海外旅行のリゾート地として日本人からの圧倒的な人気を誇るハワイ。南国の楽園というイメージがありますが、そんなハワイは留学先としてはどうなのでしょうか?
留学大国アメリカの人気の留学都市はシアトル、ロサンゼルス、ニューヨークなどがありますが、忘れてはいけないのがハワイのホノルル。
観光だけではなく、その過ごしやすさや学びやすさから大学留学の進学先としても人気があります。今回はハワイの大学留学の魅力について、偏差値や学費、大学一覧、人気の大学などについてお伝えします。
ハワイの大学留学の魅力8選
ハワイの大学留学はどの様なところが魅力的なのでしょうか。
リゾート地であるハワイには多くの魅力がありますが、大学留学となるとどうでしょう?ここでは8点ほどご紹介していきます。
魅力①日本人がイメージより少ない
意外なことにハワイの大学での日本人の割合はそんなに多くはありません。
有名なハワイ大学マノア校での留学生の割合は6%、その中で日本人の割合は6〜7%と公表されています。
ハワイの語学学校では全員日本人ということもあり得ますが、大学となると日本人の少ない環境で英語のスキルアップが目指せます。
魅力②日本と比べて自由に学べる
ハワイ大学を例にあげると80以上の学部の中から自分の学びたい学部を選ぶことができます。
ハワイの大学は、3年生までは一般教養専攻になるため、その間やりたいことをゆっくりと探すことができ、学部の変更も容易に可能です。
魅力③大学から大学への転校ができる
ハワイでは大学間での転校が可能で、単位も持っていけます。ハワイ島からオアフ島へということも可能ですし、アメリカ本土の大学へ転校することもできます。
魅力④コミュニティカレッジ(2年制)からの編入が可能
ハワイには4年制と2年制の大学があり、2年制のコミュニティカレッジから大学への編入ができます。
コミュニティカレッジは語学力の面でも敷居が低く、学費も大学に比べると安いため、英語に自信のない方にはおすすめの進学方法です。
魅力⑤アメリカ本土に比べて治安がいい
ハワイはアメリカ本土に比べて安全で、初めての海外留学でも安心の留学先と言えます。日本人が多いので、トラブルにあった時でも助けてくれる日本人がいることも魅力です。
魅力⑥リゾート地ハワイを満喫できる
大学が休みの日にはビーチで楽しんだり、観光地であるハワイでは海や山でのアクティビティも盛んです。学校の友達や現地で知り合った人と、そうした場所で楽しむこともハワイ留学の醍醐味のひとつです。
魅力⑦インターンシップとして働ける場所が多い
観光地ハワイでは、旅行業、ウェディング業、飲食店などのサービス業がたくさんあるため、大学在学中にインターンシップとして働く場所が豊富にあります。日本語が話せることが有利となり、日本人雇用に積極的に取り組む企業も多いです
魅力⑧ハワイの現地の人がやさしい
ハワイは観光地でもあるので、ハワイの現地の人は旅行客にもみんな親切。穏やかな人々に囲まれて、落ち着いて勉強に励むことができます。
もともとアロハスピリットがハワイの人たちの精神の根底にあるため、他人にやさしく寛容で留学生としてやってきた日本人にも親切にしてくれる人が多いのです。
ハワイの主な大学一覧
このように魅力いっぱいのハワイですが、国内の大学はどのようなところがあるのでしょうか。とくに有名で人気の大学をいくつかご紹介します。
ハワイ大学マノア校(州立)
所在地:ハワイ州ホノルル
授業料:US$33,336(2021年/2022年度)
1907年に設置された、国際的に著名な研究大学。
トップ大学総合ランキングでは、世界上位400校に選ばれ、世界ランキング259位。(世界の上位校1%)
ハワイ大学ヒロ校(州立)
所在地:ハワイ州ヒロ
授業料:US$20,798(2022年/2023年度)
ハワイ島の東にあり、海洋科学、火山学、天文学などのハワイ研究で有名な大学。 国内で最も民族的に多様なキャンパスのひとつにランクインしている。(US News and World Report 2023 Best Colleges)
ハワイ大学ウエストオアフ校(州立)
所在地:オアフ島パールシティ
授業料: US$20,304(2022年/2023年度)
キャンパスの周囲はモノレール整備など急速に発展している地域で、キャンパスも将来的に今の2倍以上の規模になる予定。
クリエイティブメディア学科ではハリウッドの映像制作を専門に学べる。
ハワイ・パシフィック大学(私立)
所在地:ハワイ州ホノルル市
授業料:$28,800
ハワイで最大の私立総合大学で、世界各地から学生が集まっている。
ホノルルのオフィス街にメインキャンパスを構える。
海洋科学(海洋生物学、海洋学)で著名な大学であるが、他にも幅広くグローバルな教育が受けられる。
シャミナード大学ホノルル校(私立)
所在地:ハワイ州ホノルル市
授業料:$26,914
ハワイ州で唯一のカトリック系4年制大学。
ワイキキビーチが望める美しいキャンパス。
学生の数が少なく小規模な学校で、アットホームな雰囲気が特徴的。
ブリガム・ヤング大学ハワイ校(私立)
所在地:ハワイ州ホノルル市
授業料:$16,668
ユタ州にある名門私立大学のハワイ校。
キリスト教会が運営する大学のため、キャンパス内での飲酒喫煙は禁止で学生の服装にも規定がある。
学生数に対しての留学生の割合が多く、小規模でアットホームな学校なので英語が苦手な学生にも向いている。
ハワイの主なコミュニティカレッジ一覧
コミュニティカレッジとは日本でいう短大のようなもので、2年制の大学です。4年制大学への編入を目的としたコースと、職業訓練をメインにしたコースがあります。
ハワイのコミュニティカレッジは年齢や人種も多種多様で、社会人や既婚者も多いため、学業以外からも多くの学びがあることでしょう。
これから人気の3校をピックアップしてご紹介します。
カピオラニコミュニティカレッジ
所在地:オアフ島 ワイキキ
人気の学科:観光学科 料理学科 一般教養学科
世界中から約7,000人の学生が集まる大規模なコミュニティカレッジ。
英語力が低い学生には英語集中コースもある。
観光地ならではの科目も多い。
ハワイコミュニティカレッジ
所在地:ハワイ島 ヒロ
人気の学科:ハワイ学科 観光学科 一般教養学科
小規模な学校だが、ハワイならではの専攻科目が人気。
ハワイ学科ではフラ専攻を学ぶ留学生も多い。
自然に囲まれた環境ながら、街の雰囲気も味わえるため留学生からの人気も高い。
カウアイコミュニティカレッジ
所在地:カウアイ島
人気の学科:ハワイ学科 クリエイティブメディア学科 観光学科
緑豊かな自然に囲まれガーデンアイランドとも呼ばれるカウアイ島にあるカレッジ。
ハワイ学科ではPolynesia Voyagingといったハワイの伝統航海術について学ぶこともできる。
大自然の中で休日にはトレッキングや乗馬を楽しみながら、現地の人との交流も楽しめる。
他にも多数の2年制のコミュニティカレッジが存在し、様々な専門分野を学ぶことが可能です。
ハワイの大学の偏差値は?
アメリカでは偏差値という概念がないので、代わりに大学ランキングが大学のレベルを測るのに使われています。
ハワイ大学マノア校はランキングで上位1%に入っているため、かなり高レベルの学問が行われているということになります。しかしながら、日本の大学と違い入学することより卒業するのが大変なのがアメリカの大学。ハワイの大学でも同じことが言えます。
難易度は一言で言えば「大学による」となりますが、コミュニティカレッジ経由で大学に編入することにより、英語力に不安のある人にも入学のチャンスが十分あります。
また、魅力の点でも述べたように転校というシステムもあるため、まずは自分の行けるレベルの大学やコミュニティカレッジに入学して英語力を身につけながら、本当に行きたい大学を目指すというのも、方法のひとつです。
ハワイの大学は卒業率が低い?
アメリカの大学は入学が簡単で卒業が難しいというのはよく聞く話です。
ハワイの大学の卒業率が低いのではないかという点が気になり調べてみました。
結果はハワイの大学は卒業率が日本に比べてかなり低いということが分かりました。
詳しく説明していきます。
ハワイ州でランキングトップ7大学の合格率と卒業率
2020年のハワイ州大学ランキングで上から7番目までの大学を調べた結果、合格率は平均81.20%、卒業率は42.5%でした。
ちなみにForbes発表米国トップ100大学の平均卒業率は90.13%です。
ハーバード大学、スタンフォード大学といったアメリカの超名門大学では、合格率は数%で、入ること自体が難しいのが分かります。
アメリカ全土でみると、ウィスコンシン州65.60%、ジョージア州64.40%、フロリダ州65.11%と、卒業率が6割程度の州も多くあり、日本に比べると入学したが卒業していない学生が多いことが分かります。
この理由として、アメリカの州立大学は学費が安いため、とりあえず入学はしたものの授業についていけずに途中でやめる学生が多いようです。
ハワイ州の大学の卒業率が低いのは気になりますが、結局は入学した本人の頑張り次第というのはどこの大学へ行っても同じことと言えますね。
まとめ
ハワイの大学留学について、詳しく説明してみましたがいかがでしたでしょうか。バラエティ豊富な学部選択、コミュニティカレッジから大学への編入、治安の良さ、自然と都会のバランスなど、ハワイ留学にはたくさんの魅力があります。
ハワイの大学留学を目指す方は、自分の学びたい分野や大学生活で重視したいことを考えたうえで、大学を調べてみてください。大学によってホームページでいろんな情報が公開されており、日本語で閲覧することも可能です。
そして大学が提示する入学条件を満たせるように、早めに準備に取り掛かりましょう。本記事があなたのハワイ大学留学の手助けになれれば大変嬉しく思います。