりとりの中で離席をすると言うこともないかもしれませんが、たとえば資料を手元に持ってくるから席を外すというシチュエーションでは、brbではなく、「資料を持ってくるのでお待ちいただけますか」という英語を使います。
また、フォーマルなやりとりでなかったとしても、あまり親しくない人にbrbを使わない方が良いかもしれません。
いつもやりとりをしていて、慣れている相手に限定して使うようにしましょう。その相手はリアルでは会ったことがない、たとえオンライン上だけの関係だったとしても構いません。
口語では基本的に使わない
brbのようなネットスラングは、基本的に口語、つまり実際の会話で使うことはありません。離席したいときに「ビーアールビー」とは言えないということですね。
もしも実際に誰かと会話をしているときに、離席をしたいとき、戻ってくると言いたいときには、別の表現を使うようにしましょう。
4.実際の英会話で使えるbrbの類似表現
brbはフォーマルシーンや口語では使えないというのは、前述のとおりです。では、実際の英会話でbrbと言いたくなったとき、どのように言えば良いのでしょうか。
ここからは、実際の英会話で使えるbrbと似た表現をご紹介します。
インターネット上のフォーマルなやりとりでは、ネットスラングのような略語を使わず、口語に近い文章が用いられます。そのため、フォーマルなやりとりでも使える表現もあわせてご紹介していきます。
I’ll be right back.
I’ll be right backは、brbのもととなっているフレーズです。「すぐ戻るよ」という意味で、物を取りに行ったり、電話をしに行ったり、トイレに行ったりするときなど、それほど長く待たせるわけではないときに使います。
I’ll be back. や I’ll be back soon. などもよく使われるので、一緒に覚えておくと良いでしょう。
Give me a second/moment
こちらは「ちょっと待ってね」の意味のフレーズです。
離席をするからちょっと待っていてほしいときだけではなく、質問について答える際に少し時間がほしいときや、すぐに応答できないときにも使えます。
Give me a sec. ともっとカジュアルに言われることも多いです。
また、Could you give me a second? もしくは Could you give me a moment? だと丁寧な表現となり、フォーマルシーンでも使えます。
Can you wait for me?
こちらは「待っててもらえるかな?」という感じのフレーズです。
使うシチュエーションは、上記の「Give me a second/moment」と同じで、ちょっと待っていてほしいときに使います。
より「ちょっと」という部分を強調したいときにはCan you wait for me a bit? のように「ちょっと」「少し」を意味する言葉をくっつけましょう。
こちらもCould you wait for me? としてフォーマルで使えないこともないのですが、ややダイレクトな表現なためか、フォーマルシーンでは上記のgive me a secondを使ったフレーズの方が使われています。
Excuse me for a moment.
こちらは「ちょっと失礼」という感じでしょう。
少し離席しますね。という雰囲気のフレーズで、give me a secやbe right backなどと比べると、やや丁寧な雰囲気です。
丁寧な表現なため、フォーマルシーンでも使うことができます。インターネット上でのやりとりでも使えますし、実際に相手が目の前にいるときに、どうしても離席しなければならない事情ができた場合に「Excuse me for a moment」と言って、離席をします。
5.brbに似たネットスラング
brbに似た表現は、口語の中だけではなく、ネットスラングの中にも存在しています。
ここからは、そんなbrbに似たネットスラングもご紹介しましょう。
brbばかりを使いたくないときには、こちらも使ってみてくださいね。
afk(away from keyboard)
afkはaway from keyboardの略で、意味は「キーボードから離れる」となります。
つまりパソコンから離れるよということです。
brbとの違いは、brbは割とすぐ戻るつもりである一方で、afkはいつ戻ってくるか自分でもわからないときに使えます。
ちょっとお買い物に出かけたり、食事をとったりなどといった時には、brbを使う場合よりも長時間席を外すことが予想されます。
そんなときには、こちらのafkを使った方が無難でしょう。もしbrbと言って長時間戻ってこなかったら、相手が待ちぼうけになってしまうかもしれないからです。
bbl (be back later)
こちらのbblはbe back laterの略。意味は「あとで戻るよ」となります。
こちらもafkのように、brbを使う場合よりも長時間離席するつもりであるときに使いやすいネットスラングです。
laterには「すぐ」という意味はないため、bblを使うと「しばらく戻ってこないんだろうな」と相手に思ってもらえますが、この「later」がどのくらいの長さを指しているのかは、人によります。
bblと言われたら、無理に相手のことを待っていなくても良いでしょう。
6.brbを上手に使ってネットでの会話をスムーズに
brbはネット上のやりとりで非常によく使われる、使い勝手の良いネットスラングです。使いこなせるようになれば、迅速な応答が求められるオンラインゲームでも、スムーズな会話ができるようになるはず。
次回誰かとネット上でやりとりをしている際に「ちょっと待っててね」「すぐ戻るよ」と言いたくなったときは、ぜひbrbを使ってみてくださいね。